2014年4月、イオンが端末代と通信料合わせて2,980円で発売したことをきっかけに、様々な会社が参入を始めている格安スマホ。docomoやau、ソフトバンクといった大手キャリアを使うと端末代込みで月額総計6,000円は下らないスマートフォンを、月額3,000円程度の低料金で使えることから注目が集まっている。
他方で、大手キャリアも今年9月のiPhone6発売に合わせて新しい料金体系を発表した。格安スマホとは何か、大手キャリアの料金は果たして割高なのか。大手キャリアは不当に高いという批判を聞くこともあるが、今回はそれも含めてスマートフォンの料金について考えよう。

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「従来のスマホ」と「格安スマホ」の違い
そもそもスマートフォンを利用するには端末購入と通信サービスの契約の2つが必要。
従来のスマホ
ソフトバンクなど大手キャリアのサービスを利用してスマートフォンを購入する場合は、基本料金やパケット通信プランを選んで通信サービスを契約し、同時にスマートフォン端末を購入する。いずれも同じキャリアのショップで済ませるため、1つの流れに感じるのだが、サービスの契約と端末の購入の2つを申し込んでいることになる。一般的に大手キャリアのスマートフォンはそのキャリアの通信サービスしか利用できないよう、SIMロックというロックがかけられている。
格安スマホ
格安スマホの場合も、「格安SIM+スマホ端末」のセットでの購入が一般的だ。単純に今所持しているスマートフォンを利用したまま、通信契約だけを格安SIMに変えるということは難しかったりする。それでも、端末代込みで3000円を切るような料金プランが可能だ。
ただ、海外で買ったスマートフォンや中古のスマートフォンを持つ人向けに通信サービス単独での提供もあり、この場合は格安SIMだけを契約することになる。また、NTTの通信を利用しているSIMが多いため、元々docomoユーザーの人は端末がそのまま使える可能性は高い。
秋葉原の中古品を扱う店舗では、docomoのギャラクシーの中古と、ワイモバイル2年契約セットで売っていたりする(更にdocomoは2011年以降の一部の端末について、3000円でSIMロック解除ができる)。
1、格安SIM
格安SIMはMVNO(仮想移動体通信事業者)という携帯電話やPHSなどの無線通信網を自前で持たない事業者が提供している。MVNOはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなど自前の通信網を持つ事業者の通信網を借り受けることで「格安SIM」を販売する。このMVNOや、MVNOからSIMの提供を受けた家電量販店などが格安SIMとセットで販売を始めたのが格安スマホである。
また格安スマホでは多くの場合、大手キャリア同様「090」「080」「070」から始まる携帯電話番号を使った音声通話ができる。
2、スマホ端末
料金に大きな影響を与えるのが「端末」。格安スマホに使われるのはSIMフリー端末である。この端末に格安SIMを入れて使うのだが、最新式の機種を使おうとするとどうしても端末代が高くなってしまう。安くするには1年前のモデルや海外メーカーのモデルを使うとよい。
またLTE非対応モデルは安い。LTE対応だと月1500円×24か月なのに対し、非対応ならば月600円程度×24か月とまさに格安と言えるだろう。ただし、LTE非対応であればLTE対応の通信サービスを使っても通信速度は遅くなる。安い端末はスペックが低くなることが多く、スペックと料金はトレードオフの関係にある。
格安スマホを使う場合の料金
格安スマホを販売する業者の料金を以下にいくつかまとめた。基本料金が結局のところの毎月支払額である。端末によって端末代は変わることに注意して欲しい。また基本料金の内訳にある通信料は、データ通信量を増やすことで上昇するので注意。

通信サービスは月額料金を支払って利用する。スマホ端末は、一括でまとめて支払うこともできるが、多くは24回(2年)の分割払いにすることが多く、当初2年間の支払いは、端末代込みで月額3000円前後と考えるといい。通信料の支払い額を見ると、1600円前後が中心となっている。内訳としては900円のデータ通信と700円前後の音声通話サービスのオプションが加わったものと考えられる。
格安スマホの落とし穴
電話回線を経由して話す音声通話が備わっていない場合がある。その場合にはLINEや楽天でんわといったネットを使って話せる通話アプリを使用するとよい。ただ、通話アプリ使用中もパケットを消費する。高速通信の制限もあるため、Wi-Fiを持ち歩いている人ならばメリットがあるが、そうでない場合にはパケット通信量に注意が必要である。音声通話のサービスを提供している業者であれば追加することもできるが、その場合は余計に金額がかかる。大手キャリアでiPhone6を使う場合の料金
では、ここでiPhone6を使うときの料金も見てみよう。2014年9月に発売されたiPhone6の一番容量の少ない16GBの機種は、大手3社すべてで端末代が実質0円になっている。2年間契約することと引き換えに、キャリアが機種代金を補助してくれているのだ。

この表では、使う人はごく少数であるため10G以上パケットを使うプランは掲載を省略した。じつは大手キャリアにおいてもパケット通信料自体は決して高くないことがわかる。また、iPhone6は高速通信に対応しているが、大手キャリアであれば当然その速さを享受できる。
大手キャリアの料金の中でどうしても目を引くのが、「通話など基本料金」である。結局大手キャリアはあくまで「電話」としての機能を提供したいわけである。大手ではここで2916円×24か月=69984円がかかり、最新の端末代に近い金額が必要となる。ただ、大手キャリアでは端末が実質無料で提供されていることに留意しておこう。
なお、以下の記事では大手3社キャリアの一番安いプランをまとめているので、参考にしみてはいかがだろうか。
参考:一番安い携帯料金はいくら?docomo、SoftBank、auを比較
料金比較まとめ
格安スマホは通信速度や通信量、端末の新しさ、通話の利便性にある程度制限が加わることを覚悟すれば、たしかに料金を抑えることができる。他方で、大手キャリアも決して高くはない料金でスマートフォンの料金プランを提供している。
高速通信に対応し、便利な機能とデザイン性を兼ね備えたiPhone6など最新のスマートフォンを使うのであれば、通信速度が遅く通信量にも制限がある格安SIMはむしろ不釣り合いといってもよいのではないだろうか。
格安スマホで得する人
あまり通話しないし、データ量もそこまで多くない(例えば動画コンテンツなどは見ない)、又は別途ポケットwi-fiなどを契約しているという人にとっては格安スマホは魅力的である。端末代込みでも2000円程度に収められる可能性があり、docomoユーザーだった人は端末もそのまま使える見込みが大きいので、月額1000円を切るように設計することもできる。
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niftyが運営するNifMoの場合、端末代も込みで月々2000円台後半。追加料金なしで公衆Wi-Fiサービス(BBモバイルポイント)を使うことができ、データ通信料も節約できる。また、いまなら2000円のキャッシュバックが行われている。
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終わりに
格安スマホ市場はまだ発展途上にあり、通信速度が遅いとかデータ通信の容量制限があるといった欠点も多く聞かれる。さらに、大手キャリアと違い、スマートフォンのバージョンアップで突然使えなくなってもサポートはあまり期待できない。今後は料金の安さに加えて、利便性の向上が期待されよう。
番外編
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