自動販売機と言えばジュースやタバコが定番だが世界には変わった自動販売機もある。
その中でも特に変わっているのが「金の自動販売機」である。金の自動販売機はシンガポールにあり、お金を入れると本当にその場で金地金や金貨を購入することが出来る。今回はそんな世にも珍しい金を販売している自動販売機をご紹介しよう。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
シンガポールで金を変える場所は?
シンガポールでは「マリーナ・ベイ・サンズ」と「ワールド・セントーサ」の2か所の高級リゾート施設が金の自動販売機を設置している。
マリーナ・ベイ・サンズ
マリーナ・ベイ・サンズとは2010年4月にオープンしたリゾート施設であり、2560室の豪華客室を含む3つのタワーが連なっている。
施設内には高級ホテル、カジノ、ミュージアム、劇場、レストラン、ショッピングなどの施設がある。 中でも注目は地上200メートルにそびえる「サンズ・スカイパーク」という空中庭園で、プールから眺める景色は「圧巻」の一言!
ワールド・セントーサ
ワールド・セントーサとは、2010年1月にオープンしたリゾート施設である。
施設内には巨大カジノ、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、水族館、ナイトサファリ、そして最高級ホテル「クロックフォード・タワー」、ブティックホテル「ホテル・マイケル」、「ハードロック・ホテル・シンガポール」、「フェスティブ・ホテル」などを含む合計6つのホテルが含まれている。
レストランは約50店舗あり、その中には京都吉兆嵐山本店総料理長・徳岡邦夫による海外初店舗の最高級日本料理店「Kunio Tokuoka」もある。
金の自動販売機はどんなもの?
マリーナ・ベイ・サンズにある金の自動販売機は2014年9月24日から販売開始している。
この金の自動販売機はマリーナ・ベイ・サンズ内の中心にあり、金色に光る筐体なのでとても目立つし分かりやすい。 金の自動販売機の名前は「スマート・ゴールド・ATM」で、販売元は「アジア・ゴールドATM」というマレーシアの企業である。
スマート・ゴールド・ATMではスイスの精錬業者「PAMP」によって製造された1-20グラムの純度99.99%の24金を購入することが出来る。金の種類は金地金とコインの2種類がある。
購入方法
金の自動販売機で実際に金を購入する際は全てタッチパネルで操作する。タッチパネルの言語設定は8か国語から選べて、日本語もあるので操作はとても簡単。
金地金には幸運の女神、マーライオン、龍、蛇、馬などの10種類のデザインがあって好きな種類を選ぶことが出来る。 金の種類と値段と注意事項を確認してパネルの「同意します」にタッチすれば購入完了。
支払い方法
支払いは現金(シンガポールドルのみ)、クレジットカード、携帯端末の中から選ぶことが出来る。
注意点
金の自動販売機で購入した金地金・コインは購入後の返品は不可となっている。 現金で購入する場合はおつりが出ない為、丁度の金額のシンガポールドルを用意する必要がある。
品物
金地金・コインはオリジナルパッケージに封入された状態で出て来る、パッケージはそれぞれの施設のオリジナルデザインが施されているため、購入者は観光客が多く記念品として買っていく人が多い。
持ち帰りできる?
海外で金を購入した場合、税関の心配をしなければならない。大量の金を日本に持ち込むためには関税を支払う義務があるからだ。しかし海外から帰国時に関税を支払う義務があるのは1キロ以上の金の場合である。よって金の自動販売機で数グラムの金地金や金貨を購入した程度ならば問題無い。
金の自動販売機は高い?財産的価値はある?
金と言えばただの宝石ではなく財産的価値があることでも有名だ。日本国内ではあまり馴染み無いが海外では自身の財産を現金ではなく金の延べ棒やインゴットに替えて貯金する人もいる。では金の自動販売機で購入した金は財産的価値があるのだろうか?
自動販売機で販売されている金の価格は?
金の自動販売機で売っている金の価格は重さによって異なるが約60ドル~1500ドル(約6500円~16万円)で販売されている。
金自体の価格は外国為替と同様に毎日変動しているがスマート・ゴールド・ATMには独自のネットワークシステムが内蔵されているため金の販売価格を常に最新の物に反映させる事が出来る。
日本円の換算した場合の金のレート
金の販売価格は日々変動しているが、2018年1月時点で1g約5000円の価値がある。そして1シンガポールドルは約85円の値が付いている。
これを計算すると、例えば金の自動販売機で1グラムの金を購入する場合「58シンガポールドル」以下の価格ならば財産的価値があるという事になる。もし財産的価値を考慮してスマート・ゴールド・ATMで金を購入するならばこの様に為替の計算もしなければならない。
財産的価値は無い!?
しかし実際にはスマート・ゴールド・ATMでは1グラムでも100シンガポールドル以下の価格になることはまずない。つまり金の相場より約2倍近く高い金額を支払う事になってしまう。そう考えると金の自動販売機で買える金には財産的価値を見出すのは難しいと考えた方が良いだろう。
他に金の自動販売機が置いてある国は?
金の自動販売機「スマート・ゴールド・ATM」は他の国にも設置してある。現在はアラブ首長国連邦、イギリス、アメリカ、そしてシンガポールの4か国で稼働している。
もしこれらの国に旅行に行ったなら探してみるのも良いだろう。
日本にも金の自動販売機があった!
シンガポールなどにある世にも珍しい金の自動販売機「スマート・ゴールド・ATM」が世界中で話題となっている。しかし金の自動販売機が設置されているのはシンガポールだけではない。何と日本にも金の自動販売機があった。
日本の金の自動販売機「金銀の貯金箱」について
日本の金の自動販売機は「金銀の貯金箱」という名前で稼働している。金銀の貯金箱はスペースインターナショナル株式会社によって2014年2月から東京都中央区にて販売が開始されている。過去にはテレビの取材もあり一時期話題になった。
金銀の貯金箱の店舗情報
- 住所 〒104-0033 東京都中央区新川1丁目21-2 茅場町タワー1階 104
- 電話番号 03-3553-6311
- FAX 03-3553-6315
- 営業時間 平日 10:00~18:30(日曜日、祝日は休業)
- 土曜日 10:30~17:00
- 最寄り駅 茅場町駅、八丁堀駅
金銀の貯金箱で購入できる商品
金銀の貯金箱では金貨(1g、1.55g、3.11g、7.7g)、銀貨(7.7g、15.5g、31.1g)、純金バー(1g、2g、5g)、純銀バー(2g、31.1g)、プラチナコインなどがある。
金銀の貯金箱では金を購入すると買取り保証書が付いてくる。金銀の貯金箱ではスマート・ゴールド・ATMとは違い財産として保有することを目的とした金銀を販売している。
何故自動販売機による金の販売を始めたのか?
金銀の貯金箱を営業している「スペースインターナショナル株式会社」によると、世界の経済状況は常に変動しており日本円の価値は不安定で現金の価値がいつ下落するか分からない。そのため常に安定性のある価値がある金を保有する方がより安全な生活を送ることが出来ると言う。
しかし金による資産運用は日本ではあまり馴染みが無い。そこで金を気軽に購入できる自動販売機を設置する事で金を購入しやすい環境を作ったというわけだ。
金による価値あるプレゼント
金銀の貯金箱で販売されている金はデザイン性も優れているのでプレゼント目的で購入することもお勧め。基本的に人に物をプレゼントを購入するという事は財産を消費する一方だが、金はそれ自体に価値があるから消費ではなく価値ある物をプレゼントする事になる。
まとめ
シンガポールにある金の自動販売機は本当にその場で気軽に金を購入できる自動販売機である。しかしあくまでも記念品としての金なので財産的価値を見出すことは出来ないだろう。もし金による資産運用を希望するならば都内にある「金銀の貯金箱」の利用をお勧めする。