使わなくなったスマートフォン、そのまま捨てずに売ることはできないかと考えている人もいるだろう。スマホは人気の機種なら高額で売ることも可能になっている。しかしどのように売ればいいのかわからないという人も多いだろう。スマホを売る場合のひとつの方法として、ネットオークションを利用するという方法がある。
今回はヤフオクでスマホを売買する場合のトラブル事例やトラブルに巻き込まれないための対策について解説していく。

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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ヤフオクとは?
まずヤフオクについて見ていこう。ヤフオクとは、Yahooジャパンが運営しているネットオークションである。ヤフオクではさまざまな物の売り買いがなされていて、本やCD、DVDから、おもちゃ、家具、家電、衣服といったものから、高額なブランド品、車やバイクなども出品されているのだ。
スマートフォンの出品も多いため、スマホの本体を買いたい、売りたいという人にとっても使いやすいだろう。ヤフオクは、オークション形式であるため、フリマアプリなどよりも高額で売れる可能性も高いのが特徴だ。
しかし、個人間でのやりとりが主になるため、トラブルが起きやすいというデメリットもある。オークションサイトではトラブルはつきものなので、ある程度覚悟して自分自身でトラブルに巻き込まれないように対策をする、対処することが重要だ。次の段からは、スマホを売買する場合によくあるトラブルについて紹介していく。
スマホを出品する場合のトラブルとは?
クレームがつく場合がある
スマホを出品する場合のトラブルとして多いのは、落札者からのクレームがつくということだろう。スマホの画面に傷がついていた、本体に汚れが多い、などの理由からクレームがついて評価が下がってしまうこともある。
また、梱包が甘かったりすると、配送中に傷がついたり衝撃が与えられたりして、スマホ本体が起動しなくなってしまうという可能性もあるのだ。これだけでなく、過去に水没したことがあるという場合にも要注意だ。
ヤフオクでスマホを落札するのは、個人ではなく業者という場合も多い。水没しても正常に動いているから大丈夫と思っても、水没の履歴はスマホ内に残っているのだ。個人なら調べることはないかもしれないが、落札したのが業者なら水没履歴を調べてクレームがつく可能性もあるので気を付けよう。
このようなことがあると、返品や返金といった対応を迫られる場合もあるだろう。このようなクレームがつくと、自分自身の評価が下がって結果的にヤフオクで売買をすることが難しくなってしまう。ヤフオクでは評価制度があるので、評価が低い出品者は取引しようという落札者が現れにくいのだ。
データを悪用される可能性
スマホを売る場合にはデータ消去や初期化ということは基本中の基本だが、中には初期化せずに売りに出してしまう人もいる。このような場合には、スマホの中に重要な個人情報が入ったままになってしまうのだ。
そうなると、個人情報を悪用される危険性がある。常識的な人なら初期化してデータを消してくれるだろうが、中にはスマホのデータを狙っているという悪い人もいるので気を付けよう。
本体代が残ったままの出品
スマホを買う場合には、スマホ本体の代金を分割払いに設定しているということも多いだろう。スマホをヤフオクで売る場合には、本体代の残金を支払ってから売りに出す、本体代の支払いが終わっているものを売りに出すという人が大半だが、中には残金があるまま売りに出してしまう人もいる。
このような場合はトラブルになりやすい。分割分の支払いは自分でしなければいけないのだが、支払いを忘れていて売りに出したスマホにロックがかかってしまい落札者から抗議される、ということも考えられるのだ。自分の落ち度でトラブルを引きおこしてしまう可能性があるので注意してほしい。
落札者から入金がない
ネットオークションでは、お金にまつわるトラブルも少なくはない。出品者側が被害を被るトラブルとしては、商品を送ったのに入金がされないということだろう。さまざまな事情から、先に商品を送ってほしいと言われて送ったはいいものの、一向に入金がされないということもある。
基本的には、個人間のやりとりになるので、お金に関するトラブルは起きやすいということを頭に入れておこう。
スマホ出品でトラブルに巻き込まれないために!
スマホを出品したいけれどもトラブルに巻き込まれるのが怖いと思って躊躇っている人も多いだろう。スマホを出品する場合には、トラブルに巻き込まれないように対策をしておく必要がある。どのような対策を取ればいいのか見ていこう。
出品前に動作確認をしっかりして、記載する
まず、出品する前にスマホの動作確認や状態確認を念入りに行うようにしよう。一定期間使わずに置いておいたというようなスマホの場合には電源が入らないということもあるので、電源が入るのか、動作は正常か、突然画面が落ちるなどの不具合はないかなどの確認は必須だ。
これ以外にも、指紋認証機能があるのなら正常に働くか、カメラやスピーカーは正常に機能するかといったことを細かくチェックしていこう。本体の傷などがあるならそちらもチェックしておくといい。
どこかに不具合があるのなら、それを説明文にきちんと記載することが重要だ。不具合があるとわかっているのに少しでも高く売りたいからと何も記載せずに出品するとトラブルになりやすいので、嘘をつかずに誠実に記載しよう。本体の傷などは写真に撮って載せておくと親切だ。
また、水没したことがあるのならその記載も忘れずに行おう。水没したことがあるけれども正常に起動しているというように説明文に載せておくといいだろう。
本体代は完済して、キャリアとの契約を解除しておく
本体代を分割払いしている途中なら、完済してから出品するようにしよう。支払い途中だと、途中で代金の支払いを忘れてしまってトラブルになるということも考えられるので、残金がない状態にしてから出品するのが望ましい。
また、キャリアとの契約を解除しておくことも重要だ。キャリアと契約したままだと、落札者が携帯会社とトラブルを起こした時に自分が責任を被ることになってしまう。また、犯罪集団に使われるという可能性もあるので、キャリアとの契約は解除して白ロムにしてから出品しよう。
データを初期化しておこう
データが残ったままだと悪用される可能性もあるので、しっかりと初期化してから出品するようにしてほしい。ほとんどの人は初期化してから出品するだろうが、なかには初期化の仕方がわからない人もいるだろう。機種によって初期化の方法は違うので、自分が使っている機種の場合はどのように初期化するのかを調べて、初期化してみよう。
また、SDカードを挿入できるような機種の場合には、出品する場合にSDカードを抜き取るのを忘れないように注意してほしい。SDカードには写真データなどが入っていることが多いので、忘れずに抜き取っておこう。
スマホを落札する場合のトラブルとは?
相場以上の金額で買ってしまった
スマホを落札する上で多いトラブルとしては、予想以上に落札金額が高くなってしまったということだろう。ヤフオクはオークション形式のため、需要が高ければ落札金額は高くなりやすいのが特徴だ。どうしてもほしい機種があって、競り合っていたら結果的に中古ショップなどで買うよりも高い金額になってしまったという場合もある。
落札したスマホが赤ロムだった
落札したのはいいものの、そのスマホが赤ロムだったというトラブルも少なくはない。赤ロムとは、詐欺や窃盗などで不正に入手されたり不正に契約されたスマホ、料金の支払いがされていなくてキャリアからロックされているスマホなどのことを言う。この赤ロムは通話や通信をすることができないので、買ったとしても損をするだけになってしまうのだ。
入金したのに商品が届かない
入金したのにスマホが送られてこないというトラブルも多い。入金だけさせてそのまま逃げてしまったりということも考えられるので注意しよう。これは詐欺になるが、スマホのようにそこまで高額でない場合には泣き寝入りしてしまう人も多いのだ。
スマホ落札でトラブルに巻き込まれないために!
落札したのはいいものの使えなかった、説明と違ったということでは損をすることになってしまう。そのような事態を避けるために、スマホを落札する場合にはいくつかのポイントを押さえて選ぶようにしよう。
出品者の評価を確認する
スマホに限らず、ヤフオクで商品を落札する時には出品者の評価をしっかりと確認するようにしてほしい。ヤフオクでは落札者が出品者を評価することができるようになっている。
そのため、トラブルをよく起こしているような出品者は低評価が多くなるのだ。低評価が全体の10%を超えているような出品者は信用することができないので、利用することを避けた方が無難だろう。
説明文をしっかり読む
スマホにはさまざまな機種がある。そのため、説明文をしっかりと読まずに購入してしまうと、ほしいものと違っていたという可能性もあるのだ。
また、傷や不具合についての記載を読まずに落札すると、後悔する可能性もあるので説明文は隅々までしっかりと読むようにしよう。わからないことや気になる点があるのなら徹底的に確認することも重要だ。これまでの使用期間やバッテリー残量を確認しておくのも重要だ。
いざ使おうと思ったらバッテリーがない、ということもあるので、どのくらい使用していたのかの確認は怠らずにしておこう。
ネットワーク利用制限がかけられていないか確認
赤ロムのスマホかどうか見極めるためには、ネットワーク利用制限がかけられていないかどうか確認することが重要だ。確認方法としては、携帯電話の製造番号を入力することで確認可能だ。
各キャリアごとに確認ページがあるので、そこに製造番号が載っているかどうか調べてみるといい。載っている場合には赤ロムなので使うことができない。出品者のページに製造番号が載っていることもあるので、自分で各キャリアのサイトから確認してみよう。
基本的には説明文に製造番号が載っている場合には信用できる可能性が高いので、製造番号やネットワーク利用制限の状態について記載してあるのか見てみよう。
冷静になる
ヤフオクでスマホを落札する場合、競り合っていくと負けたくないという思いが出てくることもある。そのような状態だと、スマホを相場以上の値段で買ってしまいやすくなるので、いったん冷静になることが重要だ。なかには値段を吊り上げるためのサクラが混じっている可能性もあるので、本当にこの値段は適正なのか冷静になって入札するようにしよう。
まとめ
ヤフオクでスマホを売買する場合のトラブル事例についてご紹介した。スマホは人気の機種なら高額で売ることも可能であり、その手段としてネットオークションのヤフオクを利用する人も多いだろう。
しかし、ヤフオクでスマホを売買する場合の注意点を知っておかないと、のちのちトラブルに巻き込まれる可能性もある。様々なチェックポイントをおさえて悔いのない取引をしよう。