プレゼントにシャンパンをもらったけど炭酸は好きではない、あまりアルコールに強くないのでのめない、という人もいるだろう。お酒を飲める知り合いもいないので、本当に飲みたい人に飲んでもらいたいというような場合は、他人に酒を買い取ってもらうのがよいだろう。ジャック・セロス ミレジムはフランスで作られた有名なシャンパンである。
今回「ジャック・セロス ミレジム」はなぜそんなに人気があるのか、他の一般的なシャンパンとは何が違うのか紹介する。そしてその貴重なシャンパンを高く売るためのコツも紹介する。「ジャック・セロス ミレジム」をお持ちで売りたいと考えている人はぜひご一読していただきたい。
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ジャック・セロスはかなり人気のあるシャンパン
シャンパンはなんとなくシュワシュワしているワインというイメージを持っている方も多いのではないだろうか。発泡しているワイン全般を日本では「スパークリングワイン」という。
シャンパンとは
「シャンパン」の名称を使用してもよいのは、フランス北部にあるシャンパーニュ地方で生産されたものだけで、さらにフランスの法律でシャンパンを名乗ってもよいと認定されたものに限られる。
この法律は厳しく、原料として使われるブドウの産地や収穫方法、瓶詰め後の熟成期間など、かなり細かく定められている。シャンパンと名乗るだけで、かなりの品質であることが保証されているのだ。
ジャック・セロスとは
その中でも「ジャック・セロス」の知名度はすごい。シャンパン好きなら、この名前を知らない人はいないだろう。ここ数年は1年につき1万円くらい価格が上がっていたというから驚きだ。年間の生産量は約58000本と少なく、日本でもパリでも入手困難ということから、価格は高騰し続けている。
「ジャック・セロス」は重厚で深い味わいで、他のシャンパンには決してまねできない味と香りを持っている。一般的なシャンパンの爽快さやふわりとした口当たりをイメージしていると裏切られるだろう。この魅力は２つのこだわりから生まれる。
自然農法でつくられたブドウを使用
1つ目のこだわりは添加物や余計な農薬を使わず、ブドウを栽培する自然農法である。自然農法は畑が本来持っている力を最大限に引き出している。無農薬野菜がおいしいように、自然農法を使って作られたブドウもおいしいので、それを使用するシャンパンもおいしいのであろう。
ブドウ栽培から瓶詰めまですべて自社で実施
2つ目に「ジャック・セロス」の生産者はブドウ栽培からシャンパンの醸造、熟成、瓶詰めまで全て自前でおこなっている。ブドウの栽培とシャンパンの醸造を別の業者がおこなっていたら、シャンパンの味を調節するための意思疎通が十分にできない可能性がある。自社のこだわりを100%反映させるためには、原料作りから商品にするまで全ての工程を一カ所でおこなうのが最適なのである。
ジャック・セロスの当主アンセルム・セロスは、シャンパンをより多くの人に楽しんでもらうために、ホテルも開業している。このホテルでは醸造施設の見学や試飲ツアーもおこなっており、アンセルム自身が案内をしてくれる。場所はフランスでもかなりの田舎だが、予約するのも困難なほどの人気だ。
ジャック・セロスのシリーズ
ジャック・セロスにはさまざまなシリーズが存在する。ここでは、各シリーズの特徴をご紹介する。
ジャック・セロスシュブスタンス・ブリット
「ジャック・セロスシュブスタンス・ブリット」はジャック・セロスの看板ワインである。樽から22%分を瓶詰めして毎年出荷している。
新旧のワインがブレンドされるため、ヴィンテージによる味わいの差がない。いつでも最高のコンディションのものを楽しんでもらうために、味の均一化を行っているそうだ。味わいはかなり複雑。
ジャック・セロスキュヴェ・エクスキューズ・セック
「ジャック・セロスキュヴェ・エクスキューズ・セック」は『神の雫』という幻のワインを探し求める漫画でも紹介されていた。セックと呼ばれる少し甘口のワインで、ジャック・セロスが作るものでは唯一のセックである。『神の雫』では「マドンナのワイン過ぎ去り日のセレナーデ」と表現されており、甘みと酸味のバランスが絶妙である。
ジャック・セロスイニシャル・ブリュット
「ジャック・セロスイニシャル・ブリュット」はジャック・セロスの中では手に入りやすい。トーストや桃の香りが感じられる。「泡のある白ワイン」と評されることもある。
ジャック・セロスヴァージョン・オリジナルエクストラ・ブリュット
「ジャック・セロスヴァージョン・オリジナルエクストラ・ブリュット」はイニシャル・ブリュットと同じくそこそこ手に入りやすく、ジャック・セロスの中では価格もまあまあ買いやすい。ジャック・セロスが所有する3カ所の畑から作られたワインのブレンドである。超辛口で甘みが少ない。
ジャック・セロスロゼ・ブリュット
「ジャック・セロスロゼ・ブリュット」はオレンジの色合いがとても美しい。生産本数が少なく、手に入りにくいためかなり高価である。通常の白泡シャンパンに赤ワインを混ぜて作るようだ。赤ワインは人気生産者のエグリ・ウーリエから仕入れている。
ジャック・セロスリューディシリーズ
「ジャック・セロスリューディシリーズ」は畑ごとの名称がついたシリーズ。リューディシリーズはかなりの種類があるので、他のジャック・セロスシリーズを飲んでみてから、選ぶことをおすすめする。
ジャック・セロス ミレジムの買取相場
ジャック・セロス ミレジムは、楽天市場やフリマアプリのメルカリではどれくらいの価格で売られているのだろうか。市場価格から買取相場が予測できるのでご紹介しよう。
楽天市場での販売額
まずはジャック・セロス ミレジムがどれくらいの価格で売られているか楽天市場で調べてみると、70,000円～320,000円とさまざまである。たとえば収穫年が1996年のものは192,240円だったが、1999年のものは105,840円で2003年のものは86,184円、2004年のものは203,040円であった（2019年2月現在）。
収穫年によって価格が異なる
同じ商品名にも関わらず、商品によってかなり価格が異なることに気づいたのではないだろうか。もちろん保存状態のよいものが高く売られる傾向があるが、新しい収穫年のものほど価格が高いというわけでもないようだ。
ヴィンテージ・シャンパンとは
ジャック・セロス ミレジムにはラベルに収穫年（ヴィンテージ）が表示されている。これは、その年のブドウだけで作られた特別なシャンパンであることを示しているのだ。
このように収穫年の表記があるシャンパンを、ヴィンテージ・シャンパンという。複数のワインをブレンドして作ったものには収穫年の表記がなくノンヴィンテージシャンパンという。収穫年（ヴィンテージ）には天候に恵まれて良いぶどうができた当たり年があり、それによって価格が決まる。
買取業者での買取価格
シャンパーニュ地方が天候に恵まれた当たり年は、1995年、1996年、1999年、2002年、2004年、2008年である。収穫年も見て販売価格を調べてみよう。
買取価格は販売価格から、業者の利益や経費などが引かれたものなので、そこから買取相場がある程度予測できるだろう。安い酒は販売価格から50%ほどひかれた金額が買取価格であることが多いが、高い酒は5~20%ほどひかれた金額が買取価格であるとも言われている。
そこから考えると販売価格が10万円の場合、買取価格は8万～9万5千円だと予測できる。
フリマアプリ
次にメルカリなどのフリマアプリでどれほどの価格で取引されているかをチェックする。フリマアプリはオンライン上のやりとりによって、個人と個人が物の売り買いをすることのできるサービスである。
有名なフリマアプリには、ＣＭでも宣伝しているメルカリ、楽天サービスのラクマなどがある。これらを確認することで、どれほどの値段で売ればよいか目安を立てられるだろう。
ちなみにメルカリではジャック・セロス ミレジムの取引はなかったが、比較的手に入りやすいジャック・セロス イニシャル ブリュットは過去に17,600円と25,000円で取引されていた（2019年2月現在）。
ちなみにジャック・セロス イニシャル ブリュットは楽天市場では27,864円で販売されていた。フリマアプリでは自分で値段設定をする必要がある。価格交渉をしてくる人もいるので、安く買い叩かれないようにするには、通販サイトを見て事前に相場を知っておいた方がよいだろう。
少しでも高く売るためのテクニック
ここでは、ジャック・セロス ミレジムを相場よりも高額で買い取ってもらう方法を紹介しよう。
保管に気をつける
まずは、適切に保管することである。ジャック・セロス ミレジムはシャンパンなので、アルコール度数は11度程度ある。アルコールが一定量以上入っている酒は腐敗しにくいため、賞味期限は記載されてない。
しかし、シャンパンはいつまでも飲むことができるというわけではない。ヴィンテージ・シャンパンだと何十年も寝かせて熟成させたものを飲む場合もあるが、シャンパンは繊細でデリケートな酒である。保存状態によっては1年たたないうちに劣化することもある。適当に置いておけばよいわけではないのだ。
10～12度の冷暗所で保管
シャンパンをおいしく保存するには、10～12度の冷暗所が適している。ワインセラーがあればベストだが、なければ冷蔵庫の野菜室に入れるのがよいだろう。しかし扉を開けるごとに温度や光が変化するので、劣化を止めることはできず、長期間の保存には向かない。
寝かして保存
気温の低い季節なら、床下収納や押し入れの中の方がよいだろう。またコルクを乾燥させないために、シャンパンボトルは寝かせて保存するのが鉄則だ。基本的に出荷後は速やかに飲んだ方がおいしく飲めると言われている。
ラベルや箱もきれいに
シャンパンを少しでも高く買い取ってもらうためには、本体だけではなく、ラベルや箱のきれいさを保っておくことも大切である。お土産やお中元でもらって箱や袋がついているなら、開けずにそのままの状態にしておく方がよいだろう。
既に開けてしまっていたら、瓶やラベルを傷つけないように、緩衝材を巻くとよいだろう。シャンパンをお宝のようにコレクションにしている人もいるため、見た目のきれいさを保つことを心がけるとよい。
買取業者を比較する
次に業者に高く買い取ってもらうなら、買取業者を比較することが大切だ。買取業者にはそれぞれ得意分野があるので、どの業者に売るかで買取価格が変わってくる。
得意分野を知るためには、業者のオフィシャルHP（ホームページ）をチェックするとよい。過去の買取実績を確認することで、よく買い取っている銘柄から得意分野を予想できる。ワインが多いならワインが得意、日本酒が多いなら日本酒が得意というように。
宅配買取が便利
業者に買い取ってもらうと売る時の手間が少なく、すぐに売れるのもメリットである。また買取業者の店舗が近くにないなら宅配買取をしてくれる業者がおすすめだ。特に田舎だと店舗が近くにないことも多くある。
宅配買取のデメリットは利用する場合に配送料がかかるため、買取金額から差し引かれることである。それを少しでも避けたいなら、なるべくまとめて買取してもらうとよい。他に家に眠っているシャンパンがあるならこの機会にまとめて売ってしまおう。
中にはまとめ売りキャンペーンをおこなっている業者もいる。まとめ売りすることで、価格交渉に応じてもらえる場合もある。
一括比較サイトも便利
HPを見るだけではどうしても判断できない場合は、同時に複数の買取業者に査定してもらい、最も高い査定額をつけてくれた業者に売るという方法もある。しかし一つ一つの業者に査定を申し込んで査定額を比較するのにはそれなりの手間と時間がかかる。
一つ一つ業者を探すのが面倒な人のために、複数の業者の査定額を一度に把握できる一括比較サイトもある。商品の情報や連絡先を入れるだけで、まとめて複数の業者の査定結果を見ることができるので、忙しい人は試してみよう。
ジャック・セロス ミレジムを売るためのまとめ
ジャック・セロス ミレジムはこだわりの製法によって、かなり人気のあるシャンパンである。「ジャック・セロス」シリーズには、比較的手に入りやいすものや、ワインをブレンドしているものなどさまざまな種類がある。ジャック・セロス ミレジムはヴィンテージ・シャンパンで、収穫年（ヴィンテージ）が買取価格に大きく影響する。
家にあるジャック・セロス ミレジムの収穫年を確認してみよう。高く売るためには保存状態も重要だ。家にワインセラーがない場合、劣化が進んでしまう。
少しでも高く売るためには早めに行動をおこすことが大切だ。フリマアプリで売るには、出品から取引成立まである程度の時間が必要になる。それが面倒で早く売りたいという人は、まずは一括比較サイトで査定結果を確認してみよう。
