若いころからバイクが好きで、バイクに囲まれた仕事がしたいとバイクショップを開店したいという人は少なくないだろう。
その中でもバイクのチューンアップが好きで、自分自身で修理をしたりカスタムすることが好きな人であれば、中古のバイクを買取して自分自身でチューンアップして販売したいという人もいることだろう。
しかし中古バイクの買取を行うためには、どのようにすればいいのか分からないという人もいるはずだ。ここれは、中古バイクの買取店を開業する方法とその資金について説明していきたい。

Maiko Walk 33 / halfrain
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中古バイク買取市場で成功するために
バイクに乗ることが好きで、趣味が高じてバイク屋をオープンさせた人は多いのではないだろうか。新車バイクを扱っているショップも多く見かけるが、最近では中古バイクの買取を積極的に行い、整備を行い販売しているショップも増えつつある。
実はバイクショップを開業するハードルはそれほど高くない。バイクに関する知識があれば、すぐに開業することができるものなのだ。
ただ中古バイクを扱う場合には、少しばかりバイクのチューンアップの知識やお客様とのコミュニケーションに長けておいたほうがいい。中古バイクショップを開業して成功するための秘訣をお伝えしておこう。
中古バイク販売は利益率が高い
バイクショップを大きく2つに分けるとしたら、「新車」「中古」に分けることができる。もちろんどちらも扱っているショップも多いが、これから個人でショップを開業するとなるとどちらかに特化して行うことになるはずだ。
どちらがいいというものはないが、自分自身にチューンアップの知識や経験があるのならば、中古バイクを扱うことをおすすめする。
新車を扱うと、大手のバイクショップにかなうわけはなく、販路をしっかりと持っていないことにはなかなか成功を掴むことは難しい。個人でショップを開いて、収入を得るためには大きな値引きをすることもできず、しかも利益が大きいわけではない。小さなショップであれば、毎月コンスタントに新車を販売することも難しいだろう。
しかしバイク好きは世の中に多く、単に走るだけではなくチューンアップに力を入れている人も相当数いることは間違いない。中には中古バイクを購入して、自分自身でチューンアップして走行する人も多くいることだろう。今のバイクに飽きてきたら手放して、次の中古バイクを探すという人もおられることだろう。
そのような人に向けて、バイク買取や中古バイクの販売を行うのであれば、良心的なお店であれば口コミでも噂は広まっていく。バイク好きなユーザーが多く集うお店にすることも可能なのだ。
営業技術によっては大きな成功に
ひと昔前では、中古バイクを扱っているショップをみると、堅物のオヤジが経営しているようなイメージで、本当のバイク好きだけが集まるショップが多かった。ユーザーもバイクの知識に長けていて、ショップの店主を中心としたコミュニティが形成されていたのだ。
しかし現在のバイク好きには、意外にバイクのことを知らない人も多い。チューンアップには興味があっても、自分自身ではまったく手を付けないという人も少なくないのだ。
そのような中でバイク買取店を開業し成功させていこうと思うと、やはり営業技術というものが必要になる。営業技術といっても営業マンが行うような飛び込み営業ではなく、ショップに来られたバイクユーザーとのコミュニケーションだ。
このショップの店主なら話しやすい、バイクのことを相談しやすい、という信頼関係を結んでしまえば、何かのときにはバイクを手放したいという相談や中古バイク購入の相談などを持ち掛けてくることもあるだろう。
バイクショップを成功させるには、独自の集客技術を磨いておくことも大事なのだ。
バイク買取店を開業する方法について
バイク買取のお店を開業するための方法についてお話していこう。とはいえそれほどハードルは高いものではなく、むしろ誰でも参入することができる市場だ。そのため特別な知識や費用というよりは、バイクに対する熱いハートが大事であるのは言うまでもない。
冒頭から申し上げている通り、中古バイクの市場は大きく利益率が高いこともあり、大きな利益を生み出すことは可能だ。やり方によっては、大きな成功を収めることも可能なので、必要最低限のルールなどを押さえておくといいだろう。
古物商許可証の取得
中古バイクだけではなく、中古品の売買によって利益を得るためには必ず「古物商許可」を取得していなければならない。この許可証がない間は営業活動を行うことができず、営業活動をした場合には「古物営業法違反」として3年以上の懲役または100万円以下の罰金という重い罪を問われてしまうことになるから注意が必要だ。
中古バイクを含む中古品全般のことを「古物品」といい、古物品を扱う仕事をしている人を総称して「古物商」と呼ぶ。古物商は公安委員会の許可を得た人だけが営業できる、許可制になっていることを特徴としている。
古物品には盗品が紛れていることが多くある。この意識は中古バイクの買取をこれから行ううえでも常に持っておかねばならないことである。ひょっとして買取してほしいというバイクが盗まれたものである場合、それを買取って転売しようものなら犯罪に加担していることになってしまうのだ。
プロの古物商であれば「知らなかった」では済まされない。許可を受けた古物商は各都道府県公安委員会のホームページ上において名前やサイトが公開されている。つまりそれだけ責任も生じているということを意味しているのだ。
中古バイクの買取を行うということであれば、初めにこの古物商許可証を取得してもらいたい。申請から許可までには40日ほど有し、その間は営業を行うことができないからだ。余裕をもって申請を行うようにしておこう。
営業を行う地域の警察署に出向く必要があり、必要な書類を提出しなければならない。許可の取得自体はそれほど難しいものではないので、自分自身が行うことも十分可能である。
税務署に開業届を提出する
バイク買取を本格的に行うのであれば、税務署に対して開業手続きを行わねばならない。この届出によって、税金の優遇を受けることができる青色申告ができるようになるからメリットはとても大きいのだ。
開業手続きとは正式には「個人事業の開業届出・廃業届出等手続き」と呼ばれるものであれるが、バイク買取のお店を開始したときには1か月以内に届出を出さないといけない。
届出は特に難しいものではなく、手数料も無料である。税務署にいけばすぐに手続きを行うことができ、それほど時間を有するものではない。また税務署に直接いかなくても、送付することが可能であるために営業を行う地域にある税務署に確認しておこう。
私たちは納税の義務がある。バイク買取によって得た収入にかかる所得税などを支払い続けることが必要だ。しかし開業届を行い、青色申告を行うようにすれば65万円の所得控除を受けることもできるので、税金面もかなり優遇されることになるのだ。
バイク買取の方法と場所
バイク買取店を繁盛させるには、バイクを買取るためのルートを確保しておき、うまく転売して行く必要がある。ある意味、バイクの販売よりも良質な中古バイクをどのように確保していくのかが重要になってくるのだ。
中古バイクの買取はさまざまなルートが考えられる。買取店を開業してもなかなかすぐに顧客が集まるともいえないので、さまざまなルートを持っておく必要がある。
個人でこれから買取を行うという状況であれば、ヤフオクなどのオークションサイトやメルカリなどのフリマアプリをうまく活用するといいだろう。常に出品されており、値下げ交渉などもできるから相場よりもはるかに安い価格で購入することも可能だ。
また日本各地で開催されているバイクオークションに参加できれば、幅広い車種を取り扱うことができる。少しずつ事業を大きくしていく中でバイクオークションの参加を検討すればいいだろう。会員になるのが難しければ、バイクオークション代行業を活用することも検討すればいい。
買取できるお店を持つ場合、最初のうちは家賃負担が大きくのしかかってくることになる。商売が軌道に乗るまでの間は、自宅を事務所にしておくことがいいだろう。自宅にある駐車場を少々改装すればバイク買取店らしくなるだろう。
また買取を行った中古バイクを保管しておくのも自宅の駐車場でいいだろう。あまり難しく考えずに費用を押さえながら開業することが一番だ。利益が出るようになれば、別の営業所を設置し移ればいいだろう。
バイク整備に必要な資格は
中古バイクの買取を行うのであれば、転売するために整備の知識が必要となってくる。この知識が深ければ深いほど、ユーザーからの信頼が厚くなり、繁盛する要因となるだろう。
バイク整備には、「バイク整備士(二輪自動車整備士)」と呼ばれる国家資格がある。1級から3級まである資格であるが、現在のところ2級、3級試験しか実施されていない。専門学校等で専門的に学ぶか、実務経験1年以上の者であれば3級を受験することができる。
この資格を取得すると「二輪自動車整備士」と名乗って営業を行うことができるようになる。
しかしバイク整備にこの資格が必要であるかといえばそうではない。整備を行う指定工場や認定工場には必要な資格であるが、一般の買取店で整備を行うレベルであれば必要な資格ではない。
資格がなく知識や技術だけでも整備工として営業を行うことができる。ただし信頼を得ることができる資格でもあるので、必要に応じてトライしてみることもいいだろう。
バイク買取店を開業する資金
次にバイク買取店を開業する資金についてお伝えしよう。これから開業するという人であれば、最初のうちは費用がかからないように工夫して行うことがいいだろう。事業拡大していくなかで、新しいものを取り入れていけばいいのだ。いかにして地域No.1になることができるのか、その戦略が大事だろう。
古物商許可証を取得する費用
古物商許可証は営業場所の地域にある警察署に出向き、許可申請を行わねばならない。
どのくらいの費用が必要になるのか、ここでは神奈川県警のホームページを参考にしてお伝えしよう。また実際に警察署に申請に行かれる際には、必要書類など確認するようにしよう。
許可申請手数料は、新規の場合であれば19,000円。申請者が個人の場合であれば、「申請書」「住民票の写し」「市区町村の身分証明書」「誓約書」「経歴書」「ホームページがあればURL」が必要となる。
申請から許可書をもらうまでおおむね40日ほど有する。古物商許可証がないと営業することができないので余裕を持って申請するようにしよう。
サイトや場所の費用
バイク買取をヤフオクなどのオークションサイトやメルカリなどのフリマアプリを活用する場合、登録料はヤフオクの場合、すべての機能を活用するのであればヤフープレミアム料金として月額462円(税抜)が必要となる。メルカリは登録無料で活用することができる。
落札した場合に、購入額の10%程度が手数料として必要になるが、それほど大きい出費にはならない。
また買取店を自宅で開業する場合であれば、費用は必要にならない。駐車場などを借りる必要があればその負担が必要となるが、自宅のガレージを活用するような場合であればその費用も無用である。まずは自宅での開業がおすすめだ。
バイクオークションに参加するには、連帯保証人が必要になるなどハードルも高い。難しいのであればバイクオークション代行業を活用すべきだ。ただしオークション代行手数料などが購入費用に応じて必要となるので、コスパなど検討しながら決めていくといいだろう。
バイク修理に必要な資金
中古バイクに特化して買取や販売を行うのであれば、バイク修理を積極的に行うことになるだろう。修理のためにパーツが必要となるが、必要最小限のものだけ揃えておくといい。あとは必要に応じて調達するといいだろう。
もちろん整備やメンテナンスのための工具は一式揃えておこう。そのほかにも潤滑油、シリコンオイル、バイクリフトなども必要となる。最初に必要となるものは数万円あれば十分だ。
どの都道府県でもバイクのパーツを取り揃えているショップが存在する。中には中古パーツを取り扱っているショップもあるからうまく活用するといいだろう。
まとめ
バイク買取のお店を開業する方法や資金についてお伝えした。
絶対必要となるものに古物商許可証があるが、取得自体はとても簡単なので思い立ったときには取得しておくようにしよう。これさえあればひとまずバイク買取店を開業することはできる。自宅を事務所にし、ガレージをバイクの保管スペースとして活用すれば費用負担は少なくて済む。
買取先はまずヤフオクやメルカリなどからスタートすれば、費用負担は少なくさまざまな車種を買取ることができるのでうまく活用しよう。
事業が少しずつ大きくなれば、バイクオークションや代行業を活用すればいいのだ。
ヒカカク!で集客活動を
フリマアプリで簡単に売買が可能になった現代、売り手は買取価格や店舗情報を事前に調べてから売却する傾向にある。インターネット上での集客活動は、買取店舗を経営する上で欠かせないといえるだろう。
当サイト、ヒカカク!は買取業者に特化した買取価格比較が簡単にできるサイトだ。幅広い買取品目に対応しており、もちろんバイクも対象商材となっている。売却意欲の高いユーザーが集まっているほか、口コミ評価によってさらなる集客を呼び込めるのが特徴だ。
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