ゴッセというブランドを知っているだろうか。シャンパンやワインが好きな人なら聞いたことがあるかもしれない。伝統的な製造方法で造られているため、フレッシュな味わいが楽しめるシャンパンである。
数が限られるため、特別なお祝い事や記念のギフトとしても人気が高い。しかし珍しいシャンパンゆえ、飲むのがもったいなくて飾っている人も多いのではないだろうか。そこでゴッセのシャンパンの中でも人気の高いセレブリス ロゼの買取相場や査定についての情報を紹介しよう。
Glass of pink rose champagne / wuestenigel
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ゴッセにはどのような特徴があるか
ゴッセはフランスのシャンパーニュ地方にあるひとつの都市から生まれた。市長の名前をとり、1584年に創立したシャンパーニュ地区では最も古い歴史のある会社である。ゴッセで特徴的なのは、伝統的な製造方法を400年以上守り、今もなお高品質なシャンパンを造り続けているところだ。
「シャンパーニュで最も小さく偉大なメゾン」として知られる名門のシャンパンハウスである。13代にもわたり同族経営を守ってきたが、1993年にブドウ畑以外の経営権を売却した。
格式高いブランド
ゴッセについては世界的なワイン評論家として有名なロバート・パーカー氏が「傑出したシャンパンハウス」と最大級の評価をしている。他にも「デカンター」「ワインスペクテーター」などのワイン雑誌でも最高ランクの評価を受け、世界的なワインコンテストでも数々の受賞歴がある格式高いブランドである。
ゴッセの製造方法
現在、多くのシャンパンはマロラクティック発酵というものを行っていて、果実に含まれるリンゴ酸を乳酸へ変えることでやわらかい酸とともに重さを出している。
しかし、ゴッセの醸造責任者であるジャン・ピエール・マレネは「マロラクティック発酵を行わないことこそ本来のシャンパンであり、その姿を形として造り出す鍵となる」と考えた。そのため、ゴッセのシャンパンはブドウ本来の香りや味を残すため、マロラクティック発酵はいっさい行っていない。
長期間の熟成
しかしマロラクティック発酵をしないということは、熟成に長い期間が必要になり、商品として販売するまでも長期間の熟成が必須となる。それでもいっさいの妥協をせず昔ながらの方法を守り続けているのだ。この決断によって、ゴッセのシャンパンには他のシャンパンには感じられないフレッシュで生き生きとした酸が感じられるようになる。
その一方で高品質なゴッセのシャンパン造りに必要な熟成期間として、法的に定められた15カ月を大きく上回る最低36カ月、それより長いものでは120カ月以上という非常に長い熟成期間をとっている。全ての工程において職人の手作業中心に行っていて、箱詰めやパレット積みなども人の手によって行われている。
ゴッセの特徴
ゴッセでは「グラン・レゼルヴ」「セレブリス」などのラインアップがあり、ヴィンテージもノンヴィンテージもある。さまざまな種類を混ぜることによってフレッシュであると同時に奥行きのある味わいを実現していて、例えばグラン・レゼルヴ ブリュットでは芳醇な花の香り、アーモンドやモカのフレーバー、柑橘のニュアンスが感じ取れるシャンパンとなっている。
ボトルの形状
ちなみにゴッセのボトルの形状は太めのずんぐりした形となっているが、これは古くからのボトルをベースにしている。瓶に厚みがあって下の方が丸い、これは18世紀に使われたものと同じである。他のブランドでは細いボトルが多いため、ボトルの形状でゴッセのものだとすぐに分かる。
しかし細かい種類の違いはパッと見では判断できない。そのためラベルの色や文字で判断しなければならないが、ゴッセの中ではグラン・レゼルヴがスタンダード、セレブリスが最高級だと覚えておけば良いだろう。
ゴッセ セレブリス ロゼの買取相場
ゴッセのセレブリスは最も高級な種類であり、評価も高いシャンパンである。特に2007年のセレブリス ロゼは「ずば抜けた出来」と言われている。
販売価格
ゴッセのセレブリスは最も高級な種類であり、評価も高いシャンパンである。特に2007年のセレブリス ロゼは「ずば抜けた出来」と言われている。ロゼは人気も高く、特徴としてフランボワーズ、イチゴ、ブルーベリーなどの赤い果実の香りと同時に、スミレやリラなどの花の香りも印象強い。
口に含むと果実の瑞々しさが感じられ、後にグレープフルーツやレモンなどの柑橘系の爽やかな酸味が残る。通常の販売価格は20,000~25,000円が相場となっているようだ。
買取相場
多くの業者でセレブリス ロゼは需要が高く、状態や製造年にもよるが1本6,000円前後が買取相場となっているようだ。ドンペリやジャック・セロスなどに比べるとやや低い金額だが、シャンパンの買取金額としては高値の部類に入る。ゴッセは伝統的な製造方法を行っていて大量生産が難しい。
そのため販売できるシャンパンの数にも限りがあるのだ。本数が少ないからこそ価値が上がり、買取金額が高くなっている。製造年として2003年、2007年は特に出来が良く評価も高いため、相場よりも高値で取引される可能性もあるだろう。
とはいえ、買取金額は業者によって差があり、ある業者では買い取ってもらえなかったり低い金額を提示されたのに、他の業者では思わぬ金額で買い取ってくれることもある。
中古市場は商品そのものの価値と、需要によっても相場は変わり、欲しいと思う人が多ければ多いほど買取金額は高くなる。なので、大切なシャンパンを売るならゴッセの買取実績の多い、経験豊富な専門業者にお願いするのがベストだろう。
保存状態によっても金額は変動する
製造年によって生産されるシャンパンの数が異なるため、生産数が少ない年、なおかつできの良い年のシャンパンは買取金額は高い。それと同時に保存状態によっても査定額は変動する。
以下で詳しく説明するが、ワインやシャンパンは数あるアルコールの中でも保存の難しい種類である。特にシャンパンには気泡があるため、これが抜けないように保存する必要があるのだ。シャンパンやワインが好きな人なら保存方法について知識を持っているが、よく知らない人もいるだろう。査定に出すなら保存方法についても調べておくと、売るときに有利になるはずだ。
ゴッセのシャンパンを売却する際のポイント
実際にゴッセのシャンパンを売りに出す場合、大事なポイントがいくつかある。全て満たすのは難しいだろうが、なるべく多くのポイントを攻略しておくとより高い値段で買い取ってくれるだろう。
売却の方法
そもそもシャンパンを売る方法として複数の方法がある。オークションやフリマアプリ、買取業者や酒屋などが挙げられる。ここでおすすめなのはやはり業者に依頼する方法である。
オークションやフリマアプリなどでは適正な値段がつけられないことが多いため、安すぎる値段で売ることになりかねない。買取を専門に行っている業者や、シャンパンやワインに詳しい業者であればゴッセの価値について正しい知識があり、適切な価格で買い取ってくれる。
複数の買取業者に査定依頼する
そして査定に出す買取業者はなるべく多い方が良い。シャンパンやワインに詳しい鑑定士がいる業者ならより安心だろう。業者にも得意、不得意があり、総合買取業者では幅広く商品を取り扱っているため知識も広く浅くなりがちだ。一方専門業者なら取り扱う商品が限られるため、正しい知識を豊富に持っているのだ。
また、複数の業者で査定してもらうことにより、比較検討ができる。見積もりがあればより高値で売れる場合もあるので利用すると良いだろう。
保管状態をチェックする
シャンパンを査定に出す前にチェックしたいのが保管していた状態である。おそらく開封していない人がほとんどだろうが、もし開封してしまった場合は査定額がガクンと下がることに加え、売れない可能性もある。飲みきれない、飲まない、と思うならば開けずに売ってしまう方が賢明だろう。
さらに多くのシャンパンは炭酸の気が抜けないように、コルクによる栓が中の圧力に負けないよう針金で固定されている。そしてそのコルクの栓は薄い銀紙で包まれていることが多い。査定に出す際はこの薄紙が破けていたり、とれていない状態がベストである。
また、日本のような気候、特に梅雨から夏にかけての高温多湿の気候はシャンパンの品質を大きく下げてしまう。振動も品質劣化に影響が大きいため地震の多い日本ではより劣化しやすい。シャンパンやワインは極力光の入らない場所で、適度な湿度があり常に10~15度くらいに温度が保たれている静かな場所で保管するのが一番だ。
ワインセラーがあるならそこに保管するのが最適だが、一般家庭では難しいだろう。もしなければ冷蔵庫あるいは野菜室も適しているが、品質低下は避けられない。なので、高値で売りたければ、手に入ってからすぐに売ってしまうのが望ましい。
付属品は必ずとっておく
高級ワインやシャンパンは化粧箱やタグがしっかりしているので、売るときは箱に入れたまま査定に出すと比較的高値がつきやすい。高級メゾンでは紙やプラスチック同様、木製の箱や金属製の化粧箱を使用している場合も多く、箱の有無で取引金額が大きく変わることもある。もし売ることを考えているなら、買取業者に箱の有無で買取金額が変わるかどうか確認するのも良いだろう。
まとめ売りをする
ゴッセのセレブリス ロゼの他にも飲めないお酒や売りたいお酒があるなら、まとめて売ってしまうのも良いだろう。買取業者によってはまとめて査定に出すと買取金額をいくらか割り増しにしてくれることもある。例えばある業者では15点まとめて約44,000円、7点まとめて約52,000円などの買取金額をつけている。
断捨離をしつつ臨時収入も得られるのでおすすめだ。
客層を把握する
また、業者に買いに来る客層を把握し売ることもポイントである。近くに飲食店が多い場合、イベントやパーティなどでシャンパンを使うシーンも多い。店側はできるだけ安く仕入れるため、こういった買取業者を利用することは多々あるだろう。付属品は必ずとっておくことが重要だ。
このように買取業者を選んで、まとめて査定に出すと業者側も喜んで買い取ってくれるだろう。業者によっては種類がバラバラでも買取可能となっているので、飲まずに余っているものがあるなら一緒に売ってしまおう。
まとめ
今回はゴッセのシャンパンの中でも人気の高いセレブリス ロゼの買取相場や査定情報を紹介した。売却先はオークションやフリマアプリ、買取業者や酒屋などが挙げられる。ここでおすすめなのはやはり業者に依頼する方法である。そして査定に出す際はなるべく複数の業者に依頼しよう。付属品も売却時まで必ずきれいにとっておきたい。
シャンパンやワインは年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。