トレカを売るときにはヤフオクを使いたいという人もいるだろう。多くの人が競い合ってくれれば高額で売れる可能性があるからである。また、購入するときにもレアなトレカが手に入る可能性があるため、常に出品をチェックしている人も少なくない。しかし、取引には危険を伴うので、事例からどんな対策をすべきかを考えてみよう。
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トレカ売買でトラブルは起こるのか
ヤフオクを利用してトレカを売買するときには実はトラブルが起こっているケースもあるということは知っておかなければならない。インターネットオークションのためのサイトとして多くの利用者がいることから、そう簡単にトラブルが発生することはないと思っている人もいるだろう。
昔からインターネット取引ではトラブルが多数発生しているのは事実で、取り扱う商品がトレカだからといって例外になることはない。実際に現在でもトラブルが起こっているのかを知るには出品者情報を見てみるのが良い。
トレカを出品している人を何人かピックアップして落札者からの評価を見てみよう。非常に良い、あるいは良いという評価がほとんどというのが実態だが、重要なのは非常に悪い、あるいは悪いという評価が散見されることだ。
例えば1000人と取引した経験があって、非常に悪いが1つ、悪いが10個あったとすると、単純に考えれば1%の確率で何かトラブルがあり、0.1%の確率でかなり深刻な事態になっていると考えられる。これは出品者側のものだが、落札者についても同様だ。どちらかがトラブルの原因になれば取引が大変なことになってしまうのは確かなので、どちらの立場からも誠実に対応していたケースだけが良い取引になっていると考えるようにしよう。
よく起こるトラブル事例
昔からヤフオクなどのインターネットオークションで起こっているトラブルには典型的なものが四つある。
商品が届かないというトラブル
一つ目に挙げられるのが商品が届かないというトラブルだ。落札者から住所の連絡を受けたら出品者が所定の方法で発送するというのが基本的な流れだが、落札者から商品が届いていないと連絡が来ることがある。道路交通網の混雑などが影響して単純に到着が遅れているだけのこともないわけではない。
しかし、発送連絡をしたけれど実は出品者が発送していなかったというケースもある。逆に落札者の手元に届いているのに、落札したトレカがまだ来ないとクレームを付けているケースもないわけではない。
ヤフオクで落札されたトレカを送るときには定形外郵便などを使って送料を最小限にすることがよくある。すると発送されたか、到着したかといった追跡ができないのでこのようなトラブルが起こったときにどこに原因があるかはわからない。どちらにも非はなく、運送会社が他の荷物に紛れ込ませてしまった、他の家に送り届けてしまったという可能性もあるだろう。
ヤフオクではお金のやり取りについては運営会社が間に立ってくれるので安心だが、商品の受け渡しについては当事者間で責任を負わなければならない。出品者が嘘の発送情報を出す、あるいは落札者が受け取っていないと嘘をつくこともあると念頭に置き、追跡可能な運送手段を選ぶことが重要である。
商品が説明ページにあったものとは違うというトラブル
二つ目は商品が説明ページにあったものとは違うというトラブルである。写真として載せていたカードは実は別のもので、折り目がついてしまっていたというだけでも虚偽の情報だったと言われてしまえばそれまでだ。
ただ、その折り目が発送してから運送中についてしまった可能性もあるだろう。その場合に発送前の状態を証明できるように準備をしていないと、落札者から返品や返金の対応を求められることになりかねない。
このような細かな問題だけでなく、そもそも商品説明と届いたトレカが別物だという話になることもある。単純に送り間違えただけの場合もあるが、悪意を持って別のトレカを送る人もいるかもしれない。逆に受け取った落札者が嘘をつき、違うトレカが届いたから返金してほしいと主張することもある。
落札後の取引がスムーズに進まないというトラブル
三つ目に挙げられるのは落札後の取引がスムーズに進まないというものだ。ヤフオクでは個人間取引の場合には落札した人から出品者に連絡するのが標準となっているが、いつまでも連絡がこなくて困ることもある。住所などの連絡が来ても決済してくれなくて発送できないまま何日も過ぎていくことも稀ではない。
発送して到着しているはずなのに受け取り連絡をしてくれず、オークションを終了できずに催促を続けなければならないこともある。逆に落札者はすぐに対応しているのに、出品者の対応が遅くて取引が嫌になってしまうケースもあり、スムーズに取引が進まない問題は起こりやすいので注意しなければならない。
キャンセルされてしまうというトラブル
四つ目のトラブルは、キャンセルされてしまうことだ。原則として出品者も落札者もキャンセルできないのが原則だが、落札したけれどやはり買いたくなくなったというメッセージが届くこともある。
逆に出品者から売れなくなったという連絡が来ることもないわけではない。このようなトラブルを起こしてしまうと評価は非常に悪いとされてしまうのが通例で、だんだんと出品しても売れなくなったり、入札しても拒否されてしまったりするようになる。
トラブル防止のシステムとガイドライン
インターネット取引では昔はもっと多くのトラブルがあった。入金したのにお金が届いていないと言われてしまうなど、お金のやり取りに関するトラブルが代表例だ。ヤフオクではこの点は比較的早期に対策を講じていて、あんしん決済のサービスを利用すると直接のお金のやり取りが発生しないのでトラブルを回避できる。
出品者や落札者の評価制度も同様にトラブル対策として生まれてきたもので、実績から判断して何か問題が起こってしまう可能性があるかどうかをユーザーが判断できるようにしているのである。また、システム上でのトラブル防止策を充実させるだけでなく、ガイドラインも設けてトラブルが起こりやすい出品の仕方を禁止しているのも特徴だ。出品禁止物や出品者の禁止行為、出品ルールはかなり細かな項目に分けて細則が作られている。
例えば、出品者の禁止行為として、販売する意思がないにもかかわらず出品すること、予約商品以外を在庫が手元にない状態で出品すること、事実と異なる表示をすることなどが挙げられている。出品画面上で商品説明を十分にしないことも禁じられているため、落札者が納得したうえで入札し、商品が届いたときに確かにその通りのものだと思ってもらえるように努めなければならない。
出品禁止物としては、転売する目的で入手したと判断されるもの、盗品など不正な手段で入手した商品など、場合によってはトレカでも該当し得るものもある。このようなシステムとガイドラインが整えられていることでトラブルは減っているものの、商品のやり取りに関しては具体的なシステムがないので未だにトラブルが発生しているのが実態だ。
その点に着目して悪用しようとする人もいないわけではないため、ヤフオクを利用するときには慎重にならなければならない。取引相手がこれまでどのような取引をしてきたかを評価から確認し、信頼して大丈夫かどうかを見極めてから取引を開始するに越したことはないだろう。
フリマアプリでも条件は同じ
ヤフオクでのトレカ売買で起こるトラブルは、実は他のインターネットを使った個人間取引でも同じことが起こり得るので注意が必要だ。フリマアプリを使ってトレカを販売し、個人に買ってもらうことができる。
メルカリをはじめとしたユーザー数の多いフリマなどでは、ヤフオクと同じようにルールやガイドラインの整備に力を注いでいるところもある。それでもやはりお金と商品のやり取りの中でトラブルは起こってしまうことがあり、商品が届いていないからお金を返してほしいなどといったクレームが出てくるリスクは常にあると心しておかなければならない。
その点では、買取店に持ち込んでトレカを売る方法は対面での売買になるので安心だ。業者によっては訪問買取を実施しているが、これも場所が自宅になるだけで対面でのやり取りになるのでトラブルは起こりにくい。
現金とトレカをその場で交換できる仕組みになっているなら、まずトラブルは起こらないで済むだろう。安心してトレカを売買したいと思ったら買取業者を使うのが賢明なのである。
高額カードのときには特に注意
トレカには10,000円以上で取引されるような高額カードもある。相場を調べてみるととても高く売れるカードだとわかり、より高額で売買できる可能性があるインターネットオークションを利用しようと考えるのはもっともなことだ。
しかし、高額カードのときほどトレカ売買のやり取りには注意しなければならない。発送ミスなどの自分の失敗によってトラブルが発生したときに大損してしまうリスクがあるのも理由である。
一方、悪意のある人が入札してトラブルを引き起こし、カードだけ奪い取ってしまおうと考えるリスクも高額カードほど高くなる。過去の履歴で全くトレカに興味を持っていなかった人だとわかった場合には、特にリスクが高いと考えるのが安全策だ。貴重なカードを売ろうとしたために大きな負担を強いられるような状況に陥らないようにするために、本当にヤフオクで売るべきなのかという点から十分に考えるようにしよう。
magiを使うとどうなるか
トレカをフリマアプリで売るという選択肢を検討しているならmagiも候補にできる。magiはトレカを専門として扱っているフリマアプリで、カテゴリ化されたページを使ってトレカを検索できるのが魅力だ。
シリーズごとにカテゴリが分けられているので希望のトレカを見つけるのも簡単で、相場を知りたいときにもすぐに調べることができる(https://magi.camp/categories/31/items)。magiならトラブルがないというわけではないが、売り方の一つとして検討してみよう。
まとめ
ヤフオクでトレカの売買をすると商品が届かない、紹介ページと内容が違うなどのトラブルが発生することがある。ガイドラインで禁止事項を定めてトラブルを起こりにくくしているものの、商品のやり取りに伴う問題は未だに発生している。
フリマアプリも同様のリスクがあるが、買取業者と対面で取引をすればリスクは低くなる。安心できる売り方の一つとして比較検討してみよう。