近年、国産のウイスキーが世界中で注目を集め、中古買取する人が増えている。中でもサントリーからリリースされている山崎は百万円単位で取引される銘柄があるなど、高い人気を誇るウイスキーのひとつだ。国内にも山崎のファンは多いが、数量限定で発売されたシリーズは入手しにくいため中古市場でも需要は高い。
ここでは、山崎リミテッドエディション2017についてや買取相場のほか、高値で中古買取するために知っておきたいコツやポイントを紹介する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
特徴
山崎リミテッドエディションは、2014年の5月にギフト用として数量限定でリリースされたシリーズだ。2014年から2017年まで毎年販売され、販売年数が銘柄に表記されている。2018年に販売されなかったことから、今後リミテッドエディションのリリースがないかもしれないとも言われた。
このため、中古買取ではリミテッドエディションの買取相場は高くなっている。特に、ファーストリリースの2014年は発売からの年数経過により入手困難なため、プレミア価格がつくケースも少なくはない。また、国産ウィスキーの人気が高いために、山崎は原酒の在庫が少なくなっている。
原酒の確保による影響をリミテッドエディションも少なからず受けているため、ファーストリリースでは7,000円程で購入できたが、2017年は新品価格の10,000円で流通した。山崎リミテッドエディション2017は2017年の5月18日に販売されている。山崎はボトルに銘柄を印刷したラベルシールが貼られたデザインが多いが、リミテッドエディションは山崎1984と同じく銘柄を瓶に直接印刷したパッケージが特徴だ。
また、瓶に描かれる意匠も販売年数によって異なり、2014年は山崎を生産しているヤマザキ蒸留所の外観、2015年はポットスチルと呼ばれる蒸留釜などと、山崎蒸留所に関するスケッチが用いられた。山崎リミテッドエディション2017年は、山崎蒸留所が開設された当時にあった原材料を乾燥させるためのキルン棟が描かれている。サントリー創業者の、世界に誇れる日本産のウイスキーをつくるという志を継ぎながら、高品質のウイスキー生産を目指すと言う意味が込められたデザインだ。
山崎リミテッドエディション2017は、キレとフルーティーなフレーバーの甘味がバランス良いのが特徴である。20年以上寝かせたヨーロピアンシェリーたる原酒などの高酒齢原酒に酒齢の若いアメリカンオークたる原酒をプラスすることで、濃厚でありながらもなめらかな口当たりを生んだ。キレが強調された2015年や甘さが強調された2016年などとはじゃっかん異なり、2017年はバランスの良さが独特な味わいと評価されるケースも少なくはない。
山崎リミテッドエディションは、山崎18年などと異なり原酒の酒齢を示す年数表記がされていないノンエイジウイスキーだ。酒齢に縛られないため、原酒が自由に使用できる点で味わいの表現が幅広いのも特徴である。シングルモルトウイスキーでは熟成年数を重視する傾向にあるため、ノンエイジのリミテッドエディションはサントリーの新しい挑戦とも言われるウイスキーだ。
買取事情や相場を紹介
サントリーの山崎は中古買取でも積極的に査定してもらえる。ワールドクラスの人気があるほか国内でのハイボール人気などが影響し、飲食店などでも入手困難とされている品薄状態のためだ。バブル期以降はウイスキーの消費量が減り原酒の生産量も減っていた。
このため、近年の世界的なウイスキーブームに対応しきれなくなったのだ。ウイスキーの熟成期間は短くて3年とされ、長期熟成原酒を使用しなければ生産できない銘柄は十分な流通量を確保するのに数十年かかるケースもある。国内では流行したTVドラマの影響も強く山崎の人気は高いままだ。
品薄状態は今後も継続されると言え、中古買取業者も在庫の確保が難しくなっている。サントリーでは、原酒不足に対応してノンエイジウイスキーの生産がされた。しかし、山崎リミテッドエディション2017は年数縛りがないとは言え、中元や歳暮などで用いられるための特別なノンエイジウイスキーとして生産されたため、長期熟成原酒が使用されている。
このため、販売年数が新しい山崎リミテッドエディション2017も他のリミテッドエディションと同様に高値買取が実現できるウイスキーだ。山崎リミテッドエディション2017は、シリーズの中で販売年数が新しいために飲まずに家で保管している人も多く、中古での在庫が今後はやや確保しやすいと言われる。くわえて、スーパーや酒店などでは品薄となっているが、インターネットショッピングサイトなどでは新品が購入できる状態だ。
中古買取業者ではリミテッドエディションの場合だと、在庫が少なくなっている販売年数の古いバージョンが高値で買取られている傾向がある。しかし、山崎リミテッドエディション2017は、2014年以外のリミテッドエディションの中で味わいの評価が高く人気があるため、査定依頼をする買取業者によっては、メーカーの新品価格より上回る買取額がつく可能性も高い。質屋の大手である大黒屋では、国産ウイスキーの買取に積極的だ。
サントリー山崎のシリーズを多く買取していて、リミテッドエディションも各販売年数で買取実績がある。山崎リミテッドエディション2017は他の年数よりも安値での買取額になっているが、15,000円とリリース当時の新品価格よりも高値になる査定額を提示している。店頭買取も宅配買取も同額であるため、交通費のかからない無料宅配での買取が得だ。
また、ブランド品や貴金属など幅広く買取をおこなう中古買取業者のひとつは、タグや保護シールがそろった新品状態の山崎リミテッドエディション2017を店頭買取で6,500円~7,500円、出張買取をおこなう業者は7,500円の買取実績があった。インターネットオークションのヤフオクでは、中古業者よりもやや高値で取引されている。新品で未開封の山崎リミテッドエディション2017では、多くが25,000円前後の価格で入札されていた。
ネットオークションやフリマアプリ
フリマアプリのメルカリでも、24,000円や25,200円の高値で取引されている。中古買取の業者ではリミテッドエディションの2015年が20,000円台で買取られているケースもあり、ネットオークションやメルカリなどを利用すると、中古買取で年代の古いリミテッドエディションにつく査定額と同等かそれ以上の値段で山崎リミテッドエディション2017が売れる可能性が高い。ただし、中古買取に持ちこめば手間をかけずに売れるが、オークションやメルカリであれば出品者が自分で郵送などの管理をおこなわなければならない。
特に、山崎リミテッドエディション2017は割れる可能性もあるため梱包には注意が必要だ。買取額だけでなく、手間や責任を考慮して売り方を選択すると良い。とは言え、サントリーが2017年にリリースした当時はメーカー価格や15,000円前後で売られていた山崎リミテッドエディション2017だが、その後は多くのインターネットショッピングで約30,000円~40,000円近くの価格で売られている。
発売当初に購入せず、品薄となってから高値で購入した場合ではオークションやメルカリなどを利用すると得をする。
高額買取につなげるためのポイント
中古買取するなら少しでも高値で売りたい人がほとんどだ。しかし、人気があり、品薄状態の山崎リミテッドエディション2017でも売り方によっては、相場よりも低めの査定額がついてしまう。中古で売るための基本や注意したいポイントをチェックしてから、買取業者へ査定を依頼すると高値買取になりやすい。
なるべく早めに売ってしまう
山崎リミテッドエディション2017は酒なのでとうぜんながら食品だ。長期保存ができない訳ではないが、一般家庭で品質管理をしながら保存するのは難しい一面もある。特にウイスキーは光に弱く、長期間明るい場所に放置すると色味が薄くなる可能性が高い。
変色したものはとうぜんながら高値買取にはならないので、ウイスキーや酒に詳しくなく、保存状態を良好に保つ自信がない場合は劣化する前に売るべきだ。
複数ある場合はまとめて売りに出す
ギフト商品として売り出されたため、山崎リミテッドエディション2017を贈答品として贈られた人も多い。同じものがあって売りに出すときに、珍しさなどからひとつは手元に残したい場合もある。しかし、ウイスキーを好まず今後も飲む予定がない場合は、複数をまとめて売ってしまった方が買取では高値になりやすい。
複数を一度に査定すれば、人件費や査定にかかる時間や手間が削減される。このため、中古業者の多くが削減されたコストを買取額にうわのせするのだ。
付属品のボックスや保護シールの管理は徹底する
山崎リミテッドエディション2017は、ギフト商品のためボックスが付属している。黒のボックスに山崎の銘柄が金色で印字されているものだ。中身があれば外箱などかさばるだけで邪魔だと感じる人も少なくないだろうが、高額買取にしたいならボックスはとても大切な付属品になる。
中古買取ではどのジャンルでも共通して新品の状態に近いアイテムが高値買取となるため、いずれ売る予定があるなら本体にふぞくしている物は全て捨てずに保管しておくと良い。山崎リミテッドエディション2017を買取業者の店舗に持ち込むときもボックスを忘れないようにするべきだ。また、山崎はキャップの部分に錫製の保護シールが貼られている。
サントリーでは山崎をびんづめする際に保護シールの管理を徹底しておこなっていて、シワのない状態で貼られているのが有名だ。保護シールの状態は査定の評価につながるため、傷やシワを付けないように保管するのも大切だ。
山崎に詳しい査定人がいる業者を選ぶ
サントリー山崎に詳しい査定人が在籍する中古買取業者でなければ、山崎リミテッドエディション2017もとうぜんながら正しく査定してもらえない。中古買取したい業者のホームページなどで買取実績などの情報を良く見てから、業者を選択すると高額査定につながる可能性が高くなる。また、事前に山崎リミテッドエディション2017の買取についての問い合わせをおこなうのも良い方法だ。
山崎についての知識がある査定人がいれば曖昧な返答はされない。買取実績だけでなく、それとなく山崎リミテッドエディション2017の特徴などについて質問すると酒の買取に強い業者か判断できる。
まとめ
今回は国産のウイスキー好きの方におすすめの、山崎リミテッドエディション2017年の買取相場・査定情報まとめを紹介した。買取店はそれぞれ独自の経営スタイルや方針があるので、山崎リミテッドエディション2017年の査定を受ける際には、事前に山崎リミテッドエディション2017の買取についての問い合わせをすることをおすすめする。山崎に詳しい査定人がいる業者を選ぶことでより高額な査定が見込める。
ウイスキーは年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。