響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶は、サントリーが発売した限定ウイスキーである。山崎蒸溜所と佐賀県有田焼きの人間国宝である十三代今泉右衛門とのコラボによって生み出され、2002年に限定150本が販売された。
ウイスキーファンだけでなく、愛飲家たちや買取業者が注目したその販売価格はなんと1,000,000円であった。ここでは響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の特徴や魅力に加えて買取相場や業者の動向、高く買取するためのポイントを紹介する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
特徴と魅力
響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶は、山崎蒸溜所で育まれた響35年を有田焼の色絵薄墨草花文洋酒瓶に入れただけではない。日本を代表する伝統工芸品とジャパニーズウイスキーの代表的ブランドの共演による新たな価値創造なのだ。
熟成ウイスキーの味わいと香り、そしてウイスキー特有の美しいこはくの色合いに加えて、名工によって想像された有田焼きボトルを楽しめるという他にはない魅力をそなえている。ちなみに色絵薄墨草花文洋酒瓶(いろえうすずみそうかもんようしゅびん)と読む。
他にはないコラボ
1998年、サントリーに在籍するあるデザイナーが十三代今右衛門作の作品や仕事ぶりに魅せられたのが始まりであった。デザイナーは思い切って十三代にウイスキー用のボトル開発を依頼するのだが、氏は「和の器にウイスキーなんて」とうがったという。
しかし有田の地へ何度も訪れる若きデザイナーの熱意や和とは異なるウイスキーという題材に刺激を受けた氏は、依頼を引き受けたのだった。サントリー創業者・鳥居信治郎の「やってみなはれ」精神が、和の名工と洋酒という異なる素材を引き合わせたのである。
十三代の技術の粋を集めた有田焼ボトル
十三代今右衛門作は、ウイスキー用の有田焼の器という未踏の領域であったためデザインの着想に時間を要したが、2000年初夏に焼き上げに成功した。洋梨のような下膨れした美しい造形に六面取り(六角形)を与え、今泉家だけに伝わる一子相伝の色絵技法を施した。
さらに氏の独創による薄墨色の吹付け技法で草花文を浮かびあがらせ、有田焼とウイスキーのコラボにふさわしい有田焼の器に仕上げたのだ。色絵薄墨草花文には、十三代が施した技法が全て記されている。また最後に洋酒瓶と加えることで、ウイスキーのための器であることを示した。
名工が生み出した有田焼ボトルにふさわしい熟成の響き35年
現代の名工が生み出した十色絵薄墨草花文洋酒瓶にふさわしいウイスキーでなければならない有田で十三代が生み出した器に魅了された山崎蒸溜所のブレンダーは、大阪への帰路、通常の響ブレンドにくわえてさらに一樽、伽羅をおもわせる秘蔵ミズナラ樽の原酒の香りを与えることを思いつく。通常の響は、山崎ピュアモルト30年をベースにさまざまな原酒をブレンドしている。
しかし、響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶は、それをこえた35年ものをベースにブレンドした。さらにミズナラ樽の原酒を加え今までにない響に仕上げているのだ。響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶だけのパッケージ
色絵薄墨草花文洋酒瓶に魅了されたのは、パッケージ担当者も同じであり、有田焼の器にふさわしい和紙の立体包み紙をパッケージにすることを思いつく。パッケージには楮和紙を採用、古くから和紙の原料となっている楮(こうぞ)を原料としており、繊維が太く丈夫であるため有田焼の器を包むのに最適である。和紙本来が持つ色合いを残したのは絵付け焼き上げ前の白い磁気をイメージしたからだ。
その和風スタイルと響の刻印のみが、響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶専用パッケージであることを教えてくれる。さらに高級和風品に欠かせない桐箱のふた書きとふた裏に「十三代今右衛門」の落款があり、それらを収める化粧箱も付いていた。
圧倒的な希少性
十三代今右衛門やブレンダー、パッケージ担当者、そして山崎蒸溜所の熟成ウイスキーによって完成された響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶は、今後生まれ出ることはないだろう。器づくりを担った十三代今右衛門が、発売される1年前の2001年に他界しているからだ。
また山崎蒸溜所が誇る原酒をブレンドした心おどらせるような熟成の風味と香り、秘蔵ミズナラ樽の原酒による伽羅のスパイス、そして立体型和紙パッケージへのこだわりなど、響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の希少性は圧倒的だ。この特徴と魅力が、ウイスキーファンだけでなく買取業者にも注目される理由となっている。
買取相場
響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の買取相場は1,350,000~1,900,000円前後である。数十年前の2002年発売されたこと、人間国宝の手によって生み出された有田焼の器の価値が高い相場になっている理由だ。
さらに響35年ものや秘蔵ミズナラ樽原酒の魅力、和の器をイメージできるパッケージなど、何から何まで特別な存在は、買取相場においても可能性を秘めている。ここでは買取業者ごとの買取参考価格などや背景などについて触れていきたい。
大黒屋
買取価格
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ウイルス
対策
大黒屋は響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶への買取に力を入れており、参考上限買取金額が1,900,000円となっている。2002年当時の販売価格が1,000,000円であったが、実に最大90%も付加価値をつけているのだ。2015年から始まったジャパニーズウイスキーへの関心の高まりとともに響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の買取相場も急騰している。
ネオブライスやミスター・フロンティア
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ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
ネオブライスの買取参考価格は、1,350,000円前後となっており、こちらも定価に比較して35%も上昇している。またミスター・フロンティアでは、響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の買取下限額を1,400,000円としており、定価よりも40%以上高く買取できる。
いずれも大黒屋に比較すると低いが、これらの参考買取額は下限である。そのため、パッケージ状態や保存状態、付属品の有無などによって大きく上昇するものと考えられる。
パスワーク
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対策
酒買取のパスワークは響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の買取実績をサイトに掲載している。残念ながら買取額を公表していないが、他の買取業者の下限が1,350,000円であるため、これを下回ることはないと言えるだろう。限定150本という希少性もまた響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の買取相場を上げる要因である。
ヤフオクの落札額
ヤフオクに2018年7月30日に出品された十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶が、なんと2,296,000円で落札された。これが響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶における最高取引額であると考えられる。実に定価の2~3倍ほどの落札額となっており、そのすさまじい人気と評価をうかがわせる。
骨董品としての価値もある
董品としての価値もあるため、ウイスキーを飲み干してしまっても買取できる。ヤフオクをチェックすると、人間国宝であった十三代今泉右衛門の技術や技法への評価は極めて高いことがわかるはずだ。
安価な陶磁器であっても10,000円以上、額皿や花瓶となると40,000円以上、大皿や香炉となると150,000円前後で取引されるほどである。十三代今右衛門の手によって生み出された色絵薄墨草花文洋酒瓶は、限定150本であることを考えると相応の価値がつくのではないだろうか。
高く買取してもらうポイント
ここでは、響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶を高く買取してもらうポイントを解説していく。
付属品をそろえておく
響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の販売当時の付属品としては、桐箱とひも、立体型和紙パッケージとひも、化粧箱に加えて、今泉右衛門や響の歴史を紹介する冊子や専用の小型化粧箱などが付属している。これらが全てがそろっていれば、その希少性を最大限に生かして査定できることだろう。
特に桐箱や立体型パッケージ、化粧箱がないと査定減額されてしまう。買取する際には付属品を必ずチェックして可能な限りそろえておこう。
未開封品がベスト
響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶が未開封状態であれば、高く買取できる。洋酒瓶自体の価値も高いがメインとなるのは、やはりウイスキーである。開封すると35年もの熟成された甘味やうまみ、石といった風味が少しずつ変化していき、秘蔵のミズナラたるで熟成された伽羅のような香りも薄まっていく。
アルコール度数43%なので風味の変化も少ないが、開封すると中古品扱いになる。そのため、買取業者が示す下限査定額1,350,000円を大きく割ってしまうのは避けられない。
査定前にきれいにしておく
響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶というだけでも査定担当者は驚くだろう。しかし化粧箱がやぶれていたり、へこみがあったり、シミなどがあると担当者の心証を悪くしてしまう。
せっかくの希少なウイスキーだからこそ査定前にホコリを拭き取るなどしてきれいにしておきたい。なお2002年発売されたため、化粧箱や桐箱や紐に経年劣化が起きるため、年月を経た変化については対処しなくても良い。
適切な保管状態を保つ
瓶詰め後のウイスキーは温度や湿度変化が風味に影響してしまうので注意してほしい。響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶が手元にある場合は紫外線が届かず、1年を通して湿度や温度変化が小さく、頻繁に利用しない押し入れやクローゼットの奥、あるいは床下収納をおすすめする。
また振動によって水素結合が壊れてしまうと風味に影響するので、頻繁に使用するタンスや冷蔵庫といった場所は保管に向いていない。保管方法が適切であれば風味の変化が少ないと判断されるため参考買取下限額よりも大幅アップを期待できる。
買取業者を比較する
買取プレミアムやリファスタ(Refasta)、おたからやといった複数の業者に査定見積もりを依頼して比較検討してほしい。1社だけに査定依頼すると比較できないだけでなく、買取後に別業者の買取実績や参考買取価格を見て、ショックを受けることもあるからだ。
世界に150本しか販売されなかった35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶を手ばなすのだから複数の業者に競わせてはいかがだろうか。また無料査定サイトを利用すれば1度に複数の買取業者の見積もりを比較でき、LINE査定という方法も便利なのでおすすめする。
ヤフオクやメルカリ、ラクマをチェック
ネットオークションサイトやフリマアプリなどを定期的にチェックすることも欠かせない。ヤフオクやメルカリ、ラクマでは出品されたウイスキーが高値をつけることは珍しくなく、買取相場にも影響するからである。
特にヤフオクは必ずチェックしておきたい。過去には響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶が2,000,000円以上で落札されたこともあるからだ。定期的にチェックすることで相場観も養えるだろう。
売りどきはあなた次第
響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶は150本の限定品であり、中身は賞味・消費期限のない熟成されたウイスキーなので、売りどきを自分で決められるだろう。ただし買取相場急騰の背景にある2015年からのウイスキーブームがいつまで続くかは不明なので、思い立ったときが吉日となる。今後も飲む予定がなかったり、保管場所に困っているなら早めの買取をおすすめする。
またさらなる高値を待つため手元に置くという方法もある。響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の売りどきはあなたの思い次第で決められるのだ。
まとめ
本コラムでは、日本の伝統文化とコラボした響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶の買取相場をご紹介してきた。サントリーが製造している響にはあらゆるラインナップがあるのだが、その中でもこの響35年 十三代今右衛門作 色絵薄墨草花文洋酒瓶は圧倒的に希少価値が高いということがわかる。当初の販売額が1,000,000円だったこともあり、現在の中古市場では定価に数十万円をプラスした買取額になることが多い。
しかし高額売却が期待できるお酒だからといって油断は禁物だ。業者によっては買取額に数万円〜数十万円の差が生じることも十分に考えられる。そのため、売却を検討しているのならばヒカカク!の一括査定で各社の査定額をよく比較してみてほしい。