シャトー・ル・パンといえば「シャトーワイン」の中でも名高いワインの1つである。シャトー・ル・パンというワインはネームバリューが高く、多くの人々が「5大ワイン」と認知している有名なワインだ。だが実は「5大シャトーワイン」ではない。
しかしシャトー・ル・パンは「5大シャトーワイン」と呼ばれるワインたちと比べても遜色がないほどの味わい深さを持っている。
世界中のワインコレクター達がこぞって収集したがっている非常に人気ワインなのである。
今回はシャトー・ル・パン1997年の特徴や買取査定情報、またシャトー・ル・パンというワインブランドについても詳しく解説をしていく。シャトー・ル・パン1997年をお持ちの方には、ぜひこちらの記事でシャトー・ル・パン1997年の価値についてさらに深く知ってほしい。
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シャトー・ル・パンとは
まずはシャトー・ル・パンについて詳しく解説をしていこう。シャトー・ル・パンとはボルドー・ボムロール地方にあるワイン用のぶどう園(シャトー)のぶどうで醸造されているワインである。
シャトー・ル・パンの歴史は浅く、1979年に販売されたシャトー・ル・パンが初めてのヴィンテージである。その頃にはたった2ヘクタールほどのシャトーで栽培されるぶどうを使いシャトー・ル・パンを醸造していたのだ。
ワインに詳しい方であれば、シャトー・ル・パンがボムロールの奇跡と呼ばれていることをご存知であろう。世界的に認められるシャトー・ワインとして有名なシャトー・ル・パン。更に詳しく解説をしていこう。
「ル・パン」の意味
シャトーの意味については紹介をしたが、ル・パンの意味をご存知だろうか。ル・パンとは一本の松の木という意味である。この名前の由来は、当時シャトー・ル・パンの2ヘクタールのシャトーに一本の松が植えられていたことに由来する。
シャトー・ル・パンの別名
シャトー・ル・パンはシンデレラ・ワインという名前で親しまれているということをご存知だろうか。これは1980年頃にワイン評論家ロバート・パーカーによる評価で100点を獲得し、世界中から求められる一流ワインになったというシャトー・ル・パンの過去が起因している。
上記のエピソードにより注目を受け、そもそも生産量が少なかったシャトー・ル・パンは更に希少価値を高めた。その結果、価格は大高騰。これがシャトー・ル・パンがシンデレラ・ワインと呼ばれる所以である。
シャトー・ル・パンの特徴
次にシャトー・ル・パンに代表される特徴について詳しく解説をしていこう。
マロラクティック発酵
何と言ってもシャトー・ル・パンといえばマロラクティック発酵が有名だ。これは1次発酵から2次発酵にかけてワイン樽を変えずに、同じワイン樽を使用する製法のことである。
そもそもシャトー・ル・パンは世界的に注目を浴びるまで、非常に小さな規模のワイン醸造所であった。2ヘクタールの畑に、小規模資産による少量生産だ。経済的に切迫する中で少しでも多くのワインを醸造させるために編み出されたのがマロラクティック発酵なのである。
シャトー・ル・パンはボルドー地方の中ではいち早くマロラクティック発酵を行なったワイン生産者である。そもそも経済的な負担を下げるために行なっていた製法ではあったが、それが結果としてシャトー・ル・パンの芳醇かつ後味の良い風味を生み出す要因となったのだ。
ちなみにシャトー・ル・パンがシンデレラ・ワインとなって以降、様々なワイン生産者がマロラクティック製法を用いることとなった。
余韻の残る味わい
シャトー・ル・パンのもう1つの特徴はパーカーポイントで100点を取らせしめた芳醇な味わいである。世界的なワイン評論家ロバート・パーカーをして表現できないと言わせるほどの複雑な味わいと滑らかな口当たりがシャトー・ル・パンの特徴なのだ。
一方で万人受けするバランスの良い後味の良さを持っているという点もシャトー・ル・パンの特徴である。ワイン評論家から、一般的なワイン好きの人々までを虜にする優れた味わいを持ったシャトー・ル・パンは、現在でも世界中のワインコレクター達がこぞって買い求めている。
シャトー・ル・パンは希少性が高い
先ほどから述べている通りシャトー・ル・パンは非常に稀少性が高いワインである。生産量が少ないワインは世界中に山ほどあれど、これほど人気と生産量が釣り合わないワインはないと言えるほどなのだ。
シャトー・ル・パンはパーカーポイント100点という優れた味わいとともに、簡単には手に入れることができないという希少価値の高さが魅力なのである。そんなシャトー・ル・パンの希少価値の高さについてもう少し具体的に見ていこう。
少ない生産量
シャトー・ル・パンはいわゆるガレージワインと呼ばれる部類のワインブランドである。ガレージワインとは生産量が少ないワインのことを指す。
未だにシャトー・ル・パンの畑は非常に狭く、発売当時で3,000本ほどの生産量、現在でも7,000本程度の生産量しかないのだ。また例年、生産量が7,000本以下に下回ることも多く、2006年にはなんと5000本程度しか出荷されず、ワインコレクターの手にほとんど渡らなかったのである。
メルロー100%のこだわり
シャトー・ル・パンの生産量が少ない理由の1つはシャトーの小ささであるが、もう1つは、メルローをほぼ100%で醸造するこだわりにある。シャトー・ル・パンを作る際のメルローは完全に手積みで、それを小さなステンレスタンクで発酵させる。
このように限られたメルローだけを使用してシャトー・ル・パンは発酵されるため、ワイン評論家の口をも驚かせる芳醇な味わいを作り出すのだ。
幻のワインとも呼ばれる
シャトー・ル・パンがシンデレラ・ワインと呼ぶことは先ほど紹介したが、またの名を幻のワインという。その名の通り、世界で数十万人以上のワインコレクターが求めるワインでありながらも年間最大7,000本しか行き渡らないため、コレクターにとっては幻なのである。
シャトー・ル・パンの相場
次にシャトー・ル・パンの相場について詳しく解説をしていこう。
当たり年のシャトー・ル・パンは非常に高価
シャトー・ル・パンは通常でも非常に高値であることは間違いがないが、当たり年のシャトー・ル・パンは更に高値である。当たり年の定義とはシャトー・ル・パンの原料となるぶどうの品質が優れているということだ。
シャトー・ル・パンに関して言うとすれば、以下の年は当たり年だと言われている。
- ・1982年
- ・1989年
- ・1990年
- ・2000年
- ・2010年
この年に該当するシャトー・ル・パンは特に買取査定相場が高騰していると聞く。当然、それ以外の年であってもシャトー・ル・パンの人気は非常に根強い。以下にシャトー・ル・パンの各年の相場について見ていこう。
シャトー・ル・パンの各年の相場
以下がシャトー・ル・パンの各年の相場である。ぜひシャトー・ル・パン1997年以外を持っている方は参考にしてほしい。
- ・シャトー・ル・パン 1979年→573,000円
- ・シャトー・ル・パン 1995年→498,000円
- ・シャトー・ル・パン 1996年→346,000円
- ・シャトー・ル・パン 1997年→288,000円
- ・シャトー・ル・パン 2002年→298,000円
- ・シャトー・ル・パン 2004年→343,000円
- ・シャトー・ル・パン 2005年→482,000円
- ・シャトー・ル・パン 2007年→308,000円
- ・シャトー・ル・パン 2008年→416,000円
- ・シャトー・ル・パン 2011年→320,000円
- ・シャトー・ル・パン 2012年→420,000円
- ・シャトー・ル・パン 2014年→430,000円
なお、上記のシャトー・ル・パンの買取相場は全て2019年4月時点のものなので、参考程度に留めておこう。また価格は記載されているものの、在庫はないシャトー・ル・パンは記載されている価格以上の価値がある可能性が高い。自分の所有しているシャトー・ル・パンの在庫状況についても確認しておくことが重要だ。
シャトー・ル・パンには偽物もある
ちなみに市場には偽物のシャトー・ル・パンが多く出回っている。そのため信頼のできない業者からシャトー・ル・パンを購入した際に、偽物を掴ませられることはよくあることなので注意しよう。
ポイントとしては、名の知れないインターネット通販サイトや、インターネットオークションサイトなどで信頼性の低いユーザーから購入しないということが挙げられる。高額を出して偽物のシャトー・ル・パンを摑まされては堪らない。シャトー・ル・パンを購入する際には信頼のできる業者から購入しよう。
シャトー・ル・パン1997年の買取査定情報
次にシャトー・ル・パン1997年の買取査定情報について見ていこう。
シャトー・ル・パン1997年は先ほど相場で言えば288,000円という額が挙がっていた。しかし、これはあくまで相場のため扱われているサイトや業者が違えば変わる可能性はある。
楽天市場の買取価格
まずインターネット通販サイト楽天市場を見てみよう。楽天市場では119,800円という価格でシャトー・ル・パン1997年が扱われているようだ。しかしすでに売り切れ状態であり、現在も同じ価格で扱われているとは考えにくい。
Platinum-wineの買取価格
次に酒類販売業社であるPlatinum-wineを確認していこう。Platinum-wineのサイトではシャトー・ル・パン1997年が388,800円で販売されている。しかしこちらも在庫切れの状態である。やはりシャトー・ル・パン1997年を入手することは非常に難しいのだ。
現在シャトー・ル・パン1997年を所有している方は決して安価で売らないようにしよう。
シャトー・ル・パン1997年の買取査定額を上げるコツ
最後にシャトー・ル・パン1997年の買取査定額を上げるコツについて紹介していこう。シャトー・ル・パン1997年を所有している方は、以下のポイントを参考にして買取査定額をできるだけ上げられるようにしよう。
外観を美しく保つ
シャトー・ル・パン1997年と言えば、中身のワインはもちろんのこと、ワインボトルにも価値があると言われている。実際にメルカリやヤフオクなどではシャトー・ル・パンの空ボトルが20,000円程度でやり取りされている形跡すらあるのだ。
そのためシャトー・ル・パン1997年を売る際には、できるだけワインボトルが綺麗な状態で買取査定に出そう。
保存環境も大切
またシャトー・ル・パン1997年を保存する環境も非常に大切である。ワインの保存状態は安置している場所の湿度・温度、そしてコルクの状態に大きく左右されるからである。
特にコルクが腐敗しているワインボトルは、中身のワインの劣化速度が非常に早い。また外観的な価値としても下がってしまう。それらの理由からもワインボトルやラベル、コルクなども含めて大切に保存しておこう。
売るなら早い時期に
シャトー・ル・パン1997年だけではなく、ワイン自体劣化が早いのが特徴である。そのため今、手元にある状態であればできるだけ早く買取査定に出すことが重要なのである。
ワインの保存についての知識がない方であれば、シャトー・ル・パン1997年が劣化して買取査定額が下がる前に買取業者に買取依頼をすることをおすすめする。
まとめ
今回はシャトー・ル・パン1997年の買取相場や買取査定額をアップさせる方法、またシャトー・ル・パンの特徴や魅力などについて詳しく解説をしてきた。記事内で何度も触れてきたが、シャトー・ル・パン1997年は非常に希少価値が高いワインであり、入手したいと考えているコレクターも多い。
シャトー・ル・パン1997年を所有しているという方は保存状態などを確認し、できるだけ早い段階で複数の買取業者に買取査定を依頼してみよう。シャトー・ル・パン1997年であれば、小遣い稼ぎどころか思いも寄らない収入となる可能性があるはずだ。その際には、シャトー・ル・パン1997年の買取査定額を上げるコツについても、ぜひ参考にしてみてほしい。