フランスのボルドーと言えば、世界最高峰の赤ワインを生み出す銘醸地。なかでも、1855年に制定されたメドック地方の格付けは今もなお、確固たる地位を守り続けている世界一有名なワインの格付けと言っていいだろう。
メドックの格付けの1級シャトーのひとつとして君臨しているのが、シャトー・ラフィット・ロートシルト。今回は、シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年のヴィンテージを中心に特徴や買取相場などを解説していく。
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シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年とは
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年とは、シャトー・ラフィット・ロートシルトが2004年ヴィンテージに醸造した赤ワインである。ボルドーはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドなどが赤ワインの主要品種となっているが、これらのブドウの出来栄えはその年の天候によっても大きく左右される。
2004年のメドック地方は雨や晴れといった天候がバランスよく繰り返され、夏場の気温の寒暖差も大きかったことからメドックのブドウにとって素晴らしい年となったと言われている。ワインにはあたり年があるが、まさに2004年はメドック地区のあたり年というビッグヴィンテージとなり、その年のブドウを贅沢に使って造られたのがシャトー・ラフィット・ロートシルト2004年なのだ。
世界的ワイン評論家として名高い、あのロバート・パーカーJr.も95点を付けたことで話題となったワインであり、現在なかなか手に入れるのが困難なワインのひとつである。2016年の評論ではブラックベリーや杉、官能的で素晴らしいブーケを放っていると絶賛。
ポイヤックの良さを凝縮させたような出来栄えであり、シルクようなタンニンと酸味、構造のバランスも完璧だと絶賛している。飲み頃は2020年~2050年と言われているなど、まだまだ熟成を楽しめるポテンシャルを持った1本だと断定することができる。
シャトー・ラフィット・ロートシルト
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、ボルドーのメドック地区ポイヤックに位置するワイナリーだ。メドック格付けの第1級に選ばれたボルドー最高峰のシャトーであり、王のワインと呼ばれるなど、ワイン愛好家が熱望する赤ワインを造り続け、生きる伝説として君臨し続けている。
ルイ15世がこよなくシャトー・ラフィット・ロートシルトを愛していたことから、王のワインと呼ばれるようになったという逸話があり、古くから多くの貴族に称賛されてきたことが伺い知れる。
メドックの格付けは、当時の仲買の1樽分の価格の高さがベースとなって定められているが、グラン・クリュのなかでも最も高く取引されていたのがシャトー・ラフィット・ロートシルト。基本的にメドックの第一級シャトーは、優劣つかない同列とされているが、シャトー・ラフィット・ロートシルトこそが第1級のなかの1位なのだ。
シャトー・ラフィット・ロートシルトの特徴
シャトー・ラフィット・ロートシルトは5大シャトーのなかでも、もっとも繊細でエレガントな味わいと称されている。メドックのワインというとカベルネ・ソーヴィニヨンが主体であることからタンニンが強く、果実味溢れたボリューム感の強さが特徴と思われがちだ。なかでも、高級ワインは濃厚な味わいが多いため、繊細な味わいとは別の雰囲気をもったものも多く見受けられる。
しかし、シャトー・ラフィット・ロートシルトのワインはタンニンのキメが細かく、香りも強過ぎず繊細なバランスにおさえられた、まさにシルクのような味わいが特徴的だ。第1の理由としてシャトー・ラフィット・ロートシルトの赤ワインは若いうちではなく、長期熟成を見越して醸されていることから、こういった状態になるまでは決して我々の口に入ることがないように配慮していると考えられる。
また下層部に石灰質、上部は砂利質といった最良の土壌でブドウ栽培がおこなわれており、収穫時は300人を超える人を集め手摘みで収穫するというのだから驚きである。選果は季節労働者には任せず、熟練した職人たちだけがおこなう。
自社内で樽を製造したり、最新鋭の設備と伝統的な製法を兼ね備えた醸造、さらに徹底して管理された円形樽貯蔵室など栽培から醸造、そして熟成、瓶詰めまで徹底した管理のもとでワインが造られている。どのシャトーよりもワインの質にこだわるシャトー・ラフィット・ロートシルトだからこそ、今も多くの愛好家たちにワインの王としてあがめられているのではないだろうか。
シャトー・ラフィット・ロートシルトの歴史
シャトー・ラフィット・ロートシルトの歴史は、17世紀頃までさかのぼる。当時ポイヤックの北部にセギュール家がブドウ畑を作ったことに始まる。その後、ニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール侯爵によって、品質の高いワイン造りがおこなわれたことでシャトーのワインは少しずつ名声を高めていく。
当時ルイ15世が好むワインとしてベルサイユ宮殿で好まれるようになり、ルイ15世の寵妃ポンパドール夫人の晩さん会などにも供されたことから、セレブのシンボル的なワインとして知れわたる。そして、1855年のメドック格付けで第1級に選ばれたシャトー・ラフィット・ロートシルトは、揺るぎない地位を手に入れた。
しかし、19世紀から20世紀にかけて猛威を振るったフィロキセラ禍によりシャトー・ラフィット・ロートシルトも大きな打撃を受けたほか、第二次世界大戦などの影響でシャトーは苦難に陥ってしまった。戦後、その名声を取り戻すために多くの力がシャトー・ラフィット・ロートシルトに集中し、当時運営を任されたエリック・ド・ロートシルト男爵によって完全復活。
さまざまな面が現代的な方向へ見直されながらも伝統とその地位を守り続けた最高のワイン造りが今もなお、ポイヤックのこの地でおこなわれている。
シャトー・ラフィット・ロートシルトが高値で買取される理由
シャトー・ラフィット・ロートシルトは買取市場でも、つねに高値を維持し続けていることで有名なワインである。数あるワインのなかで、なぜシャトー・ラフィット・ロートシルトがここまで高値で買取されているのだろうか。その理由はまず、フランスはもちろん世界最高峰のワインであることだ。
前述した長い歴史を持っているだけではなく、メドック格付けの1級シャトーという強烈なブランド価値は世界中のワインファンの心をわし掴みにして離さない。強いこだわりを持って造られている高級ワインだからこそ、一般的な流通価格も高く、それにともなって買取価格も高値を維持していると考えられる。また、シャトー・ラフィット・ロートシルトのグランヴァン(偉大なワイン)は生産量が少なく、あたり年ともなれば世界中のワイン愛好家たちと需要と供給のバランスが崩れる。
当然、欲しいという需要に比べて提供量が極端に少なくなれば価格が上がっていくのは自然の摂理なのだ。さらに高級ワインの特徴として長期熟成に耐えうるところも注目すべきポイントだ。並級ワインの場合、ピークをすぐに迎えてしまうことから早めに買取したほうが高値で取引される。
しかし、シャトー・ラフィット・ロートシルトのような50年以上熟成を経て真価を発揮するようなワインの場合、まだまだピークが続くということから値崩れしにくいと考えられる。もちろんコレクターなど、開栓せずとも保存したいという方もいるだろう。世界中からの需要が高いことも高価買取になる大きな理由になっているのだ。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年の買取相場
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大手買取業者である大黒屋の公式ページによるとシャトー・ラフィット・ロートシルト2004年の最高買取価格は5万円である。シャトー・ラフィット・ロートシルトはどの年代も高額買取されるワインだが、年代によって買取金額はバラバラだ。シャトー・ラフィット・ロートシルトの買取金額を年代別に見ていこう。
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト1980年:4万5,000円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト1982年:18万5,000円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト1990年:5万3,000円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト1996年:7万2,000円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト2000年:11万5,000円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年:5万円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト2003年:6万6,000円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト2005年:6万8,000円
- ・シャトー・ラフィット・ロートシルト2015年:4万5,000円
シャトー・ラフィット・ロートシルトは5万円前後で買取されることが多いが、あたり年の1982年や2000年は他の年代よりも高額で取引されている。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を高く売るコツ
同じシャトー・ラフィット・ロートシルト2004年と買取業者に持っていったとしても状態によって買取価格は大幅に変動する。できるだけ高単価で買い取ってもらえるようシャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を高く売るコツを解説していく。
未開封できれいな状態のボトル
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を単体で持ち込む方が多いが、注目したいのはそのボトルの状態である。長い月日が経った古いワインかもしれないが、できるだけ美しい状態のほうが高値で買取してもらえるのだ。
ほこりだらけ、ラベル汚れややぶれ、キャップシールはがれなど細かな部分によって買取価格が下がることがある。美しい状態であればあるほど査定額がアップするのでボトルの管理には気をつけるべきである。
また、ボトルを1度でも開封すると買い取ってもらうことはできない。ワインは開封すると酸化が進み劣化が始まる。シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を売ろうと考えている場合は未開封のままとっておこう。
木箱などの付属品をつける
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年の買取価格を上げるには木箱や化粧箱などの付属品を残しておくことだ。また、何かしら当時のシャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を示す証拠となる何らかのアイテムが同封されていたら、それも一緒に買取業者に持っていくことをおすすめする。シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を手に入れたときは付属品を残しておこう。
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年の主な買取業者
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を高く買取してほしいという方は多いはず。まず前提としてシャトー・ラフィット・ロートシルト2004年の価値がしっかりと理解できて、高級ワインの買取を専門としている業者に依頼することをおすすめする。
同じ買取店でも、ソムリエ資格を持っていたり、ワインに詳しく買取実績が数多くある業者とでは流通販路や鑑定のレベルに違う。まずは、信頼できる買取業者を選ぶところからスタートしよう。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワイン買取コンシェルジュは、優秀なソムリエをそろえたワイン専門の買取業者である。買い取ったお酒を一般消費者に売るのではなく、お酒を取扱う飲食店などに販売することで他社より高額買取ができるのだ。
24時間オンライン査定を利用でき、査定後は来店買取または出張買取することでその場で現金払いしてもらえる。自宅の近くにワイン買取コンシェルジュがない場合は、完全無料で宅配買取が利用できる。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジョイラボは、お酒の高価買取専門店でワインやシャンパン、ブランデー、ウイスキーなど世界各国のお酒を買取、即日現金払いをしている。出張買取や店頭買取、宅配買取の3通りの買取方法があり、宅配買取は着払いで発送可能なので無料で利用できる。
メールや電話、FAXで画像査定すれば、すぐに高値で買取できるかどうかがわかる。買取が成立すれば即日現金が振り込まれ、キャンセルする場合でも手数料はジョイラボが負担してくれるので、お客様の負担はなくすべて無料で手続きが完了する。
まとめ
シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年について、そしてシャトーの歴史などについて解説した。シャトー・ラフィット・ロートシルト2004年の飲み頃は、2039年頃と予想されるので、これから高値が期待できる素晴らしいワインである。
もしシャトー・ラフィット・ロートシルト2004年を保有しているのであれば大切に保管しておこう。査定を希望する場合は、今回の記事を参考にして信頼できる買取業者に見積もりをお願いすることをおすすめする。