近年、移動体通信の分野で利用料金の引き下げが進んでいる。総務省の方針もあるが、その立役者はなんといっても格安な料金を特徴とするMVNOの躍進と考えられる。
MVNOは通信設備を大手キャリアから借りて営業する通信会社のことで、通信設備にかかる莫大なコストを利用料金の引き下げに回している。そのため、格安な利用料金を実現できたのである。
その影響は大手キャリアにも及び、格安な料金のプランを始めるなど、通信業界全体で利用料金の引き下げに動いているのである。

ヤマダニューモバイル /https://ynmobile.jp/
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解約方法や契約内容を把握しておくメリット
そんなMVNOであるが、現在数百もの事業者がサービスを行っていて、MVNO内でも激しい競争が起きている。そのような激しい競争は利用料金の引き下げなど、ユーザーにとってはメリットが大きいと言える。
その結果、今契約しているMVNOより条件が良いMVNOが現れることもあるが、そうなると、より条件が良いMVNOへの契約の変更を考えるかもしれない。
しかし、MVNOに限らず通信会社を変更する場合は、解約やMNP転出の方法、違約金の発生条件などを把握しておく必要がある。解約するタイミングによっては時間がかかったり、余計な費用が発生したりする場合もあるからだ。
そこで今回は、MVNOの1つであるヤマダニューモバイルの解約やMNP転出の方法・違約金の発生条件などを記載する。
ヤマダニューモバイルとは
ヤマダニューモバイルは、大手家電量販店のヤマダ電機と大手映像配信会社であるU-NEXTの合弁会社であるY.U-mobileのMVNOのブランドである。SIMの販売などをヤマダ電機が手掛け、MVNOの運営はU-NEXT傘下のMVNOであるU-mobileが担当している。
ヤマダニューモバイルでは3.3GB〜30.3GB、さらにはデータ通信無制限など様々なプランが選択できる。また、U-NEXTの映像配信サービスやヤマダ電機のポイントサービスであるヤマダポイントで料金を支払うことができるなど、ヤマダニューモバイルならではのサービスがあるMVNOである。
ヤマダニューモバイルの解約方法について
早速、ヤマダニューモバイルの解約方法について述べていこう。
解約はweb上
ヤマダニューモバイルの解約は、ヤマダニューモバイルのwebページで実施する方法となっている。残念ながら、ヤマダニューモバイルの「よくあるご質問」には電話による解約方法は記載されていないので、webでしか手続きはできないようだ。
解約は、ヤマダニューモバイルのwebページにある利用者ページである「マイページ」から行うようになっている。
マイページにログインするには、ログインIDとパスワードが必要であるが、これらを忘れた場合は、ログインページにあるリンクに確認方法が記載されているので、それに従ってログインできるようにしておこう。
ログイン後、マイページの解約ページから手続きをすることができるが、一度解約手続きをするとキャンセルすることができない。そのため、もし解約するか迷っているのであれば、解約のページまで行かないほうがいいだろう。
解約後にSIMカードを返却する
解約後、それまで使用していたSIMカードは解約した月の翌月の15日までに所定の場所まで送付する必要がある。送料は利用者負担であるが、返却しない場合、損害金として2,000円(税抜)を支払う必要がある。そのため、解約手続きを済ませたら早めに送付したほうがいいだろう。
解約手続き後は、手続きをした月末までヤマダニューモバイルと接続することができるが、前述のようにSIMカードを返却する必要がある。そのため、すでに別の通信会社と契約して通信が可能になっているのであれば、使用をやめてSIMカードを送付したほうがいいと言える。
他社と比べた解約の手順の手間
どうやらヤマダニューモバイルでの解約は、解約メニューに進んだ後、注意事項を読み、アンケートに答え、数回ボタンをクリックするだけで解約の手続きが完了するようである。
企業によっては解約メニューに進んだ後、解約を引き止めるために様々な策略が仕込まれているためなかなか解約までたどり着くのに時間がかかる場合もある。そう考えると、解約メニューからすぐに解約完了まで済ませることができるヤマダニューモバイルは比較的良心的であると考えられるかもしれない。
ヤマダニューモバイルからのMNP転出の方法について
ヤマダニューモバイルからのMNP転出の方法についてだが、まず、一般的なMNP転出の方法について説明していこう。
一般的なMNP転出方法
MNP転出をする場合は、最初に現在利用している通信会社からMNP予約番号を発行してもらう必要がある。MNP予約番号が発行されたら、転出を予定している通信会社にMNP予約番号を連絡しよう。
転出を予定している通信会社でMNP転入手続きが完了したら、MNP転出手続きも完了することになる。
MNP転出手続きが完了すると、元の通信会社との契約は自動的に解約となる場合が多く、その場合の違約金の発生条件などは解約時と同じ条件となる。
ヤマダニューモバイルのMNP転出もweb上から依頼可能
ヤマダニューモバイルのMNP予約番号の発行方法であるが、解約と同じくマイページから依頼することができる。MNP予約番号の取得は、依頼から発行までに4日前後かかる。
MNP予約番号が発行されたら、転出を予定している通信会社に連絡することとなるが、MNP予約番号には15日間の有効期限があり、有効期限内に手続きが完了しなかった場合、再度MNP予約番号を発行する必要がでてきてしまう。
また、MNP予約番号の有効期限が残り少ないと、MNP転入手続きを断られる場合もある(例:ヤマダニューモバイルはMNP転入手続き時に有効期限が10日以上あることが必要)。そのため、MNP予約番号が発行されたら早めに手続きを実施したほうがいいだろう。
違約金の発生条件、解約時の月額利用料金について
また、解約やMNP転出時に最も注意しなければならないのは、違約金の有無であろう。
通信会社ごとに異なる違約金の条件
通信会社から提供されるプランの中には、利用しなければならない期間、いわゆる最低利用期間が設定されているものがあるが、この最低利用期間内に解約やMNP転出をした場合、違約金を支払う必要がある。
違約金は、最低利用期間があるプランや最低利用期間の長さ、違約金の金額は通信会社ごとに異なる。そのため、解約やMNP転出の前に確認をしておく必要があるといえる。
ヤマダニューモバイルの違約金発生条件
ヤマダニューモバイルの場合は、音声通話プランに12カ月の最低利用期間が設定されている。その間に解約やMNP転出をすると、9,800円(税別)の違約金(ヤマダニューモバイルの名称は“解約事務手数料”)が必要となる。
また、解約した月の月額利用料金についてであるが、通常、解約までの日数分だけ必要となる日割りとなる場合と、解約時期にかかわらず1カ月分満額必要となる場合の2通りのパターンがあるが、ヤマダニューモバイルは後者である。解約した月の月額利用料金は、1カ月分満額必要となるのだ。
こちらも解約時に注意したほうがいいだろう。
ヤマダニューモバイルは即解約は可能か
ヤマダニューモバイルは即解約は可能か、についてだが、即解約は可能であるが、音声通話プランの場合は費用が高くなると言える。
データ通信プランは即解約しても違約金は必要なく、1カ月分の利用料金がかかるだけであるが、音声通話プランでは違約金9,800円(税別)と1カ月分の利用料金が必要となる。
MNP転出をするなら、それにMNP予約番号の発行手数料3,000円(税別)もかかるので、即解約してMNP転出をすると結構な費用が必要となる。
データ通信プランであれば即解約でも問題はないが、音声通話プランの場合は、最低利用期間である12カ月待ってから解約なりMNP転出をしたほうが節約をしたい場合はいいかもしれない。
状況別解約にかかる費用
では、ここで気になる違約金やMNP転出の料金を踏まえた、シチュエーションごとの解約にかかる料金を見ていってみよう。しかし、ここで一点注意してほしい点がある。今回この記事で見ているのはあくまでも解約の際にヤマダニューモバイルでかかる費用である。
MNP転出や新規契約先で事務手数料などさらに発生することが見込まれるがそこはこの記事内に含まれていない。そのため、解約し新しい企業と契約する場合はそちらで手数料などがさらに同時にかかることを踏まえてシミュレーションをするようにしてほしい。ここでの金額は、解約の際に最低必要な金額と考えた方が簡単かもしれない。
12ヶ月以内のデータ通信プランの場合にかかる費用
データ通信プランの場合は最低利用期間が設けられていない。そのため、期間に関係なく 違約金はかからないため、この場合解約にかかる費用はSIMカード送料200円程度を除くと0円となる。しかし、SIMカードの返却を忘れてしまうと損害金2000円がかかってしまうので十分注意するようにしよう。
12ヶ月後のデータ通信プランの場合にかかる費用
先ほど同様、データ通信プランは特に最低契約期間が設けられていないため、こちらも基本的に解約にかかる費用はSIMカードの送料を除き0円である。先ほど同様、もちろんSIMカードの返却を忘れないようにしよう。(損害金 税別 2,000円)
12ヶ月以内の音声通話プランの解約、MNP転出なし
12ヶ月以内の音声通話プランの場合、残念ながら最低利用期間内となってしまう。そのため、違約金9,800円(税別)がかかってしまう。MNP転出は今回ないため、この金額にSIMカードの送料数百円がプラスされる。忘れた場合はプラス2,000円(税別)となる。
12ヶ月以降の音声通話プランの解約、MNP転出なし
12ヶ月以降であれば最低利用期間を過ぎているため、違約金は発生しない。そのため、データ通信プラン同様SIMカードの送料を除き、0円で済むこととなる。忘れずにSIMカードは返却するようにしよう。(損害金 税別 2,000円)
12ヶ月以内の音声通話プランの解約、MNP転出あり
12ヶ月以内は最低利用期間内となってしまうため違約金9.800円(税別)がかかってしまう。また、MNP転出を行うのでさらにプラス3,000円となる。SIMカードの返却は忘れないようにしよう(損害金 税別2,000円)。
そのため、合計1,1800円最低でもかかってしまう。かなり痛い出費と言えるかもしれない。もしこの方法で今検討しているのであれば、一度自分のプランを見直し、本当に今すぐに解約する必要があるか検討した方が得なこともあるかもしれない。
12ヶ月以降の音声通話プランの解約、MNP転出あり
12ヶ月以降の場合は最低利用期間を過ぎている。そのため、違約金はかからない、しかし、MNP転出を考えているのであれば3,000円(税別)必要となってくる。
それとSIMカード返却にかかる数百円と考えて計算すると良いだろう。返却を怠った場合は損害金として2,000円請求されることとなる。忘れずに返却するように心がけよう。
解約時は違約金に注意しよう
ヤマダニューモバイルの解約やMNP転出方法、違約金などについて紹介した。ヤマダニューモバイルは、解約やMNP転出の手続きをwebで実施でき、データ通信プランには違約金が発生しないなど、比較的解約しやすいMVNOといえる。
ただ、音声通話プランには最低利用期間と違約金が設定されているため、解約やMNP転出時にも注意しなければならない点もある。解約する前に余計な費用を支払うことなくスムーズに解約できるよう、事前に解約やMNP転出の方法、違約金の発生条件、さらには契約しているプランや契約期間などをしっかり把握しておいたほういいだろう。
スマホを買い替えるなら
ヤマダニューモバイルを解約して、新しいスマホに買い換えようと思っているなら、スマホのマーケットというフリマサイトを参考にしてみてはいかがだろうか。

スマホのマーケットでは様々なスマホが格安で販売されており、中古とはいえ除菌クリーニングや動作保証といったオプションサービスも充実しているので、万が一のことがあっても安心。さらに端末によっては30日間の無料返金保証がついている。ぜひこの機会にお気に入りのスマホを探してみてはいかがだろうか。