デ・トマソ(De Tomaso)は、イタリアの自動車メーカーである。アレハンドロ・デ・トマソ氏が設立し、当初はフォーミュラカーを専門に製造していた。アレハンドロ自身は技術者でもなんでもなく、いちレーサーである。1963年に最初の一般乗用車「ヴァレルンガ1500」を発売。数十台のみの生産であったが、デ・トマソの名が広く知れわたった。
エンブレムはアレハンドロの祖国であるアルゼンチンの国旗色を配色したもの。古代エジプトの女神「イシス」を表す象形文字を組み合わせてある。これをアレハンドロの妻のイニシャルと称していたが、そうするとアレハンドロ自身は冥界の王「オリシス」となることから、イタリアではタブー視されていたようだ。
その後も、フォードと共同開発したマングスタ、フォードのスポーツカープロジェクトに参加して開発されたパンテーラ、高級サルーンのドーヴィルなど有名スーパーカーを発表したが、アレハンドロが亡くなったのを契機に2004年に解散した。新しい経営陣に渡ったデ・トマソは、2011年にSUV「ドーヴィル」を発表したが、その製造権は中国の企業に売却されている。
De Tomaso Pantera / exfordy
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人気車種の買取価格相場
製造台数が少なくめったに見かけない車であるが、世界的に有名でファンの多いデ・トマソ。その概算買取価格を紹介しよう。
大ヒットした「パンテーラ」
イタリア語で「豹」の名を冠したスーパーカー。デ・トマソの代表的な車である。パンテーラの開発にあたって課題になったのは量産性である。これをクリアするためにバックボーンフレーム構造からモノコック構造へ切り替えて製造された。フォードとの共同開発で完成したこの車には、5.8L V型8気筒 OHVエンジンがそのままカバーなしで積まれている。1960年から1970年代の車であるが、今でも非常に人気が高く、高額で売買されている。
初代のスペックは、最高出力300ps/6,000rpm、最大トルク46kgm/4,000rpm、最高速度は280km/h。フォード製エンジンを使い、大量生産できるフレームを採用した結果、大幅なコストダウンに成功した人気車種である。最終型「パンテーラSI」は、1994年まで販売された。
GT4 フルカスタム (マットホワイト・マットブラック)650万円
L(イエロー)500万円
L(ブルーメタリック)480万円
GT5(レッド)420万円
351クリーブランド(ホワイト)330万円
シャレード・デ・トマソ
ダイハツが1977年から1993年まで販売していたシャレードに、デ・トマソがチューニングを施した車がシャレード・デ・トマソである。初代は東京モーターショーで発表されたものの市販化されず、2代目が一般に販売された。
重量が軽くて動きが小気味良い走りが魅力の車である。もともと出回っている数が少ない車ではあるが、頑丈なOHCエンジンを積んでいるため、今でも状態の良いものが残っている。
ベースグレード 純正14AW(ブラック)23万円
ベースグレード ナルディステアリング(ブラック)19万円
ベースグレード(ホワイトツートン)15万円
デ・トマソの買取業者
車の売却を決めたら、購入した販売店や、車検に出しているディーラー、また新しい車の購入を検討している場合はその販売店にまずは相談するケースが多いと思うが、一店舗での査定ですぐに売却してしまうのではなく、他店の査定額とも比較してから買取店を決めたい。
パンテーラならスーパーカー専門店もおすすめ
スーパーカーを売りに出すのであれば、スーパーカーの専門店にも査定を依頼したい。パンテーラは今でも数百万から1千万円以上で中古車販売されており、スーパーカー専門店が積極的に買い取っている車種である。高く買い取ってもらえる可能性が高いのだ。
一般の買取店では査定が難しい可能性のある車だが、年式やカラーによる人気度の違いや相場など、知識を多く持ち適切に査定できる専門店であれば、安心して買い取ってもらえるだろう。
イタリア車専門店も訪ねてみよう
製造から年数のたっている車が多いので、状態によっては修理が必要な場合もあるだろう。一度分解して新しい部品に入れ替える「レストア」が必要になる可能性もある。日本に多く存在する車ではないためその部品の調達は一般店では難しいが、イタリア車専門店であれば入手ルートを持っている場合がある。
修理の必要な車の場合、部品調達が難しいことを理由に場合によっては廃車扱いにされてしまう可能性もあるが、その場合でも、専門店であれば買い取ってもらえる可能性があるのである。調子に不安がある車は特に、専門店に持っていくことをおすすめする。
一括査定サイトも活用しよう
保険や引越しなどの見積もりでは一般的な一括査定であるが、中古車買取の一括査定サイトも数多く存在する。車によって結果は様々だが、業者により査定額が5万円以上差があったというケースも多くあるので、高く売るには有効なサイトと言えるだろう。
ただし、申し込みをすると各業者から電話がかかってくることを覚悟しておこう。数分後にすぐに業者から直接連絡がかかってくることもめずらしくない。一括査定のWebでの査定はあくまで仮査定であり、実際には車を見てから正式な買取価格が提示される。その約束のための電話なのである。最初に査定に来た業者に勢いで売ってしまうケースも多いが、各社の条件を比べてじっくり選ぶように気をつけよう。
また、一括査定サイトとはいえ、そのサイトが契約している買取業者でしか査定ができない。そのため、HPなどで「たくさんの車買取業者に査定依頼ができる」と書かれていたとしても、大手の有名買取業者と契約しておらず査定してもらえないというサイトも存在するのだ。一括査定サイトを利用する際は、そのサイトがどこの買取業者と契約しているかを確認しておくことを忘れないでほしい。
旧車はメンテナンスが重要
年式の古いものでも、希少で入荷待ち状態の車は高価格査定が期待できる。特に、メンテナンスの行き届いている車はプラス査定してもらえるのである。日頃から手入れをしっかりして、良い状態を保つようにしよう。