世界各国のVIP、セレブに愛される高級シャンパーニュ(シャンパン)「ローラン・ペリエ(Laurent-Perrier)」。シャンパーニュメゾン(シャンパン会社)として、「フレッシュさ」「エレガントさ」「バランスのよい味わい」を突き詰め続けてきたローラン・ペリエ社は、今や数あるシャンパーニュ・メゾンの中でも独歩的地位を築いている。
この記事では、そんなローラン・ペリエ社が送り出した、プレステージ(最高級)ヴィンテージロゼ「ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼ(Laurent-Perrier ALEXANDRA ROSÉ)」について、その魅力、買取相場、査定情報などを、徹底的に解剖・解説していく。
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ローラン・ペリエ(Laurent-Perrier)とは
「ローラン・ペリエ(Laurent-Perrier)」は、フランス・シャンパーニュ地方に本拠を置くシャンパーニュ・メゾン、ローラン・ペリエ社によって生み出された、高級シャンパーニュである。
ローラン・ペリエ社の歴史
世界的シャンパーニュ・メゾン、ローラン・ペリエ社の前身は、元樽職人であったアンドレ・アルフォンソ・ピエルが、1812年に興したネゴシアン(ワインの卸売業者)である。
夫婦の姓を合わせた社名で生まれ変わる
アンドレが創業したネゴシアンは、彼の後を継いだシェフ・ド・カーヴ(醸造責任者)、ウジョーヌ・ローランと、その妻、マティルド・エミリー・ペリエによって、二人の姓を合わせて名付けられたシャンパーニュ・メゾン、ローラン・ペリエ社として生まれ変わった。
夫の死後
マティルドは、夫ウジョーヌの死後、イギリスへの進出に成功し、ローラン・ペリエ社は、世界的シャンパーニュ・メゾンとしての道を歩み始める。
しかし、マティルドの死後、ローラン・ペリエ社は世界恐慌など、社会情勢の悪化も相まって経営が悪化。倒産の危機に瀕してしまった。そんなとき、ローラン・ペリエ社に手を差し伸べたのが、マリー・ルイーズ・ランソン・ドゥ・ノナンクールである。
第二次世界大戦前後
1939年、ローラン・ペリエ社の経営権を握ったマリーは、第二次世界大戦の厳しい状況下、二人の息子を戦地に送り出すなどしながらも、必死にメゾンの再興に尽力した。
戦後の1945年、戦地からマリーの次男ベルナール・ドゥ・ノナンクールが帰還すると、彼は母の元で4年間の修行に入る。厳しい修行の間に、シャンパーニュ造りのノウハウ、セラーでの接客、そして営業など、シャンパーニュ・メゾンに関わるあらゆる事柄を学んだベルナールは、1949年、28歳のときにメゾンの経営を引き継ぐこととなる。
ベルナール・ドゥ・ノナンクール
シャンパーニュに懸ける情熱、そしてメゾンの信条である「伝統、自然、何より『人』への敬意を忘れないこと」を尊重したベルナール。当時、小さなシャンパーニュ・メゾンでしかなくなっていたローラン・ペリエ社(当時の販売量は80,000本。規模として世界98位のシャンパーニュ・メゾンだった)を、革新的な方法で導いていく。
4年に渡る厳しい修行のおかげで、当時のシャンパーニュ・メゾン経営者としては稀な、「シャンパーニュづくりの現場に精通した経営者」だったベルナールは、ブドウ生産者と固い絆を結び、やがて、伝統と革新を組み合わせた、独創的なシャンパーニュ造りを成功させていった。
再び世界的に脚光を浴びるメゾンに
以降、「フレッシュさ」「エレガントさ」「バランスのよい味わい」を、メゾンの特徴として確立したローラン・ペリエ社は、再び、世界的シャンパーニュ・メゾンとしての脚光を浴びることとなった。そして現在では、世界140か国以上にシャンパーニュを輸出する、世界的シャンパーニュ・メゾンとしての地位を確固たるものとしている。
ベルナールは、2010年10月29日に永眠するまで、ローラン・ペリエ社のメゾン、シャンパーニュの顔として、その辣腕を発揮し続けた。そして今日、彼のスピリットは、娘であるアレクサンドラ・ペレイル ・ドゥ・ノナンクール、ステファニー・ムヌー・ドゥ・ノナンクールに引き継がれている。ローラン・ペリエは、新たな時代を迎えたのだ。
高級シャンパーニュ、ローラン・ペリエの特徴
ベルナール・ドゥ・ノナンクールは、ローラン・ペリエのスタイルを確立するにあたり、伝統的な醸造スタイルを尊重するとともに、常に新しい方法を模索し、それによって彼は、独創的なシャンパーニュを数多く、その歴史に生み出してきた。
ステンレスタンクを用いた低温発酵での醸造
1950年代の後半において、ローラン・ペリエ社は、ステンレスタンクを用いてシャンパーニュの醸造をおこなう、数少ないメゾンだった。ステンレスタンクを用いた低温発酵での醸造は、フレッシュでありながら、同時に複雑なアロマを持つワインを生み出す。
そしてそれは、ローラン・ペリエ社が提唱する、エレガントな味わいのシャンパーニュ、ローラン・ペリエへと成長する。
ブドウ生産者と緊密に協力
また、1982年にローラン・ペリエ社のシェフ・ド・カーヴ(醸造責任者)だったアラン・テリエは、素晴らしいブレンドを施す職人だった。彼はシャンパーニュのブドウ生産者と緊密に協力することで、最高のブドウを選び出し、それを畑ごとに別々に醸造する、ローラン・ペリエの特徴的なスタイルを確立した。
別々に醸造されたワインは、アランの手によってブレンドされ、多彩なアロマと、個性的なテロワール(ブドウが生産された畑や土地による、味わいの特徴)が際立つ、シャンパーニュへと生まれ変わった。
技術は代々引き継がれている
現在その技術は、1949年にベルナールが経営権を握って以来、3代目のシェフ・ド・カーヴであるミシェル・フォコネに受け継がれている。
特徴的な醸造方法と、独自のブレンドによって生み出される、ローラン・ペリエの独創的な味わいは、メゾンのフィロソフィーと共に、連綿と引き継がれている。
ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼ(Laurent-Perrier ALEXANDRA ROSÉ)とは
「ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼ(Laurent-Perrier ALEXANDRA ROSÉ)」は、ローラン・ペリエ社のシャンパーニュの中でも他に類を見ない独創的なもので、そのシャンパーニュ造りへの革新的かつ、丹念なアプローチにより誕生した、プレステージ(最上級の)ヴィンテージロゼである。
柔らかい色合いと、複雑に絡み合う見事な芳醇さ
ローラン・ペリエ社がロゼを造るときに最も大切にしている「フレッシュな味わい」、そして、プレステージ・クラスのシャンパーニュに求められる「長期熟成に耐えうる強靭さ」。途方もない手間の上に、見事両立したこのシャンパーニュは、柔らかい色合いと、複雑に絡み合う見事な芳醇さを持つ。
娘の名を冠する唯一無二のシャンパン
ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼは、ベルナールによって、1987年の長女アレクサンドラの結婚式の場で発表された。娘の名を冠するこのシャンパーニュからは、溢れんばかりの自信と、父から娘への想いを感じることができるだろう。
ローラン・ペリエのスピリットと技術の粋、そして家族への敬意、親子の絆が込められた、唯一無二のプレステージシャンパーニュ。それがローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼなのである。
ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼの買取相場
世界中のVIP御用達であり、多くのシャンパーニュ好きを唸らせてきたローラン・ペリエ。そのプレステージ(最高級)クラスである、ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼは、厳選した素材と大いなる手間をかけて造られているため、非常に希少性が高く、そのため、贈答品としてかなりの人気を誇るようだ。
Amazonや楽天での販売価格
取引される価格も、安定して高いものとなっている。販売価格は造られた年によっても上下するが、例としてアマゾン(Amazon)や楽天で売られている2004年産のものを上げると、70,000円以上もの高値で取引されている。
買取業者での買取価格
それでは自分が売り手となる場合、買取価格はどれくらいになるのだろう。ネットに公開されている、買取業者の買取価格を見てみると、ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼは大体、13,000~17,000円で買い取られている。
ヤフオクでの落札価格
ヤフオクでの落札価格を見てみると、ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼは、大体、14,000~35,000円で落札されている。
ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼを高く売る方法
ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼを高く売るために確認しておくべきポイントは以下の通りだ。
新品・未開封である
まず、販売する際の大前提として、新品・未開封であることがあげられる。ごく一部に、開封後の酒も買取している業者があるが、ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼの場合、シャンパーニュ(シャンパン)、つまり発泡性の酒であり、開封後のものを買取する業者はまずないためだ。
また、贈答用として広く用いられる酒である点にも留意すべきである。
箱やラベルが綺麗に保管されている
外箱が欠落していたり、ラベル、瓶に汚れがあったりするものは、贈り物としては不適格である。結果、買取価格は大きく下がってしまうだろう。箱や説明書など、付属品全てを綺麗に保管しておくことを意識し、もし汚れが見られる場合、それが自分で掃除できる様なものなら、査定の前にあらかじめ掃除しておくべきだ。
複数の買取業者を比較する
買取業者を選ぶ際は、面倒臭がらず複数の業者に査定依頼を出し、比較することも重要である。そうしておけば、買取価格を比べることはもちろん、買取価格に納得がいかなかったときの価格交渉もしやすいだろう。
宅配買取サービスや、「〇〇本以上を同時に売ると買取価格アップ」など、特別なキャンペーンを実施している買取業者もある。状況によっては、ネットで公開されている買取価格を大きく上回る価格で売れることもあるはずだ。
自分が売りたい酒の本数や種類、業者の評判、宅配買取サービスやキャンペーンの有無など、複数の視点から比較した上での業者選びが重要だ。
売り急がない
査定の結果が返って来たときに思ったより安いと感じたら、拙速に売らないことも一つの手だ。酒類、特にヴィンテージワイン・シャンパーニュの買取価格は、需要と供給により、刻一刻と変化する。
ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼのような、供給量が極めて少ないシャンパーニュの場合、大きく値崩れする可能性は低い。大切に保管し、納得できる価格になったときに改めて査定に出すというのも、一つの策と言えるだろう。
ヤフオクやメルカリなどの利用も検討
配送、連絡などの手間を惜しまないなら、ヤフオク、メルカリなどオークションサイト・アプリを利用するのも良い。期間がシビアだったり、異常な安値で落札されるリスクはあるが、全体的に業者に売るより高値での売却が期待できる。
ただその場合、商品の管理は自分でおこなわなければならない。配送中に商品が破損したりしないよう、細心の注意を払う必要がある。
まとめ
最高級のヴィンテージロゼである「ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼ」について、買取業者での買取相場、ヤフオクでの落札相場、高く売る方法などをご紹介した。ローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼは、供給量が極めて少なく、大きく値崩れする可能性は低い。高く売る方法についてはすでに述べたとおりだ。
相場価格を意識し、買取業者やヤフオク、メルカリといったさまざまな売却方法を比較し、ご自身が納得できる価格でローラン・ペリエ アレクサンドラ・ロゼを売買してほしい。