山崎蒸留所では、ウイスキーのファン向けにさまざまな商品を発売している。例えば、山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットなどは、ユニークな商品として話題になったウイスキーだ。この銘柄のウイスキーは、発売が終了してからも依然人気を得ている。
人気のウイスキーの市場価値は、買取相場などを参考にするとわかることが多い。山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットの場合も、ここで取り上げる買取相場から大よその市場価値がイメージできるだろう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットとは
山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットは、山崎蒸留所が一時期発売していたオーナーズカスク(The Owner's Cask)のラインアップの1つだ。このシリーズのウイスキーは、樽ごと販売するという斬新なサービスで話題になった。
シェリーバッドで熟成したウイスキー
山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットは、シェリー酒を入れていた樽シェリーバッドを使って熟成をおこなったウイスキーだ。シェリーバッドで熟成したウイスキーには、シェリー酒のほのかな香りが移る。色はやや赤みのあるブラウンになり、華やかな印象のウイスキーが出来上がる。
オーナーになる喜びが味わえる商品
樽で販売されたオーナーズカスクのシリーズは、樽のウイスキーがボトルに入った状態でオーナーのもとに送り届けられるのが特徴だった。ウイスキーの樽を所有する少し贅沢な気分が味わえるところは、このシリーズの醍醐味と言える。The Owner's Caskのシリーズには、ほかにもオーナーズカスク ホッグスヘッドやオーナーズカスク バットミズナラなどがある。
1980年代から2000年代までのラインアップ
買取店などで取り扱いがあるのは、1980年代から2000年代に発売された山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットだ。山崎蒸留所のThe Owner's Caskのラインアップは、2010年に販売が一時休止になっている。以後は入手が困難になっているため、価値が大幅に上昇している。
買取価格は年によって違う
買取店が公開している価格表を見るとわかるように、山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットの買取価格は毎年同じではない。年によって買取価格にバラツキがあるため、いくらぐらいの値段がつくかは所持しているウイスキーの年を見ないとわからない。100,000円以上の差が生じるケースも見られることから、買取相場をチェックする際には何年のオーナーズカスク シェリーバットなのかを確認しておこう。
1980年代の相場
1980年代のオーナーズカスク シェリーバットでは、1984年、1986年、1989年の価格が公開されている。この年代のウイスキーを持っているときには、ここで取り上げる買取価格を参考にしてみるとよいかもしれない。
1984年の価格
1984年の山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットの買取価格は、400,000円前後まで上がっている。ある買取店では、この銘柄の買取上限額を450,000円にしている。
1986年の価格
1986年の品は、350,000円前後が買取の相場と言える。実際、大黒屋やミスターフロンティアなどの買取店は、山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットに350,000円という金額をつけている。この1986年のウイスキーの場合、1984年の品よりも100,000円ほど買取の相場が安い。
1989年の価格
買取価格にお店ごとの差があるのが、1989年の山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットだ。買取店には、この銘柄の買取価格を320,000円までアップしているところもある。ただ、なかには180,000円前後から買取をするお店も見られるため、どこに売るかで査定額が変わる確率が高いウイスキーだ。
古い年の品ほど買取価格が高額になっている
1980年代のオーナーズカスク シェリーバットの場合、年代が古くなるほど買取価格が上がっている。実際、1984年の品が1番買取価格が高い。
発売されてから時間がたっているウイスキーの場合、市場で取引される中古品の数も減少する傾向がある。なかなか入手できないウイスキーは、手に入れたがる人が増えてくる。ヤフオクなどを利用して、掘り出し物のウイスキーを探している人も多い。希少価値がある山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットはニーズが高いため、買取の鑑定でも査定額が上がりやすい。
1990年代の相場
1990年代の山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットでは、1990年から1999年までの10品の買取価格が公開されているが、金額は年によってそれぞれ異なる。
1990年~1993年の価格
1990年の山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットは、150,000円~190,000円ほどの価格で取引されている。この年のウイスキーの場合、1980年代のオーナーズカスク シェリーバットよりもやや買取価格が下がる傾向があるようだ。
また、1991年の品も買取価格の相場は170,000円前後となっている。1992年の品はやや価格が上がり、185,000円~230,000円が相場。1993年の品は、190,000円前後で買取されている。
1994年~1997年の価格
1994年のオーナーズカスクシェリーバッドは、170,000円~220,000円前後が買取の相場だ。ちなみに、翌年の1995年の品は180,000円前後で取引がおこなわれている。1996年のウイスキーは、165,000円~175,000円前後が相場。1997年の買取価格は、175,000円~210,000円ほどになっている。
1998年、1999年の価格
1998年のオーナーズカスク シェリーバットの買取相場は、178,000円~200,000円ほど。1999年の品は、160,000円前後が相場になっており、買取価格がいくぶん安い。
買取の平均的な相場
1990年代の山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットの買取価格は、160,000円~230,000円が平均的な相場と言える。買取相場の差はだいたい数万円程度であり、いずれの年も価格にさほど大きな違いはない。
この年代のオーナーズカスク シェリーバットは、1980年代のラインアップよりも価格が安い。ただ、どの年も100,000円を超える金額がついているため、中古のウイスキーの買取価格としては高いほうと言える。
オーナーズカスクでも買取価格が高い
1990年代のオーナーズカスクのラインアップでも、山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットは買取価格が高額だ。同じオーナーズカスクのウイスキーであるオーナーズカスク ホッグスヘッドやオーナーズカスク バーレルなどは、いずれの年も100,000円以下の金額がついている。
2000年代の相場
2000年代の山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットでは、2000年の商品が取引されている。2000年のウイスキーはこのラインアップでも新しい商品と言える。
2000年の相場
2000年のオーナーズカスクシェリーバッドの価格は、200,000円~220,000円前後。1990年代の商品よりも2000年の商品は買取価格が少し高くなっている。保存状態などがよければ、200,000円を超える高額査定が期待できるだろう。
1994年や1992年の商品と買取相場が近い
200,000円~220,000円という買取価格は、1994年や1992年の山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットの相場とも近い。ただ、1994年や1992年は、安い場合はいずれも100,000円台から買取される可能性があるため、2000年の商品のほうが高額査定を受けやすいと言えるかもしれない。発売時期が新しいものはやや評価が高くなる場合がある。
山崎シェリーカスクの買取価格とほぼ同じ
オーナーズカスクシェリーバッドと同様に、シェリー用の樽を使って熟成されたのが山崎シェリーカスクのラインアップ。このシリーズのウイスキーも、買取相場は軒並み高くなっている。2000年代に発売された山崎シェリーカスクの買取相場は、いずれも200,000円前後。この銘柄は、オーナーズカスクシェリーバッドとほぼ同じ金額で取引されることが多いようだ。
相場の金額で売るためのテクニック
山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットは、中古のウイスキーでもとくに高く売れる銘柄であるため、査定を受けるときについ期待が大きくなってしまう人もいるかもしれない。ただ、すべてのウイスキーが買取相場に近い金額で売れるとは限らない。相場の金額で買取してもらうには、相応のテクニックが必要だ。
事前のチェックポイント
例えば、次のようなアプローチは買取価格を相場に近付けるために役立つ可能性がある。
- ・パッケージや箱、ラベルに傷をつけない
- ・ラベルや箱などに書き込みをしない
- ・開封をしない
パッケージや箱が無傷の状態なら、相場の金額から減額される可能性はだいぶ低くなる。また、ラベルや箱に書き込みなどをしないこともテクニックの1つだ。目立たない書き込み程度であれば、買取を断られるケースは少ない。ただ、ラベルや箱に文字や数字などが書いてあると、減額の対象になってしまう。買取相場の金額で売りたいときは、品物に極力手を加えないようにしよう。
ウイスキーは、未開封でないと相場の金額で売るのが難しい。開封してしまったウイスキーは、買取を断られる、もしくはボトルだけの買取になるのが一般的だ。こうなると、期待していた金額よりも大幅に買取価格が下がってしまう。
古いウイスキーなどは、査定の前に中身を見て状態をチェックしたくなることがあるかもしれない。こういった場合でも、未開封品を開封してしまうのは避けよう。
価格交渉をおこなう
買取前に査定を受けると、そのお店で相場の金額で売れるかどうかがだいたいわかる。相場よりも安い金額を伝えられたときは、思い切って価格交渉をしてみよう。ヤフオクの落札価格やほかのお店の査定額などを根拠にすれば、主張に説得力がでる。
買取店には、このような価格交渉を予測して、最初は相場よりも安い金額を伝えるところもある。この手のお店は、売り手が増額を求めてきたときに初めて価格を上げるスタイルをとっていることが多い。買取店の意図を見抜いて交渉をおこなうのも、相場の金額で山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットを売るためのテクニックだ。
まとめ
山崎蒸留所オーナーズカスク シェリーバットは、オーナーズカスクのラインアップのなかでも比較的高額で買い取ってもらうことのできるウイスキーだ。年代にもよるが、平均で200,000円前後、最低でも100,000円での買取が期待できることがわかる。ただし、売るタイミングによっても相場は変わるので、査定を受ける前に今一度相場をチェックすることをおすすめする。
先に相場をチェックしておくことで、価格交渉の材料とすることができる。一刻も早く現金化したいというならばともかく、満足いく取引をおこないたいのであれば、一手間かけることでより確実に価値に見合った価格で買い取ってもらうことが可能だ。この記事を参考にチャレンジしてみてほしい。