ルイヴィトンのラインナップの中では、フェイボリットは人気の高いハンドバッグの一つである。今なお公式サイトで購入が可能となっており、中古市場でも品数は豊富という印象だ。
クラッチバッグでありながら、ハンドバッグ・ショルダーバッグ両方の性格を持っているため、コーディネートやシーンに応じて柔軟に持ち歩けることも、メリットの一つに数えられる。デザインも、出かける際は常にそばで持ち歩きたい可愛らしいものになっている。
今回は、そんなルイヴィトンのフェイボリットについて、買取相場・査定基準を徹底調査した。
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ルイヴィトン「フェイボリット」とは?
ルイヴィトンの名称は、全体的に概念や地名を示したものが多い印象だ。こちらのフェイボリットも同様で、誰にとってもそうであって欲しいという作り手の願いが込められているようだ。
フェイボリットとは日本語で「お気に入り」の意味
フェイボリットとは、日本語で「お気に入り」とか「特に好きな」という意味を表す。いつも「あなたのお気に入りであって欲しい」という意味で名づけられたものと考えられる。
可愛らしいデザインでありながら、ルイヴィトンというブランドの品格を金属・ラインで表現しているため、どこに持ち歩いても恥ずかしくない。それでいて、ハンドバッグに必要十分な収納力も備えているため、どこでも気軽に持ち歩ける。
パーティーバッグとして紹介されることもあり、ラインによってはコーディネート次第で印象を大きく変えてくれる逸品だ。まさに、いつもあなたのお気に入りとなって、気品と存在感を高めてくれることだろう。
チェーンとストラップで二段構えの使い勝手
フェイボリットは「クラッチバッグ」という位置づけだが、実際には必ずしもクラッチバッグとして使用するとは限らない。実に応用力のあるバッグと言えるだろう。
フェイボリットの特徴として、取っ手として使えるチェーンとショルダーストラップが一緒になっていることが挙げられる。ストラップを使う場合、チェーンはそのままワンポイントになる。取っ手となる部分が、そのままバッグの風格・きらびやかさを演出してくれるのだ。
もちろん、大きめのバッグと一緒に持ち歩くクラッチバッグとしての機能も備えている。トートバッグなど、バッグ内部に収納がないケースでは重宝するはずだ。
パーティーで使用する場合はハンドバッグとして、普段使いとして使うならショルダーバッグとして使える。モノグラムのように、ホコリなどの汚れが目立たないラインであれば、ショルダーメインで使うこともできるだろう。カジュアルな服装でもモノグラムは映えるため、ぜひ自分のコーディネートに応用して欲しい。
サイズは2種類・ラインは3種類
フェイボリットのサイズは2種類、ラインは3種類となっている。大きさについてはそれほど大きな差こそないものの、取り回しを考えつつ、シーンによって選んだ方が良いだろう。
PMサイズ
小柄なサイズ。サイズは【横24cm・高さ14cm・奥行4cm】となっている。ラインにもよるが、基本的にはパーティー用として考えておくとよいだろう。
マグネット開閉式になっていて、奥行こそ少ないものの内ポケットも付いている。収納機能は必要最小限と考え、ウォレット・スマホなどの貴重品にとどめたい。
MMサイズ
サイズは【横28cm・高さ17cm・奥行6cm】となっている。普段使いも想定するならこのサイズだろう。収納力が増えているので、ショルダーとして持ち歩くメリットはMMに分がある。
もちろん、必要に応じてハンドバッグ・クラッチバッグとしても使用可能だ。応用力を求めるならMMを選んだ方がベターと言えるだろう。
モノグラム
モノグラムのラインは、どんなバッグにも風格を漂わせる魔力を持っている。一目で分かるその存在感はさすがの一言だろう。
フェイボリットで考えてみると、パーティーに持ち歩くかどうかは意見が分かれるところだが、コーディネートによっては全く違和感がなくなる。ちょっと強気に自分を演出したいなら、攻めてみたいラインである。
ダミエ
ラインの万能選手。ルイヴィトンとしての存在感は十分で、かつコーディネートの雰囲気を壊さない。フェイボリットの中古市場で比べても高値が付くラインとなっている。
柔軟な使い方を考えている人にとっては、もっともおすすめできるラインかもしれない。
ダミエ・アズール
パーティーに持って行くならこのラインを想像する方は多いかもしれない。白を基調としているため汚れが目立ちやすい反面、状態が良ければ高値で買い取ってくれることは珍しくない。ハンドバッグオンリーで使うのなら、ダミエ・アズールは鉄板だ。
白や黒は万能色のため、ほとんどシーンを選ばないというメリットがある。シックなコーディネートとの組み合わせは、奇抜ではないにもかかわらず鮮やかに映えることだろう。
ルイヴィトン「フェイボリット」の買取相場
ここまでは、フェイボリットの基本情報を取り上げてきた。続いて、実際の買取相場について触れていく。
こちらは公式サイトでも販売されている商品のため、値段もピンキリという印象だ。反面、大きな値崩れも起こっていない。
金額は状態によりけりで、9,000~90,000円と実績も幅広い
フェイボリットは人気シリーズということもあって、高値で売れる可能性は十分ある。しかし、手放す人も多いせいか、金額にはかなりのバラつきがあるのも特徴だ。
新品であれば、本体価格の80~90%近い金額で買い取ってもらえるため、最高額で90,000円弱の値段が付いたバッグもある。買ったはいいが全く使っていないという人で、製造してから1年以内のバッグであれば、高額買取になる可能性は十分ある。

「新品」と「新品同様」とを比べると、やはり多少値は落ちる。新品同様なら、60,000円台後半といったところだろう。
新品と新品同様は、全く使用していないという点は同じだが、製造から1年が経過してしまった場合は残念ながら「新品同様」の扱いとなってしまうのだ。合計で2年が経過してしまうと、その時点で「中古良品」扱いとなる。
中古良品であれば、30,000~40,000円台での取引となる。多少の色ヤケや傷がある場合も、こちらにカウントされる。袋などの付属品があれば値段も上がるが、中古良品かそうでないかの基準として明確に提示されているかどうかは店の方針による。
それ以下の状態であれば「中古品」扱いとなり、使用感があれば9,000円程度での取引が一般的だ。もちろん、著しく状態が悪ければ、より安い査定額になるであろうことは言うまでもない。
ラインではモノグラムが強い
ラインごとに考えてみると、モノグラムは比較的価格が高めとなっている。もともと、モノグラムのようなスタンダードなラインは値崩れが起こりにくいものだが、フェイボリットではダミエやダミエ・アズールに比べても、モノグラムの方に高値がつく傾向にある。
また、ダミエ・アズールは白を基調としている分、汚れが目立ちやすく、型崩れと合わせると査定に響いてしまう点は否めない。しかし、あまり深刻に考えず、複数の業者に査定を依頼してみることが大切だ。
ハンドバッグとしてのみ使用していたなら、ストラップだけで売ることも不可能ではない
例外的な扱いだが、もしフェイボリットをハンドバッグとしてのみ使っていて、バッグ本体でいい値がつかなかった場合は、ストラップ単体だけで売るという方法もある。新品未使用品であれば、インターネットで26,000円程度で売られているため、売る相手さえ見つかれば値段が付く可能性は十分ある。
後述するが、フェイボリットなどのブランド商品の売り先は、決して業者だけとは限らない。個人取引でもブランド品は人気があるため、フリマアプリやオークションを活用するという方法もあるのだ。
付属品単体で価値があるケースはそう多くない。売り方を工夫することで、少しでも得になる売り方を目指してみよう。
ルイヴィトン「フェイボリット」の査定基準とは
フェイボリットは、ハンドバッグ・ショルダーバッグ・クラッチバッグという3つの顔を持っている。持ち主の使い方によって、型崩れの度合いや汚れなども変わってくることだろう。
どのモデルにも言えることだが、査定価格を少しでも高くしてもらうためには、ルックスのケアが肝心だ。
どんな製品でも、革から傷が見てとれる
フェイボリットを持ち歩く場面は、パーティー目的で使用するのか、それども普段使いとしているのか、あるいは普段からバッグの中に入れて持ち歩いているのかによって変わってくる。要するに、普段外に出して持ち歩いている頻度に応じて、汚れや傷み具合が変わってくるというわけだ。
普段使いとしている人の多くは、ショルダーバッグとして使うケースが多いだろう。すると、ストラップがすれてきて、当然その部分がマイナスになる。持ち歩いていれば、置き方や荷物によって型崩れもできてくるだろうし、表面のヤケも気になるレベルになっているはずだ。
これに対して、パーティー用に使用したり、バッグの中で貴重品入れとして使ったりしているような場合は、普段から日光に当てず適切な場所で保管していればそこまで傷もつかない。自分が普段使用している状況に応じて、値段も変わってくることは押さえておきたい。
チェーンやマグネットについても注意が必要
金属部分の傷が目立ってしまうと、修理をするにもそれ相応の値段がかかる。よって、買取業者に査定してもらうにあたり、チェーンやマグネットに不具合があったら、安値になることを覚悟しておこう。
チェーン自体は比較的頑丈なパーツになり、ハンドバッグとして持ち歩く場面では、傷が付いたり紛失したりする状況はそうないはずだ。それだけに、チェーンに何かトラブルがあった場合、バッグとして使用できなくなるため、最悪値がつかない可能性もある。
開閉部分のマグネットについては、他にジッパーなどが装備されているわけではないので、いったん何らかの理由で不具合が生じてしまったら、もちろんバッグとしては使えなくなる。その分状態のランクも落ちてしまうし、他のパーツの状態が悪ければ、最悪買い取ってもらえなくなるかもしれない。
とはいえ、常識的な使い方をしていれば、そこまで深刻なダメージをバッグに与えることはないだろう。多少の傷であれば割り切って、査定に出してみるべきだ。
評価を高めるためには、保存箱・保存袋・取扱説明書を準備しておく
フェイボリットが新品同様のランクで評価されるためには、できるだけ状態がよいのはもちろんのこと、購入時に付属していたものが全て揃っていることも大切だ。具体的には、保存箱・保存袋・取扱説明書が該当する。
年式は購入した時期が関係してくるため、どうしようもない部分は否めないが、これらの付属品は保存に気を配るだけで残しておくことができる。
ショルダーストラップを一度も使ったことがない人は、もちろんストラップも付属品として用意しておくこと。ただし、ストラップ単体で売った方が結果的に高くなるのなら、別々に売ることもできるだろう。
また、人によっては香水の残り香や染み付いたニオイが気になるという意見もある。査定に影響することもあるため、できれば消臭をしっかりやっておこう。
簡単な消臭方法として、使い終わったカイロを中に入れておく方法がある。カイロには消臭効果のある「活性炭」が含まれていて、ブーツのニオイ消しなどに使われている。他には、使用後の乾燥させた緑茶の葉や、重曹を布袋に入れたものをバッグに忍ばせておくというのも効果的だ。
フェイボリットを高値で売却するためにできること
ここまで、フェイボリットの買取相場・査定情報につき、目ぼしい部分をご紹介してきた。バッグとして応用力に富んでいる分、普段の使い方によって明暗が分かれるものと考えられるだろう。
2019年現在も公式サイトで販売されているモデルだけあって、値段が大きく下がるということはなく、奇抜なラインが出回っているわけではない。よって、価値を高めるならオーソドックスな手法が有効だ。
目立つ汚れはとにかく落とし、鮮度を考える
査定業者の目は厳しい。なぜなら、その先に「不特定多数の顧客の目」があるからだ。顧客はある意味査定業者よりもシビアで、少しでも気に入らなかったら買ってくれないから、査定が厳しくなるのは当然と言えば当然かもしれない。
少しでも高値で買い取ってもらうために、基本となるのは汚れだ。一口に汚れといっても、単なるホコリなら乾拭きすればよいが、雨ジミやカビは革を傷つけないやり方でケアしなければならない。
全体的にかすんで見えるからといって、全面クリーナーで拭いてしまうと、それだけで質感がぼやけてしまう。
ちょっとした細かい汚れであればクリーナーを使い、目立つ部分のケアはクリーニング業者と相談することをおすすめする。
また、バッグを売ろうと考えているときは、できる限り早い決断が要求される。ヴィンテージ品というものはどの世界にも少なからず存在するが、バッグに限って言えばよほどのモデルでなければ古さに価値は付かないものと考えておきたい。持ち続けるだけ価値は下がるものと理解し、早めに売ることを心がけよう。
そのほか、ちょっとしたテクニックとしては、複数のルイヴィトン製品をまとめて売りに出すと値が上がることもある。他にも売りたいと考えているバッグ・ウォレットがあるのなら、一緒に査定してもらおう。
メルカリで売却したいなら、100,000円以上の値付けは厳しいか
メルカリにおけるフェイボリットの買取実績を見てみると、SOLD品の値段は概して70,000~100,000円の間といったところだ。買取業者に比べるとチェックは甘いのか、写真で見る限り型崩れが目立つものでも比較的高額で売れているという印象だ。
その反面、しっかり写真写りや状態を気にしている高額品は売れ残っているため、基本的にメルカリユーザーは高額商品を買おうとは考えていないマインドが見える。
とはいえ、100,000円越えのSOLDデータも確認できることから、査定業者よりも高額で売れる可能性は、決して低いとは言えないだろう。
ヤフオク!はややシビアに見えるが、極端に安値でもない
ヤフオクの落札相場を調べてみると、フェイボリットは48,000円~110,000円という幅広い落札価格である。メルカリに比べると売るのが難しそうな印象を受けるが、注目すべきは落札のタイミングだ。
ほとんどの商品が、開始時と同じ金額で落札されている。中には1円開始で77,000円になった例も見られるが、ヤフオクでは売り手の言い値をある程度受け入れてくれる傾向が見られた。
底値は確かにメルカリよりも低いものだったが、だからと言って全く高値買取のチャンスがないわけでもない。査定に納得がいかなければ、売りに出しても悪いことはないだろう。
おわりに
フェイボリットはその名前通り、誰にとってもお気に入りになりそうな可愛らしいバッグだ。ハンド・ショルダー・クラッチと、3種類の使い方ができるのも魅力である。
実際に売りに出す場合は、自分がどのようにフェイボリットを使ってきたかが問題になる。使い込んでいたならその分値段に反映されるであろうことは、覚悟しておいた方がよいだろう。
フリマアプリ・オークションと合わせて、自分が納得のいく値段で売却できるよう、戦略を立ててみて欲しい。
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