世間をにぎわすスマホは数あれど、どれもそれなりのお値段の今日このごろ。わりと頻繁に買い替えがやってくるスマホ端末に、易々と財布の紐が緩まないというのは、なにも筆者だけではないだろう。新機能を搭載した人気の新品スマホは、とにかく高いのだ。
高額なスマホに辟易するも、必要なんだから買わないわけにはいかない。今やスマホは老若男女を問わず必需品となったと言っても、決して言いすぎではないだろう。
ただ、このとき私たちは必ずキャリアから新品のスマホを買わなければならないワケではない。今、白ロム(SIMカードを抜いたスマホ端末)だけを別途購入して、高額な端末代の負担を軽くすることができるのだ。

Woman using her iphone at home office / perzonseo
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庶民の味方の白ロム
商品として売られている白ロムは、一般的に中古スマホ端末のことだと思って差し支えない。中古は程度の差こそあれど、完全な新品ではないため、比較的安価で購入することができるのだ。
そう、例えば、通信をdocomoやau、SoftBankのキャリアで契約するからといって、何も端末まで各キャリアから購入しなければならないワケではないのだ。通信は通信で契約し、端末は端末で購入することができる。いわゆる格安SIMを契約するときにも、同様のことが言える。
ただし、この時「各キャリアの通信やSIMカードに対応する端末」を選ぶ必要があるので、購入前には白ロムの選び方について確認しておいた方が良いだろう(必要に応じて、SIMロックが解除されていなければならないなど、見落としがちなことがあるので要注意)。
白ロムは、スマホがなくてはならない時代において、庶民の味方と言えるだろう。
白ロムはどこで購入する?
では、そんな白ロムはどこで購入するのだろうか。大きく分けて、実店舗で購入するか、ネットで購入するかとなる。
実店舗のメリットは、その場で実機を見ることができ、わからないことがあったら気軽に店員さんに聞くことができることだ。つまり、安心して購入することができるので、心配性な人はこちらを選ぶと良い。
ネットで購入する場合、個々の白ロム販売店のウェブサイトで購入することも今や当たり前のようにできるようになったが、最もポピュラーなのはそれら白ロム販売店が集結するところを利用すること。つまり、「Amazon」や「楽天」といったおなじみのプラットフォームとなる。また、白ロム販売の専門プラットフォームには「ムスビー」というウェブサイトもあり、堅調に販売実績を伸ばしているようだ(2018年7月時点で、取引実績40万件)。
これらのウェブサイトでは、大小さまざまな白ロム販売業者が登録して販売している。中でも「らいぶshop」という業者は目にする機会が多く、実際に購入したことがある人も数多くいるようだ。
中古から新品未使用まで幅広いラインナップのらいぶshop
らいぶshopの販売する白ロムは、中古品から新古品(らいぶshopでは新品未使用品と表示)まで幅広い。どうやら、基本的にAmazon、楽天、そしてムスビーを販売ルートとしているようだが、Amazon、楽天ではおそらく新古品をメインに、ムスビーではジャンク品から新古品まで幅広く販売しているような印象がある。
各ウェブサイトにおける評価も上々なので、白ロム購入時にはきっと選択肢の一つになるのではないだろうか。
白ロム購入時に気を付けたい赤ロム化
白ロムを購入するとき、先にも少し触れたが、第一に「各キャリアの通信やSIMカードに対応する端末」を基準にふるいにかけることが大前提となる。そのうえで、機種や性能、外観、そして値段などを吟味してみると良いだろう。しかし、その他、もう一つ頭に入れておかなければならない懸念事項がある。いわゆる「赤ロム」というものだ。
赤ロムとは、キャリアからネットワーク通信制限を受けた端末のことを指す。ネットワーク通信とは、要するに電話番号での受発信や3G/4G(今後は5G〜など)での通信のことを指し、これが制限されることで電話もネット接続もできなくなってしまうのだ(Wi-Fi接続によるものを除く)。ネットワーク利用制限は、主に端末の(元の)持ち主が割賦代金をすべて支払わなかったことにより、キャリアによって「不当な利用」を防ぐために講じられる措置だ。
特に再販される白ロムで残債(元の持ち主の債務)がある場合、新しい購入者の手元に渡ってから、元の持ち主の代金不払いによりネットワーク利用制限がかけられてしまう可能性があるのだ。もし、購入した端末が「赤ロム」になってしまったら、基本的に自分ではどうすることもできない。そのため、白ロムを購入する場合には、できるだけ「赤ロム保証」があるかどうか、あるのであればどのような保証内容になっているのか、しっかりと確認した方が良い。
では、白ロムの購入時にしばしば候補となるらいぶshopの赤ロム保証はどうなっているのだろうか。
らいぶshopの赤ロム保証
Amazonや楽天、ムスビーなどを通じて多様な白ロムを販売しているらいぶshopだが、安心して購入するための赤ロム保証はあるのだろうか?結論から言うと、少なくともAmazon、楽天、ムスビーを通じて購入した白ロムについては、赤ロム保証を行っている。しかし、細かな点で言うと、各ウェブサイトでの説明には若干ムラがある。
まず、Amazonを通じてらいぶshopから購入した場合、赤ロムについては「万が一利用制限がかかった場合には同等品(交換時の状態と同じもの)と交換させて頂きますのでご安心下さい(同等品が在庫切れの場合には返金対応となります)」との文言のみある。これだけ読むと、期限の定めはないと解釈することができる。
では、楽天の場合はどうだろうか。楽天を通じてらいぶshopから購入した場合、赤ロムについては返金を希望する場合には「1年以内:完全保証(100%返金)」とある。つまり、1年経過してしまうと、保証対象外となってしまう。赤ロム永久保証を導入する業者が多い中、1年はやや短く感じる。また、見落としてはならないのが「ポイントでのご購入分はご返金承ることが出来ません」との文言だ。もし赤ロム化することを懸念しているのであれば、ここではポイントを使用するのは控えた方が無難だろう。ちなみに、交換を希望する場合には、別途申し出ることになる(在庫がない場合は返金対応)。
最後に、ムスビーを通じてらいぶshopから購入した場合を見てみよう。ムスビーでは、各商品ページ下部の「特定商取引に関する法律に基づく表示」をクリックすると、不良対応時の詳細を確認することができる。ここでは、「赤ロム永久保証について:万が一ネットワーク制限がばつになった場合で注文した時点の同じな商品と交換させていただきます(新品の場合に新品と交換、中古の場合に同じなランクの端末と交換)。尚、在庫切れた場合で全額返金致します」とある。ここでわかるのは、ムスビーでなら赤ロムは永久保証となっており、基本的に交換対応で、同等品の在庫がなければ返金対応となることだ(対象外のものもあるので、それぞれ商品ページを確認するようにしよう)。
一口にらいぶshopといっても、購入するウェブサイトが異なれば、赤ロム保証の内容も異なるようなので、白ロム購入時には気を付けるようにしよう。また、これらの情報は本記事執筆時点(2018年7月)のもので、時間とともに変更が起きる可能性も十分にありえる。基本的に赤ロム保証に関する注意書きはあるので、できるだけ購入時に改めて確認するようにしよう。
らいぶshopの初期不良保証の内容は?
基本的に、白ロムを販売している業者であれば、赤ロム保証は当たり前となっているが、その他初期不良に対する保証の充実度は、業者によってかなりバラつきがある。保証する主体(販売元、キャリア、メーカーなど)、保証対象の範囲、保証期間、保証方法などは大きく異なるので、白ロムを購入する際の一つの基準として考えてみても良いだろう。
では、件のらいぶshopの初期不良保証はどうだろうか?ここでも、同様にAmazon、楽天、ムスビーから購入する場合に分けて見てみよう。
Amazonを通じてらいぶshopから購入した場合、「初期不良・修理・サポート等はすべて各メーカー・キャリア対応となります」との文言が示す通り、らいぶshopで修理交換などは受け付けないことになる。また、「保証期間に関しましては白ロムの特性上、最初に契約をされた方が購入されてから1年間になります。(お客様のご購入から1年間ではございませんのでご注意ください)」とあるのに気を付けよう。ひょっとしたら、購入したは良いが、すぐに保証期間が過ぎてしまう、あるいはすでに切れているなんていう事態にもなりかねない。
楽天を通じてらいぶshopから購入する場合はどうかというと、やはり「各キャリアでの対応となりますので商品に入っております保証書をお持ちいただきキャリアショップにて対応してもらってください」とある。ただ、破損や欠品(液晶が割れている、付属品がないなど)のあった商品に関しては、商品到着後7日以内に限り交換または返金にて対応するとの案内もあり、こちらに該当する場合はらいぶshopで対応してくれると解釈できる(こちらはあくまで着荷不良に限ると思われる)。
では、ムスビーを通じてらいぶshopから購入する場合はどうだろうか。「商品の破損、商品の配送間違い、不良など、当店の不手際により不備が発生した場合は、商品到着後3日以内にご連絡ください」との文言があり、初期不良も到着日を含め3日以内に要連絡となっている。
おそらく、各ルートで販売する商品のタイプが異なるという理由もあって、それぞれ案内されている保証内容も異なると思われるが、いずれにしても「独自の初期不良保証」というものは設定していないようだ。白ロム(中古品)であっても、1〜3カ月の初期不良保証を行う業者が多い中、独自の初期不良保証が提供されないというのは、やや見劣りしてしまうところかもしれない。
なお、液晶画面のドット欠けやドットの常時点灯は、初期不良に該当しないとのことなので気を付けよう。
白ロムを購入するのに保証は重要?
さて、そもそも論として、白ロムを購入するに当たって果たして保証は重視すべきなのだろうか。この辺りの答えは、正直なところ、人によって大きく変わってくるだろう。
実際に私たちが日本で商品を購入している分には、そこまで頻繁に保証のお世話になることはないと思う。が、もし購入する端末が高額であればあるほど、やはり「手厚い保証」の魅力は大きくなってくるだろう。これはあくまで筆者個人の感覚であるが、1〜3万円程度のスマホであればそこまで保証にこだわらないかもしれないが、10万円を超すスマホであれば、やはりしっかりとした初期不良保証ぐらいはあってほしいと思う。とりわけ、なったら一貫の終わりである赤ロムに対しての保証はマストだ。
問題発生時の深刻さ、購入商品の価格、類似商品の有無などをもとに、保証も適度に重視してみてはいかがだろうか。
まとめ
キャリアで販売している新品のスマホ端末、とりわけiPhoneなどの人気機種は値上がりする一方だ。そんな中、白ロム(中古スマホ)を活用することは、間違いなく倹約の智慧と言えるだろう。
白ロムを購入するには、Amazonや楽天、ムスビーなどのウェブサイトを活用するのが便利だ。何よりも、多くの商品を見比べることができ、お目当ての白ロムと出会う可能性が実店舗で探すよりも各段に高くなる(安心を買うなら、実店舗がおすすめだ)。
幅広い白ロムを販売しているムスビーは、評価も上々の業者で、販売実績も豊富なので、購入先候補に挙げる人もきっと少なくないと思う。らいぶshopで白ロムを購入すると、基本的な赤ロム保証はついているので(楽天で購入する場合は1年以内の期限付き)安心感はある。しかし、その他の業者が設定するような、販売店独自の初期不良保証といったものはないので注意しよう。
今回はらいぶshopの保証を見てきたが、この手の内容は時とともに変更があったりする。そのため、購入時にはあらためて保証内容を確認することをおすすめしたい。一消費者の意見として、らいぶshopは実績のある業者なんだから、ぜひともより充実した保証サービスを提供して、一層の安心感をもたらしてほしいと思う。
参考:ムスビー(musbi.net)で白ロムを買う時の評判は?トラブルや手数料に要注意