サントーニ靴の買取実績を10社徹底調査してみた

サントーニとは、イタリアを代表するシューズブランドで、別名「履くことのできるアート作品」という異名を持っている。履く人の誰をも惑わす色気に、あなたも思わずため息が出てしまうだろう。

サントーニ靴は、中古市場でも人気が高く平均5,000～20,000円の価格で買い取りしている。しかし、サントーニや靴の売買について無知な状態で売ろうとすると、実際の価格よりも数千円安くなってしまうこともある。

そこで今回は、サントーニ靴の特徴と共に、できるだけ高値で売ることができるコツや実際に高値で買い取った実績のある店を10社に絞って紹介する。

Santoni Brickell City Centre / Phillip Pessar

サントーニ靴とは

サントーニ靴とは、イタリア製の靴ブランドで創業は1975年と、まだ40年ほどしか歴史がない。「まだ40年」と書いたのは、一流ブランド靴は100年以上歴史があるのが一般的だからだ。

逆に考えると、たった40年で世界的な靴ブランドとしての地位を確立したのは、異例ともいえるスピードといえるだろう。サントーニの靴は、それほど実力を持った靴であるということは、容易にうかがい知ることができる。

サントーニ靴といえばレザースニーカー

サントーニは、いろいろなタイプの靴を手掛けているが、その中でも代表作といえるのがシューズで、特にレザーシューズのパイオニアと呼ばれている。1999～2000年ごろにかけて巻き起こしたレザースニーカーブームは、他でもないサントーニだ。

その大人の遊び心を刺激したカジュアルスタイルは、今ではブームが落ち着いて、むしろ「定番」となっているといえるだろう。

中古市場で最も注目を浴びているのはエルメスのレザースニーカー

そんなサントーニのレザーシューズにおける名声を完全に確立させたのは、2000年ごろにリリースしたエルメスのレザースニーカーだ。エルメス特注の革質、内部の造り、履き口クッションに、サントーニの高い技術を施したこのシューズは、世界中で大ヒットした。今ではその復刻版も人気が高い。

サントーニの紳士靴

サントーニ靴は、スニーカーだけではなく紳士靴の質も非常に高い。一目でわかるその高級感あふれる気品は、あなたを優雅な気持ちにさせるだけでなく、周りの人の評価が上がることは確実だ。ビジネスの世界ではまず足元から見ると言われているが、サントーニなら間違いなく｢出来る男｣として認めてもらえるだろう。

サントーニ靴の特徴

サントーニ靴には、様々な特徴があるが、その中でも最低限５つの製法や素材を知っておきたい。それぞれを詳しく解説するので、あなたのもっているサントーニ靴がどのような素材や製法で作られているかを確かめておきたい。

1. 1. グッドイヤー製法
2. 2. マッケイ製法
3. 3. ベンティベーニャ製法
4. 4. ハンドペインティング
5. 5. サントーニレザー

グッドイヤー製法

グッドイヤー製法とは、高級靴の証ともいえる製法で、最初の履き心地は、とにかく「堅い」というものである。しかし、履き込んでいくうちに徐々にあなたの足にフィットしてゆき、最終的には「長時間履き続けても疲れないあなただけの靴」ができあがる。サントーニは、グッドイヤーの中だけでも4種類の技法を持っている。

最も得意とするのはグッドイヤーボローニャ製法

グッドイヤー製法というと、多くの人はグッドイヤーウェルト製法を思い浮かべるが、サントーニが最も得意とするのは、「グッドイヤーボローニャ製法」だ。これは、グッドイヤーウェルト製法がもつ『重さ』と、グッドイヤーボロネーゼ製法がもつ、『耐久性の低さ』という短所を補った最高の製法。つまり、高い耐久性を維持しながら柔らかな履き心地なのだ。

マッケイ製法

マッケイ製法とは、アメリカ人ライアン・ブレークしが開発した機械をゴードン・マッケイ氏が権利に移ったためこの名前が付けられた。最初の履き心地が堅いグッドイヤーウェルト製法とは対照的に、マッケイ製法で作られたサントーニ靴は柔らかくて軽い。

この柔らかさは靴を作る過程で使う糸を通す回数をかなり減らしたために実現した。そのため最高の履き心地を実現し、かつすっきりしたデザインに仕上がるためイタリア人を中心に人気が高い製法となっている。

ベンティベーニャ製法

ベンティベーニャ製法は、ほぼすべて手作業で行うという非常に手間が求められる製法。重圧感があり、耐久性も非常に高い。高い技術が求められるため、この製法を扱える職人はごくわずかであり、それゆえ靴の価値も非常に高い。

ハンドペインティング

サントーニ靴の代名詞ともいえるハンドペインティングは、異なる色で10～15種類の重ね塗りを施すことから、一足完成するのに数時間を要すると言われている。最初に一色目のペインティングを施した後、乾燥するまで待ち、その後新しい色を重ねていくという作業が延々と行われる。これにより、「一足に同じ色は存在しない」と言われ、独特のカラーと輝きを放つ。

サントーニレザー

サントーニで使用する革は、いずれも次のような最高水準の素材を使っている。

• ・天然なめし革に特別な加工をしたヴィンテージレザー
• ・厳選された原革のスエード皮
• ・希少性の高いバッファローレザー
• ・伝統製法で仕上げた植物タンニンなめしの天然バケッタ革

これらは足元に存在感をもたらすだけではなく、ハンドペインティングとの相性も良く、美しい質感が出てくる。

サントーニ靴を高値で売る方法

サントーニ靴は、耐久性が高く長持ちするが、手入れを怠ればすぐに革の質が悪くなってしまう。とくにシューズは使用感が出てきやすいため、メンテナンスはかなり意識して行う必要がある。できるだけ高値で売るためには、購入した時から意識する必要があるのだ。

ここでは、サントーニ靴をできるだけ高値で売るために、次の点について考察する。ちょっとしたコツや心がけで、価格は全く変わってくるので、ぜひ覚えておいていただきたい。

• ・できるだけ早く売る
• ・付属品を揃える
• ・製品をできるだけ良い状態に保つ
• ・複数ある場合はまとめて出す

できるだけ早く売る

人気が高まっているサントーニ靴は、古いタイプのものでも高額で買い取ってくれるところは多い。しかしやはり購入してから時間が過ぎれば過ぎるほど、それだけ値も落ちてしまうのは否めない。なので、もし使わないサントーニ靴があるならできるだけ早く売るようにしよう。

またもし季節用の靴があるなら売るタイミングも考えておこう。季節用の靴はその季節の前、つまり冬用のブーツなら11月頃に最も高値で売ることができる。

付属品を揃える

サントーニのような高級ブランドは、購入した時についていた付属品が残っていないとそれだけで買取金額が数千円下がってしまうことがある。

それで次の付属品は、シューズと同様できるだけきれいなままで保存しておこう。

• ・箱
• ・保証書
• ・タグ
• ・購入時の袋
• ・純性のシューツリー
• ・その他購入時無料でついた付属品

実際に売る時は、すべてを買った時と同じ状態にして持っていけば、鑑定士に「靴を大切にしている」という印象を刻み込むことができるので、心理的にも値を下げにくくなる。

製品状態を出来るだけ良い状態にする

サントーニ靴は、傷や汚れがついていても高価買取してくれるが、状態が悪ければ通常よりもかなり値段は下がってしまう。そこで、売る前に以下の点を行っていただきたい。

• ・靴をブラッシングする
• ・靴についている汚れを取り除く。すぐに落ちないなら消しゴムを使って優しくなでるように汚れ部分を掃除する。
• ・「汚れ落としクリーナー」を使って、革靴についている古い油や汚れを取り除く。
• ・入念に消臭スプレーをかける

今までにこまめにメンテナンスをしてきたとしても、そうでないとしても売る直前に靴を綺麗にすると印象が全く違う。特にスニーカーの場合嫌な匂いがしみ込んでいることがあるので、日ごろのメンテナンスに加えて消臭対策は入念にしておきたい。せっかく大切な靴を売るなら、最高の状態にして売っておきたいものだ。

査定でチェックされるポイント

査定で、チェックされるのは次のようなポイントだ。高額で売るためには、購入時から次の点を意識する必要がある。

• ・人気があるモデルか
• ・靴が奇抜の色ではなく、安定した人気の色か
• ・日本で平均的な靴のサイズ25.5~26.5cmか
• ・シミ、傷、型崩れ、足のはきしわがないか
• ・ソールのかかととつま先がどれくらい残っているか
• ・刻印がしっかり残っているか

より高値で売るためのサントーニ靴の管理の仕方

靴はしっかりとケアをしないとすぐに悪くなってしまう。特にスニーカーは消耗品なので使えば使うほど悪くなってしまうという事実はどうしようもない。しかし管理をしっかりとおこなえば、靴の値下がりはかなり抑えることができる。紳士靴とスニーカーでは、管理の仕方が変わってくるのでここでは、それぞれの管理方法を解説する。

シューツリーの活用法

シューツリーを装着すれば、その日に履いたことによって出てきたしわを伸ばすことができ、型崩れを防止していつまでも美しい状態をキープすることができる。しかし使い方を間違えると、逆に靴に型崩れが起きてしまうことがあるので注意が必要だ。

紳士靴でシューツリーを装着する場合

紳士靴は1日履いた後必ずシューツリーを装着しなければならないが、実際に装着するのは翌朝からにしておこう。1日履いていた靴は内部で湿気がたまっているので、すぐにシューツリーを装着すると型崩れが起きてしまう。

1日履いた靴は、一度風通しの良い湿気の少ない場所に置いておき、翌朝乾燥した靴にシューツリーを装着しておくことが大切だ。

スニーカーでシューツリーを装着する場合

スニーカーは、紳士靴のように毎回必ずシューツリーを装着しなければいけないわけではないが、それでもシューツリーを使えば型崩れをかなり防ぐことができる。毎週スニーカーをはくならあまり必要はないが、一週間以上の長期間使用しない予定なら、スニーカーに変な癖がついてしまうことがあるので、出来れば装着しておきたい。

毎日履かない

紳士靴でもスニーカーでも、出来るだけ靴を長持ちさせるために、休息期間が必要だということを覚えておこう。靴を毎日履き続けるというのは、靴が常に湿気がたまった状態になっているということなので、すぐに革が劣化してしまう。

毎日違う靴をローテーションで履き、最低でも1日、出来れば2日以上休息期間を置いておけば靴の劣化をかなり防ぐことができる。

乾燥させる

靴の大敵は湿気だ。湿気た状態で靴を履くと型崩れが起きるし、雨などに濡れた状態でほって置くとシミになってしまう。シミや型崩れが起きると、ジャンク品として扱われ、せっかくの高級ブランドの価格がかなり下がってしまうのでできるだけ早く乾燥するようにしよう。

紳士靴で乾燥させる場合

紳士靴に防水スプレーがしてあれば、痛みはある程度防げるが、それでもできるだけ早く乾燥させなければならない。

1. 1. 水滴が残っていたらすぐにふき取る。この際こするのではなくとんとんと優しく吹きとるようにする。
2. 2. 風通しの良い場所に置き、下には水分を吸収できるように新聞紙をひく。
3. 3. 完全に乾燥したことを確認してからシューツリーを装着する
4. 4. 3日以上の休息期間を置く。
5. 5. 防水スプレーをして、今後の雨に備える。

スニーカーで乾燥させる場合

スニーカーは濡れてしまうと、紳士靴以上に痛みが激しくなってしまうので、入念なケアが必要だ。

1. 1. 水滴が残っていたらすぐにふき取る。この際こするのではなくとんとんと優しく吹きとるようにする。細かい部分に汚れや水分があるなら綿棒などで取り除く。
2. 2. スニーカーに、新聞紙を丸めたものを入れて水分を吸収させる。一度で水分を吸収しきれないようなら取り除いて、新しい新聞紙を入れる。
3. 3. 風通しの良い場所に置き、下には水分を吸収できるように新聞紙をひく。
4. 4. シリカゲルなどの乾燥剤を靴に入れる。
5. 5. 3日以上の休息期間を置く。

サントーニ靴のお手入れ方法

スニーカーは、「使用したらすぐにするお手入れ」をしておけば、靴の品質をかなりキープすることができる。紳士靴の場合、毎回のお手入れに加えて、「月1回のお手入れ」をしておく必要がある。それぞれを具体的に解説するので、覚えておこう。

使用した後のお手入れ（スニーカー・紳士靴）

靴は使用するごとに劣化してしまう。その日に外部から付着した汚れや、内部の汗による湿気は、その日のうちに取り除くことが基本だ。使用した後のお手入れを毎回しておくことで劣化のスピードを遅らせることができる。

1. 1. 靴の外側を靴用ブラシで汚れを落とす。
2. 2. ブラッシングした後乾いた布で軽くふく。
3. 3. 靴の内部を水ぶきでふく。汚れが強い場合は中性洗剤で薄めたものを使ってもよい。
4. 4. 紳士靴の場合、翌日の朝シューズツリーを装着する。

月1回の手入れ（紳士靴のみ）

紳士靴の場合使用したか、していないかに関わらず、月1回のお手入れを忘れないようにしよう。これにより靴にたまった汚れを落とすだけでなく、革に栄養を与えて輝きを与えることができる。この時のお手入れはかなり入念に行なうことになるが、慣れればすぐにできるので習慣にしておきたい。

1. 1. 靴の底や、底と甲の堺部分に泥や汚れがついているならきれいに取り除く。
2. 2. 靴用ブラシで、汚れやほこりを払い落す。縫い目やしわなどの細かい部分は入念に行う。
3. 3. 汚れ落としクリーナーを全体に薄く延ばして塗り、きれいな部分で汚れを取り除く。
4. 4. 汚れを取り除いた後、靴全体にクリームをつけて栄養を与える。
5. 5. シューポリッシュを小さな円を描くように薄く延ばして光沢を出す。
6. 6. 防水スプレーをかけて乾かす（雨などに濡れる予定がない人はしなくてもよい）。
7. 7. シューツリーを装着する。

サントーニ靴を高価買取してくれる10社

サントーニ靴を高価買取してくれるという点で評価が高い10社を紹介する。ここに紹介されているのはあくまで参考価格になるが、状態が良ければさらに高値で売ることも可能だ。

リアルクローズ

リアルクローズは、東京・大阪・名古屋など主要都市を中心に店舗を揃えているメンズブランドの買取業者。査定料、出張料、宅配キット料、キャンセル料などがすべて無料。電話一本で全国どこでも買い取りにきてくれる。

ラストラボ

東京や横浜にある「ラストラボ」は革靴に特化した買取専門店。宅配買取・出張買取・店頭買取を行っている。まとめて売ると一商品につき5,000円ほどアップされる。

クール・ヴェール

「クール・ヴェール」では店舗・宅配・出張買取を行っており、出張買取の場合はその場で現金支払い可能。店頭買取では、経験豊富なコンシェルジュが対応してくれる。まとめてうると一商品につき5,000円ほどアップされる。リピーター率85％、買取専門店として10年の実績を誇る。

エコスタイル

「エコスタイル」はブランド買取専門店。見積もりに出したい靴を先に郵送で送っておくことで、待ち時間ゼロに出来る「手ぶら買取」は、送料や見積もり費用は全てが無料。現在「ファットアマーノーライン」の買い取り強化を行っている。

ビープライス

「ビープライス」は大阪にある買取専門店。お客様満足度94％の実績を誇る。取引方法は店頭・宅配・出張から選ぶことができ、最短発送の翌日に買い取り可能。

ADDICT

「ADDICT」はメンズ専門のブランド買取サイト。取引方法は店頭・宅配から選ぶことができる。写メール査定なら5時間以内に大まかな金額の返信をしてもらえるほか、店頭なら約10分で、宅配なら最短3日で金額の支払いが可能。

LIFE

「LIFE」はブランド古着買取金額日本一、顧客満足度97％の安心できる買い取り専門店。取引方法は店頭・宅配・出張から選ぶことができる。

カドノ質店

「カドノ質店」は幅広い品物を買い取ってくれる全国質屋組合連合加盟店の質屋。取引方法は店頭・宅配から選ぶことができる。買取はスマホから簡単に依頼でき、5日間で入金通知までしてくれるスピーディーが売りだ。

アトランティス

「アトランティス」は銀座と高円寺にある買取専門店。取引方法は店頭・宅配・出張から選ぶことができる。傷やシミなどが訳あり商品も積極的に買い取ってくれる他、まとめて売ることで買い取り価格がUPするのが特徴だ。

ブランディア

「ブランディア」は東証マザーズ上場の安心できる買取専門店。取引方法は宅配・出張から選ぶことができる。その日のうちにすぐに査定結果が出る「当日査定」で価格を知ることができる。

【まとめ】サントーニ靴は高値で売れる

イタリアのファッションブランドは不思議な色気があるが、その中でもサントーニの靴はトップクラスといえるだろう。靴愛好者はもちろん、靴についてあまり知らなかった人でさえその人を惑わす色気の虜となる。

そんなサントーニ靴が、今後中古市場で人気が落ちることはまずないだろう。むしろ靴ブランド界新店であるサントーニは、今後認知度が高まるにつれさらに多くの人に愛されるブランドになるに違いない。サントーニ靴を持っているなら大切にメンテナンスをして、出来るだけ高値で買い取ってくれるショップへと持っていきたい。

サントーニ靴を売る時は、見積もりを3社取っておくのが基本だ。見積もりを3社とっておけば、本来より安すぎる値段で売ってしまうという危険がかなり減る。

今回紹介したショップには、「ＬＩＮＥ見積もり」や「写真見積もり」など手軽に見積もりを取ってくれるサービスを実施しているものがたくさんある。これなら複数の業者に見積もりをとっても大きな手間とはならない。

サントーニは、確かに価値のあるブランド靴なので、自分が納得のいく値段で買い取ってくれる業者に出会えるよう、小さな手間を惜しまないでおきたい。