菊花石の価値・買取相場・査定情報まとめ

世界中の石コレクターが注目する菊花石は、鑑賞石市場の中で最も買取実績の多い商品だ。

昭和27年に特別天然記念物に指定された菊花石は、他の鑑賞石とは比較にならないレベルの高値で売れる存在になりつつある。

また近頃では、菊花石の高額査定実績を公開する専門店も増加傾向にあるため、現金化を目指す皆さんにとっても売りやすい環境が整っていると考えて良いだろう。

当ページでは、菊花石の買取相場や査定情報を確認しながら、この商品をスムーズに売却するコツを整理していきたい。

Chrysanthemum Stone / subarcticmike

菊花石とは？

鑑賞石の最高峰と言われることもある菊花石は、美しい菊の模様のある石の総称だ。

玄武石を母石とする菊花石には、純白、紫、黄、青などの色で菊のように見える放射状の模様ができやすい傾向がある。

地質学的観点から見て最高品質とされる「根尾谷の菊花石」については、1952年に国の特別天然記念物になり、岐阜県本巣市の指定区域での採取は厳しく禁止されるようになってしまった。

菊花石が高く売れる理由とは？

数十年前に石の収集ブームの去った日本国内で未だに菊花石が高く売れる背景には、下記3つの魅力と市場動向が大きく関係している。

希少性

特別天然記念物に指定された菊花石は、一般の銘石や鑑賞石のように一般人が自由に採取のできない存在になってしまった。

また現在流通している菊花石の多くは、前述の指定区域外で採取されたものや偽物となるため、昭和の時代に採られた天然石に世界中のコレクターが注目することも納得できる動向だと言えるだろう。

美しさ

本物の花が埋められたような菊花石の美しさは、茶室の床の間などでも映える模様となっている。

こういった美しさに魅せられたコレクターの中には、菊花石の購入をきっかけに蛇石などへの興味を膨らませていく人も少なくない。

また買取業界の中では、美術品や骨董品の買取業者が積極的な査定を行っているため、菊花石には単純な石に留まらない天然の芸術に近い価値が秘められていると考えて良さそうだ。

外国人コレクターの影響

日本国内における菊花石の買取は、世界中の外国人コレクターによって支えられているといっても過言ではない。

特に石ブームが到来しているアメリカでは、鑑賞石の採取ツアーが企画されるほど多くのファンが存在するようだ。

こういった形で世界のコレクターから注目される菊花石には、シンプルな菊の柄によって「初心者や外国人でもその魅力に気づきやすい」という特徴もある。

菊花石の買取実績、買取相場

菊花石の買取相場は、サイズ、色柄、コンディション、ショップの査定基準によってかなりの開きが生じる傾向がある。

持ち込むショップによっては、同じ石の査定額に10倍もの差異が出たケースも存在するため、これから紹介する買取相場を頭に入れた上でしっかり相見積もりや比較検討を行なうようにしてほしい。

3,000円～10,000円

「何でも買い取ります」をキャッチフレーズにするリサイクルショップでは、菊花石に対する知識に乏しいことによって数千円の査定しかつかないケースも多く見受けられる。

特に菊花石を含む銘石や鑑賞石の場合は、専門店の査定士であっても鑑定が難しい実情があるため、高価買取を狙うならリサイクルショップ利用は避けた方が良いかもしれない。

20,000円～50,000円

共箱や台座といった付属品の揃った菊花石は、産地などがきちんと確認できることによって小さなものでも数万円の高額査定がつく。

また、有名産地で採取された鑑賞石には鑑定証などの書類も付いているため、こういった付属品を丁寧に扱うことも高額査定に欠かせない行動だと言えるだろう。

1,000,000円以上

床の間に置いた時にかなりの存在感を示すほどの大きな菊花石には、1,000,000円～1,500,000円もの高額査定がつくこともある。

特別天然記念物の指定産地となる岐阜県根尾谷の菊花石の中には、人気テレビ番組・開運なんでも鑑定団で2点1,000,000円の査定がついたものもある。

こういった高価買取実績を見ていると、菊花石特有の花々が絵画のような美しさを放っていることに高い評価が付くと気付かされる。

菊花石を高値で売るポイント まとめ

菊花石の売却で納得の査定を得たユーザ達は、銘石・鑑賞石買取のコツとも言える下記3つのポイントを実践している。

大事に保管する

高く売れた菊花石には、傷、汚れ、擦れといった減額対象の要素がほとんどない。

これに対して美しい花柄の割に数万円にしかならない菊花石の場合は、飾ることが少し難しくなるほどの割れや傷などがあるようだ。

こういった形でコンディションによって数万円もの減額が生じる菊花石も、一般商品と同じように「丁寧に扱う」とか「大事に保管する」といった取扱いが必要だと言えるだろう。

付属品が菊花石の価値を高める

完全なる天然石かつ唯一無二の存在である菊花石は、その情報が記載された箱書きや台座の底にある刻印を見て、査定をするしかない実情がある。

付属品が一切なく、石だけの持込みの場合は、岐阜県本巣市などの産地がわからないことで高額査定が狙いにくくなる。

また、偽物を買取るリスクを回避しようと考える専門店では、付属品がない時点で買取NGにすることもあるため、注意をしてほしい。

菊花石の買取のできるショップの特徴とは？

菊花石の売却に適しているのは、銘石・鑑賞石買取が得意なショップだけである。

取り扱い品目としては、美術品や骨董品買取を行なう専門店で菊花石を歓迎してもらえるケースが多いようだ。

菊花石に詳しい査定士のいない業者に持ち込んでしまうと、非常に価値ある天然石に数万円もの金額しかつかないこともある。

また販売ルートが豊富なショップでは、買取相場では想像できないほどの高値を付けてくれる可能性もあるため、オンライン査定などを利用しながら、自分の菊花石に興味を示してくれる売却先を探してみると良いだろう。

まとめ

鮮やかな菊の模様の美しい菊花石は、その査定や扱いに慣れている専門店に売ることで、確実に高く売れる天然の美術品と捉えて良いだろう。

外国人コレクターによって注目度が高まる近頃では、菊花石専用の買取ページを設ける業者も増えているため、ヒカカク！などの便利なWEBサービスを活用しながら納得の査定を付けてくれるショップを発見してみてほしい。

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