クリュッグ プライベート キュヴェは、マニア垂涎の極上シャンパンである。クリュッグというブランド名だけでもセレブ級の贅沢品に分類されるが、特にプライベート・キュヴェは手に入りにくいシャンパーニュとして憧れる人が多い。
一流中の一流品とされるクリュッグ プライベート キュヴェの買取相場や査定情報を具体的に知っておくと、お宝を買取に出す際に正当な価格で取引できる。早速、いざというときに役立つ情報を仕入れておこう。
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クリュッグ プライベート キュヴェの卓越した価値
クリュッグ プライベート キュヴェは、並外れた価値を持つシャンパーニュとして有名だ。具体的な価値を知ることで、買取に出すときにも妥協のない取引ができる。
シャンパンの帝王クリュッグ
クリュッグ社は、1843年にフランス北部のランスで創業されたシャンパーニュメゾンである。創業者はドイツ出身で、自身の哲学を譲らない精神の持ち主だ。既成概念に捉われない生き方がモットーでもあり、シャンパーニュにも独自のスピリットがいかされている。
そのこだわりようから、クリュッグ社の製品はシャンパンの帝王と呼ばれてきた。ヴィンテージ級の極上品でもあるクリュッグのシャンパーニュは、一般的な概念をこえている。通常なら天候によって品質が異なる酒にもかかわらず、クリュッグ製品は毎年のように卓越した品質をそなえているのだ。
クリュッグ社の歴史
19世紀前半から、クリュッグ社のようにプレステージ・シャンパーニュのみを作るメゾンは唯一であった。ブドウ畑が持つそれぞれの個性をいかし絶妙なブレンドを施すことで知名度が高まった完成品達は、やがてフランス国外にも広く知れ渡るようになる。
時代の後半には、リザーブシャンパーニュとしてイギリスで高値での取引がされていたほどだ。第二次世界大戦後には、ブドウ畑のみならず年代の異なるワインを組み合わせる醸造法まで確立させている。
1999年にはアパレルとシャンパーニュが融合した世界的な大手企業の傘下に入り販売網をさらに広げるが、伝統的な製法は変わらず守り続けている。70年代・90年代と立て続けにコート・デ・ブラン地区のグラン・クリュを買収し、畑名でのラインナップを発売するといった革新的な挑戦も止まない。
創業者の夢などが代々受け継がれている
6世代以上続くクリュッグ家には、創業者の夢や創意工夫が代々受け継がれている。6代目当主は、90年代初めに2年間日本に駐在して自社ブランドを広めた経歴を持つ。
おかげでクリュッグのシャンパーニュは日本でも愛好されるようになり、新潟の老舗銅器メーカーとオリジナルボトルをコラボレーションしたこともある。日本国内で高値での取引がされているのも、このような経緯があるからなのだ。
交響曲と呼ばれるシャンパーニュ
最高級ラインのシャンパンの中でも、生産者が私的に貯蔵している思い入れの深い一品がプライベート・キュヴェである。選び抜かれた究極のブドウから1回目の圧搾で得た果汁は、クリュッグ家伝統の製法で醸造される。
フレンチオーク製の225リットル入る樽を使用して一次発酵するという手間のかかる手法だ。複雑な要素が織りなす風味に仕上がったクリュッグ社のシャンパーニュは、交響曲にたとえられることも多い。交響曲の頂点に立つのが、クリュッグ プライベート キュヴェである。
めったに世に出ることがない
めったに世に出ることのないクリュッグ プライベート キュヴェだが、近年では2015年9月に公に姿を現した。数少ないコレクションのうち、1915年に生み出されたボトルである。
大戦中に招集された当主に代わり、夫人が素晴らしいヴィンテージに仕上げたクリュッグ プライベート キュヴェ1915は、この世に4本しか残されていなかった。
そのうち1本が、ニューヨークで行われた名門オークションに出品されたのだ。ボトルに詰められてから代々の主人ですら抜栓を許されなかったシャンパーニュは、落札者の手に渡り生みの親である貯蔵室で開栓されたという。
爆撃の最中に格別のヴィンテージに仕上がっただけに、英雄の称号すらふさわしい銘品である。
愛好家にとって贅の極み
プライベート・キュヴェ以外でも、クリュッグのシャンパーニュは愛好家にとって贅の極みといわれている。グラン・キュヴェもお宝として保存し、よほどのことがなければ開栓したくないという貴重品扱いだ。世界的に有名なワイン評論家達からも、絶賛を受けている。
柑橘類を思わせるフレッシュな香りを楽しめる一方で、長期熟成によって芳酵に酔いしれることもできるシャンパーニュは数少ない。グラン・キュヴェですら、最低6年はボトルを倒立状態で熟成させてからの出荷を通常としている。
豊かな円熟味を帯びた風合いを一度でも体験すれば、たちまちプライベート・キュヴェに憧れるようになっても不思議ではない。
クリュッグ プライベート キュヴェの価格相場
知る人ぞ知る高級シャンパンとして憧れられているクリュッグ プライベート キュヴェは、希少性の高さから一生に一度目にすることができればラッキーといわれるほどである。
シャンパーニュにはまった人が一度は飲んでみたいと夢見る味と香りは、この世のものとは思えないと表現されている。複雑で薫り高い風味に、専門家達の評価もさまざまだ。みかんの砂糖漬け、マロニエのはちみつ、焼きたてのブリオッシュなどに例えられ、ファンの心をとらえて離さない。
クリュッグ プライベート キュヴェの販売価格
現物を目にすることすら難しい希少品であることも胸を躍らされる一品だが、プライベートという特別な価値にもくぎづけになる人が多い。何しろ世界を代表するオークションに出品されるほどの名品だけに、醸造年に限らず数十万円以上の値が付けられると専門家の間で語られている。
他の販売価格
プライベート・キュヴェ以外の販売価格についても、チェックしておこう。
グラン・キュヴェ
クリュッグ社のシャンパンの中でも、最もベーシックなのがグラン・キュヴェである。一般的なシャンパーニュとは違い、この製品にはラベルに醸造年が表示されていない。収穫年が異なる品種のブドウをブレンドしているためだ。
俗にノン・ヴィンテージと呼ばれる酒類だが、クリュッグ グラン・キュヴェに限ってはマルチ・ヴィンテージの呼び名を与えられている。
瓶詰めしてから6年以上寝かされる作品で、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが使われたシャンパンだ。ベーシックなシリーズでありながら、日本での希望小売価格は約23,000円する。
ロゼ
ロゼには、ベースの酒にシャンパーニュ地方で製造された赤ワインをブレンドするアッサンブラージュ法が採用されている。日本では、42,000円という正規価格で販売されている1本だ。品質の良いブドウの収穫年のみ醸造されるヴィンテージは、製造年によって価格が異なる。
ヴィンテージ
1996ヴィンテージなら42,000円、1998ヴィンテージなら約30,000円といったところだ。内容物はヴィンテージと同一ながら、より長期間熟成させたのがコレクションである。フランスにあるクリュッグ社宛の手紙が同封され、送付すると当主がサインした証明書が送られてくるのもお楽しみだ。
1989ヴィンテージで、日本では約100,000円で販売されている。クリュッグ社が1900年代後半に買い取ったブドウ畑の名が付けられた2品は、ヴィンテージの中でも高値がつけられている。コート・デ・ブラン地区にあるメニル・シュール・オジェ村の単一クリュで収穫したシャルドネ100%の醸造酒クロ・デュ・メニルは、ブラン・ド・ブランだ。
1998/2000ヴィンテージは100,000円弱だが、1996年ヴィンテージの最高値は130,000円をこえる。同じくモンターニュ・ド・ランス地区のアンボネイ村にある単一畑を買い取って収穫したピノ・ノワールのみで造ったブラン・ド・ノワールが、クロ・ダンボネだ。
1996/1998ヴィンテージで250,000円をこえ、1995ヴィンテージでは500,000円をこえる値が付けられている。
クリュッグ プライベート キュヴェの買取相場
プライベート以外のシリーズでも500,000円をこえる製品が販売されているだけに、クリュッグ プライベート キュヴェともなれば予想をはるかに上回る高値になるのが当然だ。
そもそもプライベートに保存されている私品であるだけに、一般に発売されることすらまれである。6代目当主は親日家であり日本のどこかに埋もれている可能性もあるが、買取されるとしたら超高額になることは間違いない。
クリュッグ プライベート キュヴェを高く売るための流れ
極上のレアものであるクリュッグ プライベート キュヴェを保管しているなら、買取に出す際には正当な価値を評価してもらいたい。そのためには、高く売るためのポイントをチェックしておく必要がある。
買取業者を比較する
シャンパンを含むアルコール類を買取する業者は数多い。より高く買取してもらうには、まず業者の比較をすることが先決だ。店のホームページや口コミなどを調べて、良質な取引先かを確かめておこう。
宅配買取サービスをおこなっているかどうかも重要だ。直接持ち込みをするより、余裕を持って価格交渉ができる。
出品前に掃除をする
出品前に、品物をきれいにしておくことも重要である。店によっては、現物写真を見積もり要素とすることもあるからだ。
もちろん、出品物が業者に届いてからも清潔で傷のない製品のほうが高値になりやすい。ケースや付属品がある場合は、つけておこう。
複数の業者に査定を依頼する
複数の買取業者に査定を依頼すると、実際の査定相場がわかる。査定結果が出たところで、最高値の会社に買取を依頼すればよい。
特に気に入った業者があれば、最高値の査定額を提示して価格交渉する手もある。見積もりを無料サービスにしているところを選べば気軽だ。
高く売れる品とまとめ売りする
クリュッグ プライベート キュヴェを何本も所持しているケースはまれだが、他のシャンパーニュやアルコール類も買取に出せると有利になる可能性がある。
まとめて取引することで、買取業者にとっては配送の手間やコストなどを軽減できるためだ。高値がつきそうな品とまとめ売りすれば、その他の品も色を付けてもらえることがある。
買取相場の変動や業者の買取キャンペーンをチェックする
酒類の買取相場は変動しやすい。買取価格をこまめにチェックしておくと、高く買い取ってもらえるチャンスをつかめる。店独自の買取キャンペーンを利用して、高く売るのもコツの一つだ。
まとめ
今回はセレブ級の贅沢品に目がない方におすすめの、クリュッグ プライベート キュヴェの買取相場や査定情報を紹介した。
買取店はそれぞれ独自の経営スタイルや方針があるので、クリュッグ プライベート のキュヴェの査定を受ける際には、買取価格や買取方法、評判を比較することをおすすめする。その際、無料査定のサービスを利用するとよい。
宅配買取が選べるお店なら、コストをかけずにクリュッグ プライベート のキュヴェを売りやすい。このような買取方法を設けるお店は、全国から利用ができるのがメリットだ。
シャンパンは年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。