グレ―ラはプロセッコの主要品種である。マスカプロセッコはイタリアを代表する白のスパークリングワインである。北イタリアのヴェネト州で造られており「プロセッコ」という名称は欧州連合の名称保護制度で保護されている。生産地はイタリア・ヴェネト州、ヴェネツィアの北25kmほどにあるトレヴィ―ゾの周囲に拡がっている。
生産地域は法律上3つに分類されており、プロセッコとして全地域合わせて30000haを超える広大な土地で造られている。
今回はそんな伝統あるワインである「プロセッコ」についての詳細についてまとめた。
また、買取希望の方にとって気になる買取情報や、高く売るコツまで徹底調査した。スパークリングワインの性質上、管理や買取には少しコツがいるため、この記事をチェックして是非参考にしていただきたい。
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プロセッコとは
プロセッコはイタリアを代表する白のスパークリングワインだ。イタリアのスパークリングワインはスプマンテと呼ばれ、プロセッコはそのスプマンテの一種であり、非常に人気のスパークリングワインである。とても伝統があり人気でありながらその価格は比較的リーズナブルなのだ。
歴史
プロセッコに使用が許可されているブドウの品種はグレーラが85%以上、その他最大15%までグレ―ラ・ルンガ、ヴェルディソ、ペレラ、ビアンットほどではないが、フローラルな香りで軽いワインを造る。2009年まで「プロセッコ」と呼ばれていたが、「プロセッコ」というワインの名を守るためにグレーラという名前に変更された歴史がある。
ワイン法最上位
イタリアにはワイン法が存在し、様々な条件のもと厳しく分類されている。最高位に「保護原産地呼称ワイン」であるD.O.C.G、D.O.Cがあり続いて「保護地理表示ワイン」であるI.G.T、そしてその下にVdTが存在する。
プロセッコにはD.O.C.GとD.O.Cワインが存在する。2009年のワイン法改定で「コネリアーノ」と「ヴァルドッビアデーネ」という地域で造られるスパークリングワインが「プロセッコ・ディ・コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ」という名称でイタリアワイン法最上位のD.O.C.Gに昇格となった。
また、周辺地域で造られたものはD.O.Cというワンランク下の等級に格付けされている。
特徴
プロセッコの特徴はグレ―ラ種を主体に造られているところである。プロセッコはイタリアのヴェネト州で生産されている。中でも古くからプロセッコを生産してきたコネリアーノからヴァルドッビアデーネにかけて東西に伸びる地域は標高100~500mの真南向き斜面に広がる日当たりの良い土地だ。
風に吹かれ適度な酸を保ったまま完熟することができるため、この地域ではより高品質なプロセッコが造られている。
グレ―ラ種はとても繊細なブドウの品種であり、その香りはアロマティックかつフルーティーだ。細長く伸びる蔓や葉に支えられ、軸も細い。そんなグレ―ラ種は、薄い麦わら色で、新鮮なリンゴやナシの香り、味わいが特徴でフレッシュ感のあるワインを生み出すのだ。
また、その製法からプロセッコはブドウ本来の香りを邪魔するものがないフレッシュでフルーティな味わいとなっている。
格付け
プロセッコには格付けが存在する。最も多いプロセッコD.O.C が約66%を占めており、その上に全生産量の約33%を占めるコネリアーノ・ヴァルドッビアデーネD.O.C.Gが格付けされている。さらに、全生産量のわずか1%と非常に希少なアゾーロ・プロセッコというワインが存在するのだ。
さらに上位には、コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ・スペリオーレの中でも、限られた43村で造られたものだけが表記できる「リヴェ」古来からプロセッコ最高の畑と言われてきた「カルティッツェ」と呼ばれる畑名の表記が認められている。
ボトル内で二次発酵を行うことで酵母由来の香りが加わるシャンパンなどに比べ、大きなタンクで二次発酵させるプロセッコは、ブドウの持ち味が十分に発揮され、フレッシュでフルーティな香りが楽しめる。
カテゴリー分け
プロセッコは残糖値によりカテゴリーに分けられている。
- ・ブリュット
- ・エクストラドライ
- ・ドライ
以上の3つであり、ブリュットが最も辛口でドライは柔らかな甘さのある味わいとなっている。その中間がエクストラドライある。
プロセッコは、食前酒としても楽しめる。口当たりが良くさわやかで、グレーラ種特有のフルーティーな香りと味わいを持っている。フレッシュ感もあるため後味も良く飲みやすいのが特徴なのだ。
食前酒としても楽しめるプロセッコであるが様々な料理とも楽しめるのだ。魚料理、肉料理、野菜料理と、その幅はとても広く、色んな場面で活躍できる人気のスパークリングワインである。
プロセッコの種類
人気のイタリアワイン「プロセッコ」であるが、種類が豊富であり、今回はたくさん存在するプロセッコの中から一部を紹介したいと思う。
プロセッコ・ディ・ヴァルドッビアーデネ・スプマンテ・エクストラ・ドライ
アカシアや藤の花を想わせる豊かな香り、エレガントで滑らかな味わいが魅力。グレ―ラ種100%使用。
プロセッコ・ディ・トレヴィーゾ
熟したリンゴや野に咲く花のような香りが特徴。ドライで新鮮な味わい。本格的な味わいながらカジュアルに楽しめるスパークリングワイン。
マルティーニ プロセッコ
グレ―ラ種100%のD.O.Cスパークリングワイン。青りんご、洋ナシ、メロンを思わせるみずみずしいフレッシュな香りが特徴的な辛口ワイン。どんな場面でも楽しめるライトな味わい。
ジュスティーノB
洋ナシのような甘く優しいアロマ、きめ細かい泡がクリーミーに広がる3大プロセッコの一つ。とても評価の高いプロセッコである。
プリモ・フランコ・ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ・スペリオーレ
花のような繊細な果実味が印象的な3大プロセッコの一つ。品質は良く伝統的なワインのプロセッコであるが、その価格は比較的リーズナブルでありカジュアルに楽しめるのが特徴である。そのため、買取にはややコツが必要だ。次の項に買取情報をまとめたので、是非ご覧いただきたい。
プロセッコの買取情報
伝統もあり、非常に人気のスパークリングワインであるプロセッコだが、その買取にはややコツが必要になってくるのが予想される。元々が非常にリーズナブルな価格帯であり、大体が2500円以下で売られている。そのため買取価格も高額にならないケースが多いようだ。
だが、方法によってその価格には大きな差が生じるためよく比較検討していただきたい。また、スパークリングワインの性質上その管理によって価格に大きな差が生じる。場合によっては買取が困難になるまで状態が落ちてしまうため、次の項に管理方法をご紹介する。
スパークリングワインの適切な管理方法
スパークリングワインは保管方法によっては状態が悪くなり、場合によっては買取ができない程まで劣化してしまうため注意が必要だ。そのため減額に繋がらないようにしっかり管理をすることが大切なのだ。
ワインにとっての最適な環境の条件には以下のようなものが挙げられる。
- ・温度が一定で涼しい
- ・光が入らない
- ・高湿度である
- ・振動がない
- ・周囲ににおいの強いものがない
上記に記載した通り、ワインはとてもデリケートな商品なのだ。折角の美味しくて素晴らしいワインでも、雑な扱いをするとその味は大きく損なわれてしまう。これらの状態を維持するのに一番良いのはワインセラーであるが、ご家庭では無い場合がほとんどであろう。
そのため家庭での保管方法を次にまとめた。良い状態を維持するためには必見の内容であるため是非チェックして役立てていただきたい。
温度管理
理想の温度は13~15℃で温度変化が無いのが望ましい。高いのはもちろん、低すぎても果実味が抜けてしまう低温劣化の恐れがある。そのため、冷蔵庫では温度が低すぎてしまうため、冷蔵庫の中でも温度が高い野菜室での保管がベストである。
光の遮断
ワインを直射日光にあて続けるとワインは劣化してしまう。できれば蛍光灯や電灯の光も避けるほうが望ましい。そのため家庭で保管するときはワインを新聞紙で包んでおくとワインを光から守ることができる。
湿度管理
湿度が50%以下の乾燥した場所だと、コルクが乾燥して縮み、ワインが劣化してしまう。逆に湿度が高すぎると、ワインへ直接影響はないが、ラベルにカビができてしまう恐れがある。外装の劣化は査定に大きく影響してくるので十分注意していただきたい。
理想の湿度は60~80%だ。家庭での保存では新聞紙に包んだワインに、霧吹きか何かで水分を与えるのが望ましい。
振動
振動もワインの劣化を招くため注意が必要だ。スパークリングワインの場合、内部の泡が大きくなってしまいグラスについでもすぐに炭酸が抜けてしまう原因になる。
横に寝かせる
ボトルを立てておくと、コルクが乾燥して収縮し酸化してしまう可能性がある。そのためボトルは寝かせて保存していただきたい。また、乾燥するとコルクに弾力がなくなりコルクを抜く際の失敗に繋がる。
以上がワインの保管についてである。保管方法によってはワインが劣化し、買取価格が下がってしまうので注意が必要である。そして、スパークリングワインはその性質上、基本的に家庭での長期保存はあまり向いていない。買取を検討している場合は早めに決断することをおススメしたい。
プロセッコを高値売却するポイント
次に、高く売るために気を付けるポイントについてまとめた。是非チェックしてみよう。
液面低下
保存状態によっては封が空いていなくても中身が減ってしまうことがあり、これを液面低下という。高温多湿の環境などで起こってしまうため保管環境に注意が必要だ。また、栓がしてあるのに中身が漏れたりしている場合や漏れ跡がある場合も減額の対象になってしまう。
外装の剥がれ
ラベルが剥がれている場合は商品名がわかったとしてもやはり減額になってしまう。また、コルクを包むフィルムも破けがあると減額の対象になってしまうため保存には細心の注意が必要である。
ボトルの破損や汚れ
外観の綺麗さは顧客の購買意欲に繋がるため保管には十分気を付けよう。汚れは可能ならば綺麗にしてから売るようにしよう。少しの工夫が査定に関わってくるのだ。
まとめ
今回はイタリアの伝統的なスパークリングワイン「プロセッコ」についてご紹介した。非常に人気のスパークリングワインであり様々な場面で活躍できる素晴らしいスパークリングワインだ。
しかし、買取の際には少しコツが必要になるだろう。方法によっても価格が変わってくるためよく比較検討していただきたい。
また、管理によっては大幅に減額してしまう場合もあり、場合によっては売ることができない状態になっていまう。そのため、この記事を参考にして一番良い状態で買い取ってもらえるよう管理していただきたい。
また、スパークリングワインの性質上、家庭での長期保存は向いていない。そのため、早めの決断を推奨する。今回紹介した内容を参考にしていただければと思う。