古着チェーン大手のドンドンダウンウエンズデイが新業態「チョコチョコダウンオンウエンズデイ」の展開に乗りだした。そのFC1号店が9月23日岩手県盛岡市内に開店した。特徴ある店舗に客足も順調だ。
引用:http://www.chocochocodown.com/
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業界の「風雲児」が提案する新たな古着店のカタチ、「チョコチョコダウンオンウエンズデイ」とは?
JR盛岡駅に隣接する駅ビル「フェザン」にて、2016年4月より約2か月間の期間限定営業を行った「チョコチョコダウンオンウエンズデイ」。
今回、盛岡市中心部の複合商業施設「ななっく」において、満を持しての正式展開スタートとなった。
国内外に70店舗以上の古着店を展開する株式会社Don Don up(盛岡市 岡本昭史社長)が、「ドンドンダウンウエンズデイ」に続く新たなビジネスモデルとして投入したのが今回のブランド。最高100円(税込)まで値下げを行う「水曜日20%値下」や「衣料品全品断りなし買取」など、これまでの古着業界になかった数々の積極的サービスを打ち出した同社は、一躍業界の風雲児となった。
今回、同社サービスの目玉である「毎週水曜日の20%値下げ」を継承しつつも、ネットとの併売といった新機軸も取り入れ、これまでにない斬新なものを目指している。
ブランドコンセプトは、「チョコレートのような店舗づくり」
女性の好きなスウィーツ、その代表格であるチョコレートのように親しみやすく彩ある商品ラインナップを、「ちょこっと」コンパクトにまとめられた店舗に凝縮して提供している。
店舗デザインは多くの女性から支持を受ける「シャービック風」をモチーフにしたカフェのようなつくりとなっている。
30坪ほどの小さな店舗スペースにおよそ2300種類の商品が並んでいる。
価格帯は1500円から2500円が中心となっており、高校生から60代まで幅広い客層が来店している。カジュアル系のローリーズファーム、JEANASISといったものから、ZARA、UNTITLEDといったエレガント系のものまで幅広いブランドを扱うことで、多様なニーズに応えていることも好感を得ている一因だ。
また、これらの商品に関してはアイロンがけや毛玉とりなど、スタッフによる徹底的なケアが常時行われており新品同様の高いクオリティが維持されている。
店舗に負担をかけずに売り上げアップ
「チョコチョコダウンオンウエンズデイ」は今回のななっく店を皮切りに、さらにFC展開を進めていく予定だ。
完全委託納品型をとるとしており、店舗で過剰な在庫を抱える心配がない。毎週ごとに上げられる売り上げデータは本部で精査のうえ、売れ筋商品が加盟店に納品されるようになっている。
また、自社ECサイトをはじめ、ヤフオクや楽天市場など6つのサイトでも併売することになっており、売れ残りのリスクが小さくなっている。売れ残ったものに対しては、本部が回収して3か月単位で新商品と交換するようになっている。このような仕組みにより、フランチャイジー側も安心して店舗運営をすることができるようになっている。
今回出店したななっくは2012年に会社更生法を適用した旧中三盛岡店の建物を利用するで開業した地域密着型の複合商業施設で、盛岡バスターミナルに近く、交通の利便性も高い。既存のアーケード街や近隣の歴史的名所との相乗効果による高い集客力発揮も期待されている施設である。近辺に競合店舗となるような古着屋が少なく、店舗の立地条件としては悪くない。
9月のオープン直後から一日当たり50人以上が商品を購入し、対予算においても一日当たり150%の実績があったということで、スタートとしては非常に幸先の良いものだった。
この好調な状態が持続し、ユーザーからどれだけ認知されるか。「ドンドンダウンウエンズデイ」に並ぶ同社の柱になるかはまさにななっく店の業績如何にかかっている。業界の常識を破るこの試みについて、しばらく目が離せない。