森田茂 洋画・絵画の価値・買取相場まとめ

買取査定というものは人生の中でそこまでおこなうことではない。特に芸術品や美術品などの買取査定は本当に稀な出来事だろう。

そのため、洋画や絵画を実際に買取査定に出す際にどうすればより高額査定してもらえるかなどを知っている人は少ない。今回は日本の有名な洋画家である森田茂の洋画や絵画にフォーカスして買取相場が高額買取を受けるポイントなどを紹介する。

森田茂の洋画・絵画とは

森田茂は日本を代表する洋画家として有名で、現在もその価値が認められており、洋画マニアの中では、出品されていたらぜひとも欲しいという人も多い。しかし、その希少性からあまり市場に出回る事はない。

では、そんな森田茂の作品はどのようなところが秀でていてどのような特徴を持っているのだろうか。森田茂の経歴を振り返るとともにその作品の魅力について紹介する。

森田茂の経歴

森田茂は1907年に茨城県で生まれた。茨城県師範学校を卒業した後は真壁郡大田尋常高など小学校の教諭として子供たちに絵画を教え始める。教師としての活動を送り、生徒たちに、絵画についての知識を提供しながらも自身の作品の追求を続けた森田茂は出品作業なども並行して行っており、自分の作品を作り続けた。

1926年におこなわれた第3回白牙会展にて入賞を果たすこととなる。この入賞がきっかけとなり、画家としての生活に憧れを持ち始め、本格的に絵画を学び始めることになった。白牙会展で入賞してから2年後、小学校を退任し茨城県から東京へと上京することとなる。

画家としての森田茂

なかなか芽が出なかった時期でもあるが上京から3年後、熊岡洋画研究所に入所し絵画について勉強始めることになった。洋画家としての技術はここで磨かれたと言われている。毎日創作活動に励んでいく中で、飛騨高山へ写生旅行に行ったりとにかく自分の感性を磨くことにチャレンジした時期でもある。

1933年にはそういった努力が実った結果、第一回東光展に出品した白衣が入選となった。このニュースによって人気に火がついた森田茂は翌年のさまざまな賞をとっており、瞬く間に有名になっていく。飛騨高山を写生した作品飛騨祭も入選。

この頃にはすでに森田茂のスタイルが確立しており、絵の具を荒々しく塗るフォービズムの要素を持ち、瞬く間に有名になった。山形県の羽黒山地方の郷土芸能である黒川能シリーズもこの時期に生まれたと言われており、この作品を書くことが森田茂を大きく進歩させる。日本芸術院賞を受賞するなどの功績を残し、洋画家として華々しい人生を送った1人と言えるだろう。

森田茂の代表作と作品の特徴

森田茂の作品の特徴はとにかく荒々しく絵の具を塗ったその見た目だ。フォービズムとも呼ばれるが、情熱を注ぎ込んでいるようなその絵は多くの人を魅了し続けている。絵の具が固まってできたような絵だが、この見た目に魅了される人も多いことからフォービズムを体現している日本人の中では特に有名な存在と言えるだろう。

色を塗ったと言うよりかは、絵の具を擦り付けたような力強い重厚感のある作風が彼の特徴と言えるだろう。代表的な作品としては黒川能や赤富士などがある。どちらも力強い作風で多くの人から人気が集まって高い価値がついている。

森田茂 洋画・絵画の買取査定金額

それでは、森田茂の絵画にはどの程度の買取金額がつくのだろうか。洋画や絵画の世界はピンからキリまであるため、高く売れる場合は数百万円まで跳ね上がる可能性も十分にある。もし、自分の家に森田茂の作品があるのであれば、しっかりと相場を確認し、手入れをして買取査定に出す判断をしてほしい。

絵画の買取相場

絵画は基本的に相場を調べるのが非常に困難だ。ムンクの「叫び」は139億円で取引されたこともあるが、現在はこの価格ではないだろう。絵画全般に言えるが、一概にこの値段で取引しているということはないのだ。同じ作家の作品だとしても1,000,000円以下のものもあれば1,000,000円以上のものもある。

基本的に時価での判断となり、そのときの要因が反映されて価格が決まることが多い。また、上限も存在しないためいくらでも価格が高騰すると言うこともある。インターネットでよく見る価格はあくまで販売事例でしかないので、参考価格として見ることが大事だ。

森田茂の作品の価値

森田茂の作品はものによって大きく価格が変わってくる。たくさんの種類がある黒川能だが、その種類によっても価格の変動があり、200,000円前後で取引されているものもあれば、1,000,000円前後で取引されているものも存在する。

洋画や絵画は買取価格を公表しない業者が多く、詳しい価格は分からないが平均を取るのであれば400,000円前後で取引されることが多い。この価格は他の絵画を執筆している作家との比較で言えば平均的な価格と言える。もちろん全ての絵画が高額で買取されているというわけではないが、高い絵画で言えば1,000,000円をこえる作品もある。

こういった価格もタイミングによって大きく変動することがあるため、もし自分が持っている絵画の価格が気になるのであれば、1度鑑定士に診てもらい査定をおこなうことをおすすめする。また、素人目にはわからないことの方が多いので、しっかりとした鑑定士に診てもらうことが高額買取のコツとも言えるだろう。

森田茂 洋画・絵画の買取査定ポイント

買取査定をしてもらうにもいくつかポイントというものがある。当たり前の話だが、不完全な状態の絵画を高く買い取ってもらうことが不可能である。そのため、できるだけ購入当初と同じ形にするというのがポイントだ。他にもいくつか気をつけなければいけないポイントもあるのでそういったポイントを紹介していく。

洋画や絵画について調べておく

まず、買取査定に出す前に絵画の詳細な情報を知っておくことが必要だ。作品の大きさやサイズ、作品の種類や技法などを知っておくだけでもアピールポイントになる。絵画の場合は額縁の裏に作品の詳細が載っているシールが貼られていることがあるので確認するようにしよう。

また、絵画はサイズが大きければ大きいほど買取価格が高くなるという特徴もある。小さいものになるとそこまで価値が生まれないので、買取査定に出すのはやめた方が良いかもしれない。また今回は洋画だが版画や水墨画などに特化している買取業者もいる。作品の種類によっても買取査定価格は変わってくるので、しっかりとチェックしよう。

作品はしっかりと良い状態で管理しよう

あたり前の話であるが、絵画も状態があまりにも悪いとなると買取査定の際に減額査定となってしまう可能性がある。絵の具や紙を使っている絵画はデリケートなので、しっかりとした保管方法で保管しよう。基本的に高温多湿に弱かったり、紫外線によってのシミや劣化が激しいものが多い。

もし、自宅に絵画や洋画があるのであれば、直射日光が当たる場所や湿気が多いところは避けるようにしよう。あまり家に飾っていないで、箱で保管しているという人は定期的に箱から出してあげることが必要だ。箱の中身の湿気もたまっていたりするので、1ヵ月に1回のペースで定期的に空気の入れ替えをしてあげると作品が劣化せずに済む。

付属品も欠かさないように

次に付属品なども買取査定の対象となることがあるので、買取査定時には必ず持っていくようにしなければいけない。フレームや箱なども買取査定の対象であることは忘れてはいけない。また、気をつけて欲しいこととして鑑定書や保証書がある場合は、絶対持っていくようにしてほしい。

洋画や絵画は贋作が多いため、商品を出しても本物だと信じてもらえないこともある。鑑定書や保証書を一緒に持ち込むことで初めて価値が出るものもあるので、まずは自分が持っている美術品などに、鑑定書がついているかどうかを確認してから査定に行こう。もし、鑑定書がないのであれば、鑑定に出して本物なのかチェックしてもらう必要がある。

複数の買取業者を尋ねる

次に買取業者に買取査定をしてもらうとなった場合、必ずいくつかの業者に行くことをおすすめする。買取業者に実際に買取査定をしてもらうというのは時間もかかり、手間もかかる作業になるが、複数の業者に行き比較をした方が良い。業者によってはかなり格安で買取査定をおこなっている業者もあり大きく損をしてしまう可能性もある。

一方でしっかりとした価格で買取査定をしてくれる業者もあるので、最低でも3社は行ってみて比較してみるということも重要だ。買取業者にはクセのある業者も多いのでどれだけいかにして自分に合っている買取業者を見つけ出すことが重要です。

森田茂 洋画・絵画の買取査定方法

それでは森田茂の洋画や絵画は実際にどんなところに買取査定に出せば良いかわからない人も多い。買取査定に出す場所によってはあまりにもひどい査定結果が返ってくることがある。洋画や絵画はピンキリで買取価格がつくので、できる限りの時間をかけて買取査定について吟味した方が良いだろう

専門の買取業者に査定してもらう

オーソドックスな方法は絵画や洋画専門の買取業者に依頼する方法だ。買取業者にはそれぞれ専門でおこなっているものがあり、絵画の専門業者だと特に力を入れているため、高額買取を受けやすい。また洋画や絵画は特別で、鑑定士がいる買取業者に依頼した方が良いだろう。

本物か偽物かにとって大きく価値が変わってくる世界だ。偽物であれば、その絵画の価値は0円になってしまうため、本物か偽物か判断できる業者でなければいけない。鑑定士がいる業者はサイトに表記していることが多いので確認しよう。

買取業者の中には絵画の作者によって買取価格を変えている業者もいる。買取業者のサイトなどを見るとピックアップされている作者なども表記されているため、確認すると良いだろう。

オークションなどの取引

次にオークションなどに出品して買取ってもらう方法もある。オークションは基本的に自分が希望した金額で買取がおこなわれるため、買取価格に不満を抱く人は少ない。一方で誰も落札しないという可能性もあることを覚えておかなければいけない。

もし買取価格不満を持ちたくないという人がいるのであれば、オークションにチャレンジしてみるのも1つの手段だろう。ただ、絵画をオークションに出す場合は1つ問題がある。それは落札後のトラブルである。

作品の状態や本物か偽物かによってトラブルが起きてしまう可能性も十分ある。しっかりと確証がある状態でしか購入しないという人が多いので、なかなかオークションに出しても手を出してくる人は少ない。

まとめ

今回は森田茂の洋画や絵画の買取査定について紹介した。買取査定についての方法は、洋画や絵画であれば、そこまで変わりはないが作者、作品名、技法などによって買取業者も変わってくることが多い。

できるだけ高額で買い取ってもらえるそんな業者を素早く見つけたいという人には、当サイト・ヒカカクのような一括査定サイトの存在もおすすめだ。手元にある森田茂の絵画を納得の価格で買い取ってもらえる役に立てたらうれしい。