移動体通信の分野では、NTTドコモ、au、ソフトバンクのいわゆる3大キャリアが長く市場を独占している状態だったが、近年、利用料金の安さを武器にMVNOが急速にシェアを伸ばしている。
エキサイトモバイル / http://bb.excite.co.jp/exmb/sim/
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MVNOとは
MVNOは、自前の通信回線を持たず、大手キャリアから通信回線を借りることで営業している通信会社の事を指す。建設や維持に多くの費用が必要な通信設備を持たないことで、浮いた費用を利用料金の引き下げに使用し、格安な利用料金を実現できるのである。
顧客獲得競争が起きているMVNO市場
その勢いのあるMVNOの市場には多くの企業が参入し、利用料金の安さや独自のサービスをアピールするなどして、現在激しい顧客獲得競争が起きている。
競争が激しくなることにより、利用料金のさらなる値下げなどが起きるため、現在利用している通信会社より条件が良いMVNOが登場することもある。すると、通信会社の変更を検討するかもしれない。
契約の解約時期によっては違約金が発生する
しかし、通信会社との契約を解約する場合は、契約しているプランや契約期間により違約金などの費用が発生することがある。そのため、事前にその通信会社との契約の解約方法や、MNP転出の方法、さらには違約金の発生条件などを確認しておくことが重要といえる。
そこで、今回はMVNOの1つであるエキサイトモバイルの解約やMNP転出の方法、違約金の発生条件などについて紹介していこう。
エキサイトモバイルとは
エキサイトモバイルは、検索エンジン、ポータルサイト、プロバイダーを運営する老舗のIT企業であるエキサイト株式会社が運営するブロードバンドサービス「BBエキサイト」のMVNOのブランドである。
エキサイトモバイルは通常の定量性プランのほか、使用したデータ通信量の分だけ費用を払う最適料金プランというユニークなプランを取り入れている。さらに、バースト転送機能など、利用者から評判が良いサービスを提供する人気の高いMVNOである。
エキサイトモバイルの解約方法について
エキサイトモバイルの解約は、web経由で手続きをすることになる。エキサイトモバイルのヘルプページにはその他の手段は記載されていないので、web経由でしか解約はできないようだ。
解約は、エキサイトモバイルのwebページにある利用者のページの「マイページ」から行う。マイページにログインするにはエキサイトIDとパスワードが必要となるが、これらを忘れた場合は、ログインページにあるリンクから確認しておこう。
マイページの解約メニューから手続きをすると、連絡先に登録したメールアドレスに解約完了のメールが届くので、そちらで解約手続きが完了したことになる。
一度解約手続きを行うと解約をキャンセルすることはできず、再度エキサイトモバイルと契約しても、前と同じ電話番号は使用できないので、解約するか迷っているなら解約メニューを開かない方がいいと言えるだろう。
解約日時に関する注意点
月末は解約ができない
解約を受け付けているのは毎月1日から毎月末日前々日までで、30日や31日などの月末は解約手続きをすることはできない。
SIMカードは返却する必要がある
使用していたエキサイトモバイルのSIMカードは、解約後に所定の場所まで送付する必要がある。また、残念ながら送料は利用者負担である。
送付しなくても損害金などは発生しないが、解約後はいずれにせよSIMカードは利用ができなくなる。持っていても得はないので念のため早めに返却したほうがいいだろう。
オプションのみの解約はできない
また、完全に解約するのではなく、オプションのみ解約したいという人もいるだろう。しかし、残念ながらオプションのみの解約はできない。もし、どうしてもエキサイトモバイルでの契約は継続したいがオプションのみを解約したいのであれば、一度今のプランを全て解約した後にSMSなしのプランを再契約する形となってしまう。
かなり手間がかかり面倒なため、そこまでする価値があるか考えた上で解約を検討すると良いだろう。
エキサイトモバイルからのMNP転出方法について
エキサイトモバイルからのMNP転出方法についてだが、最初に、一般的なMNP転出方法について記載する。
一般的なMNP転出方法
MNP転出をする場合は、まず現在利用している通信会社にMNP予約番号を発行してもらう必要がある。
MNP予約番号を発行してもらった後に、それを次に契約する通信会社に連絡して、MNP転入手続きをしてもらう。MNP転入手続きが完了したら、MNP転出手続きも完了する。
MNP転出の注意点
注意点としては、MNP予約番号は15日間の有効期限があり、有効期限内に手続きが完了しなければ再度MNP予約番号を発行してもらう必要がある。
また、通信会社によってはMNP予約番号の有効期限が残り少ないとMNP転入手続きを断られることもあるので、MNP予約番号が発行されたら速やかに次に契約する通信会社に連絡をしたほうがいいだろう。
MNP転出手続きが完了すると、元の通信会社との契約は自動的に解約される場合が多い。その場合の違約金の発生条件などは解約時と同じとなるため、MNP転出する場合も、契約期間などに注意したほうがいいだろう。
MNP転出手続きもマイページから
エキサイトモバイルでのMNP予約番号発行の方法であるが、解約と同じくマイページから申請する。マイページのメニューにMNP転出手続きというメニューがあるので、そちらから申請するようにしよう。
MNP予約番号は申請してから4〜7日で登録していたメールアドレスに届くので、そちらを次に契約する通信会社に連絡して、MNP転入手続きをしてもらうことになる。MNP予約番号を発行してもらう手数料は、契約期間に関係なく3,000円(税別)となる。
違約金の発生条件、解約した月の利用料金について
解約やMNP転出をする時に一番注意したいことは、違約金であろう。いかにてその気になる最低契約期間や金額を確認していこう。
違約金とは
通信会社によっては、提供するプランに利用することを義務付けた期間、いわゆる最低利用期間を設定している場合がある。
違約金は、最低利用間中に解約やMNP転出などの契約違反に対して支払うお金という意味合いがある。
エキサイトモバイルの違約金発生条件
エキサイトモバイルの場合は、音声通話プランに12カ月の最低利用期間が設定されている。この間に解約やMNP転出をすると、9,500円(税抜)の違約金(エキサイトモバイルでの解約の名称は「解約事務手数料」となっている)が必要となる。
データ通信プランには最低利用期間は設定されておらず、契約期間に関わらず解約しても違約金は発生しない。
このため、音声通話プランを利用している場合は、契約期間に注意しないと解約時に9,500円(税抜)が必要となる可能性が出てくるのである。
解約月は満額利用料金が発生
また、解約した月の利用料金であるが、エキサイトモバイルは月半ばで解約しても利用料金は日割りとはならず、1カ月分満額必要となる。
このため、例えばMNP転出において申請した月の翌月に手続きが完了した場合、解約は翌月扱いとなるので、翌月分の利用料金も満額支払う必要がある。
完了までに時間がかかる可能性がある手続きは、月をまたがないように注意したほうがいいだろう。
複数枚契約していた場合は1枚ごとに解約料金がかかる
また、さらに注意が必要となるのが複数枚契約している場合である。契約の際は一度に複数枚契約できたかと思うが、解約の場合は一枚ごとに解約金がかかってしまう。そのため、契約期間内の違約金がかかる時期に全て解約してしまうとかなり高額な金額となってしまうだろう。
しかし、もし枚数を減らしたいだけであれば枚数を減らすプランは可能である。複数契約している場合は、1枚のみ契約している人よりさらに注意して解約を検討した方が良いと言えるだろう。
自動更新契約はあるのか
ここでまた一つ心配になるのが、自動更新契約があるか否かだろう。しかしエキサイトモバイルは、自動更新契約はないので安心して欲しい。最低契約期間の12ヶ月を過ぎればいつ解約しても違約金はかからない。
データSIMへのプラン変更でも解約となる
また、ここで注意したいのが、他社へのMNP転出や、利用完全解約以外に、データSIMへのSIM カードの種類変更でも解約となることである。プラン変更するだけで解約にはならないと思っていても、エキサイトモバイルでは一度解約の手続きとなってしまう。そのため、契約期間12ヶ月以内であれば違約金がここでも発生してしまう。かなりもったいないとも言えるので、変更する必要があるか一度よく考えてから手続きを進めたほうが良いだろう。
エキサイトモバイルは即解約は可能か
エキサイトモバイルは即解約は可能か、についてだが、即解約は可能であるが、音声通話プランは費用が高くなる可能性がある。そのため、解約可能ではあるが、解約しにくいと言えるだろう。
音声プランでは違約金が発生する
データ通信プランは即解約しても違約金は発生せず、また、MNP転出もできないことから、かかる費用は1カ月分の利用料金だけである。
音声通話プランは、利用を開始してから12か月以内での解約は9,500円(税別)の違約金が発生するので、即解約をすると違約金を支払う必要がある。 MNP転出では手数料3,000円(税別)かかり、さらに1カ月分の利用料金も支払うことになる。
解約時期の見極めが重要
データ通信プランは即解約してもそれほど問題はないが、音声通話プランの場合は違約金など多額の費用がかかることになるため、最低利用期間が終わる13か月目まで待って解約する方がいいかもしれない。
状況別に結局いくらかかるのか見ていこう
では、ここで結局のところ自分がいくらかかってしまうのか見やすいように簡単にまとめたいと思う。また、下記金額に加えて、月額利用料金も追加されるのを忘れないようにして欲しい。下記ではあくまでも最低必要になる料金なので、目安として考えて欲しい。
最低利用期間内の通常解約
まず、最低期間内(12ヶ月以内)でMNP転出なし、解約のみの場合は、違約金9,500円(税別)が発生する。
最低利用期間後の通常解約
最低利用期間後の通常解約で、MNP転出なしの場合は違約金が発生しないため、お金がかからない。正直無駄なお金を全く発生させたくないのであればこの方法が一番と言えるかもしれない。
最低利用期間内のMNP転出での解約
最低利用期間内のため、違約金9500円(税別)が発生する。さらに、MNP転出を行うため、3000円(税別)がかかってしまう。そのため、解約だけに12500円(税抜き)以上かかってしまうと言える。
最低利用期間後のMNP転出での解約
最低利用期間後の場合、違約金は発生しない。しかし、MNP転出の料金3000円(税抜き)がかかる。そのため、この場合は3000円(税抜き)が最低かかる。
複数のSIMの場合
さらに、複数のSIMの場合は恐ろしいことだが、上記4例全てに掛ける枚数と考えて欲しい。そのため、もし3枚SIMを持っていて最低利用期間内でのMNP転出となってしまった場合は、なんと37,500円となってしまう。正直、かなり痛い出費と言えるだろう。
エキサイトモバイル対応機種はフリマで買える
MVNOの普及で通信料金は安くなったが、それと共にスマホ本体のコスパも抑えたい!と思う方に、中古スマホの購入がおすすめだ。スマホのマーケット(スママ)は、中古のスマートフォンに特化したフリマサイトで、商品が購入者の手もとに届く前にスマホのマーケットが商品状態や動作の確認などの検品、除菌、SIMチェックなどのサービスを行うので、安心、安全の買い物ができるだろう。
https://smama.jp/sims/25
まとめ
エキサイトモバイルの解約、MNP転出の方法、違約金の発生条件などについて記載した。エキサイトモバイルの手続きはweb上だけで完了し、データ転送プランには違約金がないなど、比較的解約しやすいMVNOといえる。
ただし、音声通話プランには12カ月という比較的長い最低利用期間が設定されている。解約やMNP転出をした場合、9,500円(税別)と、こちらも比較的高額の違約金を支払う必要があるので、解約やMNP転出をする際は契約期間などに注意して、なるべく追加の費用が発生しないタイミングで実施したほうがいいだろう。