中古マンションの買取による物件処分を効率よく行うためには、その目安とも言える参考買取相場を把握しておくことが理想と言われる。特に初めての中古マンション売却で「右も左も分からない」という状況にある人は、算出額が異なるさまざまな評価基準に悩まされないようにするためにも、そのメカニズムを把握しておいたほうがよいだろう。今回はユーザーに戸惑いを与えることの多い中古マンションの評価基準と、参考買取相場を把握することで生まれる好循環を紹介していきたい。
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中古マンションの価格や価値を決める3つの評価基準
中古マンションの価値判断をする評価基準には、扱う業者によってその内容が異なる複数の基準が存在する。
不動産鑑定評価基準
中古マンションや住宅の鑑定を行う専門家・不動産鑑定士が用いる「不動産鑑定評価基準」は、国土交通省の土地総合情報ライブラリーから閲覧することができる。20ページの「価格を求める鑑定評価の手法」の中では、不動産鑑定士が行う実務や手順が簡単に掲載されている。
また基準についても非常に細かく書かれているため、不動産鑑定によって算出された金額は、現状に見合ったものだととらえられる。ただし、不動産鑑定評価には、最低でも15~20万円の費用がかかるというデメリットがある。
各業者のデータベースによる評価基準
買取・売却実績の豊富な不動産会社では、自社のデータベースを評価基準にすることも非常に多い。また直接交渉の場合は、第三者となる不動産鑑定士の金額に耳を傾ける業者は非常に少ないので、買取・売却業界では「各業者のデータベース>不動産鑑定証」という優先度になっていると考えられる。
中古マンション購入者向けの評価基準
簡単な補修やリフォームを行った後に再販する不動産会社では、「中古マンション選びの評価基準」という少し特殊な情報を判断材料とする。特に中古マンションを買い求める業者は、より高価格で販売することができるよう、拠点性、居住性、住環境、デザイン性、経済性といった基本的な部分を重視するという。その意味では、中古マンションの査定額を高める評価基準は、意外とシンプルであると考えられる。もしこれから、将来的には売却する予定で中古マンションを買うなら、購入者向けの評価基準をバランスよく満たす物件を購入するようにするといいだろう。
中古マンションの参考買取相場を知るメリット
ここからは、中古マンションを売る人が参考買取相場を把握することで得られるメリットを詳しく紹介していきたい。
価格交渉のゴールを決められる
自分の中古マンション物件の買取相場を把握している人は、「この金額なら手放しても良い」という決断をしやすくなる。これに対して、相場を全く把握していない売り手は、「マンションを売ること」だけがゴールとなるため、結果として細かな条件交渉をする際に上手な判断ができなくなってしまうのだ。
業者の話に流されにくくなる
価格交渉におけるゴール設定のない人は、買取業者主導で契約が進んでしまいがちである。また、「とりあえずマンションを手放す」という漠然な目標は買取業者にも伝わってしまうため、どんなに見栄を張ってもその価格交渉が自分に有利な方向で進むことは難しいのではないだろうか。不動産会社の話に流されないようにするためには、買取相場をきちんと調べたうえで、金額の部分だけでも「絶対に譲れない」と思える目標を持つべきである。
自分の物件におけるセールスポイントがわかる
参考買取相場の調査を通してさまざまな情報源に触れると、自分が売ろうとしている中古マンション物件の特徴や利点を客観的に分析できるようになる。またマンションのセールスポイントを把握している人は、価格交渉も強気で行うことができるから、前述のように買取業者主導の話し合いになることはほとんどないと考えてよいだろう。
賢い売り手になる
参考買取相場の調査やさまざまな買取業者から得た知識の多い人は、価格交渉時に「賢い売り手」という印象を与えられる。また不動産会社とコミュニケーションを図ることにより、自分の売りたい物件を「どう扱ってもらいたいか?」という方向性を、うまく買取業者に伝えられるようになるはず。そんな賢い売り手になる基本条件には、参考買取相場の把握が欠かせないのだ。
中古マンションの参考買取相場を調べる方法
不動産売買に関するさまざまなWEBサービスが登場した最近では、不動産会社に直接出向けない人でも、自分のライフスタイルに合った方法で参考買取相場の調査ができるようになった。
不動産業者に行ってみる
売却する中古マンションの付近にある不動産会社に直接足を運ぶと、その物件の周辺での評判やニーズ等の地域の情報を収集することができる。また不動産会社の反応が買い手の動向とリンクするかもしれず、売却仲介業者との媒介契約を検討している際にも、良き判断材料になるだろう。ただし、不動産会社に直接行くとなれば、そのための時間と労力が必要であり、場合によっては多くの交通費がかかるという難点がある。
土地総合情報システムを使う
国土交通省が提供する土地総合情報システムを使うと、同じ分譲マンションで過去5年以内にあった売却事例のチェックができる。検索結果にマンション名の表示はないものの、最寄り駅からの距離で場所の特定が可能なため、近隣に同じような建物がない場合は精度の高い情報源になる。またこのサービスには「中古マンション」というカテゴリが用意されているため、難しい入力が苦手な人でも簡単に使えるシステムとなっている。
中古マンションの一括査定サイトを使う
他のローン返済などにより、中古マンションのスピーディーな現金化に迫られている場合は、60秒ほどの物件情報入力で最大6社とマッチングできる一括査定サイトの利用をおすすめしたい。多くの不動産業者が登録されている一括査定サイトをとおしてつながった業者は、対象物件に対して「買う意欲が高い」と考えられ、交渉もスムーズに進められるはずだ。価格交渉に関しても、他の方法で収集した見積もりや買取相場情報があれば、それらを参考情報として業者に提示することは十分に可能。業者としっかりコミュニケーションを図りながら取引を進めたいと考える方にも、一括査定サイトは、より良い業者と出会う場としてもおすすめのサービスなのである。以下のリンクの関連記事で一括査定サイトを詳しく説明しているので、ご一読をおすすめしたい。
中古マンションを売る際のおすすめサイト
本コラムの最後に中古マンションを売る際のおすすめサイトを紹介しよう。もし中古マンションを売却するということであれば、以下のサイトは必見だ。
いえカツLIFE
こちらのいえカツLIFEは、不動産の査定額を最大6社比較することができる査定サイトだ。仲介・業者・リースバック、これら3つの売却プランから最適な不動産業者を探すことができる。無料の査定を申し込むだけで最短1分で最大6社の徹底比較が可能。早急に売却したい人や売却時期に悩んでいる人にもおすすめのサイトといえる。気になったらまずは査定を依頼してみよう。
すむたす買取
「かんたんに素早く物件を売却したい」というニーズに応え誕生した「すむたす買取」は、一般的な不動産仲介業者とは異なる新しいタイプの不動産買取サービスだ。すむたす買取が購入者となるので、査定や入金などの手続きがとてもスピーディー。仲介手数料も無料なので利用しやすい買取機関だ。
「売却エージェント」の活用がおすすめ
不動産売却の新手法として注目されているのが、「売却エージェント」の活用だ。アメリカでは一般的な不動産取引の方法で、売り手だけでなく買い手にも必ずエージェントが付き、各エージェントは依頼人の最大メリットを実現するために努力をする。売却エージェントなら、売主のために様々な手段でニーズを掘り起こしていくので、相場よりも1~2割高く売れることもあるという。このエージェント制を取り入れているのが、ソニー不動産だ。もちろん、日本の誇るグローバル企業であるソニーが始めた不動産会社である。対象地域は一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)と限定されているが、新しい不動産売却のスタイルとして活用してみてはいかがだろうか。
一括査定なら「ヒカカク×イエウール」がおすすめ
ヒカカク×イエウールは、手間をかけずに不動産売却をスムーズに進めたい方へおすすめする。ヒカカク!内で査定をリクエストし、仲介業者を探す手間を省けることが魅力的だ。
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まとめ
今回は、中古マンションを売る人たちの多くが苦手意識を抱く評価基準と参考買取相場について、その基本的な部分を紹介した。参考買取相場を把握しておくと、トラブル回避に役立つだけでなく、売り手主導の交渉が展開しやすくなることはまちがいない。最近は参考買取相場をネット等で調査する方法も格段に増えている。便利なツールを使って情報収集することが、結局は売り手の身を守ることにつながるということを覚えておこう。
特に、じっくり比較検討する時間を持つことが難しい人こそ、WEBサービスを上手に活用して効率的な不動産売却を進めていただきたい。また、時間がないという方には本コラムで最後に紹介したヒカカク!×イエウールを1度おためしいただきたい。無料で利用できるため、自分が持っている不動産価値を確かめてみるということも可能だ。