高品質な素材に時代の先端をいくおしゃれなデザインのバッグや財布など、数々のアイテムを生み出しているのがルイ・ヴィトンである。
日本に登場したのは1978年に入ってからになり、当時フランスと親交のあった日本で6店舗のお店を出店したと言われている。
誕生から200年の長い月日が経っても色あせることのない、まさに進化し続けるブランドでもある。それでいて昔から変わることのないデザインを守り続けていることにも、どこか懐かしさを感じるのではないだろうか。
そんなルイ・ヴィトンの数あるアイテムの中でも特徴的で高品質なレザーを使用したポルトフォイユコメットは、ラウンドファスナー式の財布の代表的な存在でもある。ポルトフォイユコメットを買取に出したいと思っていて、迷っている人のために買取相場や査定のポイントについて説明していきたいと思う。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ルイ・ヴィトンとは
ルイ・ヴィトンが誕生したのは今から200年以上も昔になる1821年だったとされている。創業者のルイ・ヴィトンは12兄弟の真ん中として生を受けるものの、親との折り合いが悪く家出としてパリに向かった。
その旅路の中で旅行かばんのアイディアを思いついたと言われている。受注型のトランク職人としても名をはせるようになり、ルイ・ヴィトンの実力はフランス王室から注文を受けるほど有名なものとなった。
この当時のトランクは丸蓋のものが多かったのだが、積み上げたり持ち運びの不便さを感じることも少なくなく、これを解消するために平蓋のトランクを作りだし、防水や軽量化など、トランクとしての機能性を高めることに成功した。
1880年になりルイ・ヴィトンのアトリエを息子のジョルジュ・ヴィトンに継承しダミエやモノグラムが生み出されたと言われている。当時世界的な注目を集めたルイ・ヴィトンは偽物も出回ってしまったのだが、次々に新しいアイテムを生み出すことで解消した。
その後はファッションやメイクなどの幅広いアイテムの展開をおこない、男性向けのラインを登場させるなどルイ・ヴィトンの快挙は今でも変わることがないと言われている。
ポルトフォイユコメットとは
ルイ・ヴィトンのポルトフォイユコメットは、ヴィーカシミールという高級レザーを使用した上品なラウンドファスナー式の財布だ。ファスナーのタグの部分にVモチーフの引手をアクセントにしたこともあり、女性らしいエレガントさも感じられると、発売されるやいなや一気に有名ブランドになった。
手に触れたときの柔らかく吸い付くようななめらかな触り心地は、まさにルイ・ヴィトンならではのアイテムでもある。
内側には十分なカードポケットが備えられ、小銭入れやマチ付きコンパートメントなどの収納力の高さや機能性の高さが売りのアイテムとしても知られている。インナーカラーも大人の配色になり、汚れが目立ちにくいベージュなどが多い傾向にある。
カラー展開も豊富になり”ガレ”や”マグノリア”、”ブラック”などの淡い落ちついた上品な配色で、幅広い女性から愛されるアイテムであることは間違いない。現在は生産が終了していることもあり、中古品の価格も高くなっている、注目のアイテムである。
ポルトフォイユコメットの偽物に注意
ルイ・ヴィトンのアイテムには偽物が出回っていると聞いたことはないだろうか。日本だけでなく世界的にも人気のあるブランドなのだが、その分偽物の数が多く出回っていることでも知られている。
またあえてコピー品として販売することで、本物のように似せて作ったものを格安で販売している業者などもあるので、ポルトフォイユコメットは少し高めのアイテムになるのだが、驚くほど破格で購入できる場合もある。
一番避けたいのは偽物を目的で購入したわけではなく、本物だと思い定価で偽物を購入してしまうことだろう。この辺りはしっかりと見極めることが重要なポイントと言える。
特にルイ・ヴィトンの正規店で購入した場合は、偽物の心配はほとんどないのだが海外旅行に行ったときなどに購入して偽物だったなんてケースも珍しくない。買取に持って行ってから偽物だったことがわかるなんてことはできれば避けたいものだ。
ポルトフォイユコメットの偽物の見分け方
ポルトフォイユコメットを偽物か本物かすぐに見分けがつくこともあれば、プロが見ても判断するのが難しいケースも少なくない。ここでは偽物の見分け方を紹介していくので参考にしてほしい。
手触り
ポルトフォイユコメットは特殊なレザーを使用していることもあり、実際に触ってみて柔らかいレザーかどうか、もしくは硬くゴムのようなレザーかによっても見分けることができると言われている。
本物であり中古の場合は、レザー本来のしっとりとした素材感を実感できるのだが、偽物の場合は時間が経っても変わることのない素材になってしまうのだ。
製造番号
またポルトフォイユコメットの製造番号にも注目してほしい。いわゆるシリアルナンバーと呼ばれるものになるのだが、アクセサリーなどの小物を除き、ルイ・ヴィトンのどんなアイテムにもついているものになる。
基本的な製造番号の作りは、製造国のアルファベット2文字+製造年月日になるので、数字の並びや数を見るだけでも偽物かどうかを確認することができる。
フォント
また同時にフォントの違いにも注目してほしい。本物の場合はフォントが丸みを帯びたものになるのだが、偽物の場合は細長いフォントになるので比べてみると明らかな違いがある。また部分的に欠けているものがあったり、文字がつぶれていると偽物の可能性も高い。
金具
他にも見分けるとすればポルトフォイユコメットのファスナー部分についている金具なのだが、本物の場合はボリューム感のある厚みが在り高級感のあるデザインなのだが、偽物の場合は全体が薄くなっていて、安っぽい作りになっていることもある。
これらの違いを比較してみると、本物と偽物をしっかりと見分けることができ、知らずに購入してしまう心配も少ない。ルイ・ヴィトンは職人さんが1つ1つ丁寧に作りだしたアイテムになるが、偽物は粗雑さが出てしまうのでしっかりと比較してほしい。
ポルトフォイユコメットの中古品買取相場
ポルトフォイユコメットがどの程度の買取相場になるのか、実際に気になっている人もいるだろう。買取額の相場のようなものはあるのだが、あくまでも一般的な価格になるので、必ずしもその価格で買取してもらえるとは限らない。
事前に買取相場を知ることで、買取店で査定額を出してもらったときにその価格が相場よりも高いのか安いのかを判断することができる。
相場を知らないと価格を見てもわからなくなってしまうのだ。もし相場よりも安い価格を提示されてしまった場合、その場で交渉しながら、納得できる価格になるかどうかを確認することもできる。
相場
ポルトフォイユコメットの中古品買取相場だが、60,000円~80,000円前後の価格にて買取されていることが多いと言われている。比較的ブラックの人気が高く、80,000円~90,000円前後の買取額になることも考えられる。
ガレやマグノリアに関しては価格的にもそこまで違いがないので、あとはもともとの状態によっても買取額に違いが出る。

状態による買取額の差
状態の違いについてなのだが、使用頻度や状況によっても買取額に大きな差が出てしまうことも珍しくない。新品の場合は定価の70%~75%程度の買取額になることが多く、保護シールなどがついたままの未使用のものになると、定価の80%程度の価格になる場合も少なくない。
表面的な汚れがついてしまっている場合など、3~4回程度使用したものの場合は定価の40%~、高いものでも50%程度の買取額になってしまうことも少なくない。使用頻度が多いとどんなに丁寧に使用していても、部分的な汚れなども出てくるので価格が下がってしまうこともある。
一部破損していたり修理が必要な場合は、定価の5%程度の買取額になってしまうこともあるので、その場合は買取に出すかどうかしっかりと検討するようにしてほしいものだ。
10年・20年経っても買取対象
ちなみにルイ・ヴィトンのアイテムはポルトフォイユコメットに限らず、製造から10年・20年経っても買取対象になると言われている。買取店の中には少しでも理由をつけて買取額を下げようとしてくる場合もあるのだが、信じないようにしてほしい。
その場合は別の買取店に持って行き、一度査定してもらったうえで本当に提示された買取額が正しいのかどうか判断すると、損をしてしまう心配も少なくなるはずである。
ポルトフォイユコメットの査定ポイント
ポルトフォイユコメットはラウンドファスナー式の長財布になるので、財布の査定ポイントを把握しておかなくてはならない。同じルイ・ヴィトンであってもアイテムによって査定のポイントが変わると言われている。
買取店によっても査定時のポイントが変わるのであくまでも一般的なものになるのだが、多くの査定で使われている点を紹介していきたいと思う。
ポルトフォイユコメットの査定ではファスナーの閉開がスムーズにできるかどうか、ファスナー部分の縫い目のほつれや、金具の色あせなどを確認することが多い。何度も使っているとどうしても劣化しやすい場所になるのだが、財布としての価値を下げてしまうポイントでもある。
また内側のポケット部分にも注目してほしい。小銭入れやカードポケット部分に黒ずみのような汚れはないだろうか。これはお金についていたもともとの汚れになるのだが、この黒ずみも査定時に値段が下がってしまう原因になると言われている。
財布の四隅のスレや色落ちなどもチェックのポイントになるので、まずは査定に持ち込む前にどの程度汚れがあるのか自分の目で確認するようにしてほしいと言える。そのうえで査定時に出された金額をしっかりと見極めるようにしてほしい。
高額買取してもらうためには
誰だって買取に出すのであれば、少しでも高額買取してもらえるに越したことはないはずである。そうは言ってもどのぐらいの買取額になるのかは気になるところで、1円でも高く買取してもらえるのであればしてほしいものだ。
セルフクリーニング
査定に出す前にできる範囲でいいのでセルフクリーニングをおすすめしたい。というのも、査定をおこなうのは主にプロの鑑定士になり1日にたくさんの数のブランド品を見ている。
少しでもきれいに使っている相手に対しては高額買取してあげたいと思うものだ。業者に依頼して落としてもらうようなものではなく、自宅で簡単にできる範囲で少しでもきれいにして持ち込むようにしてほしい。例えばほこりは落とす、小銭入れの中の髪の毛やゴミは取り除くなどのちょっとした心がけでも変わる。
付属品の有無
買取に出すときはできるだけ新品時に近いほうが高額買取になると言われている。そのためポルトフォイユコメットの本体はもちろん、購入時についていた箱・袋・保証書など付属品を一緒に買取に出すと高額になることも十分に考えられる。
ルイ・ヴィトンのポルトフォイユコメットを高額買取してもらうために、しっかりと買取店を比較したうえで出すようにしてほしい。生産が終了していることもあり、状態がいいものになると高額買取の可能性も高いアイテムと言えるのだ。
買取店の比較
ポルトフォイユコメットを買取に出すときに絶対にしてほしいのが、買取店の複数社に見積もりを依頼して少しでも条件のいい買取先に出すことである。
1箇所しか比較しないとそこで提示された金額が相場だと思ってしまい、あとからもっと高額買取してくれる場所が見つかり後悔することになってしまう場合もある。買取店は即決せず、何社か比較したうえで一番条件のいい場所に出すようにしたい。
まとめ
ルイ・ヴィトンのポルトフォイユコメットの買取相場と査定情報を紹介してきた。ポルトフォイユコメットは、ルイ・ヴィトンの数あるアイテムの中でもラウンドファスナー式の財布の代表的な商品だ。
高額査定を受けるためには、買取に出す前にセルフクリーニングをしっかりとおこなうこと、付属品をそろえること、条件のいい買取店を探すことがポイントだ。
使わなくなってしまったルイ・ヴィトンは1日でも早く買取に出してしまったほうが高額買取のチャンスがあるので、ぜひ試してほしい。
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