子どもの頃にピアノを習う人は多いだろう。しかし、部活動や勉強が忙しくなりレッスンの宿題もままならず、そのまま辞めてしまうパターンが多い。
音大を卒業しても、音楽に全く関係のない仕事をしている人や、家事育児に忙しくピアノと無縁の生活をしている人もいるだろう。実家に弾かないまま何年も放置されたグランドピアノがあるかもしれない。
ピアノ禁止のマンションも多いため、転勤族では止む無く倉庫に保管料を払って預かってもらっている人もいるようだ。いつまでもこのままでは仕方ない、とグランドピアノの買取を決断する人もいるだろう。
そこで、グランドピアノの買取について知っておくべきことをまとめたので参考にしてほしい。
Piano 034 / lilli2de
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まずはグランドピアノのメーカーや型番を確認しよう
グランドピアノを買取してもらうにも、問い合わせる際にメーカーや型番がわからないのでは概算の査定すらも出せない。グランドピアノ購入時の楽器店の保証書や調律カードなどがあれば、メーカーと型番および製造番号や年式などが記載されている。しかし、弾かなくなってからかなり年月が経過している場合、保証書も調律カードも行方不明になっているかも知れない。
そのようなときは、グランドピアノの本体で確認する方法がある。鍵盤蓋を上げると、中央にメーカーの名前が記されている。次に、鍵盤の上の前屋根を持ち上げて開いて後ろに倒すと譜面台が現れるので、譜面台を奥まで平行にスライドさせよう。すると、中の金属フレームが見えるので、右側高音部に刻印されているアルファベットや数字が確認できる。
C1やGX1、DR30やS400Bなどの刻印が、グランドピアノの型番ということになる。海外製の輸入ピアノの場合は、中央や左側に刻印されているものもあるので注意したい。見づらければ譜面台を手前に引いて外してしまえば簡単だ。
型番の近くにある何桁かの数字が製造番号である。この製造番号で何年製のものかおおよその見当がつく。また、鍵盤の中央部分から下に伸びている金属のペダルの本数も2本または3本かを確認しておきたい。
以上が把握できれば、大まかな査定金額を調べることが可能となる。その買取金額を知ることによりグランドピアノを買取に出す決断ができるのではないだろうか。
グランドピアノを買取に出すと決心したらまずやるべきことは
グランドピアノを買取に出す際に何からやれば良いのかを説明しておこう。同じグランドピアノでも、買取業者によっては数十万円の差が出ることもグランドピアノでは珍しくない。もとが高額な楽器だけに、少しでも高値で売却できるように入念に準備をすることが大切だ。以下に解説するので参考にしてほしい。
後悔しないために情報収集が大切
業者により査定額が数十万円も異なるというのは真実だ。上位の機種になればなるほど差が出るものと思ってほしい。
ただし、一般家庭用の普及タイプのものも人気がある。新品よりも手軽な中古のグランドピアノを求める家庭もあるし、一人暮らしの音大生にも需要がある。また、国内だけでなく海外でも日本のピアノは人気があるので、売れ筋の商品を高値で買い取る傾向が見られる。
つまり、自分の手元にあるピアノがいくらくらいでピアノ中古市場で取引されているのかを知ることが先決だ。大体の相場がわかれば安く買い叩かれることを防ぐことができる。
そこで、グランドピアノのメーカー、型番、年式などで自分のピアノの買取相場を調べてみよう。ピアノ買取業者のHPなどで、目安の査定金額が紹介されているので片っ端から確認してメモしておこう。
そこで、安い査定額だったからといって買取依頼の候補から外す必要はない。高い査定額を提示している業者でも必ずしもそのとおりの買取額になるとは限らないし、そういう業者の場合、大抵は下がることがほとんどだからだ。しかも、引取手数料として運搬料が別途請求されることもある。グランドピアノ購入時に大型クレーンを使って設置した場合はなおさら注意が必要だ。
できれば、クレーン作業料、階段作業料、小型クレーン車の場合、手運びや特殊作業の場合などの料金がどうなっているかも併せて調べておくと良いだろう。
そもそも、グランドピアノのような大型の品物を取り扱う場合、運搬についての記載はあって然るべきだろう。必要な作業人数によっても料金が異なることが考えられる。中層階以上のマンションでエレベーターの運搬ができない場合、自社に大きなクレーン車とオペレーターを所有している業者なら安価で済むが、車両レンタルとオペレーターの派遣ともなればそうもいかない。運搬料を無料としていても、査定額から差し引いていることもある。トータルでの料金で比べないことには意味がないというわけだ。
しかも、事前に大方の料金を把握できていれば、法外な運搬料を請求されたときに値下げ交渉で使えることもあるだろう。
なるべくキレイな状態にしておく
ピアノは設置場所によって長年置いたあとのピアノの状態が著しく異なる。北向きの結露の多い部屋で除湿機などで調湿をしていなければ傷みも早い。逆に、直射日光の当たる場所やエアコンの風が直接当たる場所も不適だ。
しかし、住宅事情のせいで水回りやガスコンロの近くに置かざるを得ない家庭も少なくないだろう。当然木の状態や、内部のピアノ線や金属部品などに少なからず影響を与える。そのため、型番と年式が同じでも、ピアノの保管状態により査定が大きく異なることがある。
このような状態では、内部の劣化については個人ではどうにもならないが、見た目は自分で努力することにより美しく保つことはできる。外装のキズは仕方ないにしても、手垢などはきれいに取り除き磨いておくことが望ましい。鍵盤もキークリーナーで磨き、ペダルも金属磨き用のクロスやクリーナーなどで手入れをしておこう。ピアノ椅子もホコリなどは取り除ききれいにしておきたい。大切に使っていたことがわかれば温情査定も期待できるかもしれない。
買取に出す前に調律をするべきか
買取に出す際には、なるべく新品の状態に近づけたほうが高額査定が期待できると言われている。それなら、ピアノを売却する際は調律をしておくべきか、と問題になるようだ。
しかし、ピアノは移動すると音が狂いやすくなり、少なくとも買取業者に引き取られるとき、倉庫か店舗に並べるとき、購入者のもとに移動するとき、などこのあと何回か移動することになるだろう。購入者の元で必ず調律をすることになるため、売却する側が調律をする必要はない。
そもそも、グランドピアノを購入する人はピアノに詳しい人が多く、自分好みの音に仕上げてもらいたいと思うだろう。そのため、買取前の調律の有無が直接査定に響くとは考えにくい。
むしろ、長年使っていなかったピアノを調律することにより、金属疲労でピアノ線が切れれば調律だけでは済まずにピアノ線の交換や修理が必要になる。思わぬ高い出費になることもあるため得策とは言えない。ちゃんとした買取業者なら、内部クリーニングや修理をしてから売ることになるため、そこまで手をかける必要はないだろう。
ピアノ専門の買取業者に依頼するのが安心
グランドピアノは総合リサイクルショップなどではなく、少なくともピアノ買取を行なっている業者に依頼してほしい。ピアノ買取業者は、テレビCMなどでも有名な全国展開をしている業者や、地域密着の買取業者、楽器店、ピアノ運輸業などでも買取を行っているところがある。少しでも有利に買い取ってほしいと思うなら、できるだけ多くの業者からの見積もりを取ることをおすすめする。
選ぶ業者も偏らないように、大手や地元の楽器店などまんべんなく声を掛けてみると良いだろう。買取だけをメインにして海外に輸出する業者もあるが、できるなら地元で長く営業を続けている楽器小売店にも問い合わせてみてほしい。中には、知り合いの調律師の得意先でグランドピアノを欲しがっているという話がでてきたりすることもある。
グランドピアノを買取に出す際の注意点
グランドピアノを買取に出すのに抵抗がある人は、そもそも二束三文でしか売れないと思っているのではないだろうか。実際、何も知らないことをいいことに、二束三文で買い叩く業者もいるかもしれない。また、運搬料として法外な料金を請求されることもないとは言えない。そんなときの自己防衛として、ある程度の知識を仕入れて交渉することはかなり有効だ。
ピアノ見積もり時の出張費や査定料などももちろん無料の業者でなければならない。ピアノの状態を鑑定する場面には、どこを時間をかけて見ているのかどこを重要視するのかが人により異なるものだ。鑑定の際にも、ここが良くてここがダメなど、正直に伝えてくれるとこちらとしても出された査定額に納得がいくだろう。
しかし、全部をちらっと見て査定額だけを伝えてくるような業者は考えものだ。根拠を示せないのでは依頼側も不安に感じるだろう。他の業者はもっと高く査定してくれるのではないか、と思うのも当然だ。もともとが値が張るグランドピアノだけに、売り急ぐのは避け、複数社の査定見積もりを取るのが有効なのは間違いない。
グランドピアノを売るのにおすすめの業者は
多くのメーカーのピアノの買取実績がある業者のバイヤーは新旧のピアノに対する造詣が深い。買い取ったピアノの様子を見て、どのような場所に置かれてどう使われてきたピアノかを言い当てるらしい。ピアノ1台1台をしっかりと観察してきたからこそ細かな違いに気づけるのだろう。大切にしてきたピアノだからこそ、査定の際も丁寧に鑑定して納得の行く説明がほしいところだ。
そのようなピアノに愛情を持った買取業者として対応や査定で評判が良いのはピアノパワーセンターだ。
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ウイルス
対策
1973年から創業という老舗であることからもわかるが、会社の母体は地域に根ざした楽器店で音楽教室も運営している。当然新品のピアノも販売しているが、買い取った中古ピアノも内部まで徹底的に手入れをした上で新品同様にリニューアルしてリーズナブルに販売している。古くなったピアノの買い替えを検討している顧客にはピアノのリニューアルを勧めるというのだから、単に営利だけを追求する企業とは根本的にピアノに対する愛情が違うことがわかる。
このようにピアノに愛情を持っているのが感じられれば、高価なグランドピアノを売る側としても安心して託すことができるというものだ。そんな評判の良い業者であるピアノパワーセンターを買取業者選定の際に利用を検討してみると良いだろう。店舗はさいたま市と所沢市にあるが、どのエリアまでを引き取り無料としているのかは、ぜひ問い合わせてみてほしい。