ボエル&クロフブリュットはフランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパンだ。このシャンパンの世界的な評価は非常に高く、高級なワインが多いシャンパンの中でも最高級のシャンパンとして人気がある。今回はそんなボエル&クロフブリュットの買取相場と査定情報を紹介する。あわせてこのシャンパンにまつわる歴史も紹介するので、もし所有している人がいれば参考にしてほしい。
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ドゴール将軍専用のシャンパン
シャンパーニュ地方ウルヴィルにあるドラピエ家が所有する地に1ヘクタールの畑があり、当時のフランスの大統領、シャルル・ドゴール将軍のためだけにお気に入りのシャンパンが生産されていた。のちにこれがボエル&クロフブリュットとなる。このシャンパンは将軍がエリゼ宮殿で主催するディナーで頻繁に使用されていた。
二人の創設者のうち一人は弁護士
マドリッド在住の弁護士パトリック・サバテとステファン・セスがこのボエル&クロフブリュットの生みの親である。二人はともにフランスのシャンパーニュへの思入れが非常に強く、シャンパーニュ地方の南東、オーブ県の古都トロワに広がる地区であるコート・ド・バールのドラピエ家がこの二人のために1ヘクタールの畑からブラン・ド・ノワールを造った。
この畑は60年代当時からドゴール将軍のためのキュヴェを仕込んだ特別な区画だった。そしてこの二人がピノノワール種が90%を占めるその畑を借り、シャンパンを作り始めたことからボエル&クロフブリュットの歴史が始まった。
キュヴェとは
キュヴェ(Cuvee)とは広義の意味ではブレンドやいい樽のワイン、特別なロットのワインなど、様々な意味を指す言葉だが、とくにシャンパーニュでは圧搾の際の一番搾り果汁を指す場合にキュヴェという言葉が使われている。
ボエル&クロフブリュットに使われるブラン・ド・ノワールとは
ブラン・ド・ノワールとはフランス語で黒の中の白を意味する。ボエル&クロフブリュットは黒ブドウ品種であるピノノワール種とムニエ種を100%用いて作られるシャンパーニュで、生産量が少なく希少な存在だ。そのうちピノノワール種はコート・ド・バール地区でよく栽培されている。ムニエ種も冷涼な気候のシャンパーニュ地方において霜に強い品種だ。
代々受け継がれてきたシャンパーニュ地方のワイン造り
フランスのシャンパーニュ地方は寒さが厳しい北フランスに位置しており、実はワインの生産に適している地域とは言えない。通常のワイン造りならフランスのブルゴーニュ地方やボルドー地区には勝てないという厳しい現実があった。
なので250年も前から産地内の協同により、シャンパーニュ地方独自の発泡性ワインの醸造技術を高め、確立してきた。その250年もの歴史により、発泡性ワインの醸造に関する高度な技術は他の地域の追随を許さず、今日に至り、シャンパーニュ地方で生産されるものしかシャンパンと名乗れないという最高峰の地位を揺るぎないものにした。
ブドウの出来が最良の時に作られるシャンパン
ボエル&クロフブリュットはブドウの出来が最もいい時にしか作られないシャンパンであり、生産したヴィンテージは1995、1996、1998、2004、2006、2008、2009年のみだ。
これらのヴィンテージは手摘みされ、自然な重力でしか搾られない。人工的なポンピングをせず、さらに一番搾りのみで生産される。
そして瓶内発酵で10年以上熟成され複雑かつ濃厚な質感があるシャンパンになる。ボエル&クロフブリュットはこれらの希少性から、非常に高値で販売されている。
ブランドビジネスとしてのシャンパン
シャンパンは気軽に飲めることやその発泡性から飲む人を虜にすることも多い発泡酒ワインだ。パーティや祝賀会など、世界中で愛飲されているが、近年はグラス注文で気軽にシャンパンを楽しめるレストランやバーが増えた。繊細な泡立ちと、品格ある香りでシャンパンの人気は年々高まっている。
一方、ワインなどの地域ブランドの構築の必要性が問われている現在、シャンパンの産地、つまりフランスのシャンパーニュ地方は地域ブランドのモデルケースとして注目されている。なぜなら、シャンパンと名乗れるのはシャンパーニュ地方で作られた発泡性ワインのみだからだ。シャンパーニュ地方でとれたブドウを使い、栽培から醸造、そして瓶内発酵までが厳重に行われ、地域で定めた基準をもとに、最終的に品質検査を受けて合格したものだけがシャンパンと名乗ることができ、市場へ流通させることができる。
ワイン投資に使われることもあるシャンパン
日本ではまだ一般的ではないワイン投資だが、ヨーロッパ各国では昔から資産運用としてワイン投資が行われている。特にワインの聖地であるフランスでは銀行融資の際にワインの資産価値が担保として認められるうえ、相続税もかからない。ワイン投資は長期運用に適した分散投資ができ、資産を持っている人のリスク分散や値上がり益が期待できる。
似たような性質として絵画などの美術品があげられるが、要するに実物資産として資産を守ることができるのがワインやシャンパンの特徴だ。その際に必要になるのが希少性の高いワインや絵画ということになるが、ボエル&クロフブリュットはその希少性から、需要が高いうえに所有しているだけでヴィンテージの価値も上がっていく。
市場に供給される同じワインはどんどん減っていくので、実物資産としてはこれ以上ない資産というわけだ。
全世界で10セット限定のコレクターズセット
生みの親であるパトリック・サバテが2004年ヴィンテージをマグナムボトル5本、セカンドラインのBを6本の木箱入りにしたものを日本国内のワインオークションに出品した。マグナムボトル5本にはすべて18金使用の王冠シリアルナンバー入りだ。このコレクターズセットの内容は以下である。
- ・1995年ヴィンテージシャンパン:記念すべき第1回目の醸造。最良年3,000本のうちの1本
- ・1996年ヴィンテージシャンパン:最良年3,000本のうちの1本
- ・1998年ヴィンテージシャンパン:最良年3,000本のうちの1本
- ・ノンヴィンテージシャンパン:1度限りで1,200本のみ生産したうちの1本
- ・ノンヴィンテージ・ロゼ・シャンパン:1度限りで1,800本のみ生産したうちの1本
これら1500mlが5本セットになって価格は5,610,000円という異次元の値段だ。ワインが実物資産になりうることを証明するかのような値段である。もちろんこれはコレクターズセットの内容なので、実際の価格相場で1本が100万円するわけではないので安心してほしい。実際の価格相場は後述するが、頑張ればなんとか手が届く値段である。
ボエル&クロフブリュットの価格相場
これまボエル&クロフブリュットの歴史に関して説明した。その中でもボエル&クロフブリュットの価格相場はヤフーショッピングで2000年のヴィンテージが47,000円前後で販売されている。前述のマグナムボトルに比べて非常にリーズナブルだ。
ボエル&クロフブリュットの買取相場
ボエル&クロフブリュットの買取相場は30,000円ほどだ。もちろんボトルに傷があったり、エチケットが剥がれたり破れたりしていれば減額の対象となるので注意しよう。
ボエル&クロフブリュットの買取業者はどこを選ぶべきか
ボエル&クロフブリュットの買取相場は価格相場と同じようにそれほど高くはないので、最大限高く売りたい場合はネットオークションやフリマなども活用できる。しかしできれば専門の買取業者に買取ってもらうことをお勧めする。以下のメリット、デメリットを参考にしてほしい。
ネットオークションの買取について
ネットオークションでは即決価格を提示することにより、すぐに手元の商品が落札されるメリットがある。ただし値下げ交渉などのイレギュラーな対応もあり、さらに輸送時にボトルに傷がつくなど、不意の事故が起こった際に非常に厄介なことになるので、運送会社などに保険のオプションを申し込んでおくなど、手間がかかる。
ネットフリマの買取について
ネットフリマについてもネットオークション同様のデメリットが付いて回る。商品説明欄に商品の状態を詳しく書いておこう。実際にラベルがはがれていたり、コルクに劣化がある場合は正直に書くのが一番だ。後々のトラブルを回避する意味合いでも、ネットオークションやネットフリマでボエル&クロフブリュットのような高額なボトルを出品するのは避けておきたい。
高く売るためのコツ
ボエル&クロフブリュットはシャンパーニュ地方で生産される最高峰のシャンパンであり、とっておきの一本として有名だ。ただし買取に出す場合はやはりボトルなどの状態を万全にしておく必要がある。少しの手入れが査定額に大きな違いをもたらすこともあるので、以下のことをぜひ実践してほしい。
買取に出す前に綺麗に磨いておこう
埃をかぶっている状態のワインを持っていけばもちろん保存状態も劣悪な環境で行われていたと思われてしまう。買取に出す前に、埃や汚れはよく取り去っておこう。買取業者の心証を良くすることができる。手入れをすることで、今まで価値が分からなかったものに予想外の高値を提示されることもあるはずだ。
複数のお酒は一緒に売りに出そう
売りたいお酒が複数あれば、一緒に売りに出すことによって売り手側の宅配のコストや梱包などの手間が省け、また買取側のスタッフの手間や、出張買取であれば出張回数が減るなど、様々なメリットがある。そして手間が省けた分のコストはそのまま査定額に上乗せされる。家に飲まないお酒が複数あれば、処分はなるべく一度で済ませた方がお得なのだ。
おすすめの買取業者の紹介
ここではボエル&クロフブリュットを買取に出す場合におすすめの買取業者を紹介する。初めてワインを下取りに出す場合は酒類専門の買取業者に依頼することが最も賢い選択だ。以下にいくつかの買取業者を紹介する。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワイン買取コンシェルジュは、ワイン買取に特化した買取店舗だ。鑑識眼鋭いスタッフが豊富な知識や経験でボエル&クロフブリュットの保存状態を見ながら厳正に査定する。
買取方法は3つあり、宅配買取、出張買取、店頭買取がある。
宅配買取
査定してもらいたいワインを箱に詰め、着払いで送るだけで査定が可能だ。査定価格に納得できれば即日入金がされるという早さもワイン買取コンシェルジュの良さだ。 宅配買取は佐川急便を利用しており、高価なワインを送る際にも保険適用のため安心して発送することができるだろう。
出張買取
売却したいが梱包が面倒だという場合は出張買取が便利だ。重いものを運ぶ手間がなく、買取価格に納得できれば即日支払い可能だ。
ワイン買取コンシェルジュの店舗は全国に6店舗あり、錦糸町本店、新宿歌舞伎町店、愛知名古屋店、大阪店、福岡博多店、宮城仙台店となっているため、近場に店舗があれば出張買取がおすすめだ。売りたいワインが多く梱包しきれない場合は出張買取も検討しよう。
店舗買取
ワイン買取コンシェルジュの店舗に直接売却したいワインを持ち込んで査定してもらう方法だ。その場ですぐに買取価格を提示してもらえて、すぐに支払ってもらえる。きちんと査定員と向き合って査定してもらいたい人や、ワインの品種がわからない人でも丁寧に説明を受けながら査定を進めてもらえるので安心だ。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒専門買取業者のファイブニーズのおすすめは査定の行いやすさだ。オンライン査定、店頭査定、電話査定、写真査定、FAX査定など、査定方法が豊富に用意されている。その中でももっとも手軽なのが電話査定だ。今持っているお酒がいくらで売れるのかがすぐわかるのでお勧めだ。また、買取査定中のキャンセルにもキャンセル料がかからず、安心して査定に出すことができる。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ジョイラボも査定が早く、買取方法の種類も豊富に用意されている。店頭買取や、出張買取や宅配買取まで行ってくれる。さらに全国展開しており、近くにある場合は持ち込み査定が一番手っ取り早い。
またLINEによる査定にも対応しており、非常に査定から鑑定までがスムーズなのがポイントだ。また買取保証制度があり、他の買取業者の方が高値を提示した場合に査定のやり直しもしてくれる。少しでも高く売りたいと思っている場合は非常に便利なサービスだ。
一括無料査定のメリット
これまで紹介した買取業者に一つ一つ査定を依頼するよりも、短時間で一番高く買い取ってもらえる業者を見つけるのに一番いい方法がある。一括無料査定だ。
短時間で買取相場がわかり、どの業者がもっとも高値で買い取ってもらえるかがわかる。
初めて酒類を買取に出すときに、相場が分からず提示された買取金額が妥当かどうかわからない場合もあるだろう。その場合は一括無料査定の中で最も高値を提示した業者に買取を依頼すればスムーズな取引ができる。
まとめ
ボエル&クロフブリュットの成り立ちから現在の製法、また購入価格や買取業者を紹介した。欧米ではワイン投資に使われることもある希少なシャンパンだ。長く保管すればするほど価値が上がるものだが、ワインの保存方法が分からない場合は、手元にあるうちに買取業者に査定してもらうのも検討してほしい。