オーディオ機器の中において比較的幅広い価格帯で販売されているイヤホンにも、各メーカーがそれぞれの命名規則で定めた商品名や型番、品番がある。これらの情報を把握しているユーザは、不要になったイヤホンの売却をとてもスムーズに行える。
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高級イヤホンコレクターとして有名な羽生結弦
常に5~10種類ものイヤホンを遠征先に持ち歩くフィギュアスケーター・羽生結弦なども愛用品をさまざまなメディアで紹介しているため、幅広いシーンで自分の収集するアイテムの話をする上でもメーカーや商品名、型番ぐらいは把握しておくべきだと言えるだろう。
今回は、イヤホンに関する基礎知識と、各メーカーで公開する型番、品番、商品名の命名規則について徹底解説していく。
イヤホンとは?
耳に近接したスピーカーなどを用いて、受信機や再生装置などから出力された電気信号を音波に変換できる機器の中で、耳に差し込むタイプの商品をイヤホンと呼ぶ。ちなみにイヤホンにマイク機能を備えた商品は、ヘッドセットと呼ばれている。昭和の時代から日本の存在するシンプルな片耳タイプのイヤホンは、周囲への音漏れを防ぐ必要のある病室のテレビなどでも多く用いられている。
iPhoneに入っているのもイヤホン
ヘッドフォンという言葉が一般的となっている今の時代は、イヤホンというキーワードを耳にしても具体的なイメージが浮かばない方々も少なくない実態がある。しかし日本国内で高いシェアのあるiPhoneに付いてくるAirPodsも、分類的にはイヤホンとなる。
こうした形でスマホやiPod、ウォークマンなどのポータブル音楽再生プレーヤーに付いてくることも多いイヤホンは、言葉自体に馴染みがなくても意外と多くの人が生活の中で触れているオーディオ機器と捉えて良いだろう。
イヤホンとヘッドフォンの違いとは?
イヤホンとヘッドフォンには、全世界共通の明確な分類は存在しない。しかし耳に差し込むタイプのみの呼称として浸透しているイヤホンに対して、ヘッドフォンの場合は、耳を覆いかぶせるタイプとイヤホンと同タイプの2種類の総合的な呼び名という形で日本国内では浸透しつつある実態があるようだ。
イヤホンを購入のメリットとは?
カナル型・インナーイヤー型と呼ばれることもあるイヤホンには、海外遠征の多い羽生結弦選手のような人でも複数個を簡単に持ち運べるコンパクトさがある。またウォーキングやランニング、ジョギングといった運動中に音楽視聴をする場合は、耳から外れにくいといった意味でも耳栓のように押し込んで使うカナル型のイヤホンが適していると言えるだろう。
イヤホン購入のデメリットとは?
耳に差し込むタイプのカナル型イヤホンの場合、自分の耳へのフィット感で「馴染めない!」といった不快感を抱く方々も少なからずいる。また比較的新しいiPhoneに付いてくるAirPodsなどのワイヤレスイヤホンの場合は、コードが付いていないことにより紛失や落下のトラブルが生じるリスクも意外に高いと言えるだろう。
イヤホンの型番・品番は一体どこに書かれているの?
非常にコンパクトなイヤホンの場合、本体を見ても型番、品番などの情報が書かれていない商品がほとんどとなる。では数あるオーディオ機器の中でも商品情報の把握が難しいイヤホンの場合、何を見て型番や品番を調べれば良いのだろうか?
付属品をチェックする
外箱、取扱説明書、保証書といった付属品は、型番や商品名を調べる上で欠かせない情報源となる。また高級イヤホンの場合は持ち運び用の専用ケースが付いていることもあるため、その裏に貼ってあるシールなども細かく確認するようにして欲しい。
メーカーのサイトをチェックしてみる
比較的新しいイヤホンなら、メーカーのホームページから型番や商品名を探すこともできる。例えば、現行モデルだけで116ものイヤホンを掲載するSONYのサイトでは、形状や用途から商品検索可能な仕様となっている。また類似品も同カテゴリに並ぶメーカーサイトを利用すれば、商品情報収集時のミスや勘違いも起こりにくくなるだろう。
メーカーサイトに型番・品番が書かれていないこともある
ユーザが買い物をする上で型番は不要と考えるメーカーでは、オンラインショップなどに型番を掲載していない場合もある。例えば、iPhoneとともに多くのユーザが愛用するAirPodsについても、Appleのサイト内では型番掲載がないようだ。しかし総合通販サイトのAmazonなどでAirPodsを検索すると、MMEF2J/Aといった型番らしき情報が出てくる。
GoogleやYahoo!で画像検索してみる
メーカーサイトや大手通販サイトを使っても型番らしき情報が見つからない場合は、GoogleやYahoo!にメーカー名やイヤホンの色などを入力して画像検索してみるしかない。しかし1メーカーの現行モデルだけでも100を超えるイヤホンの場合、ネット上に廃盤品や類似モデルの情報も多数掲載されているため、この方法を使う時には慎重に調査を行うようにして欲しい。
ブランドやメーカーがわからない場合は?
イヤホンの型番を探す鍵とも言えるメーカー名やブランド名がわからない場合は、さまざまな会社のイヤホンやヘッドフォン製品が集う「e☆イヤホン」などのイヤホン専門通販サイトを活用してみよう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
中古品も取扱うこのサイトを使えば、少し前に生産完了となってしまった廃盤イヤホンの型番も見つかる可能性が高くなる。またカスタムIEMやワイヤレスといったカテゴリも充実しているため、メーカー名やブランド名がわからなくてもイヤホンの特徴から気になる商品の情報にたどり着きやすいサイト設計と言えそうだ。
人気イヤホンの型番・品番・命名規則の特徴:BOSE
世界初のノイズキャンセリングヘッドホンを作ったBOSEは、独自のノウハウによって先進的な挑戦を続ける人気のイヤホンブランドだ。独自技術のTriPortを使った重低音で定評のあるBOSEでは、この市場で異色とも言えるワイドでフラットな聴きやすい音質のイヤホンを多く開発している。
BOSEイヤホンの型番・品番・命名規則の特徴
BOSEのホームページでは、SoundSport Free wireless headphonesを中心とした人気イヤホンの型番を掲載していない。しかしAmazonなどの総合通販サイトでこの商品を検索してみると、SSport Free BLUというメーカー型番が存在することがわかる。
また同シリーズのSoundSport wireless headphonesについては、SSport WLSS BLKという型番となっているため、BOSEの型番・品番は一般に公開していないもののわかりやすいルールで決定されていると捉えて良さそうだ。
人気イヤホンの型番・品番・命名規則の特徴:Ulitimate Ears
Ulitimate EarsUlitimate Ears(アルティメット・イヤーズ)は、オーディオエンジニアやミュージシャンが多く利用するカスタムインイヤーモニターの市場で業界80%のシェアのある世界的な人気メーカーだ。プロ用製品で有名なアルティメット・イヤーズでは、iPhoneやiPadなどにも使える一般向けカナル型イヤホンも多数開発している。
Ulitimate Earsイヤホンの型番・品番・命名規則の特徴
アルティメット・イヤーズの型番・品番は、下記のように全てのラインの頭に「UE」を付ける非常にわかりやすいルールとなっている。
- ・UE-18+Pro ユニバーサルバージョン(UE-18+Proの日本限定モデル)
- ・UE 900S(バランスド・アーマチュア方式のスピーカーを4基・3-way・低音強化)
- ・UE900(バランスド・アーマチュア方式スピーカー4基・3-way)
- ・UE9000(ケーブル接続とBluetooth双方で使用可・アクティブノイズキャンセリング)
- ・UE6000(ケーブル接続・アクティブノイズキャンセリング機能搭載)
人気イヤホンの型番・品番・命名規則の特徴:audio-techinica
audio-techinica廉価版から高級モデルまで幅広いイヤホンを開発するaudio-techinicaは、BCNのヘッドフォン販売台数ランキングで7年連続1位を獲得している超人気メーカーだ。プロダクトデザインに力を入れるaudio-techinicaでは、グッドデザイン賞受賞商品も多数排出している。
また外箱のパッケージデザインの美しさでも定評があるため、イヤホンの機能性だけでなく見た目にこだわる皆さんにも満足できる商品と出逢いやすいメーカーとなるだろう。
audio-techinicaイヤホンの型番・品番・命名規則の特徴
このメーカーから発売されているイヤホンの型番は、いちばん先頭に「ATH」という3文字の英字が入る形となっている。近年人気の高いインナーイヤー型の商品を見てみると、ATH-の後に続く英字はCKやCKB、CKL、CKR、CKFといった「CK」から始まるルールとなるようだ。これに対してバランスド・アーマチュア型のインナーイヤーヘッドフォンについては、ATH-の後LSへと続くルールとなっている。
人気イヤホンの型番・品番・命名規則の特徴:SHURE
SHURE最大90%のバックグラウンドノイズを低減したSHUREのイヤホンは、インイヤーモニターやMP3プレーヤー、iPhoneなどの携帯電話用といった幅広いシーンで使われている。またこの高遮音性イヤホンには多数の受賞実績があるため、SHUREは商品購入にプロや市場の評価を求める皆さんにもより良い商品と出逢いやすいメーカーと言えそうだ。
SHUREイヤホンの型番・品番・命名規則の特徴
常時10~15前後のイヤホンを販売するSHUREは、現行モデルの型番・品番のルールが非常にわかりやすいブランドだ。特に人気の高い高遮音性商品については、下記のようにイヤホン初心者でも不安のないシンプルな型番が付けられている。
- SE846:本物サブウーファーのレスポンス、4基の高精度マイクロドライバー
- SE535:3基の高精度マイクロドライバー
- SE425:2基の高精度マイクロドライバー
人気イヤホンの型番・品番・命名規則の特徴:SONY
SONY現行モデルだけでも116もの商品のあるSONYは、初心者向けとも言える2,000円前後のイヤホンも多い人気の国産オーディオメーカーだ。リニアドライブバランスド・アーマチュアという新技術を採用した密閉型イヤホンの中には、5,000円以上1万円未満のカテゴリでVGP2016の受賞実績のある商品も存在している。
SONYイヤホンの型番・品番・命名規則の特徴
SONYから発売されている密閉型イヤホンには、2,000円~8,000円ほどで購入できる廉価版にMDR、9,000円を超える高級品については型番の頭にXBAが付くルールとなっている。こうした形でシンプルな型番・品番の付けられているSONY製品は、総合通販サイトなどでも探しやすい存在となるだろう。