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上古刀(古墳時代~奈良時代)の中でも希少価値が高い刀リスト

読了目安:8分
更新日:2018/12/26
公開日:2018/12/21
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上古刀は、古墳時代から奈良時代にかけて使われていた刀剣だ。直刀と呼ばれるタイプが多い上古刀は、刃の部分に反りがないなどの独特の特徴があり、平安時代以降に普及した刀剣とは形に違いがある。使用されていた時代が古いだけに現存する上古刀は少ないが、代表的な品は正倉院などで鑑賞ができる。

日本刀の歴史を知るうえでも重要視されているのが、今回取り上げる上古刀だ。ここでは、上古刀のなかでもとくに希少価値が高い刀剣をご紹介してみよう。

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希少価値が高い古墳時代の上古刀

前方後円墳などが登場する古墳時代になると、日本でも鉄製の刀剣が作られ始める。刀剣は弥生時代ごろに中国などの大陸から輸入されたと言われているが、当時の刀剣は反りがない直刀が主だった。刀剣は副葬品として遺体と一緒に埋葬されることも多く、武具として広く用いられた平安時代以降とは扱い方にも少し違いが見られる。

古墳などから出土した古墳時代の上古刀は、貴重な資料として美術館や博物館、神社などに保管されている状況だ。古墳時代の刀剣は、地鉄の部分にも沸と匂などの刃文が見られ、後の日本刀をイメージできるような特徴があることが指摘されている。地方によっては、反りを彷彿させるカーブを描いた形の刀剣が出土しており、刀剣の技術が徐々に発展してきたのがわかる。

金錯銘鉄剣

「金錯銘鉄剣」は、埼玉県の稲荷山古墳から出土した上古刀。国宝に指定されているこの刀剣は、全長が約70センチほどあり、金象嵌という技法で文字が刻印されているのが特徴だ。

刻印されている文字は「辛亥年」を始めとする115文字で、内容からは当時の日本の情勢を窺い知ることができる。有識者などが中心となり復元が行われ、以後は埼玉県の県立さきたま史跡の博物館に保管されている。

金銅荘環頭大刀

「金銅荘環頭太刀」も、国宝の指定を受けている古墳時代の刀剣の1つだ。高知県の小村神社に収蔵されているこちらの刀剣は、神社のご神体でもある。「金銅荘環頭太刀」の場合は大切に守られてきた伝世品であるため、古墳から出土した品に比べると状態もいい。

実のところ、刀剣の査定では状態がいいものほど高い金額がつくことが多い。実用品でもあった刀剣は使いこむうちにさまざまな部分に傷みが生じるうえに、保管する環境によってダメージが生じやすい。これから日本刀などを売りに出すときには、品物を空調が整った室内で保管しておこう。

双龍環頭大刀

こちらは、出雲(島根県)の墓の跡から発見された上古刀。この時代の刀剣に多い直刀の刀剣だが、柄の部分には2匹の龍のデザインが施されている。このような柄の部分に円形の飾りがついている環頭大刀にはさまざまなタイプがあり、龍のほかにも鳳凰や獅子に似た獣のデザインなどが見られる。

希少価値が高い飛鳥時代の上古刀

飛鳥時代は、法隆寺を始めとする寺院が建築され、飛鳥文化が一世を風靡した時代でもある。この時代に活躍したのが、聖徳太子や蘇我氏といった豪族だ。また、飛鳥時代は仏教が広く普及した時代でもあり、仏像なども数多く制作された。このような飛鳥時代の上古刀は、聖徳太子にちなむものが多い。

七星剣

飛鳥時代を代表する上古刀としては、「七星剣」が挙げられる。「七星剣」は北斗七星がデザインされた剣で、道教との関わりが深い。さまざまなバリエーションがあり、飛鳥時代の後にもいろいろな「七星剣」が登場している。

四天王寺に収蔵されている飛鳥時代の「七星剣」は、なかでもとくに有名だ。この寺に保管されている刀剣は聖徳太子の佩刀と伝えられており、注目を浴びている上古刀の1つでもある。

刃渡りは60センチ前後で、刃はまっすぐにのびた直刀。刃の部分には、金象嵌の技術で北斗七星のモチーフが施されている。竜頭や雲のモチーフ、三星文なども見られ、美術品としての価値も高い。国宝に指定されているこちらの剣は、人間国宝の研磨師である小野光敬が研磨をしたことでも知られている。

丙子椒林剣

「丙子椒林剣」も、国宝に指定されている上古刀の1つ。この剣は、聖徳太子が四天王寺に奉納をしたことでも知られる。「丙子椒林」の文字が金象嵌で施されており、飛鳥時代の名刀としても名高い。ちなみに、「丙子椒林剣」の地鉄の部分は梨子地肌と呼ばれるタイプで、滑らかな質感になっているのが特徴だ。

刀剣は、このような地鉄のタイプも鑑定の対象になる。例えば、則重肌などは越前(福井県)の則重作の刀剣に多く見られる。こういった細かい地鉄の肌の状態が確認できるかどうかも、鑑定の際には重要になる。錆などが発生しているとプロの鑑定士でも正確に鑑定できないことがあるので、日本刀はコンスタントに研ぎなどに出してこまめに手入れをしておきたい。

希少価値が高い奈良時代の上古刀

平城京を中心に政治が行われていた奈良時代になると、さらにさまざまな刀剣が出回るようになる。この時代もデザインは反りがない直刀が主流だが、鞘や刃の作りなどにはバリエーションが見られるようになってきた。奈良時代の貴重な上古刀は、正倉院などでも展示されている。中国の唐から伝わった刀剣も数多く見られ、日本の技術にも海外の刀剣の影響が少なからず現れている。

呉竹鞘御杖丈

「呉竹鞘御杖丈」は、北斗七星がデザインされた「七星剣」の1つとして知られている。奈良時代のこの刀剣は、ときの天皇であった聖武天皇が護身用に用いたことでも有名だ。北斗七星や三星、雲といった空のモチーフがデザインされているのが特徴で、中国から伝えられたという説がある。

この刀剣の場合は、鞘の部分にも特徴が見られる。「呉竹鞘御杖丈」は、鞘の部分が竹製で、柄の部分には紫檀が使われた仕込み杖と呼ばれるタイプ。「呉竹鞘御杖丈」の名は東大寺の献物帳にも記録されており、当時から貴重な品として扱われてきたのがわかる。

金銀鈿荘唐大刀

正倉院にある上古刀のなかでもとくに貴重な品として珍重されているのが、唐から伝わったと言われているこちらの「金銀鈿荘唐大刀」だ。奈良時代には藤原仲麻呂の乱が起こり、正倉院に保管されていた貴重な刀剣が持ち出されたという歴史がある。「金銀鈿荘唐大刀」は、このようなハプニングの影響を受けずに済んだ上古刀の1つだ。

水晶や透かし彫りなどで装飾が施されたこの刀剣は、美術品としての価値も高い。

金銀荘横刀

こちらも正倉院に保管されている上古刀だが、長さがほかの刀剣よりも少し短く作られているのが特徴と言える。腰に佩いて使用するタイプの刀剣であるため、横刀という名称がついている。鞘の部分には獅子や雲がデザインされており、この時代特有の優雅で繊細な雰囲気がある1品だ。

漆塗鞘御杖

「漆塗鞘御杖」も聖武天皇に縁の深い刀剣で、正倉院に収蔵されている。鞘の部分は漆塗りで仕上げられており、柄の部分は鮫皮。ちなみに、後に普及する一般の日本刀の場合も柄の部分の素材は鮫皮であることが多い。柄の部分は日頃の使用で傷みやすいため、状態がいいものは年代を問わず貴重と言える。

高く査定をしてもらうには、柄の部分にも汚れや擦れなどが生じないように気を配っておくのがいい方法だ。

水龍剣

東京国立博物館に所蔵されている「水龍剣」は、明治天皇が愛用していた刀剣として有名だ。重要文化財に指定されたこちらの剣は、直刃で地鉄は日本刀にもよく見られる板目肌に仕上げられている。聖武天皇の御剣として伝えられており、もとは正倉院に保管されていた。拵えがない刀だったが、後に彫金師の加納夏雄が水龍のモチーフを取り入れた鞘を制作した。

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奈良時代の刀剣には拵えがない無荘刀もある

奈良時代の上古刀には、鞘や柄の部分が残っていない無荘刀と呼ばれる刀剣も多く見られる。例えば、正倉院には拵えがない無荘刀の刀剣が保管されている。ちなみに、この時代の無荘刀に見られるのが次のようなタイプの刀剣だ。

  • ・脇指
  • ・太刀

脇指は、刃の長さが60センチ以下のやや短いタイプの刀剣として知られる。脇に差して使用する脇指は、通常の太刀の補助として使用することが多く、携帯しやすいのが特徴だ。また、奈良時代の無荘刀には長さがある太刀のタイプも見られる。なかには刃の先の部分に小さな反りがあるタイプもあり、日本刀の研究者などからも注目されている。

古い時代の刀剣は、このような無荘刀のように鞘などの拵えの一部がなくなってしまっているものも多い。欠品があっても価値がある品であれば買取価格も相応になるが、やはり減額は避けられないことが多い。日本刀は、刀装の部分も鑑定の対象になるため、買い取りに出すときには付属品もすべて集めておこう。

鞘は刀の刃を守る役割も果たしており、なくしてしまうと保管の際にもデメリットが生じてくる。また、柄の部分もきちんと保管しておくことが大切だ。柄の内側に入れる茎の部分には刀工の銘などが刻印されているケースが多く、状態が鑑定の際にも金額をわけるポイントになる。銘は象嵌や朱銘で施されている場合もあるので、慎重に扱おう。

上古刀を売りたい場合は、専門店や骨董品店に相談してみよう

奈良時代以前の上古刀を売りたいときには、例えば次のような方法が考えられる。

  • ・刀剣の専門店で相談する
  • ・骨董品店で査定を受ける

刀剣の専門店はさまざまな時代の刀剣を扱っているため、場合によっては上古刀の買取相談もできるかもしれない。ただ、文化財として扱われることが多い上古刀は、刀剣としての価値があるかどうかが問題になってくる。状態が余りよくないものは、専門店では対応してもらえないことも考えられる。

こういったときには、骨董品店などに相談をするのがいい方法になるだろう。骨董品店ではさまざまな品物を取引しており、上古刀などの古い品も買い取りしてくれる場合がある。実用品や美術品としての価値がなくても、民芸品としてなら売れる可能性がでてくるので、信頼できるお店に相談してみよう。

売れるお店が見つからない場合は、ヤフオクなどのオークションサイトに出品するという方法もある。

まとめ

上古刀(古墳時代~奈良時代)の中でも希少価値が高い刀をご紹介した。それぞれの時代で作られた上古刀は状態がいいものほど高い金額がつく為、品物を空調が整った室内で保管する必要がある。

もし上古刀を手放したい場合は、買取店では文化財として扱われることが多いので買い取ってもらえない可能性があるので、骨董店やヤフオクを利用して売却してみよう。

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運営会社

会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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