業界内での競争が激化する近頃では、少しでも多くのユーザに加入してもらいたいと考えるMVNO会社でクレジットカード無しで契約できる仕組みを導入し始めている。こういった業者を利用すれば、過去に債務整理などを行なった経験があったり、何でも現金払いで購入する皆さんでも自分のライフスタイルを変えずに格安SIMの契約ができる。
今回は、クレジットカード無しで契約できるMVNO・格安SIMの会社を6つご紹介していく。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
申込方法や加入条件に注意点があることも
クレジットカード以外の支払い方法でMVNO契約する場合は、多くの会社にいくつかの注意点があることを頭に入れておく必要がある。また、条件によってはカード払い以外の方法では申し込めないケースも存在するため、銀行振込やデビットカード払いなどがMVNOのスタンダードではない実態を頭に入れた上で、早めに情報収集や行動を起こす必要があると言えるだろう。
mineo
http://mineo.jp/MVNO業界ランキング3位に入ることの多いmineoでは、預金口座振替で支払いを行うeo光ネットのユーザに限って、同様の方法で格安SIMの契約ができる形にしている。
eo光ネットとは?
eo光ネットは、関西電力のサービスエリアを中心に事業を行っている家庭用の光回線サービスだ。回線接続とプロバイダの一体型となるこのサービスは、関西地方でかなり高いシェア率となっている。
店頭で申込みをする時の注意点
mineoの一部店舗では、クレジットカード決済のみの取扱いとなっている。また選択可能なカードについてもJCB・master・VISAのみとしているショップもあるため、注意が必要だ。
デビットカードも基本的にNG
使用料金が銀行口座から直接引き落としとなるデビットカードについても、mineoでは決済が難しい存在となっている。mineoのサイトに書かれているこうした情報から総合的に判断すると、このブランドでクレジットカード以外の支払い方法が選択できるのは、やはりeo光ネットの契約者のみと捉えた方が良いだろう。
LINEモバイル
https://mobile.line.me/カウントフリーを中心とした新サービスで知られるLINEモバイルでは、自社ブランドのLINE PayもしくはLINE Payカードを使った月額基本料金の決済に対応している。
LINE Payとは?
送金や決済のできるLINE独自のサービスを、LINE Payと呼ぶ。このアプリを使うと、LINEモバイルの支払いや、LINEで繋がっている友達とのお金のやり取りがLINE上で可能となる。
またZOZOTOWNなどのネット通販利用時には、カード情報の入力をする必要がなくなるメリットもあるようだ。LINE PayでLINEモバイルの支払いをする時には、クレジットカード登録が必要という条件があるため、カードを持たない人は注意をして欲しい。
クレジットカードのない人におすすめのLINE Payカード
過去に債務整理などを行なったなどの理由でクレジットカードを持たない人には、LINEとJCBの提携で発行されているLINE Payカードの活用もおすすめだ。LINE Payカードのチャージは、銀行だけでなくコンビニなどでも行える。
またデビットカードと似たイメージで使えるLINE Payカードは、国内外のJCB加盟店3,000万店舗でも使えるため、クレジットカードを持たない人はLINEモバイルへの手続きを行うタイミングでカードを1枚作っておいても良いだろう。
BIGLOBE SIM
http://join.biglobe.ne.jp/mobile/大手プロバイダのBIGLOBE SIMでは、既にこの会社のサービスを利用しているユーザに限って、現在登録されている支払い方法でのMVNO契約を可能としている。SIMカードの申込時に初めてBIGLOBEのサービスを使う場合は、本人名義のクレジットカードで支払いを行うシステムだ。
フレッツ光の契約ユーザの場合
例えば、フレッツ光の「ひかりコース」もしくは「Bフレッツコース」を使っているユーザがBIGLOBE SIMへの申込みをした場合、NTTファイナンスの回収代行、銀行口座振替、ゆうちょ銀行自動払込の3方法で月額料金の支払いができる形となる。
NTTファイナンスの回収代行を利用すれば、フレッツ光とBIGLOBE SIMの利用料が1枚になった請求書に対してデビットカードを使った支払いも可能となる。
支払い方法の選択肢は利用サービス次第
BIGLOBE系のサービスを利用しているユーザがこの会社のMVNOに申し込む場合、既契約の接続コースが何かによって選択できる支払い方法が代わる実態がある。
例えば、ドコモ光やビッグローブ光については、NTTのまとめて支払い1種類となる。これに対してauひかりの場合は、KDDI請求、クレジットカード払い、銀行口座振替、ゆうちょ銀行自動振込が用意されているため、注意が必要だ。
@モバイルくん
https://www.mobile-kun.jp/中古スマートフォンとのセット販売を行う@モバイルくんでも、クレジットカード以外の支払い方法を用意している。
@モバイルくんの特徴
音声SIM業界最安値級を誇る@モバイルくんは、ドコモ系の3G回線を活用することでリーズナブルな価格を実現した話題のMVNOブランドだ。一世代の前の高速通信・3G回線の使い放題プランは、SMS機能付きでも4,120円で利用することができる。
またこのブランドには、1日間500MBを2,286円で使えるプランも用意されている。
口座振替も用意されている
@モバイルくんでは、データ通信専用SIMの申込時のみ口座振替とクレジットカードの2種類から選べるシステムとなっている。これに対して音声通話機能付きSIMについては、クレジットカードだけの支払い方法となるため注意が必要だ。
月額料金も高く、大手キャリア会社の代わりに利用されることも多い音声通話機能付きSIMの場合は、ユーザの信用情報チェックを兼ねてクレジットカードでの契約を必須にする傾向もあるため、同ブランドのSIMカードであっても種類によって支払い方法が異なるのは特に珍しいことではないと捉えて良いだろう。
もしもシークス
https://www.mosimosi.co.jp/無料通話分を含むプランを日本国内で初めて提供したもしもシークスでも、クレジットカード以外の支払い方法が可能という良心的な対応を行っている。
もしもシークスの特徴
サイト内でも代理店募集を行うもしもシークスは、格安スマホ業界ナンバーワンの店舗数を誇る話題のMVNOブランドだ。初めて格安SIM利用にチャレンジする人の不安や疑問を解消できる実店舗は、近年多くのMVNOが力を入れ始めている分野だ。
もしもシークスでは大半の店舗に実機も用意しているため、SIMフリースマホに触ってみたいと考える皆さんにも利用のしやすい存在になると言えるだろう。
もしもシークスで口座振替を選ぶ際の注意点
もしもシークスでは、代理店経由で申込みをした時のみ口座振替が選択可能としている。これに対して多くのユーザが利用するWEB申込みついては、クレジットカードの情報入力が必須となっているため、口座振替の利用希望者には使用できないシステムと言えそうだ。
支払い方法によって異なる初期費用
もしもシークスの初期費用は、支払い方法によって大きく異なる実態がある。クレジットカード支払いを選んだ場合は、同時購入した機種代と事務手数料の5,000円だけがかかる仕組みとなっている。これに対して口座振替を選択した人は、機種代と事務手数料の他に保証金の6,000円と初月の月額基本料を支払うシステムだ。
Tikimo SIM
老舗プロバイダ・TikiTikiインターネットのTikimo SIMには、MVNO会社としてはかなり珍しい支払い方法が用意されている。
年契約一括前払いコース
クレジットカード以外で支払いができるのは、タイプDのデータ通信専用SIMだけで選択できる年契約一括払いコースだ。このプランの利用時には、各データ通信容量で定められた金額を一括前払いで支払うシステムとなっている。
そのかわりにコンビニ振込みとゆうちょ銀行という2つの支払い方法が選択できるため、クレジットカードを使わなくても良いMVNOとして多くのメディアで紹介されているようだ。
クレジットカード不要なのにWEB申込み可能
Tikimo SIMの年契約一括前払いコースには、クレジットカードを使わないのにWEB申込みができるメリットもある。契約者の信用情報の判断にクレジットカードを使う多くのMVNO会社では、口座振替などの支払い方法を選択する場合は店頭だけで受付を行う傾向がある。
しかしTikimo SIMでは10,680円の入金確認後にSIMカードの配送を行うシステムとなっているため、店舗に直接出向く余裕のない人でも気軽に申込みができると捉えて良いだろう。
多彩なデータ通信容量
Tikimo SIMの年契約一括前払いコースは、1GB、3GB、5GB、8GB、12GB、20GB、30GBといった7種類の中から自分に合ったハンドルクーポン容量(データ通信容量)を選択できるシステムだ。
毎月1GBまでのプランについては、年間9,480円(税抜)で利用可能だ。これに対して月30GBを上限とするコースについては、年間76,680円(税抜)、1ヵ月あたり6,390円ほどの料金設定となっている。
インターリンク
https://www.interlink.or.jp/老舗プロバイダのインターリンクは、MVNOとしてはかなり幅広い支払い方法への対応を行っている。
NTT請求書支払い
NTTの固定電話回線やNTTドコモの携帯電話、フレッツ光などの契約が既にある人には、それらの請求書と合算できるNTT請求書支払いの利用がおすすめだ。NTTファイナンスのWEBビリングでは、金融機関のインターネットバンキングを利用するPay-easyやデビットカードでも支払いのできる仕組みとなっている。
口座振替も可能
インターリンクの月額料金は、口座振替での支払いも可能となっている。この会社のサイトには、口座振替利用時の注意点などの記載がない。しかし「えらべるメール・Web」と「おまかせDNS」での受付は行なっていないため、クレジットカード以外で申込み手続きを行う時には注意をして欲しい。
グローバル固定IP付きMVNO
インターリンクの格安SIMには、固定IPアドレスが標準で使える特徴がある。例えば、ネットワークへのアクセス権を特定IPアドレスのみに許可する会社などで働く場合は、必ず固定IPアドレスが1個付いてくるインターリンクの格安SIMが大変便利な存在になると言えそうだ。
またドデカメールやマイぽしぇっとといった業務用データのやりとりに適した無料オプションの充実したインターリンクは、ビジネスシーンでMVNOを使うユーザに多く注目される傾向がある。