上質なワインは上質なブドウから、上質なブドウは上質な畑から。ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのワインに対するこだわりは、こう表すのが適当ではないだろうか。現代において、こういった職人気質のこだわりはワインの世界でも広く好意的に受け入れられている。
しかし、このドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリの畑やブドウに対するこだわりに対して、当時共感するものはそう多くなかったようだ。そういう意味でも、ワインに対するクラフトマンシップの先駆けといえるのかもしれない。
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ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリの逸品
数々の極上ワインを生み出したドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリは、世界を代表する白ワイン生産者だ。どの銘柄も評価が高いが、中でもコルトン・シャルルマーニュは極上の逸品、幻のボトルとも評され、品質に加えてその希少性の高さから、ワインの愛飲家やソムリエたちから熱い視線が注がれている。
皇帝の名を冠するコルトン・シャルルマーニュ
コルトン・シャルルマーニュは、フランスはブルゴーニュ、コルトンの丘にあるグラン・クリュ(特級格付けの畑)であり、そこから採れたブドウを使って生産される白ワインの銘柄でもある。もともとその地は、中世ヨーロッパを平定するため人生の大半を征服行に費やしたといわれる西ローマ皇帝「カール大帝」が所有していた。シャルルマーニュはカール大帝のフランスでの呼び名だ。
カール大帝は立派な白ひげを蓄えていて、赤ワインを飲むとひげが赤色に染まってしまうため、白ワインを飲むように王妃からたしなめられたという逸話もあってか、コルトン・シャルルマーニュでは素晴らしい白ワインが数多く生産されてきた。
コルトン・シャルルマーニュは、ときの皇帝の名を冠するにふさわしい、非常に洗練された上質な白ワインであり、とりわけできが良いといわれるコルトン・シャルルマーニュ 1986年はなかなか手に入らず、非常に高額で取引されている。
いくらで売れる?
ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年は世界的に見ても貴重なボトルで、国内でも高額で取引されている。国内の酒類の買取に強い大手業者を調べてみたところ、状態が良いことを前提に、およそ120,000〜170,000円ほどで買い取ってもらえるようだ。
ネットオークションやフリマアプリで一通り確認したところ、ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年の落札は確認できなかった。通常であれば業者に比べて2〜3割高く売れることが多いので、仮に適正価値で買い取ってくれる人がいるならば150,000〜200,000円ぐらいが相場だと思われる。
異なるドメーヌのコルトン・シャルルマーニュの出品や落札は確認できたが、同じコルトン・シャルルマーニュであっても、ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年は、その価値がずば抜けていることがよくわかる。
どうやって売る?
ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年がもし手元にあるのなら、よほど状態が悪くない限りは高額で売れると考えて差し支えないだろう。では、実際にはどうやって売ったらよいのだろうか。ワインを売るのに手慣れているという人も少数だと思うので、ここでは売り方について簡単に紹介しよう。
専門の業者に買い取ってもらうのがおすすめ
まず、結論からいうと、コルトン・シャルルマーニュ 1986年のような高級ワインで、しかもプレミアがついているような銘柄は、ワインまたは酒類全般の買取に特化した業者に買い取ってもらうのがおすすめだ。
トラブルを回避できる
業者に依頼することなくネットオークションやフリマアプリを使ってワインを適正価値で取引するには、ワインについて詳しくないとトラブルが生じやすい。その、コルトン・シャルルマーニュ 1986年は本当にドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのものなのか、コルクはリコルクされていないか、液面の高さはどれぐらいか、ラベルの傷み具合はどうか、などなど。画像や説明文だけでは正確に伝えきるのは難しく、あやふやなまま売却してしまうと、「思っていたのと違う!」とクレームがきてしまうかもしれない。
すぐお金に換えられる
また、業者に買い取ってもらう場合には、すぐにお金に換えられるメリットもある。店頭窓口での買取では、その場で即日現金で買い取ってもらえるのが一般的だ。その他、宅配買取の場合には銀行振り込みになることが多く、出張買取の場合にはその場で現金を渡してくれるケースと後日銀行に振り込んでくれるケースがあるが、いずれにせよ買取を申し込んでから、そう長くはかからない。
手間がかからない
さらに、業者に売る場合には、とにかく手間がかからないのが嬉しい。売りたいと思ったら、すぐに査定してもらえるし、査定額に納得がいけばすぐにお金に換えられる。そして、トラブルがほとんどないのも安心だ。
先にも少し触れたとおり、ネットオークションやフリマアプリを使って自分で売る場合には、正確な商品説明が必要になり、そこに不備があれば、当然トラブルにつながりやすくなる。しかし、業者に買い取ってもらう場合には、基本的に売り手は「相場はいくらか」というぐらいの知識があれば十分だ。
ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリがどんな生産者なのか、コルトン・シャルルマーニュ がどんな銘柄なのか、1986年がどんなヴィンテージなのか、別に知らなくても構わない。そのあたりは、すべて業者が判断してくれるのだ。
業者に依頼する場合の注意点
業者に買い取ってもらう場合、不当に安く買いたたかれないか心配する人もいるだろう。その回避策として、事前に業者のウェブサイトや口コミを調べて良さそうな業者を選んでおき、そのうえで複数の業者に査定を依頼するのが有効だ。
こうすることで、適正な価値で買い取ってもらうことができるうえ、高値で売ることができるようになるので、ぜひ試してみてほしい。ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年ともなれば、買い取ってくれない業者はまずないだろう。
ワインに詳しければ自分で売るのも一手
先にも触れたとおり、ワインに関して相応の知識があり、出品や問い合わせ対応、梱包、配送といった手間をいとわなく、お金に換えることを急いでいないのなら、ネットオークションやフリマアプリで売るのも一手だ。
出品ページの完成度を高める
ネットオークションやフリマアプリで売る場合、とにもかくにも、そのコルトン・シャルルマーニュ 1986年がドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのものであることを強調するとよいだろう。ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリが所有していたコルトン・シャルルマーニュ(畑)は、実にわずかであったため(ドメーヌ名が変わった今でもわずかだが)、その希少性も価値に反映されているのだ。ラベルやシール、コルクのまわりを中心に、ボトルの状態がわかるように丁寧に説明文を書くとともに、画像からも確認できるようにして、出品ページの完成度を高めよう。
個人で売買する場合の注意点
なお、ネットオークションやフリマアプリを利用する場合には、手数料や送料、梱包費などの自己負担分を考えて値段を設定するようにしよう。システムの利用手数料は、売上から一定の割合で引かれるのが一般的だ。また、特にメルカリでは値引きが慣例化しているようなので、場合によっては「値引きありき」で値段を設定した方がよいかもしれない。
なお、配送時にボトルが割れないように、「割れ物注意」で配送依頼するのは当然として、緩衝材を詰めるなど、適切な梱包を心がけよう。ワインの場合、ボトルにヒビが入るだけでもアウトだ。
売値を大きく左右する液面低下
ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年ともなれば10万円超での売却が期待できるが、それもこれも状態次第となるのが、ワインの難しいところだ。
例えば、液面低下はワインに取って好ましいことではない。コルトン・シャルルマーニュ 1986年に限らず、ワインはコルクのわずかな隙間を通って蒸発し、あるいはコルクに吸収され、その内容量は時間の経過とともに少なくなっていく。ワインの液面がどれだけ低下したかによって、価値は下がるのが通常で、たとえ同じ銘柄であってもボトルごとで状態は異なる。
正直、液面低下は、売り手がどうこうできることではないので、ここはありのままを受け入れるしかないだろう。買取業者に店頭で査定してもらう際には、担当者が見ればわかるので特段こちらから伝える必要はないが、ネットオークションやフリマアプリを利用する場合には、買い手に対してあらかじめ正直に伝えておくとトラブルの回避につながるだろう。
少しでも高く売るには
年代物のワインの液面低下は、どうにも打つ手がないが、ボトルの状態をキレイにしておくだけでも、高く売りやすくなる。オールド・ヴィンテージの痛みと不衛生な汚れはまったく別物だ。そのため、ボトルに付着した汚れは売る前になるべく取っておくとよいだろう。ただし、ラベルやシールに傷をつけてしまうと、価値が大きく下がってしまうので気をつけよう。
また、コルクは朽ちて汚く見えても、キレイに整えようとしないほうが無難だ。セーターの毛糸と同じようなもので、ぴょんと出ているところをむしり取ると、そこからさらにほころびが生じるかもしれない。
また、ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年以外にもボトルがあるのなら、セットにして売ることで、個々に売るよりも高値で売りやすくなる。業者に売る場合には、どのボトルとセットにしても問題ないが、ネットオークションやフリマアプリで売るのなら、相性を考えた方がよいだろう。例えば、同じドメーヌのボトルであわせるなり、白ワインであわせるなり、プルゴーニュ・ワインであわせるなりといった具合だ。
空き瓶でも売れる可能性大
ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年は幻のボトルともいわれるだけあって、実際にそのご尊顔を拝見したいと思うワイン・コレクターは少なくない。貴重なワインの場合は、その空ボトルでも売買されているので、ドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年であれば、きっと空ボトルであっても買い手は見つかるだろう。
ただし、ワインの空ボトルを買い取る業者はそう多くないので、ネットオークションやフリマアプリを使う方が売りやすいと思われる。すでに空である以上、中身の状態がどうこうもないので、未開栓ボトルを売るよりもハードルは低いだろう。また、相場が形成されるほど取引されていないため、思った以上に高値で売れるかもしれないので、値段は慎重に設定しよう。
まとめ
フランス・ブルゴーニュ地方のグラン・クリュであるコルトン・シャルルマーニュから生まれる同名の銘柄コルトン・シャルルマーニュは、ワインの愛好家やソムリエから絶賛される白ワインだ。中でも、畑やブドウに対するこだわりが高く評価されるドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリから生産されたコルトン・シャルルマーニュ 1986年は極上の品質とその希少性から、今では非常に高額で取引されている。
酒類の買取に強い業者であれば、およそ120,000〜170,000円ほどで買い取ってもらえるようだ。幻のワインとも評されるドメーヌ・ジャン・フランソワ・コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュ 1986年、皇帝の名を冠するこの白ワインを味わうのも素晴らしい体験になるだろうが、その一杯には何万円にも換わる価値があることをぜひ知っておいて欲しいと思う。