市民農園や家庭菜園で作った野菜は、買取業者を利用することで細かな制約なしに現金化が行える。インターネットが普及した今の時代は、多くの業者が野菜買取の案内ページを出しているため、従来と比べて売却先に苦悩することも少なくなっていると考えて良いだろう。今回は、野菜買取を希望する皆さんと一緒に、このサービスを利用するメリットや買取業者の特徴、参考買取相場などを確認していきたい。
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野菜買取の実態とメリットとは?
一般商品と比べて馴染みの薄い野菜買取も、便利なサービスを利用することで、現金化を含めた多くのメリットが得られる。
確実に現金化ができる
野菜買取を行う最大の利点は、安全かつ確実に現金化ができることだ。農村などで見受けられる無人棚販売は、所定のボックスに現金を入れない悪質な消費者により、多くの野菜や果物を並べた側が損をするリスクも高いと言われている。これに対して品質に厳しいJAなどの場合は、サイズによっては「規格外による買取不可」になることもあるため、野菜の生育状況によっては1円も入らないケースも多く見受けられるのだ。
栽培へのモチベーションが高まる
どんな野菜でも歓迎してくれる買取業者には、農作物栽培を行うユーザのモチベーションを高める効果があると言われている。また「作った野菜が確実に売れる」という自信は、市民農園などの積極的な利用にも繋がるため、自治体で用意した農地のターンオーバーが良くなるといった意味でも地域における好循環をもたらすと考えて良いだろう。
地域コミュニティと繋がれる
産直野菜市場などで行われている買取を利用すると、生産者、販売者、加工業者、飲食業者といった地域の人々との横の繋がりが生まれることも多いようだ。またこのようなコミュニティが好循環に繋がると、自分の野菜をより良い形で使ってもらえるシーンも増えるため、栽培の規模を更に大きくしたいと考える人にも、「売る」という選択肢を選ぶメリットは大変多いと言えるだろう。
野菜買取はどんな業者で行われているのか?
野菜買取サービスを行なっている業者は、大きく分けて下記の4種類が中心となる。
農協
多くの農家が契約している農協は、同一規格の野菜や果物を安定して栽培できる人なら、契約のメリットが多い存在だ。しかしそんな農協には、他の買取業者と比べて少し買取相場が低く、規格についても大変厳しいという難点があるため、均一品質の野菜を量産できる体制のないユーザにとっては少し利用が難しいと捉えて良さそうだ。
産直野菜売り場
「新鮮な野菜を消費者に届けたい」という想いの強いスーパーマーケットや八百屋では、店内の一角に産直市などのコーナーを設けて、地元で栽培された野菜や果物をリーズナブルな価格で販売している。産直野菜市場を利用すると、規格が均一ではない野菜でも比較的簡単に買取をしてもらうことができる。また価格についても栽培者が自由に設定できるケースが多いため、さまざまな工夫によってより良い売却が可能になることだろう。そんな野菜の産直市場では、栽培者の名前や顔写真を掲載するスタイルが人気となっている。
食品加工業者
冷凍食品や惣菜といった加工食品を作る業者では、サイズや外見に問題のある野菜でも歓迎してくれる傾向が高い。また近頃では、契約農家から食材の安定供給を希望する業者も増えているため、同じ品種を大量に作っている場合は、食品加工の分野で野菜や果物を役立てやすいと言えるだろう。
給食・飲食業者
地産地消をモットーとするレストランでは、地元の農家で作られた旬の野菜を高価買取してくれる傾向がある。また近頃では、学校給食用の野菜で地産地消を目指す自治体も増えているため、地域によっては売却先の幅も広がっていると考えて良いだろう。このように「消費者の口に入ること」を目的とする飲食業者の場合は、野菜の袋詰めやラベル貼りをしなくて済むといった意味でも、栽培者にかかるさまざまな負担やコストを軽減できる。
野菜買取を行なっている業者まとめ
野菜の買取を効率よく行うためには、自分が栽培した野菜や果物を歓迎する業者選定をすることが最も大切だ。特に野菜の参考買取相場や査定基準は業者によって大きく異なる傾向があるため、一般商品のように簡単に査定ができないことを考えると、「良好な関係を築けること」を第一にするのが理想と言えるだろう。これから紹介する業者は多くの栽培者から人気の高い存在となっているため、売却先の選定に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて欲しい。
買取王子
https://www.kaitoriouji.jp/kimitsu/blog/?p=1157
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リサイクルショップの買取王子では、イモ類、きのこ類、葉野菜、根菜、野菜加工品などの宅配買取サービスを行なっている。このショップの野菜買取は、1箱1,620円の段ボール箱を買って発送するだけでOKのため、値付けの手間がかからないといった意味でも初心者向けの売却法と言えるだろう。また買取王子では、賞味期限切れでもOKとしているため、他業者と比べてかなり敷居の低い野菜買取サービスと言えそうだ。
大阪府箕面市
https://www.city.minoh.lg.jp/nousei/zibasankyushoku.html
大阪府箕面市では、市内の中学校給食用として農作物の買取を行なっている。不揃いな野菜でも歓迎する箕面市では、定期的な出荷ができる点を大きなメリットとして挙げている。また基本的にコンテナで持ち込むだけでOKのため、こちらも袋詰めやラベル貼りのコストや手間を省ける売却先と言えるだろう。
日華フーズ
http://nikkafoods.com/toiawasek.html
カット野菜や乾燥野菜を作る日華フーズでは、人参、大根、白菜、なす、ネギなどの野菜を歓迎している。この業者のサイトでは、買取不可の品目もきちんと公開されているため、問い合わせを行う上で必要な情報を把握しやすい内容と捉えて良いだろう。そんな日華フーズではゆずなどの果物買取も行っているため、野菜とフルーツを同じ業者に売却したい人にもおすすめ度の高い業者と言えそうだ。
鈴商グリーン
http://suzusho-green.com/pdf/kaitori_pdf.pdf
カット野菜の製造販売を行う鈴商グリーンでも、たまねぎ、ねぎ、にんじん、じゃがいも、キャベツを中心とした野菜買取を行なっている。安全を証明できる野菜を積極的に買取る姿勢を見せる業者のため、栽培履歴がある場合はきちんと添付をするようにして欲しい。また鈴商グリーンはさまざまなメディアに紹介された実績もあるため、今後の取引先に不安を抱える人にも安心できる業者と言えるだろう。
タダヤサイドットコム
「農家で余った野菜をプレゼントする」という少し変わったコンセプトのタダヤサイドットコムでも、幅広い野菜の買取を行なっている。特にこのサイトでは、風評被害に遭った野菜の買取サービスにも積極的な姿勢を見せているため、「地域名によって美味しい農作物が売れなくなってしまった」といった東北や東日本の栽培者の悩みもスムーズに解消してくれる存在と位置付けて良さそうだ。
まとめ
今回は「買取」というイメージのわきにくい野菜について、最近のトレンドとも言える買取や売却の方法をいくつか紹介してみた。野菜の買取業者は各地域でひっそり行われているケースが非常に多いため、産直市場などに実際に足を運びながら情報収集をしてみても良いだろう。また自分が栽培している野菜やフルーツの品質に自信がある場合は、「販売」以外に「飲食店のお客様に食べてもらう」という選択肢があることを頭に入れた上で、地産地消のレストランなどに問い合わせをしてみても良いかもしれない。