今までに誰も見たことがない「梱包」というスタイルでアート作品を制作し続けているアーティストである、クリスト。彼のその独創的なスタイルは数多くの人たちを魅了し、現在でも世界中から高い評価を得ている天才的な芸術家である。
今回のコラム記事では、クリストのアートとしての作品の価値や買取相場についてまとめていく。クリストの作品は種類によって価格に大きな差があるものの、はじめて彼のアート作品を見た人はその独創性におどろきを隠せないことだろう。もし彼の作品の買取を考えているのであれば、ぜひ目を通していただきたい。
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クリストとは
クリストとは、1935年6月13日生まれのアメリカ人アーティストだ。本名はフリスト・ヴラディミロフ・ヤバシェフといい、妻であるジャンヌ=クロードと二人でクリスト&ジャンヌ=クロードとして活動してきた。妻であるジャンヌは2009年に急逝してしまったが、妻亡き後もクリストとして活動を続けている。
クリストのアート作品としてのテーマは「梱包」であり、全体を通して彼の作品は公共のものでもなんでも梱包することによって、普段目にしている風景や景観を大きく変えることで社会的にも大きなインパクトを与えてきた。
大規模なプロジェクト
クリストの作品は、はじめは小さなイスやビンといったなんでもないものを梱包することからはじまっており、次第にどんどんデカイものを梱包するようになっていき、気づけば橋や美術館、海岸といったとてつもない規模のものまでも梱包するようになっていった。クリストの作品の多くは公共物のため、国や規制局から認可を得らなくては実現することが難しく、許可のために何十年とかかるケースもある。
また、それほどまでに巨大なプロジェクトであっても、作品づくりにかかる費用は企業や美術館などから一切援助を受け取ることなく、自分のアート作品やコラージュ作品でまかなっている。これはクリストのアーティストであるポリシーらしい。今ではその多くのアート作品は、美術界だけではなく社会的にも大きなインパクトを残している。
梱包というアイディア
クリストの作品テーマはそのまま「梱包」となっているが、その独特のスタイルは20世紀後半の美術家として絶大な人気と支持を獲得している。クリストが思い描く壮大な作品たちは、アートの常識を超えたものであるといわれるほどである。
公共物を梱包するといっても、公共物である限りはずっと梱包したままというわけにはいかない。そのため、クリストの作品はわずか二週間程度しか形として残されることはなく、そのわずか二週間のために何年も国からの許可を待ち、数億というプロジェクト資金を自分の活動だけでまかなっているのだ。アートに対するこうした姿勢は多くの芸術家や美術家、アーティストに多大な影響を与えている。
自然を梱包
クリストの梱包作品は、自然全体を梱包するという考えがベースとなっており、高さ15メートル、長さ2キロメートルにも及ぶ海岸を梱包したときには社会的にも大きな話題を呼んだ。「芸術とはなにか」という根本的な問いを見る者に与える作品たちは、数多くのアーティストの感性を刺激してきたことだろう。
だが、その奇抜なアイディアが社会的な議論を巻き起こすことも少なくはなく、自然を梱包するというアイディア自体に疑問を投げかける人たちも少なからず存在する。芸術家とはいつの時代も万人に受け入れられるわけではなく、一部の熱烈なファンと数多くの批判者がいてこそ、本物のアーティストであるといえるのかもしれない。
クリストの作品としての価値
クリストは多くのアート作品を創造的に生み出してきたが、彼の作品は現在でも世界的に高い評価を得ている。2016年に開催されたサザビーズニューヨークオークションでは、コロラド州アーカンサス川のドローイングが2,300万円で落札されている。オリジナルアート作品の収益で活動を続けるスタイルは、まさにアーティストの鏡であるといえるだろう。
今でも美術商などにクリストの特定の作品を探してほしいとの依頼が来ることもあり、年々クリストの作品としての価値は増してきているといえる。中でもリトグラフなどの版画作品に布でコラージュしている作品などは比較的人気が高く、買取においても高価買取を期待することができるだろう。
作品で価値が変わる
クリストのような芸術作品の多くは、作品によって大きく価値が変わる。クリストは1958年に梱包作品をはじめてからというもの、数多くの作品を世につくり出してきたが、その価値はすべてにおいて同一だとはいえないだろう。そもそも公共物などの作品は二週間程度で消えてなくなってしまうので、作品としてそのままの姿で現在まで残ることはない。
版画作品などの価値は美術界の中でもかなりの人気を得ているようだが、やはりクリストの作品としてもっとも特徴的なのは自然の梱包であり、それは誰もが息を飲むほどの芸術だといえるだろう。しかし、版画作品であってもクリストの作品をはじめて目にする人は大きな感銘を受けるはずだ。それほどクリストのアートは芸術的な作品となっているのだ。
オークションでも購入可能
また、クリストの版画や絵画などはオークションでも気軽に購入することができるようになっている。だが、オークションなどには偽物や贋作が出回っていることも多く、本物かどうかの判別は素人には正直難しくて困難だといえるだろう。
そのため、しっかりと本物のクリストの作品を楽しみたいのであれば、きちんと信頼できる美術商に問い合わせて購入するのがおすすめだ。人気がある作品は数十万円することもあるが、安いものなら十万円以内で購入できるものもあるので、オークションなどで適当に購入するのは避けたほうがいいだろう。
クリストの作品の買取相場
美術品や芸術品などのアート作品の価値は一概には決め付けることはできない。年代や作品としての人気や知名度といった要素にも大きく影響を受けるため、美術品の価値は常に変動しているからだ。クリストの作品の買取相場も種類によって異なるため、なんともいえないのが事実だ。
しかし、クリストの人気は間違いなく美術界ではトップクラスであり、買取価格としても数十万円するものも少なくはない。貴重な作品ともなればそれ以上の価格も狙えるだろう。自分が持っているクリストの作品にどれぐらいの値段がつくかをハッキリ知りたければ、まずは査定に出してみるのがもっともおすすめだといえる。
美術品の買取を高めるコツ
クリストのようなアート作品だけに限らず、美術品の買取においては非常にデリケートで繊細な作品が多いため、買取に出すときにまずどうすればいいのか迷ってしまう人も少なくないだろう。いらないものを簡単に売るというような気楽な感じで買取に出してしまうと、作品としての価値も落ちてしまう可能性があるので注意が必要だ。
そこでここからは、美術品の買取を高めるコツについてまとめていく。買取をおこなうときは査定して売るのが基本的な流れとなっているが、いくつかチェックしておきたい部分も存在しているので、ぜひ目を通してみてほしい。
業者で比較する
美術品の買取では、いくつかの業者を比較して検討することが大事になる。というのも、現在では美術品やアートの買取を積極的におこなっている業者は多く、それぞれの業者によって買取価格にも差がある。そのため、一つだけの業者に査定に出しても、別な業者ではその何倍もの価格で買取がおこなわれていた、という自体にもなりかねない。
買取業者はできるだけ安く仕入れて高く売りたいと思っているものだが、作品としての価値をしっかりと理解している査定士や鑑定士がいるかどうかも大きなポイントなので、買取業者を比較検討するときは、一度WEBサイトでどういった人たちが鑑定をおこなっているのかをチェックしておくことも大切だ。
付属品をつける
美術品やアートのほとんどには付属品がなにかしらついているものだ。特に箱や額縁といった付属品は買取価格にも大きな影響をもたらすので、できるだけ付属品を揃えた状態で買取に出すことが大事になる。ちなみに鑑定書などがあれば、買取の流れもスムーズに進むのでおすすめだ。
また、業者によっては付属品が欠品していても、アーティストの価値についてしっかりと理解している業者であれば、比較的高価買取を実現することができるので、万が一作品だけしか持っていない場合でも、一度査定に出してみるのがいいだろう。
美術品の査定で気をつけるべきポイント
クリストの作品で一般的に入手しやすいのは版画作品などが多くなっており、買取を考えている作品も版画やさまざまなアート作品がほとんどだろう。だが、さきほども述べたように美術品はとても繊細でデリケートなため、ちょっとしたことで買取価格に影響が及び、査定額が減額されてしまうことも珍しくはない。
アート作品の査定にはアートに適した査定ポイントがあり、きちんと注意すべき点を理解した上で査定に出すように心掛けたいところだ。ここからは、査定で気をつけるべきポイントについていくつかまとめていく。
保存状態
どんな商品であっても、保存状態がもっとも買取価格&査定額に影響を与えるといっても過言ではないだろう。保存状態が悪ければ商品としての価値も低下してしまうだろうし、美術品であれば作品としての価値も著しく低下してしまう。そのため、美術品を査定に出すときはまず保存状態を良好にしておくことが重要だ。
そして、作品の外観をきれいにしておくことも大事であり、汚れやホコリやシミといったものはなるべく取り除くようにしておこう。
早めに売る
美術品の価値は年々上昇していくこともあれば、古くなることで価値が低下していってしまうものもある。クリストの作品は最近でも価値が上昇し続けているようだが、やはり買取を考えているのであればできるだけ早めに査定に出すことが理想的だ。時間という価値の低下は避けられるものではないので、高価買取を狙っているのであれば、なるべく早く売るというのを頭に入れておくようにしよう。
出張買取を利用する
美術品の買取では主に、宅配買取・店頭買取・出張買取のどれかを選択することになるだろうが、その中で特におすすめなのが出張買取を利用することだ。美術品はただでさえ繊細な作品が多いので、店頭に持っていくときは宅配で発送している段階で破損してしまうリスクはゼロではない。
出張買取では業者の人が自宅まで査定に来てくれるので、作品の破損というリスクを背負うことなく査定&買取に出すことができる。出張買取は美術品やアートの買取にはもっともおすすめな買取方法だといえるだろう。
クリストの買取におすすめの買取業者
クリストの作品の買取に力を入れている業者は多い。だが、実際に買取業者について調べてみても、今では数多くの業者のサイトが立ち並んでいるので、どの業者で買取をおこなえばいいか迷ってしまうだろう。
ここでは最後に、クリストの買取におすすめの買取業者についてまとめていくので、買取の際には業者選びの参考にしていただきたい。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会はその名のとおり、アート作品の買取を主としている買取業者であり、美術品全般から絵画やアンティークといったものまで幅広い買取をおこなっている。買取は日本全国に対応しており、もちろん査定料は無料だ。
買取方法としては、宅配買取と出張買取と店頭買取の三つから選ぶことができるので、自分のライフスタイルに合わせた買取&査定ができるのがおすすめとなっている。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本郷美術骨董館は、2013年から2017年の間で美術骨董品買取実績ナンバーワンを獲得している大手買取業者だ。1,000万件を越える買取実績を誇り、日本全国から買取をおこなっている業者でもあるため、非常に利用しやすく信頼性が高い業者であるといえるだろう。
こちらも買取方法としては、宅配買取と出張買取と店頭買取の三つから選択することができるので、比較的ラクに査定&買取をおこなうことができる。
まとめ
今回はクリストのアート作品としての価値や買取相場についてまとめてみた。クリストの独特な「梱包」というスタイルのアート作品は、まさに芸術としかいいようのない素晴らしい作品だ。おそらく今後もしばらくは美術界の中で安定した人気を維持するだろう。
クリストの作品はまだまだ人気が上昇しているので、もし買取を考えているのであれば、まずは査定に出してみることをおすすめする。