あまり頻繁にあるものではないが、実は古くから使われている蔵戸や板戸などは買取依頼すると高値になることがある。基本的には古民家を取り壊した際に売る人が多いだろう。なかなか普通の家には蔵戸や板戸は置いてない。
しかし、遺族が古民家を持っていたということは少なくない話だ。
そんな時、蔵戸や板戸はどれ位の値段がつくのか、査定にはどのような部分がポイントとなるのか、など、蔵戸や板戸の買取相場や査定情報を解説する。
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蔵戸・板戸とは
そもそも現代では蔵戸・板戸は使われることがほとんどないため、蔵戸・板戸という名前を聞いてもピンと来ない人もいるだろう。それもそのはずだ。蔵戸というのはその名の通り、蔵に入るための扉のことだ。
現代で蔵を持っている人なんてそうそういない。もし蔵を持っていたとしても何らかの理由で解体しなければ蔵戸を売る人はいない。
板戸というのはその名前の通り、板で作られた扉のことだ。板戸に関しても最近では使われることはまずない。
昔ながらの和風な家などで未だに使われていることもあるが、そういった昔ながらの家はどんどん少なくなってきている。まず都心の若者は知らないだろう。
なぜ蔵戸・板戸は高値がつきやすいのか
蔵戸や板戸は今では使われることは少なくなったものの、希少価値の高いものとなっている。
使われなくなったから安くなるのではなく、使われなくなったからこそどんどん高くなるものなのだ。特に蔵戸や板の歴史は古い。このような古い建具というのはとても貴重だ。
また、最近ではアンティーク好きからの需要もある。洋風の家の中にあえて板戸を取り入れたり、おしゃれ感覚として使う人も増えている。
蔵戸や板戸にはどんなものがあるのか
なんとなく和風な家についている扉という位しかイメージできないかもしれないが、蔵戸や板戸の種類は数多い。そこでいくつかの蔵戸や板戸を紹介しよう。
欅框に虎斑栃一枚板 極上建具
298,000円もする板戸だ。昭和に作られた板戸で、欅と栃の堅木で構成された奇跡の板戸と言われている。
花鳥図一枚板の板絵2枚1組
155,000円の板戸だ。明治期前後に造られた板戸で、木の模様だけではなく巨大な1枚の絵を楽しむことができる。建具士と絵士の合作の板戸は珍しい。
変わり障子枠の田舎風帯戸M
34,500円の、一般的な板戸だ。明治〜大正に作られたものだが、特別な部分はない。田舎の和の雰囲気を感じさせるデザインで、障子枠もついている。
大迫力重厚時代くぐり戸
なんと920,000円もする蔵戸だ。明治期前後に作られたもので、大きな扉になっていながらくぐり戸がついている。時代の雰囲気を感じさせる重厚な作りで、迫力のある金具も特徴的だ。
上質欅の鉄格子蔵戸
300,000円の蔵戸だ。欅を使って作られており、とても美しいデザインになっている。木と鉄金具がバランスよく施され、芸術作品と称されても良いレベルだろう。
春慶塗風 升格子蔵戸
55,000円の蔵戸だ。特に工夫などはなく、シンプルで美しい蔵戸になっている。
蔵戸・板戸の査定情報
蔵戸や板戸を査定してもらうにはどんなところに頼めばいいのか、また、査定に響く部分はどんな部分なのか、蔵戸や板戸の査定情報を解説していこう。
査定ポイント
蔵戸や板戸の査定ポイントは全部で3つだ。
- ・時代
- ・傷み
- ・破損
この3つのポイントが査定額に大きな差をつけることになる。
時代
蔵戸や板戸は基本的に現在では残っているものが珍しい。どれ程昔のものなのか、どの時代に作られたものなのか、によって査定額が異なる。
もちろん古ければ古い程高値がつきやすい。
傷み
蔵戸も板戸も木を使って作られているため、どうしても木の傷みは避けられない。多少の傷みであればそこまで大幅に査定額が下がることはないが、大きく反ってしまっている場合はどうしても査定額が低くなってしまう。
破損
一番気を付けておきたいのが破損だ。蔵戸や板戸は蔵の解体時に見つかることが多い。そのため、解体時に破損してしまうこともある。
大きな破損の場合は査定額にかなり差が出てしまう。できるだけそのままのきれいな形の方が高値がつきやすいのだ。
蔵戸や板戸の査定依頼
蔵戸や板戸をどこに査定してもらえば良いのか悩む人は多いだろう。なかなか大手のリサイクルショップで買取してくれるところは少ない。
蔵戸や板戸の買取や査定ができるのは大きく分けて3つ。
- ・骨董屋
- ・古民具、古家具専門業者
- ・オークションやフリマ
この3つであれば基本的に査定や買取は可能だと考えて良い。
骨董屋
骨董屋は蔵戸や板戸などの年代物を取り扱っている所が多い。蔵戸や板戸がかなり古い時代に作られたものならば、骨董屋も放っておかないだろう。
ただ、骨董屋はそこら中にあるものではなく、どちらかというと店舗数が少ない。地元に骨董屋がない場合は少し不便に感じてしまうだろう。
古民具、古家具専門業者
古民具、古家具専門業者であれば100%蔵戸や板戸を査定買取してくれる。知名度はないものの、古民具や古家具専門の業者は年々増えている
蔵戸や板戸を売るのにはもってこいの業者と言えるだろう。
オークションやフリマ
どうしても地元に骨董屋や古民具、古家具専門店がない場合はオークションやフリマに出すのも良いだろう。ただ、オークションやフリマの場合は査定ではなく自分が値段をつけなければいけない。
うまく高値で落札されれば良いが、本来なら高い蔵戸や板戸を安く売ってしまう可能性もある。ハイリスクハイリターンだ。
蔵戸・板戸の買取相場
では実際に蔵戸や板戸がいくらで売れるのか買取相場を解説しよう。しかし、上記で販売されている蔵戸や板戸を紹介したように、蔵戸や板戸はかなりものによってピンキリだ。
蔵戸の場合鉄金具なども大きく、重厚感のあるものの場合は300,000円前後が買取相場と言える。板戸の場合は木の状態も良く、枚数がそろっているものであれば400,000円前後が買取相場だろう。
しかし、もちろん安く取引されているものもあり、10,000円前後で買取されているものも少なくない。蔵戸や板戸に関しては平均相場が割り出しにくく実際にその物を見なければ何とも言えないのが事実だ。
買取依頼時に気を付けるべきポイント
蔵戸・板戸の買取を依頼する上で気を付けるべきポイントを解説する。注意するべき点を知らないままでは、大きな失敗につながってしまうこともあるのだ。
家の解体時
蔵戸や板戸を探そうと思っても、現在住んでいる家にたまたま蔵戸や板戸がついているということはまずありえない。蔵戸や板戸は古い家や古い蔵にしかついていないからだ。
大抵蔵戸や板戸を見つけるのは祖父母の家など、古い家を掃除した時だろう。掃除した時ならばまだ良いが、注意しなくてはいけないのは解体時。リノベーションや、家を売るとなった際の解体時には、先に蔵戸や板戸がないか確認しておくべきだ。
解体時に気づかないままになってしまうと、蔵戸や板戸も一緒に解体されてしまう。せっかく数万円になるものが、ただの廃材になってしまうのだ。
特に家に蔵がある場合は絶対に先に蔵戸は外して保管しておこう。このような解体時には、解体の前に業者を呼んでくことをおすすめする。遺族の家の解体であれば、遺品整理の鑑定士を呼ぶこともできるので解体前に家のありとあらゆる部分の鑑定を依頼できる。
その時に蔵戸や板戸があれば、発見してくれるだろう。
つい素人目線ではただの扉に見えてしまうが、その価値は底知れないので、間違っても廃材にしないように気を付けよう。
買取を依頼しても良いものか確認しておく
例えば遺族が住んでいた家の板戸、リノベーションするために解体する蔵の蔵戸。これらの買取を依頼すればもちろん値段がつく。しかし古くから自分の家に伝わる大事なものであれば売らない方が良い。
まず自分の一存だけで売ってしまうことがないように気を付けよう。先祖代々伝わってきた蔵戸、特に家紋などが刻まれているのであれば絶対に売る前に家族や親戚に確認するべきだ。
先祖代々大切にされているものならば、お金よりも大事な価値がついている。もしもお金欲しさだけで売ってしまい、トラブルになれば今後の家族関係や親戚関係に大きな支障を与えるだろう。
これは蔵戸や板戸のようなものだけではなく、古民具などにはついてくるトラブルなので、他の古民具を見つけた際にはまずは身内に相談するべきだ。
電話やメールで細かく情報を伝える
業者の中には出張買取してくれる業者もあり、キャンセルしても料金がかからないなんて優良な業者もある。しかし、遠方の場合は業者と言えども足を運ぶのは大変だ。
価値があるものであれば業者も喉から手が出る程欲しいだろうが、価値がないとわかっているものに足を運ばせるのは失礼になってしまう。そんなことにならないように、前もって電話やメールで蔵戸・板戸の特徴を伝えておこう。
最初からどんなものかわかっていれば業者が足を運ぶのも苦痛にはならないだろう。業者の負担をなくすため、あらかじめ大体の査定額を把握するためにも大事なことだ。
蔵戸・板戸のおすすめ買取業者
では最後に蔵戸・板戸を買取してくれるおすすめの業者を紹介しよう。蔵戸や板戸をいざ売る時に参考にしてほしい。
ますけん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ますけんは骨董品・中国骨董品・人間国宝・古美術茶道具・コレクション品など幅広く買取をおこなっている業者だ。電気機器や楽器なども取り扱ってはいるが、基本的には年代物の取り扱いが多い。
買取方法は出張買取と宅配買取の2つの方法がある。どちらもまずは電話かメールで連絡し、そこからどのような方法で買取をすすめていくか決める。出張買取の場合の出張費は無料、郵送の場合も着払いで送れば良いのでデメリットがない。
また、店舗に持ち込んでの買取依頼も可能だ。査定が済めばそのまま買取となるが、査定額に納得いかない場合はキャンセルも可能。キャンセル料などもかからない。
引っ越し時や遺品整理の際の査定もおこなっているので、古いもので値段がつくかもしれない場合は依頼しておくと便利だ。
店舗は東京都町田のみに1店舗しかないので、関東近郊以外の方では持ち込み査定は難しいだろう。都内であっても埼玉側では遠くなってしまう。電話の受付時間は9:00〜21:00と12時間受け付けてしているので、まずは電話の相談から始めるのもありだ。
古福庵
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古福庵は箪笥や建具、古民具などを主に取り扱っている業者だ。古福庵の一番の特徴は古福庵で買い取った家具などの設置や空間演出をしてくれるところだ。
古福庵は基本的に買取した商品をきれいにしてまた新たなお客さんに売るという流れだが、売ったらそれで終わりではなく、空間演出まで施してくれる。特に今回のような蔵戸や板戸は素人では取り付けがかなり難しいだろう。そんな時には古福庵のこのシステムはかなり助かる。
ホームぺージ上では古福庵の代表、店舗の店長、それぞれのスタッフの紹介もされているので、信頼して利用できるのも古福庵の特徴と言えるだろう。
店舗は町田本店と八王子の2店舗。この2店舗しかないので、関東圏外の場合は利用しづらいが、関東圏内、東京や神奈川の人ならば比較的便利な位置にある。
のびる
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
のびるは骨董や建具、時代家具や古美術品を扱っている業者だ。埼玉県新座市に店舗があるが、東京近郊であれば出張買取もおこなってくれる。
また、のびるで購入した商品は購入日から1年未満まで無料で預かってもらえる。例えば、引っ越しの最中に購入したり、リノベーションの最中に購入してもこのシステムを利用すれば安心して購入できる。
ホームページには「NOBIRU JAPANESE ANTIQUES」と記載されており、日本人だけでなく、外国人に向けても日本の古文化を発信している様子が伺える。
また、新入荷商品なども随時更新されているので、どんなものを買い取っていて、どんなものを売っているのかホームページ一つでわかる。工房風景の写真などもしっかりと掲載されているので、安心して利用できるだろう。
まとめ
蔵戸・板戸は簡単に家から出てくるものではないが、祖父母の家などを見てみると意外と簡単に見つかることもある。蔵戸がある家はかなり少ないが、板戸ならば比較的残っていることが多いのだ。
解体やリノベーションする時にはこの蔵戸・板戸を見逃さないようにしよう。もしも歴史が古いものであれば、数十万円程手に入れられる可能性もあるのだ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策