ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年の買取相場まとめ

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年を醸造しているのはルイ・ジャド社だ。1859年に創立され、ブルゴーニュでも有数のネゴシアン・エルヴールと言えるだろう。今回は、そんな多くのワイン好きから多大なる信頼を集め、味で唸らせてきたルイ・ジャド社が誇るドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年について詳しくお伝えしたい。

ルイ・ジャド社を代表するワインのドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年の解説はもちろん、買取相場についてもお伝えしていくので、ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年に興味がある方は是非読み進めていただきたい。

ルイ・ジャドってどんな会社？

ルイ・ジャドは19世紀からネゴシアン業を手がけている。自社の畑を多く持っている事が特徴だ。グラン・クリュ、プルミエ・クリュ、モノポールなど、良質なワインを生み出す為に畑にかなりこだわっている。

ブルゴーニュ屈指のドメーヌ、優良ネゴシアンとしても知られている。

ルイ・ジャドの歴史

ルイ・ジャド社は1859年に設立された。ルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドという由緒あるブドウ栽培家が創設したのだ。ルイ・ジャド社は、ルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドの指導の下、初期の段階では北ヨーロッパの市場に着目してかなりの速さで拡大していく。

その後、ルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドの息子がたくさんのブドウ畑を購入する。それからはアメリカとイギリスの市場にも拡大していった。 1794年にジャド家が所有するシュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼルの総面積の半分を取得する。

その後も、ブルゴーニュの銘醸格付け畑を取得していく。現在は自社の畑の広さは約240haにもなり、自他ともに認めるほどのブルゴーニュ有数の大ドメーヌとなった。

• ・1954年にアンドレ・ガジェが入社する。
• ・1962年にルイ・オーギュスト・ジャド氏が死去し、マダム・ジャドがアンドレ・ガジェに会社を任せる。
• ・1992年にアンドレ・ガジェの息子のピエール・アンリ・ガジェが社長に就任する。
• ・1995年にラドワ・セリニー村に樽製造会社カデュスを設立する。
• ・1996年にシャトー・デ・ジャックを獲得する。
• ・1997年にボーヌの郊外にラ・サブリエール醸造所が完成する。
• ・1998年に本社をボーヌのサミュエル・ラジェイ通りからウジェーヌ・スピュレール通りへと移転する。
• ・2008年にはブルゴーニュ・ジェネリック専用の醸造施設がコート・シャロネーズのジヴリに完成する。
• ・2008年にプイィ・フュイッセの中心に15haの畑を持つドメーヌ・フェレを獲得する。

ワイン造りの目的とルイ・ジャド社の哲学

ルイ・ジャド社がワイン造りをおこなっている目的は、ワインを通じてブルゴーニュの真のテロワールを表現することだ。そして、未来もテロワールが維持されていくことだ。ただワインを作ればいいという話ではなく、造り手として誇りを持って取り組んでいることを感じられる。

ルイ・ジャド社の畑は、区画毎に個性が違っている。ルイ・ジャド社の畑は、まるでモザイクのように異なっているのが特徴だ。それぞれの区画に個性がある。

所有している人間の哲学と、昔から大切にされてきた土地の両方がそろって初めて、個性的なテロワールとなる。ルイ・ジャド社は、テロワールが未来に引き継がれるように、出来るだけ畑を良い状態で残していくことにこだわっている。何故かというと、理想的な状態の畑で収穫されたぶどうが、美味しいワインを生み出すと信じているからだ。

今の売上のことだけに囚われず、先の事までしっかりと考えているのがルイ・ジャド社のワイン造りから感じられる。ルイ・ジャド社のこだわりは、20年以上前から化学肥料や農薬などの使用を禁止した事に表れている。醸造には天然酵母を使っている。

トラクターが入れないぶどう畑もあり、そのような場合には馬を使って作業することもある。最新の技術を取り入れることよりも、伝統的な造り方で丁寧に造ることを選んだのだ。ボーヌ付近のコート・ドールの約15ヘクタールの畑ではビオディナミ農法を採用している。

ワインの醸造にはしっかり時間をかけて天然酵母を使っている。もともとある土壌の構成を極力崩さずに保つ事を大切にしているので、畑を深く耕さずに表面の土だけを耕すようにしている。品質が高いぶどうを収穫することにおいても手抜きをすることはない。

剪定をおこなうのはもちろんのこと、ぶどうの畝の間にあえて草を植えて収量を落としている。

ルイ・ジャド社のワインは自然酵母で発酵している

ルイ・ジャドのワイン造りで特筆すべきは、自然な形で発酵をおこなっていることだ。ぶどう畑、ワイナリーの中に存在する自然酵母だけを使って発酵をおこなうことにこだわっている。また、オークの新樽の使用は、ワインの個性に影響を与えないように、なるべく控えている。

あくまでもシャルドネやピノ・ノワール美味しさを自然に強調する程度にとどめている。

ルイ・ジャド社は樽製造会社を所有している

ルイ・ジャド社は、自社で樽製造会社を所有している。ラドワ・セリニー村に樽製造会社カデュスを設立したことで、自社のワインに合う品質の樽を使うことが出来るようになった。 樽製造会社カデュスの樽は、フランスの中でもいいオーク材が選ばれる森から厳選されたオーク材を使用している。

屋外で30か月乾燥させ、228リットルの容量のブルゴーニュ樽になる。

自社の畑のほとんどがグラン・クリュとプルミエ・クリュで占められている

コート・ドール地区に所有する自社畑では、グラン・クリュとプルミエ・クリュでそのほとんどが占められている。所有形態によって付けられる名前が違っている。

• ・ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド
• ・ドメーヌ・ルイ・ジャド
• ・ドメーヌ・ガジェ
• ・ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタ

という名前がつけられてワインのラベルにも表示されることとなる。

総面積105haのぶどう畑を所有するドメーヌ

ルイ・ジャド社は総面積105haのブドウ畑を所有している。ネゴシアンとしてブルゴーニュ・ワインの取り引きをしていることは有名だが、こんなにも広大なぶどう畑を所有している事は知らない方もいるのではないだろうか。ジャヴレ・シャンベルタン村からサントネー村までのコート・ドールの全域までが自社畑の範囲となっている。

コート・ドール地区にルイ・ジャド社が所有している畑のほとんどがグラン・クリュとプルミエ・クリュだというのだから驚きだ。

ルイ・ジャド社のラベルはバッカス

ルイ・ジャド社がブルゴーニュで二番目の規模を誇るネゴシアン・エルヴールであり、ドメーヌとして、世界中で知られてるのは、経営哲学がしっかりとあるからだという意見もある。自社のワインによってブルゴーニュ・ワイン全体の印象や評価が決まってしまう信念を持ち、ワイン造りと向き合っている。ルイ・ジャドのワインは、すべてブルゴーニュ地方の原産地での呼ばれ方をそのまま採用したワインだ。

ルイ・ジャド社のラベルに使われているのはギリシャ神話に登場するワインの神様のバッカスがデザインされたものとなっている。ルイ・ジャド社は、創設当初から、ルイ・ジャド社で造るワインのすべてに同等の熱意を持って造ることを意識している。グラン・クリュであろうが、A.O.C.ブルゴーニュであろうが同じだ。

このバッカスのラベルにはルイ・ジャド社のワインに対する敬意が込められている。

ルイ・ジャド社のワインの醸造

ルイ・ジャド社の赤ワインは、収穫したブドウは自社の醸造所で醸造する。ボーヌ郊外とコート・シャロネーズにある２つの醸造所を使っている。オークか、ステンレスタンクを使用して温度調節はほとんどおこなわないという手法だ。

ぶどうの収穫方法だが、手作業で収穫されている。収穫したものを選抜して自然酵母だけを使ってアルコール発酵する。マロラクティック発酵はオーク樽を使用して冬の終わりにおこなわれることとなる。

白ワイン醸造に関しては、手摘みされたぶどうを使用し、選別して圧搾する。圧搾されたぶどう果汁をステンレスタンクで36時間保管して、小さめのオーク樽でアルコール発酵する。アルコール発酵の酵母には野生酵母を使用する。

マロラクティック発酵をおこない、ゆっくりと熟成させる。

ルイ・ジャド社のワインの樽熟成

ルイ・ジャド社の赤ワインの樽熟成は、ものによってステンレス樽を使うかオーク樽を使うかが違ってくる。ブルゴーニュのワイン、村名のワインはステンレス樽、グラン・クリュやプルミエ・クリュはオーク樽で熟成されることとなる。ろ過は極力抑えて、仕上がりが自然になるようにする。白ワインの樽熟成も自社の樽を使う。

ルイ・ジャドのワイン

ルイ・ジャド社はたくさんのアペラシオンのワインをリリースしている。名前で畑の種類が分かるというのは上述したが、もう一度詳しく見ていきたい。ドメーヌ・ルイ・ジャドという名前は、ルイ・ジャド本体であることを表している。

ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャドという名前は、ジャド家が昔から所有している畑で作られたぶどうを使っていることが分かる。 ドメーヌ・ガジェは、今のオーナーのガジェ家が所有している畑で栽培したぶどうを使っているということだ。 ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタとドメーヌ・ド・ラ・コマレーヌは、耕作契約している畑を示している。

このことから、ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年はジャド家が昔から所有している畑で作られたぶどうを使っていることが分かる。

ピエール・アンリ・ガジェについて

ルイ・ジャド社の社長のピエール・アンリ・ガジェは1955年ボーヌ生まれだ。Institut des Haites Etudes Commericiales でコンピューター・サイエンス・エンジニアの学位とMBAを取得している。 ピエール・アンリ・ガジェはパリでビジネをしていたが、1985年にルイ・ジャド社に入社することとなる。

社長に就任する前から、ワインに使われるぶどうの栽培や醸造の方法など、ワイン造りに必要な知識を身に着けて経験を積んでいく。1992年にピエール・アンリ・ガジェのお父さんのアンリ・ガジェの後を引き継ぐ形でルイ・ジャド社の社長に就任した。ピエール・アンリ・ガジェは幼い頃からぶどう畑と慣れ親しみながら育ったということもあり、ワインと関わるべくして関わり社長となった。

ピエール・アンリ・ガジェの趣味はゴルフとテニスだ。結婚し、家族は奥さんと4人の子供がいる。

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年ってどんなワイン？

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年は、2代目社長のルイ・ジャン･プティスト・ジャドが1913年に買い戻したレ・ドゥモワゼルで1999年に作られた特級のシャヴァリエ･モンラッシェだ。ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年は、コート・ド・ボーヌ地区のピュリニ・モンラッシェ村の畑のぶどうを使用して造られる白ワインだ。この畑がグラン･クリュに認定された理由は、化石を含む石灰堆積物や泥灰土が重なっているという特殊な土地だからという部分が大きい。

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年の味はこの畑があってこそのものだ。

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年の相場は？

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年の販売価格の相場と買取価格の相場はいくらくらいなのだろうか。順を追って見てみよう。

販売価格の相場

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年は、容量750mlのものが4万円台～6万8千円でネット上で販売されている。以上のことから、販売価格の相場は4万円から6万円の間くらいが購入する際の妥当な相場だと言えるだろう。

買取相場

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年の買取相場は1万8千円前後だ。手元にドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年があって、飲む予定がないのであれば売却を検討してみるのもいいだろう。

おすすめの売却先

ワインを適当な業者に売却して後悔しないようにするには、プロの買取業者に頼むのが一番だ。ワイン買取コンシェルジュには優秀なソムリエ資格者が在籍しているから安心だ。ワイン買取コンシェルジュは、買い取ったワインをお酒を取り扱う飲食店に直接販売するので、高額買取が実現している。

まとめ

ドメーヌ・デ・ゼリティエ・ルイ・ジャド シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼル1999年は、ルイ・ジャド社が長年大切にしてきた畑で造られたこだわりのワインだ。買取相場は1万8千円前後となっている。飲む予定がないのであれば家で保管しておくのではなく、早めに買取に出すことをおすすめする。