今回は千本格子(せんぼんごうし)の買取相場や査定情報などを解説していく。千本格子と言ってもすぐにイメージできる人は少ないだろう。千本格子というのは和風の店先などにある細かい木の柵のようなものだ。
実はこのような千本格子も買取依頼することが可能で、ものによっては高値になることもある。では千本格子を高く売るためにはどうすればいいのか、千本格子の買取相場などについて解説していこう。
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千本格子とは?
千本格子は木でできた格子で、住宅用の引き戸などにも使われている。主に日本風の家や店先に並べられているものだ。千本格子があるだけで高級感のある雰囲気となり、繊細さから和の美しさを感じることができる。
由来は格子のマス目は魔物を見張ると言われ、魔除けの意味があると言われている。また、細かく数が多いマス目は、子孫繁栄の思いも込められている。格子は権威や伝統の象徴として世界の歴史的建築物にも数多く見ることができ、建築物というよりも芸術目線で見られることも多い。
千本格子はどんな所で買取可能?
千本格子の買取を依頼する際にはどんな所で売ればいいのか紹介しよう。千本格子が売れるからといって、どこに出しても買い取ってくれるわけではないので注意が必要だ。
リサイクルショップ
一番買取依頼をしやすいのがリサイクルショップだ。今はさまざまなリサイクルショップがあるが、できるだけ大手でたくさんのものを取り扱っているリサイクルショップがおすすめだ。
千本格子のような大きなものの場合は小さい街のリサイクルショップでは買取してくれない場合がある。また、玩具や電子機器などを主に取り扱っているリサイクルショップでも買取は難しいだろう。
大手のリサイクルショップでお店の規模が大きく、庭手入れ具や玄関先の家具など大きなものを取り扱っているところであれば千本格子の買取も可能である可能性が高い。どうしてもわからない場合はいきなりリサイクルショップに千本格子を持っていくのではなく、電話などで先に問い合わせをするようにしよう。
骨董品屋
千本格子は和の繊細な持ち味があるため、骨董品屋などで買い取ってくれることが多い。むしろ骨董品屋であればほとんどの業者は買い取ってくれるだろう。
骨董品屋の中でも建具や花梨などを取り扱っているところなら確実だ。高価買取の期待度からもおすすめできる。千本格子のデザインから木の質までしっかりと鑑定してくれるだろう。
オークションやフリマ
気軽に売りたいのであればオークションやフリマなどを利用するのも一つの手だ。ただ、オークションやフリマは鑑定士が鑑定するのではなく、自分で値段をつけなければいけない。そのため千本格子の知識は不可欠である。
もちろんなんとなく出品した千本格子が高値になることもあるが、その逆もあるということを覚えておこう。何の知識もなく出品して、本来の鑑定額よりも低い値段で購入されてしまう可能性もある。
千本格子の販売価格
今回、千本格子の買取相場や査定情報を解説するがその前に千本格子は通常どれ位の値段で販売されているのか、通常販売価格の相場も見ておこう。ネットでの販売価格も交えて、紹介していく。
楽天市場
楽天市場で千本格子の値段を見てみたところ、かなりピンキリの値段で販売されていることがわかった。高級なものでは1,000,000円以上のものまである。平均的な値段では50,000円〜100,000円というとこだろう。安いものでも40,000円台にはなる。
Yahooショッピング
Yahooショッピングでは高いものでは3,000,000円以上のものまでヒットした。1,000,000円以上の千本格子もいくつかある。1段階レベルを下げても400,000円程とかなり高価な千本格子が販売されている。
一番多い価格帯は45,000円〜200,000円となっている。やはりYahooショッピングの販売価格を見ても、千本格子が高価なものだというのはわかるだろう。
ひでしな商店
ひでしな商店は古民家の解体をはじめ古材や古道具、古民具などの販売をおこなっている業者だ。店舗は東京都江東区に1店舗のみで、細かく分類すると取扱商品は全部で26種類ある。
ひでしな商店での千本格子の販売価格は高いもので59,400円、安いものならば2,700円だ。ひでしな商店では2019年5月現在で56個もの千本格子がある。
古福庵
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古福庵は蔵戸や千本格子、ガラス戸などを主に扱っている業者だ。他にも箪笥や建具、古民具なども扱っている。古福庵での千本格子の取り扱いは2019年5月現在で8件で値段は高いもので140,400円、安いもので37,800円だ。
千本格子の査定情報
千本格子を査定してもらう際に気を付けた方が良いポイントや、どのように査定してもらえるのかなどを解説していく。
査定方法
最近の査定方法としてはメール査定などの気軽な査定方法がある。千本格子に関しても例外ではなく、メールなどで気軽に査定を依頼できる。
千本格子は決して小さく運びやすいものではないので、わざわざ店舗まで千本格子を持っていくのはかなりの重労働になってしまう。そんなときには、メールなどでの気軽な査定方法を選ぶのが良いだろう。
しかし千本格子の場合、細かい部分まで見られるので写真で査定してもらうとしても正確な査定額が割り出されないこともある。写真で査定依頼する際にはさまざまな角度、全体やアップ、特に気になる部分のアップなどできるだけ多くの情報を業者に与えなければいけない。
査定のポイント
千本格子の査定のポイントは以下の3つで、このポイントによって査定額が異なってくる。
- ・年代
- ・希少性
- ・状態
年代は古ければ古いもの程良い。今では作られていない千本格子や、歴史に関わりのあるものの場合はかなり高額になる。また千本格子は今でも作り続けられているが、使われている木などは希少性の高いものも多い。希少性が高ければ高い程高額になる。
素人目線から見てもわかりやすいのが状態だ。ある程度の傷みが出てしまうのは仕方ないが、あまりにも欠損や汚れが激しい場合は査定額は低くなってしまう。
千本格子の買取相場
千本格子の買取相場を調べたが、千本格子を実際に買取していて買取額を公表している業者は見つからなかった。そこで今回参考にしたのはオークションやフリマサイトである。それぞれのサイトで千本格子がいくらで出品されているのか、いくらで落札されているのかを見て買取相場を考察していく。
ヤフオク
ヤフオクは名前の通りYahooが運営するオークションサイトだ。大手のYahooが運営しているということもあり、どんな商品でもかなりの出品数がある。
ヤフオクではオークションのように入札していくシステムはもちろん、出品者が即決価格を決めることも可能だ。即決価格で入札されればオークションで競ることなくそのアイテムをゲットできる。
ヤフオクでは2019年5月現在で15件の千本格子がヒットした。即決価格の高いものは最高で88,000円で出品されている。一番安いものでも30,000円台だ。比較的多いのが20,000円〜30,000円台であった。
値段の違いとしては、千本格子の枚数や珍しさとなっている。一番高い88,000円の千本格子はガラス付きで4枚と室内建具としては珍しい。やはり古民具なのでどれも傷物や使い古されているものが多いが、それもまた味になっている。
メルカリ
メルカリは人気の高いフリマアプリだ。スマホさえあれば気軽に出品落札できることから、利用ユーザー数も多い。利用ユーザー層は若者から中年層までおり、ハンドメイドアクセサリーを販売したり流行りのものを出品したりと多くの物がそろっている。
メルカリでも千本格子の出品はいくつか発見できた。メルカリでは高いもので37,000円、安いものでは990円とかなり安いものも見つかった。メルカリ内だけでもピンキリで、数千円〜数万円と価格の幅は広く平均的には10,000円というところだろう。
出品相場から考察できる買取相場
今回ヤフオクでは最高で88,000円、メルカリでは最高37,000円の千本格子が見つかった。安いものではどちらも数千円台のものがある。ここから考察するに、千本格子は高いもので50,000円前後になるだろう。
もちろんものによってはさらに高くなる千本格子もあるかもしれないが、一般的なものであれば数千円になるのもおかしくはない。実際に木の質や歴史などはその道のプロに聞かなければわからず、素人では判断できないものだ。
あくまで一般的な千本格子だとすれば相場は30,000円〜50,000円あたりを想定しておこう。ただこれはあくまで最高額の平均である。安いものの場合は5,000円〜10,000円程度になってしまう可能性もあるだろう。
なぜ出品や買取実績は少ないのか?
今回はヤフオクやメルカリを参考したが、そもそも千本格子の買取実績はかなり少ない。千本格子を取り扱っている業者でも買取実績として紹介はされていなかった。ではなぜ千本格子がこんなにも実績が少ないのか、理由は単純だ。
千本格子を売るには、一度取り外さなければいけない。千本格子は基本的に古民家などについている。古民家をそのまま使っている家庭であれば、わざわざ千本格子を取り外して売るということはしないだろう。
どちらかと言えば古民家を取り壊したときに千本格子を売ることが多い。しかし最近では古民家をそのまま残しておく人の方が多いため、買取実績が少ないのである。また、単純に売るのが面倒くさかったり売れることを知らない場合もあるだろう。
千本格子は重量もあり、店舗まで持っていくのは面倒である。近くに骨董品屋がなければそのまま処分してしまうことも少なくはない。また、千本格子が売れることを知らなければ廃棄してしまうこともある。
千本格子を買取してくれる業者
千本格子の買取を依頼する際に、どこに売ればいいのかわからない場合は以下の業者を参考にしてほしい。今回は3つの業者を紹介する。
ますけん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ますけんは紫壇や黒壇をはじめ花梨や黄楊、欅など天然無垢材の一枚板具の買取をおこなっている業者だ。買取エリアとしては東京都内や東京都下がメインとなっている。主な買取品目は以下の通りである。
- ・花梨
- ・紫檀
- ・黒檀
- ・一枚板
- ・黄楊
- ・建具
- ・欄間
- ・唐木棚
もちろん、千本格子の買取もおこなっている。他にもフィギュアや貴金属、レコードに楽器など幅広い取り扱い品目が特徴的だ。
かわのべ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
かわのべは茨城件水戸市にある骨董屋である。土蔵、家屋などに眠る骨董品を鑑定して買取をおこなってくれる。買取品目は古い時代のものが主で着物や古布、武具や刀剣に仏像などだ。
買取方法は店舗へ行かなければいけないわけではなく、電話をして日程を決めてからお互いの都合の良い場所で相談できる。かわのべ自体が茨城県なので、あまりにも遠方の場合は難しいがお互いの都合の良い場所で査定してもらえるのは嬉しい特徴だ。
MOJO
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
MOJOも時代を感じさせる年代物を主に取り扱っている業者だ。主な買取品目は以下の通りである。
- ・骨董
- ・絵画
- ・陶磁器
- ・玩具
- ・ガラス
- ・時計
- ・紙幣、貴金属
- ・お酒
その他年代物であれば基本的に何でも査定買取してくれる。店舗自体は愛知県岡崎市にあるため、遠いエリアに住んでいる方の場合は買取は難しいだろう。また、遺品整理の際の遺品の査定などもおこなっている。
まとめ
千本格子に関してはものによって値段がピンキリのため、平均相場が割り出しにくい。しかし、破損などがひどくなければ10,000円以上になると考えても良いだろう。基本的には千本格子は家の取り壊しなどの際に出るものなので、廃棄するよりもある程度の値段がつけば良い位の感覚でいるのが丁度良い。
もしも年代物であるならば数十万円の価格がつく場合もある。数十万円の千本格子が出てくることはかなり珍しいが、もしも古民家の取り壊しをすることがあれば千本格子を買取に出すことを忘れずにいよう。せっかく値段がつくものをそのまま廃棄する程もったいないことはない。