大手キャリアより格安な利用料金を特徴とするMVNOは、契約数を年々増やしている。また、ITリテラシーが高い人だけでなく、一般人の間にも浸透しつつあるものとなってきている。
そして、拡大を続けているMVNO市場を狙って多くの企業も参入してきた。そして現在、数百もの事業者がMVNOとして通信サービスを行っていると言われている。
サービスを提供する事業者が多くなれば、顧客獲得のために事業者間の競争が激しくなるが、競争が激しくなれば、利用料金の引き下げやお得なサービスを提供するなど、利用者にとってはメリットが大きい。そのため、場合によっては、現在契約しているMVNOより条件が良いMVNOが見つかるかもしれない。
そうすると、今契約しているMVNOとの契約を解約して、別のMVNOに変更することも検討するかもしれない。しかし、MVNOとの契約を解約する場合、違約金などが発生する場合があり、解約やMNP転出の方法、違約金の発生条件などを事前に確認する必要があるだろう。
そこで、今回は、MVNOの中の1つであるワイヤレスゲートの解約やMNP転出の方法、違約金の発生条件などについて記載していく。

ワイヤレスゲート
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ワイヤレスゲートとは
ワイヤレスゲートとは、プロバイダーである株式会社ワイヤレスゲートが運営するMVNOのブランドである。株式会社ワイヤレスゲートは、公衆無線Wi-Fiサービスを主事業としていて、MVNO事業は、Wi-Fiのアクセスポイントが及ばない地域を補完する事業として行っている。
SIMの販売は、大手家電量販であるヨドバシカメラおよび通販サイトのヨドバシ・ドット・コムでも実施していて、ヨドバシカメラの店頭で契約することもできる。
480円という格安な利用料金で、データ通信量無制限と公衆無線Wi-Fiサービスを利用できるといった独特のプランを展開するなど、異色のMVNOとして知られている。
ワイヤレスゲートの解約方法について
ワイヤレスゲートの解約は、ワイヤレスゲートのwebページから行うことができる。
ワイヤレスゲートのホームページのよくある質問には、ワイヤレスゲートが展開するオリジナルアプリからも解約手続きができる旨記載してある。しかし、最終的には、オリジナルアプリからワイヤレスゲートのwebページに飛んで手続きを行うことになるようだ。
詳細の手続き方法
ワイヤレスゲートのwebページにある会員ページにて解約手続きを行う。会員ページにログインするには、契約したSIMカードに紐づけられている電話番号とパスワードが必要となるようだ。
もしパスワードを忘れたといった場合は、問い合わせフォームにて質問すれば、3営業日くらいで連絡があるそうだ。そのため、忘れた場合はそちらでパスワードを確認して、ログインできるようにしておこう。
会員ページに入ると、解約メニューが見えるはずである。そこから解約メニューに入ると、解約するプランの情報が記載されているので、間違いなければ、そのページにある解約ボタンを押せば解約となる。
解約手続きは、即日実施される。また、解約後はワイヤレスゲートのサービスを利用できなくなる。MVNOの中には、月末まで利用できるところもあるが、ワイヤレスゲートはすぐに利用ができなくなる。もし今後も通信サービスを利用したいと考えている場合は、別途通信手段を用意しておいたほうがいいだろう。
解約後、それまで利用していたワイヤレスゲートのSIMカードは、指定の場所まで返却する必要がある。返却にかかる費用は利用者負担である。しかし、返却しなくても損害金などを支払う必要はないようだが、念のため、返却したほうがいいだろう。
ワイヤレスゲートからのMNP転出方法について
ワイヤレスゲートからのMNP転出方法についてだが、まず、一般的なMNP転出方法について説明していこう。
MNP転出をする場合は、最初に利用している通信会社からMNP予約番号を発行してもらう必要がある。MNP予約番号を発行してもらうと次に契約を予定する通信会社にMNP予約番号を連絡する。そこで、MNP転入手続きを実施してもらい、手続きが完了することで、MNP転出手続きも完了する。
ワイヤレスゲートのMNP予約番号の発行方法だが、こちらも、ワイヤレスゲートのwebページにある会員ページにて発行を依頼するようだ。
また、MNP予約番号は、依頼から発行されるまで最大で4日ほどかかる場合もある。そこで発行されたMNP予約番号を、次に契約を予定する通信会社の連絡することとなる。
MNP予約番号は、有効期限が15日間である。有効期限までにMNPの手続きが完了しなかった場合、再度MNP予約番号の発行が必要となってしまうので、MNP予約番号が発行されたら、早めに手続きを行った方がいいだろう。
MNP転出は、ワイヤレスゲートが、転出先の通信会社のMNP転入手続きの完了が確認すると手続きは完了となり、同時に解約となる。
ワイヤレスゲートにおいける違約金や、解約時の月額利用料金について
解約時に一番多くの人が気になるだろう点が、違約金が発生するかどうかであろう。
通信会社によっては、提供するプランに、最低限利用することを義務付けられる期間である、最低利用期間が設定している場合があるが、違約金は、その最低利用期間中に解約した場合に、発生する事が多い。
最低利用期間が設定されているプランや、最低利用期間の長さ、違約金の金額は、MVNOにより異なるので、解約前に確認が必要といえる。
ワイヤレスゲートの場合、実は、ワイヤレスゲートには最低利用期間は設定されていない。契約期間に関わらず解約しても違約金は発生しない。ほとんどのMVNOでは最低利用期間が設定されている音声通話プランであっても、ワイヤレスゲートでは違約金は発生しない。
その代りというわけではないが、ワイヤレスゲートでは、MNP転出時にかかる手数料の金額が、契約期間によって差がある。
契約してから12カ月以内にMNP転出をする場合の手数料は、11,000円(税別)、13か月以降は、3,000円(税別)となっている。
この期間による手数料の違いは短期間でのMNP転出を防ぐための手段と考えられ、実質的な違約金と見ることもできる。
そのため、ワイヤレスゲートでは、MNP転出の時に契約期間などを注意したほうがいいといえる。
また、解約時の月額利用料金だが、ワイヤレスゲートは、データ通信プランは日割りとなるが(SNS利用代金やデータ通信のチャージの費用は1カ月分満額)、音声通話プランは日割りとはならない。そのため、音声プランの場合は1カ月分満額必要となる。
プランにより、月額利用料金が異なるので、こちらも注意したほうがいいだろう。
ワイヤレスゲートは即解約は可能か
ワイヤレスゲートは即解約は可能かについてだが、即解約は可能であるが、MNP転出の場合は、費用が多くかかるといえる。
ワイヤレスゲートは、前述のようにどのプランでも解約時に違約金が発生しない。そのため、即解約しても費用は発生せず、簡単に解約できるといえる。
ただし、MNP転出の場合は、前述のように12カ月以内に実施する場合、通常よる高額の手数料が設定されている。そのため、即解約すると、通常より高い手数料を支払うこととなる。
解約するのであれば、即解約でも問題はないが、MNP転出をする場合は、手数料が下がる、13ヶ月目まで待った方がいいかもしれない。
ワイヤレスゲートの解約にかかる金額
ではここで実際にいくらかかるのか、シチュエーションごとにわかりやすく見ていきたいと思う。また、この記事での金額はあくまでも最低かかる金額と考えて欲しい。
MNP転出をしたりすると、新しい契約先でも事務手数料などのお金がかかってしまうからだ。そこの金額については記載していないので、最低解約時にかかる金額がこの程度だ、といった考えで読み進めて欲しい。
12ヶ月以内 データ通信プラン
12ヶ月以内ではあるが、データ通信プランはいつ解約しても解約に違約金などのお金がかからないので、0円となる。また、データ通信プランの場合は使用料金も月額ではなく、最後は日割りで計算してもらえるため、余計な無駄なお金もかかることがないと言える。
12ヶ月以降 データ通信プラン
先ほども記載したように、データ通信プランでは特に解約する時期は関係ない。解約にかかる手数料は0円と言える。また、使用量は日割りとなるのでお金の無駄がなく解約をすることができる。
12ヶ月以内 音声通話プラン
音声通話プランも、違約金などは発生しない。そのため、解約にかかる手数料は0円である。しかし、データプランとは異なり、月額使用量は満額支払うこととなってしまう。もし月初などに解約をする場合は残りの日数分の金額がもったいないこととなってしまうだろう。
12ヶ月以降 音声通話プラン
違約金はないため、解約にお金はかからない。そのため、0円となる。しかし、月額使用量は満額支払わなければならないため、解約する時期を考慮して解約した方が得と言えるかもしれない。
12ヶ月以内 音声通話プラン MNP転出あり
12ヶ月以内の音声プランの場合はMNP転出の料金が高額となってしまう。そのため、この場合MNP転出に1,1000円(税別)かかってしまう。さらに、音声通話プランのため、月額使用量は日割りとならず、満額支払うこととなってしまう。出費が多い月となってしまうだろう。
もし、この出費が惜しければ、12ヶ月過ぎるのを待つのも賢明かもしれない。また、少しでも節約したいのであれば、月額使用料に無駄がないように、解約する時期を検討した方が良いだろう。
12ヶ月以降 音声通話プラン MNP転出あり
12ヶ月以降の音声通話プランの場合、MNP転出の料金は3,000円(税別)となる。この金額は正直他社に比べて平均的な金額と言える。また、音声通話プランの場合は月額使用料を満額払わなければならないので、そこを注意しながら解約することがおすすめだ。
まとめ
いかがだっただろうか。ワイヤレスゲートの解約やMNP転出方法、違約金の発生条件などについて記載したが、ワイヤレスゲートは、解約の手続きは簡単で、違約金も必要なく、比較的解約しやすいMVNOといえる。契約を検討しているのであれば他社と比較して割と利用者に良心的な企業であるとも言えるかもしれない。
ただ、MNP転出をする場合、契約期間によっては手数料が高額になることを忘れないで欲しい。このように、一見簡単や、お得に見える場合も注意しなければならない点もある。正直このシステムは顧客に違約金がないと思わせ、契約させる手口とも言えるかもしれない。
しかし、この違約金として考えたとしても他社と比べて高いわけではなく、差額として計算すると安い方とも言えるかもしれない。これは、ワイヤレスゲートに限らず、他社でも見られることもある特徴だろう。
そして、解約ではなく、今後解約する可能性を踏まえて様々な企業のか違約金などを調べている人は、ぜひこのように、「違約金」などの言葉によって惑わされるのではなく、実際に合計いくら必要になるのかを踏まえて比較して検討して見て欲しい。
また、今解約に悩んでいる人は、手続きをする前に契約状況などをよく確認するようにしよう。そして、音声通話プランなどは特に、費用が無駄に多くかかることがないよう、タイミングを測ってから解約を実施したほうがいいだろう。
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