クリュッグはワインの中でも格別な味わいと称されるほど、希少性の高いものだ。初代クリュッグの製法を現在も守り続けていることから、変わらない品質と味を保ち続けている。
ブレンドワインの中でも最高峰と呼ばれるクリュッグ グラン・キュヴェは、市場における買取でも非常に魅力的な商品だと言えるだろう。ここでは、クリュッグ グラン・キュヴェの買取情報について見ていく。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
クリュッグとは
「シャンパーニュ界の帝王」として名高いクリュッグ。車ならフェラーリ、時計ならロレックスというように、シャンパーニュならクリュッグといえるほど別格だと言われている。
飲食店でも圧倒的に高い価格をつけられているが、シャンパーニュを飲むならクリュッグと決めているクリュギストと呼ばれるファンまで存在するほど人気がある。ココ・シャネルやヘミングウェイもクリュッグを愛していたと知られているほどである。
クリュッグの歴史
クリュッグは、1843年にドイツ出身のヨハン・ヨーゼフ・クリュッグが創立したシャンパーニュ・ハウスだ。ヨーゼフの死後、息子であるポール・クリュッグがクリュッグを継承する。1840年〜1860年にかけてシャンパーニュの輸出量は増加。
それに伴いクリュッグの年々事業は拡大していくが、ポールは販売量よりも高品質のシャンパーニュとして知られる地位の確立に注力した。そのかいあって、1903年にクリュッグは初めてイギリス王室御用達のシャンパーニュメゾンとして認定。それ以後は各国の王室御用達の認定を受けている。
フランス国外でもその名が知られるようになり、19世紀後半になるとイギリスで高額売買されることも多かった。1999年にはモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)のグループ傘下となったが、事業自体はクリュッグ家が運営しており、伝統的な製造方法は今もなお厳守されている。
2011年よりクリュッグは、ボトルの裏ラベルに6桁のクリュッグiDを印字し始めた。公式ホームページやクリュッグのアプリにこのiDを入力するだけで、シャンパーニュを楽しむためのおすすめの料理、音楽、そして最適な保管方法を提供してくれるだろう。
クリュッグ独自の製法
実に1世紀半以上継承されているクリュッグ独自の製法は「最高のシャンパーニュ造りのためには、あらゆる努力を惜しまない」という考えの下、確立されたものだ。250種のワインと150種のリザーブワインをテイスティングし、その中からベストな組み合わせを調合している。
そのため、決まったレシピを持っていない。シャンパーニュ造りの工程は全て職人による手作業で、丁寧に製造されるところからもクリュッグのシャンパーニュに対するこだわりが見受けられる。型にはまらず、1本のワインに対してのこだわり、職人業と希少性から、シャンパーニュ界のオートクチュールとも言われているほどだ。
オーク小樽
小規模のメゾンだが、シャンパーニュの品質の高さから主要なメゾンとして一目置かれているクリュッグ。その品質は、一族の誇りと情熱、そしてシャンパーニュ造りにいっさい妥協しない深い愛情により受け継がれてきた。また、クリュッグといえば、30年以上と長く使われるオーク小樽が欠かせない。
グラン・メゾンとよばれる大手のシャンパーニュメーカーで、唯一すべてのワインの一次発酵をオーク小樽のみでおこなっているのがクリュッグなのだ。この小樽は30年以上、樽職人が手間をかけて手入れし続けている。オーク小樽を使っているのには2つの理由がある。
1つ目はオークの香りをワインに移すこと。クリュッグのシャンパーニュは、深みがありながらも複雑な味わいが特徴だ。爽やかさ、華やかで芳醇な香り、そしてきめ細やかな泡立ちが味わえる。
2つ目は保持しているクリュ(畑)がもつ個性を重視し、収穫されたぶどうをクリュごとに異なる樽で熟成させるためだ。他のメゾンでよく使用されている巨大なステンレスタンクでは、異なる区画のぶどうを一気にまとめて醸造しなければならない。今でもクリュッグの地下セラーでは古いリザーブワインが区画ごとに貯蔵されている。
小樽を使うことで、手間やコストがかかる分、クリュッグの伝統である複数年代、複数種のワインとのアッサンブラージュが可能になるのだ。天候に左右されることが多いため「交響曲」と呼ばれることもある。
クリュッグのワインの種類
クリュッグで作られているワインの種類を紹介しよう。
グラン・キュヴェ
クリュッグは6年〜10年以上熟成されたワインを50種類以上ブレンドし、複雑でありながらも味わい深いグラン・キュヴェを毎年リリースしている。クリュッグのワインの中で最も普及品でありながら、小樽で一次発酵をおこなうこだわりぶりだ。さらにグラン・キュヴェはリザーブワイン(過去の取り置きワイン)が40%以上を占めている。
しかもそのリザーブワインも11種類以上ブレンドされており、そのうえで7年ほど熟成させ、クリュッグ独自の味わいが表現される。そのため、クリュッグのワインは単なるヴィンテージではなく、マルチ・ヴィンテージとして賞賛されているのだ。
グラン・キュヴェの特徴は香ばしいナッツやトーストの香りだ。ハチミツやドライフルーツ、ブラックチェリーなどを想像させる香りをも楽しめる。複雑でありながらも絶妙なニュアンスが加わり、最高の状態を保っていると言えるだろう。
1本を作り出すために20年以上の時間を必要とするグラン・キュヴェは、もはやヴィンテージの概念を逸脱している。マルチ・ヴィンテージ・シャンパーニュと呼ばれるゆえんだ。
クロ・デュ・メニル
1990年に当時の当主アンリ・クリュッグがリリースを発表したシャンパーニュ。コート・デ・ブラン地区のメニル・シュール・オジェ村の周囲がクロ(壁)で囲まれた畑で栽培されたシャルドネのみで作られている。
グラン・キュヴェと異なり、多数の畑から取れたぶどうを使ったワインのアッサンブラージュするのではなく、単一畑の単一種のみのシャンパーニュはクリュッグの歴史に残るニュースである。単一畑、単一種、同年のシャルドネしか使用しないこだわりぶりから、クロ・デュ・メニルは年間12,000本しか製造されない。
クロ・ダンボネ
クリュッグの中で最高峰のシャンパーニュと言われているのがクロ・ダンボネだ。クロ・ダンボネはクロ・デュ・メニルがリリースされて20年以上たってから、現当主であるオリヴィエ・クリュッグがリリースした。クロ・ダンボネ1995は1本50万円以上で販売されているほど、希少なシャンパーニュだ。
ダンボネとは、モンターニュ・ド・ランスにあるアンボネ村の端にあるわずか0.68hしかない庭のような畑を指す。クロ・デュ・メニルと同じく、畑がクロ(壁)で囲まれている。ダンボネ畑で収穫されたピノ・ノワールのみを使用し、12年以上熟成期間を設けている。
ぶどうの収穫量の少なさ、熟成期間の長さゆえ、製造本数はわずか2,000本。クリュッグの中で最も希少性の高いシャンパーニュだ。
ロゼ
1983年に初めてクリュッグでロゼ・シャンパーニュが作られた。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが使われた幅広いヴィンテージワインをアッサンブラージュされている。クリュッグのロゼはグラン・クリュであるヴァレ・ド・ラ・マルヌ、アイ村産のピノ・ノワールを果皮とともに発酵させる。
発酵させた物を他のピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネなどの異なる種類のぶどうとブレンドさせ、伝統的なクリュッグの製造方法で発酵させることで完成するものだ。そのうえで、ロゼは少なくとも5年以上の熟成期間をへて出荷されることから品質にかなりのこだわりがあることが予想できるだろう。
ヴィンテージ
クリュッグのヴィンテージは毎年製造されるものではない。さらに他のシャトーとは異なり、気候に恵まれたよいぶどうが収穫されたからといって必ず出されるものではないのだ。その収穫年ならではの個性を表現できる、と判断された年にのみ製造される。
また、単一のヴィンテージのみを使用しているため希少性が高い。リリースされたヴィンテージはどれも「当たり」と言われているが、中でも1996年ヴィンテージの評判が高く、糖度と酸度が1リットルあたり10グラムと安定した最高品質のぶどうで造られている。
買取相場について
クリュッグはシャンパーニュで有名なモエ・エ・シャンドンやドン・ペリニヨンよりも価値が高く、買取も常に高値で取引されている。クリュッグはさまざまな種類のワインを製造している。その買取相場はワインの種類によって異なってくる。
- ・クリュッグ ヴィンテージ:〜50,000円前後
- ・クリュッグ クロ・デュ・メニル:〜150,000円前後
- ・クリュッグ グラン・キュヴェ:〜17,000円前後
- ・クリュッグ ロゼ:〜20,000円前後
- ・クリュッグ クロ・ダンボネ:〜300,000円前後
グラン・キュヴェはクリュッグの中で最も普及品であるが、その製造本数は他のメゾンと比べると少量だ。そのため、希少性が年々高まっており、グラン・キュヴェでも高額買取が期待できる。
買取方法とおすすめ店舗
酒専門の買取業者の利用が最適だ。クリュッグは希少性も高く、人気のシャンパーニュなので、買取業界でも人気があり高額取引が成立しやすい。また、査定や買取時の送料を全額負担する業者も多いため、コストをおさえられる。
加えて酒専門の買取業者であれば、目利きの鑑定士が在籍していることが多い。クリュッグの市場価値を十分に理解しているため、正しい金額で査定されるだろう。
フードマインド・ジャパン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワインの買取実績が15年以上もあるワイン専門の買取業者。ワイナート誌、ヴィノテーク誌などのワイン専門雑誌にも取り上げられるほどなので、信頼度の高い業者だ。特に高級ワインの買取を強化している。
ソムリエが複数名在籍しているため、査定も安心して受けられる。他の業者での査定額が高い場合は相談すれば、一番高い買取金額を再提示してくれるだろう。査定方法は電話、オンライン、FAX、LINEの4つだ。
出張・店舗買取であれば当日に現金化、宅配買取の場合は翌日に入金されるため、スピーディーに買取が成立する。宅配の場合、運送中の事故トラブルは全てフードマインド・ジャパンが担う。30万円までの保険が適応されるため、安心して預けられる。もちろんダンボール、梱包材は無料で利用可能、送料も無料だ。
お酒買取TOWN
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取TOWNはワイン、ブランデー、ウイスキー日本酒など幅広いお酒の買取をおこなっているお酒買取の専門店だ。業界最高級買取価格保証を謳っているなど高価買取が期待できる買取業者だ。高価買取をおこなえる背景にはいくつかの理由がある。
日々の市場調査や研究をおこなうなど、徹底した市場調査により正確な情報収集をおこなっている。また、買取体制をWEB専門にすることにより、店舗を持つ場合に必要となる経費を削減し、この削減分を買取価格に反映することで高価買取を実現しているのだ。
それだけではなく、商品のデータ管理、在庫管理をシステム化するなど効率の良い運営をおこなっており、それにより削減できたコストを買取価格に還元している。査定は、経験を積んだ専門の買取スタッフが、素早く丁寧に査定し、厳密な買取価格を提示するため安く買い取られることがない。こういった企業努力により、高価買取を実現している。
店舗を持たないため、対応している買取方法は、宅配買取である。査定料、送料、手数料は無料であり、梱包キットを無料で送ってくれるため、手軽に利用することが可能だ。昼間の12:30までに申し込みをおこなうと、当日中に品物を自宅まで集荷してもらうこともでき、品物が到着してから最短で当日、遅くても2日以内に査定金額を報告してくれる。
買取金額に納得できれば、即日入金も可能であるため、現金化を急いでいる方にはおすすめだ。また、金額に納得できずにキャンセルする場合でも、買取金額を報告した後、48時間以内にキャンセルすればキャンセル料はかからないが、キャンセル時の返送料は負担する必要がある。
お酒買取TOWNでは、買取実績やお客様の声を公開していることからも買取に自信があることが分かる。クリュッグ グラン・キュヴェを適正価格で買い取ってもらえる可能性が高いため、ぜひ利用を検討してみよう。
買取業者を利用した方が良い理由
買取業者を利用する際には、必ず複数業者から見積もりをもらうことが必須だ。買取条件は店舗によって大きく異なる。クリュッグのグラン・キュヴェであれば、数千円の差が生まれる可能性も高い。
クリュッグであればフリマサイトやオークションサイトでも高額で落札される可能性は高いが、おすすめはしない。取引が完了するまでに時間も手間もかかるためだ。希少性が高いクリュッグだが、その価値を十分に理解しているのは酒専門の買取業者や本当のシャンパーニュ愛飲家だ。そのため、フリマサイトやオークションサイトで出品すると値下げ依頼が多い。
加えて落札されたとしても、気が抜けない。宅配手配は自らの責任でおこなわなくてはならない。万が一トラブルがあった際、自己責任になってしまう。手間をかけず、安全な取引を望むのであれば、買取業者の利用が賢明だと言えるだろう。
グラン・キュヴェ保管時の注意点
クリュッグ グラン・キュヴェは希少価値が高く、高額買取が期待できるが、状態が悪化すればするほど買取価格は減額されてしまう。そのため、保管時に確認するべきことを紹介するので、一度確認してほしい。
シャンパーニュといえば、すっきりと爽やかな炭酸が欠かせない。もはやシャンパーニュの命とも言える。コルクは炭酸を逃さないよう、針金で頑丈に固定されている。ほとんどのシャンパーニュがこの針金を薄い銀紙で覆っているのだが、破れ、汚れがないかを確認すべきだ。
加えて、コルクの弾力性も重要なポイントだ。高温多湿の環境で保管されたシャンパーニュのコルクは、弾力が失われる。弾力性が弱まってしまうとシャンパーニュが蒸発し、液面低下に繋がってしまうためだ。そのため、弾力性が弱まっていないかも確認するべきだろう。
まとめ
クリュッグはシャンパーニュ界でも一目置かれているセラーだ。創業者のヨハン・ヨーゼフ・クリュッグが残した手帳には、最高のシャンパーニュを作るための哲学が書き残されており、現在でもメゾン・クリュッグはその哲学を大切にしている。グラン・メゾンでありながらも、オーク小樽で一次発酵をし続ける姿勢からもシャンパーニュに対しての情熱や熱量を感じることができるはずだ。
普及品であるグラン・キュヴェもオーク小樽での発酵を経て、リリースされている。1本を作り出すのに実に20年以上手をかけているクリュッグのグラン・キュヴェは買取業界でも比較的高額で取引されている。
目利きの鑑定士やソムリエが在籍している買取業者の利用が賢明だと言えるだろう。買取業者に査定を出す前には必ずシャンパーニュの状態をチェックし、ベストな状態で査定に出そう。また、必ず複数業者から査定してもらってから、買取業者を選ぶのが好ましい。査定条件は業者によって大きく異なるため、査定金額も変動しかねないためだ。