iPhoneXS MAXは従来のiPhoneシリーズ同様に高い人気を誇っている。そのため、メルカリでも目にする機会の多い商品だが、中古のスマートフォンには違法性のある端末も紛れている場合があるので気をつけなければいけない。
そこで今回は、メルカリでiPhoneXS MAXを売買する際に役立ててもらえるよう、落札相場情報と中古品のスマートフォンを購入、売却するときに注意すべき事柄について紹介していこうと思う。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
iPhoneXS MAXの落札相場情報
ではさっそくメルカリでの落札価格を見ていく。64GB、256GB、512GBに分けた。
商品状態 | 落札価格 |
---|---|
新品未開封64GBゴールドSIMフリー | 142000円 |
新品未使用256GBゴールドSIMフリー | 164800円 |
新品256GBゴールド | 204790円(香港版) |
新品未開封256GBスペースグレイ | 191000円(香港版) |
新品未開封256GBスペースグレイSIMフリー | 191999円(香港版) |
未使用256GBゴールドSIMフリー | 159000円 |
新品未開封256GBゴールドSIMフリー | 165900円 |
未使用512GBゴールド | 184700円 |
新品未開封512GBゴールドSIMフリー | 199000円 |
メルカリに出品されているiPhoneXS MAXの情報を見てみると、256GB以上の大容量ストレージが人気だということが分かる。
加えて、SIMフリーの端末や海外で購入されたと思われるものなど、メルカリには日本国内では入手することが困難な端末もたくさん確認できたが、同じストレージや色であっても最大で4万円近く値段に違いがあるようだ。
これは個人が商品を出品している中古市場の特徴とも言えるのだが、あまりにも安い価格を設定している場合には何かしらの不安要素があると考えたほうが良いだろう。
例えばバッテリーの状態が悪いだとか修理歴がある、または違法な方法で手に入れた端末という可能性もゼロではない。ゆえに、商品の状態はしっかりと確認しなければいけないのだ。
買う前に決めたほうが良いこと
中古品の購入には情報収集が欠かせないので、ここで事前に決めておくべき事柄について確認していこう。
ストレージを決める
iPhoneXS MAXは64GB、256GB、512GBの3種類のストレージで展開されているが、メイン機として使うのかサブ機として使うのかで求められるストレージ容量は変わってくる。
スマホの使い方として、写真や動画の保存が主だという人であれば64GBや256GBでも十分に内部ストレージで足りるだろう。
しかし、音楽やゲームをたくさんダウンロードしたい人や購入した一台を長く使いたい人の場合には、多少持て余す覚悟で512GBを選んだほうが無難と言える。
もちろん「データはすべてクラウドに預ける派」にはこの限りではない。iPhoneXS MAXを含めた新品のスマートフォンは、同シリーズであってもストレージ容量の違いによって価格が変わってくるが、この傾向はメルカリなどの中古市場に出品されているスマートフォンでも同様だ。
しかし、中古市場では機種のストレージよりも製品状態の良し悪しのほうが価格に大きく反映されるため、購入する際には商品の安さに惑わされないよう注意しなければならない。
カラーを決める
iPhoneXS MAXのカラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3種類だ。お世辞にもカラーバリエーションが豊富とは言えないが、意外と迷うポイントではある。色の違いによって、性能が良くなったり悪くなったりは当然しないので、好きなものを選べば良い。
ただ、スペースグレイに関して注意点が一つだけある。それは、ケースの選定だ。スペースグレイは、透明なケースを付けた際にウォーターマークが発生する可能性がある。
ウォーターマークは、ケースとiPhoneの隙間に水が入っているように見える現象のことで、非常に見栄えが悪い。
本当に水が発生しているわけではないため、ウォーターマークが原因で水没するとかショートするなどの心配は要らないのだが、透明なケースが好きでiPhoneXS MAXを購入したら使おうと思っているのであれば、スペースグレイ以外の色を選択したほうが良いだろう。
キャリア端末か、SIMフリー端末かを決める
前述したiPhoneXS MAXの落札相場情報を見てもらえれば分かると思うが、SIMフリー端末の出品数のほうがキャリア端末よりも多くなっている。
これは、SIMフリー端末には大手通信会社が行っている通信規制がないことや、格安の利用料金を謳っている新規の通信会社で自由度の高い契約をしたいと思っているユーザーが多いことなどが理由として考えられる。
ただ、何かと制限があるキャリア端末にもメリットは当然ながら存在する。基本的にキャリア端末はdocomo、SoftBank、auなどの業界大手三社から販売されているが、ユーザーが実感できる最大のメリットは通信の安定性だろう。
実は、SIMフリー端末での契約ができる格安通信会社は自分たちの通信基地を持っていないため、大手三社から基地を借りて電波を確保している。
だが、貸し手からすれば自分たちが抱えているユーザーと同等、またはそれ以上の通信速度を与えることは利用者の流出に繋がりかねないため、多少速度を落として電波を提供しているのだ。
やはり携帯端末である以上は、Wi-Fiがない環境でも一定以上の通信スピードで使えなくては不便である。そのため、利用者にとっては通信基地を自社で豊富に配備している事業規模の大きい企業を選択するメリットは大きいと言えるだろう。
また、これらの企業は業績の面で見ても比較的安定期にあると言えるので、さらなる設備投資やサービスの拡充などによってその利益がユーザーに還元される可能性もある。
メルカリで購入するときの注意点
ここでは、メルカリでのiPhoneXSMAXを購入する際の注意点をいくつか紹介する。
IMEIの確認
IMEIとは製造番号のことで、これを確認すると赤ロムと呼ばれる違法性の高い端末を見極めることができる。赤ロムは主に、盗まれたり残債が未払いになっていたりする端末を意味し、メルカリを含む多くの中古品販売サイトで稀ではあるが確認されている。
赤ロム端末はキャリア側からネットワーク通信の規制が掛けられているケースが多いため、購入しても通話やインターネットの利用ができない可能性が高い。
このような違法性のある個体を手にしないためにも、購入前に製造番号をチェックする必要があるのだ。
入手した番号は、各キャリア会社(docomo、SoftBank、au)のホームページの関連ページに入力することで、ネットワーク制限が掛けられているかどうかを簡単に調べることができる。だが、出品者がIMEIを明示していない場合にはどうすれば良いだろうか。
考えられる方策としては、メッセージ機能を使って製造番号を教えてもらうか、取引自体を回避するかの二択がある。
iPhoneの製造番号は「設定」から「一般」「情報」と進めば容易に確認することができるので、相手から確認ができないというような返答があった場合には購入を避けるようにしよう。
端末に保証があるかを確認する
スマートフォンはどちらかというと従来の携帯電話ではなく、パソコンに似た使い方がされているため、製品はどんどんと高機能化が進み、販売価格も高くなっている。
ゆえに、価格面で新品よりも優位に立つ中古品が注目されているわけだが、中古品が抱える寿命が短いという弱点は見過ごせないポイントだろう。
特にバッテリーの消耗具合は要チェックポイントだ。一見すると正常に機能しているように見える個体でもバッテリーの寿命が近い場合には、突然電源が落ちたり極端に充電が持たなかったりすることがある。
しかし、中古で買ったiPhoneであっても保証期間内ならば故障時の修理は対応してもらえるほか、多少の条件はあるものの付属品の交換も受け付けてもらえる。なので、中古のスマホを買う際には端末の保証期間が残っているのかを必ずチェックするように心掛けよう。
ちなみに保証期間が残っているかを確認するには、iPhoneの製造番号をAppleの対象サイトで入力する必要がある。ここでも製造番号(IMEI)は重要な役割を果たすのだ。
赤ロムを回避するために
ここまで何度となく述べていることだが、中古のiPhoneを買う時には赤ロムの存在が一番厄介だ。出品者の商品説明から得られる情報である程度は赤ロムを回避することはできるだろうが、万全を期すためにも出品者自身の情報もチェックしておいたほうが良いだろう。
購入した人からの評価を見る
メルカリの機能の一つである「評価」は、商品を買った人が売った人を評価できるシステムで、粗悪な商品を売っていないかや悪質性はないかなどを確認するには最も手っ取り早い方法と言える。
もし、購入者からの評価があまりにも低い場合には、トラブルが発生するリスクがあると考えたほうが良いだろう。
どのくらい出品しているのかをチェックする
同じ機種のスマートフォンを何台も出品している場合、何かしらの不正な方法で入手した赤ロムである可能性が高いので注意が必要だ。
もちろん、こうした出品物の中にもまともな品物はあるかも知れないし、とても良い出品者である可能性も完全には否定できない。
ただ、先に述べた「評価」と合わせて総合的に判断することでトラブルに遭遇するリスクは小さくできるので、焦らず慎重に検討して欲しい。
売る側は丁寧な商品説明がマスト
買い手は赤ロムに対して大きな不安感を抱いている。なので、売る側には自分が出品しているiPhoneが健全な状態であるということを証明するために、より詳細な説明文を書く必要があるだろう。
具体的にはバッテリーの状態、使用した期間、傷の有無、製造番号などを書くことをおすすめする。
バッテリーの状態は「設定」「バッテリー」「バッテリーの状態」と進むことで現在の最大容量を確認できるので、その数字を書くか写真を掲載すると信頼度はアップするだろう。
また、その端末をどのくらい使用したのか、そしてその結果どれほどの傷が付いたのかという事実を記載することで「使用期間の割には綺麗だ」とか「大切に使っていたんだろうな」という好印象を購入者に与えられる可能性があるので、こちらも書いたほうが良い。
そして、忘れてはいけないのが製造番号。メルカリでは携帯端末の出品時に製造番号(IMEI)の記載が求められているので誤魔化さずにしっかりと記載しよう。
まとめ
メルカリでiPhoneXSMAXを売買する時の落札相場を見てきた。iPhoneXSMAXは人気が高いので、メルカリでも多くの数の出品が見受けられる。
ただし、中古のスマートフォンには違法性のある「赤ロム」も紛れている場合があるので気をつけてほしい。
また、メルカリで取引する際は、落札相場について十分な確認をしておくことをおすすめする。出品する側が相場を知らないと、本当は高い価格で売れる商品を安く出品してしまうかもしれないからだ。
売る側としては商品の説明を丁寧に行うことをおすすめする。
本コラムで紹介したことを参考にして、満足できる取引を行っていただきたい。