シャンパンやワインが好きな人は、いろいろな銘柄をワインセラーなどにコレクションしているかもしれない。ただ、この手のコレクションは客人などに振る舞う機会がないと、飲み切れずに持て余してしまうこともある。
逸品を無駄にしないためには、鮮度が落ちないうちに買取店に引き取ってもらうのも1つの方法だ。ここでは、通好みのシャンパンとして知られるアンリ・ジローアルゴンヌを取り上げて、買取価格の相場や査定の情報をご紹介していこう。
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アンリ・ジローとは
アンリ・ジロー(HENRI GIRAUD)は、上流階級に愛されたシャンパンで、シャンパーニュ地方のアイ村で17世紀から製造されている。アイ村は良質なピノ・ノワールの一大産地として知られている。
グランクリュの畑で育てたブドウを使用
アンリ・ジローでは、アイ村に約8ヘクタールの畑を持ち、シャンパンの原料となるピノ・ノワールやシャルドネを栽培している。ちなみに、アイ村のブドウ畑はいずれもグランクリュに指定されており、シャンパンに最適なブドウが育つことで有名だ。
アルゴンヌの森の樫の木の樽で熟成をする
「アンリ・ジローアルゴンヌ(HENRI GIRAUD ARGONNE)」などのシャンパンは、アイ村にあるアルゴンヌの森に生えている樫の木の樽で熟成をおこなっている。このような製法は、アンリ・ジロー社が創業した当時から受け継がれてきた。樫の木の樽で熟成されたこのメゾンのシャンパンは、バニラやグレープフルーツ、ココナッツなどのほのかな香りがすると言われている。
アンリ・ジロー社では、「アンリ・ジローアルゴンヌ」の販売数と同じ数の樫の木を植樹するキャンペーンを実施しており、森を守る活動にも取り組んでいる。
モナコやイギリスの上流階級から高く評価されたシャンパン
アンリ・ジローのシャンパンは、かつてはモナコやイギリスの上流階級の間で愛飲されていた。このメゾンのシャンパンは市場に出回る数が少ないことから、「幻のシャンパン」と呼ばれて珍重されてきた歴史がある。
日本でアンリ・ジローの名前が広く知られるようになったのは、現代に入ってからのこと。2004年に「HENRI GIRAUD JAPAN」が東京で設立され、こだわりのあるメゾンの逸品が紹介されるようになった。
最高級のキュヴェである「アンリ・ジローアルゴンヌ」
「アンリ・ジローアルゴンヌ」は、新しいオークの樽を使って熟成をおこなったこだわりのシャンパン。最高級のキュヴェと称されるこのシリーズでは、2013年に発売された「アンリ・ジローアルゴンヌ2002」などが有名だ。「アンリ・ジローアルゴンヌ2002」は、樽で約1年間熟成した後に、8年間の瓶内熟成をして製造されている。
こちらのシャンパンは、アプリコットなどのフルーツ、カスタードの甘い香りや木の香りが楽しめるのが特徴。シンプルでクラシックな雰囲気のボトルも魅力となっている。
アンリ・ジローアルゴンヌの買取価格
「アンリ・ジローアルゴンヌ」は、シャンパンの買取でもポピュラーな銘柄と言える。フランスの有名なメゾンのシャンパンは、査定価格などが公表されていなくても相談をすると買取してもらえることが多い。「アンリ・ジロー」のように知る人ぞ知る老舗のシャンパンや流通量が少ないシャンパンは、交渉次第で査定額が変わるケースもある。
アンリ・ジローアルゴンヌの相場
この銘柄のシャンパンの相場は、14,000円から15,000円といったところだ。ある買取店の場合、「アンリ・ジローアルゴンヌ」には14,000円から金額をつけている。また、別のお店では買取金額の上限を15,000円にしている。
買取価格表を比較するときは様式の違いに注目
買取店が公開している買取価格表は、必ずしも様式が統一されているわけではない。例えば、「14,000円から」となっているときには、最低でも14,000円の金額がつくと考えられる。このようなお店なら、価格交渉をする自信がなくても安心して査定を受けられるかもしれない。状態がよい極美品であれば、14,000円以上の査定額が提示されることも十分にあり得るわけだ。
買取希望価格を伝えられるお店もある
「アンリ・ジローアルゴンヌ」を買取するお店では、サイトからの査定の申し込みも受け付けている。こういったサービスを利用すると、品物の画像などを添付して送信するだけで簡単な査定を受けることが可能だ。
あるお店では、画像と一緒に買取希望価格やメッセージを送信できるフォームを設けている。フォームにやや高めの金額を記入しておけば、考慮してもらえる可能性があるだろう。入手した時期や品物の状態なども書き添えておくと、高額査定を受けられる確率がアップするかもしれない。また、ほかのお店の査定額を伝えて交渉をするのも、査定額を上げる1つの方法になる。
アンリ・ジローアルゴンヌより査定額が高い銘柄
アンリ・ジローでは、複数の銘柄のシャンパンをリリースしている。例えば、「アンリ・ジローフュドシェーヌ」などは、こちらのメゾンの個性を感じさせる一品。
また、買取査定の金額が高くなる傾向があるのが、「アンリ・ジローブランドブラン」のシリーズだ。「ブラン・ド・ブラン(Blanc de Blancs)」は、シャルドネなどの白ブドウのシャンパンのこと。こちらのメゾンの「ブラン・ド・ブラン」には、どの買取店でも高い金額をつけている。
「ブラン・ド・ブラン」の買取価格
アンリ・ジローの「ブラン・ド・ブラン」は、だいたい20,000円台から30,000円台で買取されている。例えば、あるお店では「アンリ・ジローブランドブラン2002」の買取価格を31,000円からとしている。ちなみに、別の買取店が公開しているこの銘柄の買取上限額は30,000円だ。
「ブラン・ド・ブラン」の買取価格は年によっても変わる
アンリ・ジローの「ブラン・ド・ブラン」は、年によっても若干査定額に差が生じている。例えば、「アンリ・ジローブランドブラン2004」や「アンリ・ジローブランドブラン2005」などは、いずれも買取上限額を28,000円としているお店がある。シャンパンの場合、年ごとに査定価格が変わるケースは少なくない。
シャンパンの風味はブドウの質やブレンドによって大きく変化するため、ヴィンテージのシャンパンなどは査定価格にも差が生じやすい。
シリアルナンバー入りの貴重な一品
「ブラン・ド・ブラン」は、アンリ・ジローのシャンパンでも生産量が少ない。日本で先行販売された「アンリ・ジローブランドブラン2002」などは、シリアルナンバーが入った希少性の高いシャンパンだ。こういった貴重な銘柄のシャンパンは、専門家の鑑定でも高く評価されやすい。実際、「アンリ・ジローブランドブラン2002」の査定価格は20,000円を超えるケースが多い。
このシャンパンの場合、木箱入りで販売されたことなども査定価格が高くなる一因かもしれない。
アンリ・ジローはオークションでも売れる
アンリ・ジローのシャンパンは、オークションサイトのヤフオクでも広く取引されている。「アンリ・ジローアルゴンヌ」や「アンリ・ジローブランドブラン」「アンリ・ジローフュドシェーヌ」などの代表的な銘柄は、とくに出品数が多くなっている。
アンリ・ジローアルゴンヌの落札価格は買取相場よりも高い
ヤフオクでの「アンリ・ジローアルゴンヌ」の取引価格は、買取の相場よりもいくぶん高い金額になっている。こちらのオークションに出品されている品は、20,000円台で落札されるケースが多い。アンリ・ジローのオリジナルナイフなどが付録についた品は、30,000円台や40,000円台で取引されている。
木箱や特製ボックス入りのシャンパンは価格が上がりやすい
オークションで高値で取引されているのは、木箱や特製ボックス入りの「アンリ・ジローアルゴンヌ」だ。アンリ・ジローでは、こういったオリジナルの箱に入ったシャンパンをコンスタントに発売している。箱入りの品は、買取査定でも評価が高くなることが多い。オークションでも、入札者が増える傾向があるようだ。
木箱のみの出品もある
ヤフオクには、アンリ・ジローのシャンパンに付属していた木箱が単品で出品されることがある。アンリ・ジローのブランド名が入った箱やボトルはアンティーク品としても人気が高いため、買取の際にも一緒に査定に出そう。
オークションと買取ではメリットやデメリットが異なる
ヤフオクなどのオークションと買取のどちらを選ぶかで迷ったら、それぞれのメリットやデメリットを考えてみよう。オークションの場合は買取相場よりも高い金額がつく可能性があるが、入札者がいないと出品した品物がなかなか売れない可能性がある。一方、買取の場合は、価格がいくぶん安くなることがあるものの、買取の対象になっている品であればすぐに売れることが多い。
アンリ・ジローアルゴンヌの査定をしている買取店
「アンリ・ジローアルゴンヌ」の査定は、以下のような買取店でおこなっている。どこのお店に売るかで迷ったときには、査定価格の違いやサービスの内容、評判などを調べてみよう。
大黒屋(DAIKOKUYA)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は、シャンパンやウイスキー、ブランデーなどのさまざまなお酒を扱う買取店。シャンパンでは、アンリ・ジローをはじめサロン(SALON)やクリュッグ(KRUG)、ボランジェ(BOLLINGER)といった有名なメゾンの品を取り扱っている。大黒屋のサイトでは各銘柄の買取上限価格が紹介されているため、相場を知りたいときにも役立つだろう。
大黒屋のサイトからは、簡易査定のサービスも利用できる。宅配買取も可能になっているため、全国から利用することが可能だ。ちなみに、大黒屋ではジュエリーや洋服、電化製品なども買取をしている。
ミスター・フロンティア(Mr. frontier)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ミスター・フロンティアは、お酒を専門に扱うのが1つの特徴になっている。この買取店も取り扱うシャンパンの銘柄が多く、アンリ・ジローの1品ももちろん査定の対象になっている。お店のサイトでシャンパンの買取価格をチェックできるのも便利な点だ。
この買取店の場合は、宅配買取が専門。不要なコストをかけずに高価買取をするのが、1つのスタイルになっている。
ファイブニーズ(Five Needs)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズも、お酒の買取を専門にしている。こちらのお店はソムリエが常駐しているため、品物の価値をしっかりと見極めてもらえるのが魅力だ。オンラインや電話での無料査定を利用すれば、すぐに買取価格を教えてもらえるだろう。
全国対応のファイブニーズでは、宅配買取と出張買取をおこなっている。ワインセラーや空き瓶の買取もしているため、引越しの際にも利用ができる。
まとめ
アンリ・ジロー アルゴンヌの買取相場や査定情報をお伝えしてきた。
アンリ・ジローアルゴンヌは、希少性の高いアンリ・ジローのシャンパンの中でも代表的な銘柄である。もっと高値のつく銘柄もあるが、一般的なシャンパンと比較すると十分高く売ることが可能だ。もし、飲む予定のないボトルが手元にあるなら、売ることも検討してみよう。
少しでも高く売りたいと思っているのであれば、複数の店舗に査定を依頼し、その中で最も高い査定額をだしてくれた店で売るのが良いだろう。