従来囲碁や将棋の学習は、専門書を片手に研究しながら実践を積んでいくものだった。しかし、今ではネットも普及し、AI(人工知能)技術の発展にともなうソフトウェアの進化とともに、もはや本がなくとも勉強できる時代となりつつある。
そのため、使わなくなった囲碁本・将棋本を売るなら今がチャンス。需要のあるうちに手放すことが高価買取への近道なのだ。今回はおすすめの買取店とともに、高価買取のポイントなども紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。
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囲碁本・将棋本はどこに売るのが正解?
囲碁本や将棋本を売る際には、買取店を吟味することが大切。売却先によっては予想外に低い金額を提示されてしまうこともあるので、買取店の比較が重要なのだ。大切な本を二束三文で手放さないよう注意してほしい。
古本買取店では安価となる可能性大
趣味に関する書籍は「ニーズがせまい」と安く買い叩いてくる店も多いため、買取ジャンルの幅広い総合買取店やリサイクルショップなど、一般的な古本買取業者は避けておくのが無難。内容の価値を考慮せず、1冊数十円〜数百円など、持ち込んだ数で査定されてしまうことが多いのだ。査定額があまりにも安いと感じたら、断るのもひとつの手段。他の買取店の査定額と比較して、より高値を出してくれた店に買い取ってもらおう。
買取実績の豊富な専門買取店がベスト
なるべく高く売りたいと考えるなら、囲碁本・将棋本の買取に特化した「専門の買取店」がおすすめだ。専門店ならではの豊富な知識で、本の価値をしっかり鑑定。歴史ある書物から最近発行された書籍まで、価値に見合った査定をしてもらえるのだ。
買取店によっては買取実績を掲載しているところもあるので、事前に取り扱っているジャンルなどをチェックしておくといいだろう。また、間口の広い総合買取店とは異なり、専門店はニーズに特化した再販ルートを確立している。売れる可能性が高い分、高価買取に力を入れられるのである。
おすすめの専門買取店を紹介
おすすめしたい、囲碁本・将棋本の専門買取店について紹介していこう。
囲碁本将棋本DVD買取.com
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まず紹介するのは、「囲碁本将棋本DVD買取.com」。店名に冠するとおり、囲碁・将棋の本やDVDに特化した専門買取店である。
同社の宅配買取は、無料の買取ボックスを用意してもらえるのが魅力。さらに宅配業者が自宅まで集荷にきてくれるので、自宅にいながら気軽に利用することができるのだ。また、送料や振込手数料など、買取にかかる費用は完全無料。万が一キャンセルする場合の返送料まで店負担と、手厚いサービスがありがたい。
マイナビブックスやマイコミ(毎日コミュニケーションズ)、日本棋院に筑摩書房、浅川書房から発行されている棋譜本も積極的に査定。大量買取はもちろん、全巻そろっていないシリーズ作品でも、商品の巻数や状態によっては買取できることもあるので、ぜひ相談してみてほしいとのことだ。
澤口書店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
囲碁・将棋の本の買取なら、神田神保町にある古本屋「澤口書店」もおすすめだ。持ち込みや宅配買取のほか、社長自ら査定をおこなう無料の出張評価買取サービスもあるので、大量買取の方も安心。
出張先は関東エリア(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・茨城県・静岡県)がメインとなるが、内容によっては遠方でも対応してもらえることがあるそうだ。希望があれば、早朝(7時)や深夜(25時)の出張も可能。日中忙しい方は、ぜひ同社を利用してみてはいかがだろうか。
アカシヤ書店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「アカシヤ書店」は、囲碁・将棋といった趣味に関する本の買取専門店。一般的な現金買取以外に、委託販売やオークション出品など、あらゆる形で本の処分をサポートしてくれるのが特徴だ。
囲碁・将棋のほか、チェスやゲーム、宗教書、心霊、オカルト、健康法といった幅広いジャンルの趣味書籍を買い取っているので、まとめて相談してみるのもよいだろう。店頭にて専門書籍の販売もおこなっているため、売上金で別の本を購入することもできる。
実力ある棋士の書籍は高価買取の可能性大
人気棋士について書かれた本は話題になりやすく、ニーズも幅広い。では具体的にどのあたりの棋士の本に高値がつきやすいのかを紹介していこう。
人気の高い囲碁本
囲碁界の棋戦は大きく分けて7つのタイトルがあり、そのうちの「本因坊(ほんいんぼう)」とは、本因坊戦(5-7月)に優勝した棋士に贈られるタイトルのことを指す。一方「名人」とは、優れた技能を持つ棋士に対する敬称であり、棋戦のひとつである名人戦(9-11月)に優勝した棋士に贈られるタイトルだ。
そして「棋聖(きせい)」とは、囲碁の歴史のなかで抜群の強さを発揮した棋士に与えられる尊称で、棋聖戦(6-7月)に優勝した棋士に贈られる。これらの三大タイトルに同時に在位することを大三冠といい、名人と本因坊に同時に在位すると「名人本因坊」と呼称される。このような地位に該当するような実力ある棋士が監修した書籍や棋譜をまとめた本は、とくに人気があり高価買取される可能性が高いようだ。
- ・現代囲碁大系(全47巻+別巻/講談社)
- ・坂田栄男全集(全12巻/日本棋院/限定1200部)
- ・完本 本因坊秀策全集(全5巻/誠文堂新光社)
- ・道策全集(本因坊道策/日本棋院)
- ・怒涛の譜 加藤正夫精局集(上下巻/日本棋院) ほか
人気の高い将棋本
将棋のタイトルは大きく分けて8つ。4月から始まる名人戦から、棋聖戦、王位戦と続き、王座戦、竜王戦、王将戦、棋王戦、翌年の4月には叡王戦もある。なかでも歴史が深い名人戦と、優勝賞金がもっとも高額な「竜王戦」はとくに格式が高いようだ。
名人位を通算5期獲得すると、最高の名誉である「永世名人」の称号が得られ、十七世である谷川浩司氏の書籍「谷川浩司全集/昭和編/平成版/新・谷川浩司全集(全15冊)」などは最近でも高値で取り引きされている。ほかにも、以下のような将棋本が高く買い取られているようだ。
- ・駒のささやき 将棋駒の魅力とその世界(駒研出版会)
- ・詰将棋パラダイス(既刊全巻)
- ・将棋大全集(誠文堂新光社/昭和初期刊行)
- ・日本将棋大系(全15巻+別巻3冊/筑摩書房)
- ・古圖式総覧・全(古図式総覧/古典詰将棋の集大成) ほか
プレミア本は高く売れる
発売されたばかりの最新刊も需要があるが、一方で和紙を和綴じした和本や、箱入の全集など、歴史あるレアな書籍ほど高価買取してくれる業者もある。
上記で例にあげた全集のほか、
- ・明治碁譜(瀬越憲作/日本経済新聞社/輸送箱入):囲碁本
- ・御城碁譜(和装帙付/全10巻/誠文堂新光社):囲碁本
- ・将棋名人戦全集(全12冊+特別資料/三名人寄書色紙/扇子/大修館書店):将棋本
- ・古棋書撰集(古棋書選集/10冊組/日本将棋連盟):将棋本
など、現代ではほとんど流通のないレアな書籍をお持ちなら、ぜひこの機会に売却を検討してみてほしい。
プレミア本を査定に出す際の注意点
ただ、昭和以前に発行された希少価値の高い本や、定価が1万円以上する高価な全集などは、プレミア値がつくこともあって買取できる業者が限られてしまうのが現実。今回紹介したような専門店では買取できる可能性が高いが、一般的な古本屋では買取不可となることもある。もし高価な本を売ろうと考えているなら、アポなしの持ち込みは控えて、事前に問い合わせるのが安心だろう。
囲碁本・将棋本をなるべく高く買い取ってもらう方法
上記に該当しない書籍でも、工夫すれば高く買い取ってもらうことができる。以下にて高価買取のコツや、買取前にチェックすべきポイントを紹介していくので、ぜひ参考にしていただきたい。
なるべく高値で売るコツ
囲碁本・将棋本に高値で売るには、いくつかのコツがある。まず、シリーズものの書籍はなるべくセットで売ること。単品でも買い取ってもらえるが、全巻そろっているだけでも高価買取の可能性は格段に上がるのだ。また、練習問題やガイドブックといった付属品があれば、こちらもまとめて査定に出してほしい。いかに購入した状態に近づけられるかが、高価買取の近道なのである。
そして、需要があるうちに売るのも大切なポイント。現在人気のある棋士でも、時期がきたら過去の人となってしまうこともある。流行の書籍は、早めに手放すほど高く買い取ってもらえるだろう。
書籍買取に関する注意点
囲碁本・将棋本を売る際には、"本の状態" を必ずチェックしておこう。汚れや破れ、退色などの劣化が見受けられるものや、本来あるべき表紙カバーがないものなど、状態によっては値段がつかないこともあるので注意が必要だ。
一方、囲碁本・将棋本は実用書のため、多少の書き込みがあっても買取してくれる業者もあり、買取基準はその店によってまちまちだ。鉛筆などの薄い書き込みは消しておくのが無難だが、処理できない書き込みは、査定前に相談してみることをおすすめすする。
まとめ
今回は囲碁本・将棋本の買取事情をはじめ、おすすめの買取店や高価買取のポイントなどについて紹介した。趣味性の高い本はニーズが限られるため、売却先選びが難しいところ。なるべく高く買い取ってほしいと考えるなら、コラム内で紹介したような専門買取店に相談してみるのが賢明だ。その際は、ぜひ高く売るコツをうまく使いながら、満足のいく取引を目指してみてはいかがだろうか。