世の中には名の知れたワインというものがある。例えばロマネコンティならワインに詳しくない方でも名前を聞いたことくらいはあるだろう。今回紹介するシャトー・ペトリュスは、そういった意味では知らない方が多いかもしれない。しかし、ワイン愛好家の中では、その名を知らないものはほとんどおらず、フランスの5大シャトーよりも高値が付けられることもあるのだ。
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シャトー・ペトリュスとは
シャトー・ペトリュスはフランス産の赤ワインで、世界的に高い評価を得ている。しかし、有名になったのは20世紀に入ってからで、高級ワインの歴史の中では始まったばかりともいえる。
そうにもかかわらずシャトー・ペトリュスはケネディやロックフェラーといった有名人に愛され、上流階級のシンボル的ワインの地位を得るまでになった。ここでは、シャトー・ペトリュスがなぜそこまでのワインになったのか、その歴史や魅力などを簡単に紹介していきたい。
シャトー・ペトリュスの歴史
それまで無名だったシャトー・ペトリュスが有名になったのは、1878年に開催されたパリの博覧会で金賞を獲得してからだ。これはポムロールワインとしては初めての快挙で、これを機にシャトー・ペトリュスは徐々に知名度を上げていった。その後、ぶどう畑のオーナーであるマダム・ルバの尽力により世界的な高級ワインの仲間入りをした。
名前の意味
ペトリュスはラテン語で石を表しており、同時にキリストの十二使徒の一人である聖ペトロの意味もある。ボトルのラベルに聖ペトロが描かれているのはそのためである。
シャトー・ペトリュスの特徴
シャトー・ペトリュスに使われているぶどうは95パーセントがメルロー種で、柔らかい口当たりが特徴である。熟成タイプのワインなので、正しく保管すれば時間を置くほどに味に深みが増す。20年から30年間経過したころが飲み頃といわれているが、それ以上の時間がたったヴィンテージも高い価値がある。
シャトー・ペトリュスが高値になる理由
シャトー・ペトリュスは市場に出回ることが少ないワインである。ぶどう畑が11ヘクタールほどしかなく年間の生産量が限られているからだ。その上、作られたワインの殆どは、市場に出回る前に愛好家が確保してしまうのだから、希少性が高まるのは当然といえるだろう。たまに市場で見かけることがあっても、一本の価格は数十万円を超える。
有名な評論家も評価
ロバート・パーカーというワインの評論家がいる。世界で最も影響力があるといわれており、彼が付けるパーカーポイントと呼ばれる評価点はワインの価格を左右するほどである。銘柄にとらわれない評価方法をとっており、安いテーブルワインが高得点を獲得することも珍しくない。シャトー・ペトリュスはパーカーポイントの満点を獲得したこともあり、その年代のものは特に高い価値が付いている。
シャトー・ペトリュスの当たり年
ワインの価値というものは年代によって大きく違う。ただ古ければ良いというものではなく、ワインの出来が良いとされている年代のものは高額で取引されている。ここでは、評価の高いシャトー・ペトリュスの年代について紹介していくので、ぜひ参考にしてほしい。
1990年
1990年はシャトー・ペトリュスの中でも特に評価が高い。ロバート・パーカーが満点をつけたのもこの年代のもので、市場でも高値で取引されている。2054年付近まで飲み頃が続くといわれており、この先、熟成期間がたてばさらに評価を高めるだろう。
2000年
2000年はフランスワインの当たり年で、他のシャトーのワインも評価が高い。もちろん、シャトー・ペトリュスもその中の一つで、ワインの出来としては完璧に近いだろう。人気の年代なので、手に入れるのは大変難しいとされている。
1970年
年代が古いこともあり、入手が非常に困難な一本。味のほうも70年代の中では最高の評価を得ている。パーカーポイントは99点が付けられており、惜しくも満点を逃しているが、ワインとしては文句なしだ。
2009年
割と新しめの年代だが、ワインの出来としては非常に優れている。すでに高い評価を得ているが、熟成させることにより、最高のヴィンテージになり得るのではといわれている。2050年代まで飲み頃が続くので、価格のほうも上昇していくだろう。
1982年
当たり年のワインはグレートヴィンテージと呼ばれるが、1982年のシャトー・ペトリュスはその名を得るのにふさわしい出来である。この年はボルドー地方全域でぶどうの出来が良く、他のシャトーのワインも評価が高い。
2001年
2001年のシャトー・ペトリュスは評論家から高い評価を得ている。味の深みや芳醇さが特に良いとされており、ヴィンテージワインとしての価値もなかなかのものだ。飲み頃は2027年頃までと予想されている。
シャトー・ペトリュス2001年の買取相場
ヴィンテージワインは年代によっては、一本100万円を超えることも珍しくない。また、同じ年のものでもコンディションによっては価格も大きく変わってしまう。これから紹介する買取相場は、あくまでも目安なので参考程度に考えておくといいだろう。
- ・シャトー・ペトリュス1982 350,000円以上
- ・シャトー・ペトリュス1990 180,000~230,000円
- ・シャトー・ペトリュス2001 160,000~200,000円
- ・シャトー・ペトリュス2002 130,000~170,000円
- ・シャトー・ペトリュス2003 160,000~200,000円
- ・シャトー・ペトリュス2004 130,000~170,000円
- ・シャトー・ペトリュス2005 200,000~250,000円
- ・シャトー・ペトリュス2008 130,000~170,000円
- ・シャトー・ペトリュス2011 110,000~140,000円
以上がシャトー・ペトリュスの主な買取相場だ。新しい年のものでも軒並み10万円を超える値が付いているところから、このワインの人気がうかがえるだろう。特に2001年のシャトー・ペトリュスは20万円近い値が付けられているので、もし、売却を考えているのなら検討してみても良いかもしれない。
シャトー・ペトリュス2001年を売る前に
シャトー・ペトリュスのような高級ワインは、コンディションの違いで鑑定額が数万円違ってくる。買取してもらうなら少しでも高値を目指したいだろう。ここでは、査定アップにつながるポイントをいくつか紹介するので、ぜひ実践してもらいたい。
きちんとした保管方法
ワインにとって何よりも大切なのは、その保管方法だ。温度と湿度を適切な状態に保っておかないとワインはすぐに劣化してしまう。せっかくの高級ワインなのだから、長期間保管したい場合はワインセラーを用意しておいたほうが良いだろう。
ワインセラーならワインの熟成も適切におこなえるので、飲み頃までの期間を安全に保管することができる。正しい保管方法を取っていないワインは、査定額が大幅に下がるどころか、下手をすると買い取ってもらえない可能性があるので、十分に注意しておこう。
エチケットは重要な要素
ワインボトルに貼られているラベルのことをフランス語でエチケットといい、生産年や銘柄などの情報が記入されている。エチケットはワインの身分証明書のようなものなので、これが汚れていたり、破れていたりした場合は大きなマイナス要素になってしまう。逆に言えば、奇麗な状態なら、それだけでプラスポイントとなるので、エチケットは大事にしておこう。
付属品も一緒に査定してもらう
シャトー・ペトリュスを査定に出す際には、付属品も一緒に出したほうが査定アップにつながる可能性がある。入手経路にもよるが、証明書などが付いている場合があるからだ。
高級なヴィンテージワインには偽物も存在する。もちろん、プロの査定員ならそんなものはすぐに見抜いてしまうのだが、本物であることを証明できるものが付属しているのであれば、一緒に出しておいたほうが印象は良くなるだろう。
コルクの状態を確認
ワインにとってコルクの状態というものは大変重要なものである。もし傷んでいたら、ワインの味が大きく低下してしまうからだ。通常ならキャップシールが巻かれているためコルクを見ることはできない。しかし、何らかの事情でコルクがむき出しの状態になっている場合は十分注意しておこう。
コンディションが酷いのなら、リコルクしてもらう必要がある。リコルクとはコルクを取り換える作業のことで、基本的には生産したシャトーでおこなうものだ。業者などに頼んだ場合でも、そこを経由して生産シャトーに送られる。リコルクを証明する書類などが発行される場合があるので、なくさないようにしておこう。
無理やりきれいにしようとしない
レストランなどのワインセラーで長期間保管されているワインにはホコリやカビが当然のように付着している。ワインは静かに保管しておくもので、頻繁に動かしてはならないからだ。なので、正しく保管していて付着した汚れなら無理に落とす必要はない。布などでボトルをこするとエチケットが傷ついてしまう危険性もあるので、無理は禁物だ。
買取業者
シャトー・ペトリュス2001年は酒を専門に取り扱っている業者に査定してもらうべきだ。なぜなら、ワインを保管するためには専門の場所を用意する必要があり、酒に詳しくない業者ではそんなスペースは持ち合わせていないからだ。
また、査定額も専門店のほうが高めに設定されている可能性が高いだろう。ここでは、おすすめの業者を紹介するので、機会があればぜひ利用してもらいたい。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボは酒の買取に力を入れている業者だ。知識と経験の豊富な鑑定士が在籍しているので、業界でもトップクラスの買取価格を実現している。店頭買取、出張買取、宅配買取、3つの買取方法があるので、自分に都合のいいやり方で利用することが可能だ。LINE査定を使えば、事前にある程度の査定額を知ることができるので、まずは気軽に頼んでみると良いだろう。
まとめ査定で買取額が大幅にアップするので、品数が多い場合はぜひ利用したい。また、時々だが買取強化キャンペーンを実施している場合があるので、ホームページなどをチェックしておくのもおすすめだ。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワイン買取コンシェルジュは、ワインだけを専門に取り扱っている買取業者だ。飲食店を始めとしたさまざまな販路を持っているため、ヴィンテージワインなら高額査定が付きやすい。
ソムリエ資格を有する査定員が在籍しているので、査定に間違いはないだろう。オンライン査定を利用すれば、ある程度の買取額が分かるため、事前に問い合わせておくのも良いかもしれない。
まとめ
シャトー・ペトリュス2001年は希少価値が高く、市場にも出回ることは少ない。もし、何かの機会に手に入れたのならば、正しく保管しておくことをおすすめする。ワインは正しく保管しておけば、その価値がどんどん上がっていくからだ。売りたい場合は、酒を専門に扱っている業者に査定してもらうことで高値で買い取ってくれる可能性が上がるだろう。