【保存版】調度品の買取相場・骨董価値・査定情報

買取品目として並べられることの多い調度品は、時代によって対象物や意味合いが変わる特色を持っている。平安時代に室礼として部屋の中を飾り整えることに使われていた調度品は、現代でもインテリア用品を指す専門用語となっている。また業者によっては普通の家具や道具に対して調度という表現を使うこともあるため、その範囲は非常に幅広いと考えて良いだろう。

生活を充実に導く調度品

貴族の住宅の中で室礼として用いられることの多かった調度品の多くは、高価買取が狙える高級品ばかりである。特に江戸時代～明治時代に製造されたものについては、古道具や骨董品市場でも歓迎される存在となる。また調度品コレクターの中には投資目的で買い物をする富裕層も多く見受けられるため、一般的な家具や道具と比べて遥かに高額査定の期待できる市場と捉えて良いだろう。

今回は、多くのショップで高価買取実績のある調度品の種類や特徴を確認しながら、このカテゴリの査定情報を整理していく。

そば屋さんの古い調度品 / nidate

高く売れる調度品の種類と買取実績、買取相場

これから紹介する6品目は、調度品市場で高価買取実績の多いアイテムだ。今回初めて「調度品」というキーワードに触れた皆さんも、このラインナップを確認すれば、このカテゴリの範囲や意味がイメージしやすくなることだろう。

陶磁器人形

人形、置物、彫刻といったインテリア用品は、室内を飾り付けるという意味でも立派な調度品となる。その中でもさまざまなブランドで作陶された陶磁器人形は、コレクターズアイテムとしても大変需要の高い存在のようだ。スペインの陶磁器メーカーリヤドロの人形は、比較的新しいものであっても4,000円～8,000円ほどで買い取られている。これに対して1800年～1900年代前半に作られたマイセンの陶磁器人形の場合は、歴史的価値がプラスされることで250,000円～450,000円もの査定がつくこともあるようだ。

ランプシェード・シャンデリア

部屋の調光に欠かせないランプシェードやシャンデリアも、インテリア用品買取店や西洋アンティーク専門店で高く売れる調度品だ。ルイス・ポールセンなどの人気作家によってデザインされた現代風のランプシェードには、10,000円～25,000円前後の査定が付いている。これに対してフランスのミュラーやティファニーの1900年代前半の作品には、ガラス細工と歴史的価値がプラスされることで1,000,000円以上の高値が付けられることもある。

ルイヴィトンのトランク・コスメボックス

ルイヴィトンの直営ブティックに飾られることの多い大型トランクやコスメボックスも、調度品としての価値のある立派なコレクターズアイテムだ。実際に化粧道具を収納することもできるコスメボックスの場合は、コンディションの良い物であれば60,000円～100,000円ほどの高額査定がつく。これに対して1900年代前半に作られた手描きモノグラムのトランクについては、古美術品的な価値が加わることで1,000,000円以上の高値になることもあるようだ。

屏風・衝立

部屋の装飾や間仕切りに使用されていた屏風・衝立の中にも、伝統工芸品や美術品的価値も高いものが非常にたくさんある。結納のシーンで多く見受けられるような金屏風については、比較的新しいもので10,000円～30,000円ほどの査定がつく。衝立の場合は、無垢材や欅材、輪島塗などの素材的価値により200,000円～400,000円もの高額査定になる事例も珍しくないようだ。

時代家具

水屋箪笥や船箪笥といった時代家具や、手彫りの彫刻の美しい軽井沢彫のチェストなども、和のインテリアとして活用できる立派な調度品だ。古民家カフェやなどが人気の近頃では、比較的コンパクトな船箪笥にも高い需要により、20,000円～70,000円ほどの高額査定実績が多く見受けられるようになった。またそれなりにボリュームのある近江水屋箪笥などであれば100,000円近い高額査定も期待できるため、遺品整理や引っ越しの際に売却してみても良いだろう。

デザイナーズ家具

イームズ、カッシーナ、カルテル、ヒモラといったデザイナーズ家具も、実用性とインテリア用品としての価値を備えた調度品の一種だ。一般の人たちにはなかなか新品購入の難しいデザイナーズ家具は、中古市場の活況により買取相場にも好循環が生まれている。例えば人気ブランドカッシーナのシェーズロングチェアーは、デザイン性の高さにより150,000円～200,000円もの高額査定が期待できる。また近頃では、座るだけでなく置く・見るといった楽しみも見いだせるオブジェチェア市場にも高価買取実績が増えているようだ。

調度品買取に積極的な業者 まとめ

調度品の範囲や特徴がイメージできたところで、最後にこのカテゴリの高価買取実績の豊富なショップをいくつか紹介しておこう。

カムズファニチャー

カムズファニチャーでは、ブランド家具や時代家具、ランプシェードなどの照明器具の高価買取を行っている。このショップのサイトにはたくさんの買取実績が公開されているため、自分の所有している家具や調度品と照らし合わせることも可能な業者と言えそうだ。またサイト内では海外デザイナーズ家具メーカーも多く取り扱いブランドとして公開されているため、情報検索もしやすいショップと位置付けて良いだろう。

おたからや

西洋アンティークや骨董品的価値の高い調度品は、おたからやに持ち込むと良い。おたからやのスタッフは、オールドノリタケやロイヤルコペンハーゲン、リチャードジノリといった調度品ブランドの知識にも長けている。またおたからやでは、最短5分で査定結果のわかるLINE査定も行っているため、電話やメールが苦手な人でも簡単に問い合わせのできる業者だと言えるだろう。

マルミ工藝社

マルミ工藝社では、骨董品や調度品を含めた古いもの全般を歓迎している。サイト内には蔵解体に関するコラムも紹介されているため、ライフスタイルの変化により調度品の処分に迫られている人にも良きアドバイザーになる業者と考えて良いだろう。

東京古物

西洋アンティークやデザイナーズものの調度品は、ブランド骨董品買取を得意とする東京古物に査定依頼をかけてみると良い。取り扱い品目日本一を誇る東京古物では、近頃人気の高い現代アートやデザイナーズファーニチャーなども積極的に買い取っている。また問合せについては年中無休で22時まで受け付けているため、一般の買取業者とのコミュニケーションをゆっくりとれない多忙な皆さんでも利用のしやすい専門店と言えそうだ。

コレクション明治

明治美術で運営しているコレクション明治も、調度品を大歓迎する業者のひとつだ。取り扱い品目の中には、デザイナーズ家具や世界の一流品、クラシックカーといった少し変わったジャンルも並んでいる。また着物や宝石などのファッションアイテムの査定もできるため、遺品整理のタイミングで亡くなった祖母の愛用品を一気に売却することも可能な業者と位置付けて良いだろう。

IZUYA

IZUYAのサイトでは、調度品や西洋アンティーク品の買取実績をキーワードから検索できる。またこの業者にはたくさんの調度品が写真付きで公開されているため、「こんな物でも売れるのだろうか？」と不安になっている人は一度IZUYAのサイトを覗いてみると良いだろう。

まとめ

普通の家具や道具としての実用性に見栄えやブランド、歴史的要素がプラスされる調度品は、骨董品や古道具の専門店に持ち込めば確実に高く売れるカテゴリと考えて良いだろう。自慢の調度品で高価買取を狙うなら、必ず複数社に問合せをして比較検討をしっかり行なうようにして欲しい。