神保町といえば、文庫本の買取を行う店舗が揃っていることで有名である。あまりの書店の多さに迷ってしまうという人も多いかもしれないが、何も考えることなく、店舗に持ち込んでしまうことで、査定額が低く抑えられてしまうことにもなりかねないだろう。
それぞれの書店の特徴や得意分野などを掴むことで、満足のいく査定額を手に入れることができる。自らが苦心して集めてきた文庫本にできるだけ大きな価値を見出してくれる店舗を見つけるためにはどうしたらいいかについて見てみよう。

岩波少年文庫 / yto
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トラックでの買取サービスも行う「長島書店」
長島書店(千代田区神田小川町3-12-3)は、創業が明治35年という歴史のある書店として有名である。数多くの書店が軒を連ねる神保町エリアでも、これだけの歴史を誇る店舗は他にないといっても良いだろう。
これだけの長い歴史を持つ書店ともなると、なかなか入りにくいという人もいるかもしれないが、その点は心配無用。誰でも利用しやすい雰囲気を醸し出している。
もちろん、ネット社会を視野に入れての取り組みについても余念はない。ネット上での買取にも気軽に応じてくれるのも、利用者にとってみれば、ありがたいポイントといえるだろう。
経験豊富なスタッフが揃う
特筆すべきは、神保町だけでも、3店舗も店舗を構えて運営していると点だ。いくら「古本の街」として知られている神保町だが、3店舗も同じ書店が持っているというのは、極めて珍しいといえるのではないだろうか。
神保町だけでも、3店舗も運営していることもあり、扱う書籍の種類の多さもさることながら、スタッフの書籍に対する知識や教養の高さにも期待ができる。
書籍の買取を巡るトラブルなどで挙げられるものとして、買取する業者のスタッフの知識不足などから、査定額が低く抑えられてしまうなどが挙げられる。
長島書店では、経験豊富なスタッフのみが揃うことで、利用者からの不満が起こりにくい環境が整えられているといえる。
ラインナップも豊富
長島書店が扱う書籍については、そのラインナップの豊富さにも定評がある。肉筆物や原画はもとより、哲学書・歴史書・思想書・仏教書なども広く買取してくれるというのも大きな魅力だ。
とりわけ、哲学書や歴史書の買取には定評があり、他の書籍買取店よりも比較的高価買取をしてくれる店舗としての評判も多い。大量の書籍の買取についても、積極的に応じるというのも長島書店の強みともいえる。
注目の出張買取サービス
店舗側が費用を負担して行う、2トントラックや4トントラックでの買取も多くの人からの支持を集めている。「買取で2トントラックや4トントラック?」と思う人もいるかもしれないが、長年にわたって書籍を集めてきたマニアや大学教授、学識経験者などの中には、自宅の多くのスペースが書籍で埋め尽くされるという人もいる。
そのような人にしてみれば、この長島書店のトラックによる出張買取サービスには注目するところといえるだろう。
<アクセス・所在地>
九段下駅から靖国通りを通って徒歩6分。近くには専修大学がある。
所在地:東京都千代田区神田神保町2-5-1
電話番号:0120-414-548
URL:https://www.books-nagashima.com/
本の品揃えに一工夫で多くの人に愛されている「澤口書店」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
長島書店と並んで、神保町を代表する書籍買取店として知られるのが、澤口書店(千代田区神田神保町1‐7巌松堂ビル1階)だ。こちらの書店も、書籍買取について詳しい人の間では、評判の店舗である。澤口書店でも、店頭買取はもとより、出張買取や宅配買取などのサービス展開もするなど、時代の流れに合わせてのサービス提供を行っているのだ。
そして、店頭買取においては、書籍1冊からでも応じるなどの顧客目線に立った取り組みにも高評価が多く寄せられている。
本にまつわる情報を網羅
澤口書店ではあくまでも、多くの人に愛される店舗づくりに注力していることでも有名だ。「本の本」というコーナーを店舗内に設けており、本にまつわる情報を網羅した本を取り揃えるなどの工夫も集客に一役買っている。
書籍に興味を持って間もない初心者にも目を向けるようにしており、書籍のファンのすそ野を拡大していこうという取り組みに余念がないと言えるだろう。
さらに、澤口書店では、日本を含めたアジアやユーラシア大陸の歴史に関する書籍の取り扱い量の多さにも定評がある。やはり、日本に近いエリアの正しい歴史認識を持つことの重要性を意識しての取り組みの一つともいえるが、実際にアジアやユーラシア大陸の歴史に関する書籍を持っている人にとっては嬉しい点といえるだろう。
アジアやユーラシア大陸の歴史を語る時には、どうしても戦争の歴史を度外視しては、語ることができないと考える社長の思想や思い入れが大きく反映しての取り組みかもしれない。歴史や戦争にまつわる書籍を持っている人は相談したいところだ。
もしかすると、そこで社長によるウンチクや豆知識を聞くことができるケースもある。口コミや評判を見ても、社長の眼力の良さには定評があるだけに正確な査定が期待できる。
映画や演劇のラインナップも豊富
映画や演劇などの書籍のラインナップの豊富さも澤口書店の特徴である。そのため、買取においても、映画や演劇などのジャンルの買取には注力することになる。
澤口書店では、他店でも買取らないような年代物と呼ばれるような書籍でも積極的に買取るようにしていると評判だ。利用者の口コミや評判の中には、「こんなものまで買取ってくれるの?」といったような声もあがっている。
したがって、他店で買取を断られたという人も、澤口書店に持ち込んでみるのも良い方法かもしれない。
無料出張買取サービス
澤口書店でも、無料出張買取サービスを実施しており、多くの人が実際に利用している。特筆すべきは、出張買取には社長が原則として出向くという点だ。書籍のことなら何でも知り尽くしているといっても過言ではない社長が自ら出向いて査定にあたるというのも、いかに買取サービスに重きを置いているかということが理解できるだろう。
社長が査定をすることになれば、決断も早いということはいうまでもない。社長のメガネにかなうことで、思わぬ高額査定が飛び出すことも十分に期待できる。
<アクセス・所在地>
神保町駅から靖国通りを通って徒歩1分。アクセスのよい場所にある。
所在地:東京都千代田区神田神保町1‐7 源興號ビル1F・2F
電話番号:0120-68-2332
URL:https://sawatokyokoshoten.com/
創業90年以上の繫盛店「夏目書房」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
夏目書房(千代田区神田神保町1-1)も古本の激戦区として知られる神保町エリアを代表する書籍買取店のうちの一つだ。店頭にも連日のように多くの人が訪れることで知られる。夏目書房がここまで多くの支持を集めているのは、ただ単に書籍を買取るというサービスにとどまらない点にあるといえるのではないだろうか。
創業90年以上という長きにわたって繫盛店として語り継がれるのにも、それなりの理由があることを伺い知ることができる。
取り扱いジャンルが幅広い
取り扱いジャンルの豊富さも、夏目書房の特徴を語る上では決して無視することができない点である。ゴッホやダリ、ムナーリなどの海外の画家はもとより、岡本太郎や瀧口修造、村上隆などの日本人の作品も広く買取ってくれる。
また、夏目書房の特徴的ともいえるのが、写真集や写真論、デザインなどにまつわる美術品や書籍を高価買取する点である。そして、その範囲が広いという点も、夏目書房が大きく人気を集める理由ともいえるだろう。日本国内はもとより、海外作品についても、積極的に買取るのだ。
専門ジャンルも対応可能
哲学や思想、精神分析などの一部の学者や専門家でなければ、なかなか理解が難しいジャンルの書籍の購入にも応じてくれる。
これらの書籍については、大学教授や学識経験者などの一部にしか需要がないという傾向もあるため、一般的な書籍買取店においては、買取に応じないというケースも少なくないが、夏目書房では極力買取に応じるようにしている。
そのような買取ができるのも、長年かけて作り上げた販売網があるからといえるだろう。
夏目書房では、このように書籍買取を積極的に行うことにより、思わぬ好結果を生み出したという実績もある。例えば、買取に応じた時には、まだまだ無名であった作品が、後の作者の活躍により、価値が一気に高まるなどというケースだ。
レアケースといえるかもしれないが、注目に値すべき事案といえるのではないだろうか。
買取の範囲が広い
夏目書房では、書籍以外にもチラシやポスター、和本なども買取に応じるなど、他の書籍買取店と比較した場合に買取の範囲が広いというのも特徴だ。
ホームページでも謳っているが、「こんなものは買取ってくれないだろう」というようなものであってもとりあえず、相談して欲しいとしている。基本的には古書であれば、何でも買取るとしているだけに、気になる人は相談してみるのも良いだろう。
<アクセス・所在地>
神保町駅から神田すずらん通りを通って徒歩3分。
所在地:東京都千代田区神田神保町1−1 木下ビル1F・2F
電話番号:03-3294-3300
URL:http://www.natsume-books.com/
少しでも高く売るためには
文庫本を売るなら、少しでも高値で売りたいという人が多いだろう。そこで、最後に文庫本を高値で売るためのコツを紹介していく。売却前にチェックしておこう。
事前の情報収集
書籍買取店においても、そのほとんどすべてがネットワークサービスを駆使してのサービス展開をしていることも事実である。
店頭買取を行うとともに、出張サービスや宅配サービスなども行うことで、よりサービスの拡充を図っているのだ。そのため、店頭に出向くことなく、ネット上でもさまざまな情報を入手することができる。
仕事などの都合で店頭に出向く時間がない人にとっては、パソコンやスマホなどから意中の文庫本の買取価格などの動向についてチェックすることができるのだ。そういう意味では、利用者にとっても便利な時代といえるだろう。少しでも高く売ることを考えるなら、情報収集に注力することも必要だ。
綺麗な状態で売る
文庫本の買取額をアップさせるためには、キレイな状態で保存するということが重要なことはいうまでもない。できる限りに購入した時に近い状態にしておくことが、何よりも大切である。当然ながら、直射日光を避けることや、高温多湿の場所に放置しないなどということにも気を付けておきたい。
また、付属品などがあった場合には、それらも大事に保管しておくことにも努めたい。シリーズものや連載物であれば、その全てを揃えることが求められることはいうまでもない。間の一つが抜けているなどのことがあれば、査定額が一気にダウンしてしまう。
「たかが文庫本」などという思いを持っていては、高額査定とは程遠い結果になってしまいかねないだろう。
キャンペーンを狙う
キャンペーンなどの機会を狙って買取してもらうというのも有効な手段といえるだろう。どのタイミングで買取に出せば良いかということも常に念頭に置くことで、そのような機会を逃すことなく対応できる。
まとめ
文庫本の買取について、神保町の代表的な3つの店舗について見てきたが、いずれの店舗も知らない人はいないともいえるほどの人気であるので、大いに参考になるだろう。
また、高値で売りためには本の状態をよくしておく必要がある。付属品やシリーズをそろえて売るのも大切だ。さらに、情報を集めておくことで得をすることもあるので、事前にインターネットなどで古本屋の情報などをチェックしておくとよいだろう。