LED照明器具の普及により使う予定のなくなった「蛍光灯」の扱いに悩むユーザは意外と多い傾向がある。特に会社や店舗の備品としてたくさんの蛍光灯をまとめ買いしていた人にとっては、節電効果の高いLEDにシフトするためにも、「蛍光灯の余剰在庫を早く手放したい」という想いが強いことだろう。今回は、節電を意識した蛍光灯や電球、照明器具の処分を考える皆さんと一緒に、この商材を効率よく高額査定に繋げるコツを考えていきたい。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
蛍光灯の売却は「今」が売り時
蛍光灯の売却に適したタイミングは「今」である。この売り時を逃してしまうと、所有する蛍光灯に査定が付かないケースも増えると考えられているため、下記3つの市場動向を頭に入れた上で早めに売却に向けた行動を起こすようにして欲しい。
脱蛍光灯の動き
経済産業省(資源エネルギー庁)によって定められたトップランナー制度により、各メーカーでは省エネ効率に優れた自社製品以上の物を商品化することが義務付けられるようになった。また2016年の夏~秋に策定予定の省エネ行動計画の中では、「照明に関する品目をひとつにまとめる義務」が盛り込まれるため、現在蛍光灯を作っているメーカーも2020年頃までにLEDへの一本化をする必要があると言えるだろう。こういった政府の動向により最新LEDとの間に省エネや機能性の部分で開きが大きくなると予想される蛍光灯は、まだ多少の需要のある「今のうち」に手放した方が良いだろう。
LED照明器具の増加
LEDに対応した電気スタンドやシーリングライトなどが急増することで、従来型の蛍光灯が使える照明器具の新発売がほとんどなくなっている。蛍光灯からの置き換えを前提に作られたLEDも、そのメカニズムや構造レベルで考えると不具合が生じることも多いため、これまでたくさんストックしていた蛍光灯の使い道は非常に狭まっていると考えて良いだろう。また今後は中古市場で販売されている蛍光灯照明器具も現存数がどんどん少なくなるため、需要のあるうちに蛍光灯を手放すことが賢い処分法と考えられる。
蛍光灯買取のできるショップの減少
照明器具のスタンダードがLEDになることで、需要の低い蛍光灯買取を終えるショップも増加傾向にある。売却先の少ない商品は、買取希望のユーザにとって業者選定の手間が増える可能性が高いため、納得の査定額やスムーズな取引を希望するなら、蛍光灯に存在感があるうちに手放すべきと言えるだろう。
蛍光灯の買取実績から効率の良い売り方を考えてみよう
ここからはショップの買取実績や参考買取相場を見ながら、確実に蛍光灯や電球を高値で売却する方法を紹介考えていきたい。
まとめ売りが高額査定を生む
節電を意識した企業などでは、これまでストックしていた蛍光灯を現金化して新しいLED蛍光灯や電球を買う動きが多く見受けられる。近頃では人気がなくなってしまった蛍光灯も50~100個のセット売りを行えば、2,000円~4,000円ほどの査定がつくようだ。またこのように蛍光灯の大量売りは、店舗やオフィスの引越し時に依頼のある売り方のため、業者側ではその数に驚くことなく積極的に買取をしてくれると言われている。
人気メーカー品なら高い需要がある
Panasonic、日立、NEC、三菱といった国産メーカーの蛍光灯なら、単品でも査定がつきやすい。特にパルックやホタルックといった人気シリーズの蛍光管には、1本200円~500円の高額査定実績も多く見受けられるため、それなりに知名度の高い商品を所有しているなら強気で査定依頼や価格交渉を行なった方が良いだろう。
外箱のコンディションも重要
国内外の販売ルートに流される蛍光灯は、外箱のコンディションも査定に大きく影響する。特に1本200円ほどにしかならない蛍光管の場合は、外箱がボロボロであることで50円~100円ものマイナス査定になるため、ダンボール箱などに入れて未使用品の蛍光灯を大事に保管することも高額査定に欠かせない秘訣だと言えるだろう。
他の家電と一緒に売却する
少数の蛍光灯の売却を考えているなら、同じく自宅に眠っている不要な家電や日用品などと一緒に査定依頼をすることをおすすめする。特に近頃では宅配キットと呼ばれる段ボールに入れて送るだけの宅配査定や郵送査定サービスも増えているため、そのショップで歓迎する商品をプラスして安値になりがちな蛍光灯に付加価値を付けてみても良いかもしれない。
売却先選びに悩んだらヒカカク!を使おう
蛍光灯カテゴリのあるヒカカク!を使えば、売却予定商品の買取相場と査定に積極的な業者の評判や口コミをチェックできる。また当サイトには近くの地域で絞り込む機能もあるため、他の商品と併せて店舗に直接持ち込みをしたい人にも活用度の高いサービスになることだろう。脱蛍光灯の社会動向により少しでも売却する必要のある蛍光灯は、ヒカカク!のようなWEBサービスを使って効率よく業者探しを行うべきと言えそうだ。
売れない蛍光灯はスクラップ業者に買い取ってもらえる?
買取と並んで需要の高いスクラップ業者や回収業者でも、蛍光灯関連の引取を行なっている。しかし新品そのままで買取を行うリサイクルショップなどとは少し回収条件が異なるため、間違った依頼を行わないためにも下記注意点を頭に入れておくようにして欲しい。
スクラップ業者には蛍光灯は売れない
蛍光灯を回収品目に並べるスクラップ業者では、15円~30円/kgほどでコイルBと呼ばれる「蛍光灯の安定器」を買い取っている。このようなスクラップ業者では基本的に「蛍光灯のガラス管」を引き取り対象外や有償処分対象としているため、自分で分離のできない一般ユーザの利用は難しいサービスと考えた方が良いだろう。
蛍光灯専門のリサイクル業者なら回収可能
日本環境鉄道輸送株式会社やウム・ヴェルト・ジャパンという会社では、リサイクル目的で蛍光灯の買取を行なっている。直管型の買取表を見てみると、180円/kgほどで買取られているようだ。このようなリサイクル業者では基本的に使いきった「廃蛍光灯」の買取を行なっているため、新品の場合は買取業者に持ち込んだ方が効率的と言えるだろう。
蛍光灯照明器具も「今」が売り時
LED電球を装着することで本体に不具合が生じることも想定される蛍光灯照明器具は、蛍光管や電球と同様に早めに売るべき商品だ。特に2020年を過ぎると蛍光灯自体の販売が難しくなるため、少しでも需要のあるうちに照明器具も一緒に売却すべきと言えるだろう。ここからは、蛍光灯の照明器具を高額査定に繋げる良策を紹介していく。
査定前に掃除をする
リユースを目的とした照明器具の売却では、日頃の掃除やメンテナンスが高額査定を生むと考えられている。ただでさえリセールバリューが低下している蛍光灯照明器具の場合は、コンディションの良さも大事な査定基準となるため、多少面倒であっても簡単な拭き掃除をすることが買取店側の心証を良くするポイントとも言えるだろう。
製品に合った買取店を選ぶ
自宅のリビングや勉強部屋で使うようなスタンドやシーリングライトなどであれば、家電買取を積極的に行うリサイクルショップで査定可能となる。これに対して明治~昭和の時代に両親や祖父母によって購入された古い照明器具の場合は、その価値を正しく判断できる古美術品店や骨董品店に持ち込むようにして欲しい。このように製品によって歓迎してくれる店が全く異なる蛍光灯照明器具は、いくつかのショップに問い合わせをしながらそのアイテムのカテゴリを客観的に分析することも大事な作業となる。
デリケートな照明器具は無理に自分で運び出さない
脱着や搬出の難しいデリケートな照明器具は、査定士が自宅に来てくれる出張買取サービスの利用がおすすめだ。出張買取を利用すれば、蛍光灯や照明器具だけでなく不要な家具や家電も一緒に査定をしてもらえる。また蔵や物置の中から査定士が意外なお宝を発見することもあるため、遺品整理や断捨離を兼ねて出張買取をお願いしてみても良いだろう。
高く売れる蛍光灯照明器具の種類と参考買取相場 まとめ
蛍光灯を使った照明器具の中で高額査定実績が多いのは、蛍光灯ランタン、アンティーク照明、水中蛍光灯の3商品だ。災害の備えとしても人気の高い蛍光灯ランタンは、コールマンなどのアウトドアメーカーの商品であれば2,000円~4,000円もの高値がつく。これに対して熱帯魚の飼育に欠かせない水中蛍光灯や、骨董品的価値の高いアンティーク照明は、節電をあまり気にしないコレクター達から人気があるため、LEDが普及した今の時代であっても堂々と売却できる蛍光灯商品を考えて良いだろう。
まとめ
今回は、LEDの普及により買い替えや処分を考えるユーザが増えた蛍光管や電球、蛍光灯の照明機器について、効率よく売却する方法を紹介してみた。多くのメーカーが生産を終えると言われる2020年は、蛍光灯を手放す上でのタイムリミットと捉えた方が良いかもしれない。特に消耗品としての価値しかない蛍光灯には、アンティーク照明器具のような希少性やプレミアが付く可能性は低いと考えられるため、売却先がたくさんあるうちに手放すことが賢い方法と考えて良いだろう。