買取に出す商品といったら宝飾類や、バッグ・時計などのブランド品、漫画・ホビー・DVDなどの娯楽品などを思い浮かべるだろう。だが、買取業界の懐は深く、一部の飲食料品まで買い取っている業者もいる。主に取引される飲食料品は酒類になる。
市場に出回っている数の少ない日本酒や焼酎、年代物のワインやウイスキーは希少価値が高く、数千円~数万円で取引されることが多い。今回は、日本酒の有名ブランド「十四代」の純米大吟醸の買取相場と査定をしている業者を紹介する。
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十四代とはどんな日本酒か?
十四代とは江戸時代からつづく山形の酒蔵「高木酒造」が生産している日本酒である。飲み口はやわらかく、フルーティな香り楽しめる日本酒だ。1990年代後半ごろから注目を集めだし、口コミで人気が広がっていった。
その評価は年々高まっていき、平成15年からの全国新酒鑑評会では14回も金賞を受賞している。日本酒ファンなら一度は飲んでみたいお酒だろう。
流通している地域
だが、十四代はその質の高さにも関わらず、世間では知らないという人も多い。十四代は生産量が限られており、東京を中心に卸しているので、流通している地域は少ない。そこら辺のスーパーで手に入るような日本酒ではないから、マニア以外ではあまり知られていないのだ。
PRされている場が少ない
また、高木酒造は独自のホームページを持っておらず、十四代がPRされている場が少ない点も理由の一つだ。有名な日本酒の紹介をしている個人のホームページではほぼ必ず載っているといっていいのだが、流通地域外にいる人は自発的に調べようとしない限りその名を知ることはないだろう。このように、十四代は味はよいが数量が出ていない日本酒なのである。
ネット通販
ところがネット通販が盛んになると、全国から買い手がつくようになり需要は一気に拡大した。そのため、メーカーが希望小売価格を数千円に設定していても、それがネットでは数万円で取引されるという状態になっている。このような現状も手伝って、酒類を扱っている買取業者ではそれなりの値段で取引されることが多い。
買い手が付きやすい日本酒であるため、買取価格も高額になるのだ。
十四代 純米大吟醸の買取相場
十四代の純米大吟醸といってもいろいろと種類があり、取引価格もピンキリとなっている。また、品物を売る際は、それがどういった商品であるかを把握しておくのも大事である。なぜそのような値段がつくのか、商品の価値がわかっていれば査定金額に納得して売りやすい。
十四代の純米大吟醸の種類と特徴、それと買取価格は以下のようになっている。
龍泉 720ml
十四代のなかでも一番高値で取引されているのが龍泉だ。4合分の量にも関わらず、ネット通販では300,000~400,000円の金額で取引されている。ここまで高いのは、龍泉が特別なこだわりを持ってつくられた日本酒だからだ。
龍泉は「龍の落とし子」と呼ばれる特別な米を使ってつくられている。この米を40%まで精米歩合し、上質な水を使って発酵させるのだ。精米歩合とは米を磨くことだ。
%が低いほど米の粒が小さくなるので、酒を造るのに多くの米が必要となる。貴重な米を大量に使って丁寧に仕上げられる、純米大吟醸 龍泉は高木酒造のこだわりが詰まった至高の日本酒なのだ。この龍泉がいくらで買い取ってもらえるか気になるところだ。
複数の業者の買取実績をチェックしたところ200,000~250,000円の価格で買い取られている。日本酒としては飛びぬけて高い買取価格だ。高くてもそれだけ飲みたいと思う人がいるからこそ、このような値段がつくのである。
龍の落とし子 雫酒 720ml
龍泉と同じく龍の落とし子を原料米としてつくられた日本酒だ。精米歩合は50%となっており、龍泉に近い風味が楽しめる。だが、それでも取引価格は龍泉に比べてずっと安い。
買取価格を10,000~20,000円にしている業者がほとんどだ。
龍月 1,800ml
名前に龍の字が入っているが、原料米は龍の落とし子ではなく、山田錦が使われている。一升瓶でネット通販での価格は150,000~200,000円となっている。龍泉のように飛びぬけて高い酒には手がだせないが、十四代の特別な日本酒が飲みたいという人に人気がある。
まろやかでメロンのような甘さを感じられると評判である。買取価格は80,000~130,000円ほどで取引されている。
極上諸白 1,800ml
諸白というのは日本酒を造る手法の一つで、麹米と掛米の両方に精白米を使用するというものだ。極上諸白の場合、麹米には精米歩合50%の山田錦、掛米には精米歩合45%の愛山を使っている。2酒類の米をブレンドさせてできた日本酒は、中辛ながらも柑橘類のような爽やかさがあると愛好家の間では好評だ。
極上諸白の買取価格は、業者によってもあまり差がなく30,000円前後で買取がおこなわれている。
秘蔵酒 1,800ml
秘蔵酒は、手に入りにくい十四代の日本酒の中でもさらに希少なものである。低温長期熟成で酒を仕上げているため、酸味が取れて優しい味わいになっているのが特徴だ。口に含めば桃のようなフルーティな香りを堪能できる。
買取額は35,000~40,000円が相場だ。
白雲去来 720ml
山田錦を25%、愛山を75%ブレンドしてつくった酒で、米は酒にする前に氷温熟成させている。その寝かした米を山田錦は精米歩合35%、愛山は40%まで磨いているのだからとにかく手間ひまがかかっているお酒だ。とろりと甘く濃厚な味に仕上がっており、ネット上では100,000円以上の値がついている。
買取価格もそれ相応に高くなっており、有名な買取業者の買取実績を調べたところ、60,000~85,000円という価格帯で取引されていた。
雪女神 720ml
十四代がつくっている純米大吟醸のなかでも、もっとも新しい商品が雪女神だ。原料米に雪女神と言われる品種をつかっており、十四代が設定している希望小売価格は5,000円と高めになっている。しかし、2018年に登場したばかりで2019年時点では需要がそこまで伸びておらず、買取価格は1万円台だ。
十四代 純米大吟醸を高く買い取ってもらうには
買取業者の買取実績は、ネットで取引されている価格の3~6割の値段で買取られることが多い。当たり前のように10,000円以上の価格がつくのが、さすが十四代ブランドといったところだが、だからといって十四代ならどんな酒でも高く買い取ってもらえるとは限らない。
見た目
酒は時計やバッグなどと同じく見た目が悪ければ査定が低くなる。たとえばラベルに汚れがあったり、ふたが傷ついているものは査定がきびしくなるのは当たり前だ。また、日本酒が入っていた箱がないと査定がマイナスされる。
日本酒は消耗品だからといって付属品を軽く見てはいけない。時計などと同じく、購入したときについてきたものは一緒に査定に出すのが基本である。
鮮度
あとは鮮度の問題だ。日本酒に賞味期限はないが製造年月は記載されている。生酒や吟醸は鮮度が命、製造されてから半年過ぎると風味も落ちてくる。
ウイスキーとは異なり、純米大吟醸はなるべく早く売ってしまいたいところだ。
十四代を買い取っている業者
すべての買取業者が酒類を取り扱っているわけではない。また、酒類を取り扱っている業者の中でもウイスキーやワインだけで、日本酒の買取はしていないというところもある。買取業者でなるべく高く売るコツは、複数の業者の査定額を比較して一番高いところに売ることだ。
ここでは日本酒を取り扱っているおすすめの買取業者を紹介する。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品・骨董品から楽器・電動工具まで幅広い品を買い取っているのが大黒屋だ。日本酒の取り扱いもしており、特に十四代の買取強化をうたっている。公式ホームページでは、買取上限価格を調べることができるので、自分の持っている酒が最高でいくらで売れるのかチェックしやすい。
SPANA
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
SPANAは東京都新宿に店舗をかまえるお酒専門の買取業者だ。傾向の話になるが、何でも買い取っている業者よりも、何かを専門的に買い取っている業者のほうがよい査定額を提示してくれることが多い。そのため、SPANAでは龍泉の買取価格は最高で250,000円と破格の額となっている。
家にいても簡易査定ができるように、LINE査定やフォームからの査定方法がある。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは岡山、京都、千葉に店舗を持つ酒類を専門に扱っている買取店である。酒瓶にホコリがかぶっていたり、ラベルが汚れていたり、箱がない品でも高額買取すると宣伝しており、日本各地からの買取実績がある。日本酒の買取もおこなっているが、なんでもいいというわけではなく、十四代などのプレミアがついている日本酒に限られている。
ホームページには買取価格の情報がないが、LINE査定はある。本査定の前にLINE査定で大まかな買取価格をチェックしておくほうがよいだろう。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズは飲食コンシェル事業と並行してお酒の買取・販売をおこなっている業者だ。大量のお酒を一度に査定すると、金額をいくらか上乗せしてくれる。十四代のほかにも有名どころの日本酒が家にあるのなら、まとめて買取を依頼するほうがお得というわけだ。
買取価格は不明だが、飲食コンシェルのネットワークで築いた独自の販売経路を持っているため、他の業者よりずっと低いということはないだろう。また、オンライン査定やLINE査定もあるので、依頼する前にそちらを利用する手もある。
お酒を買い取ってもらうときの注意点
買取業者に買取を依頼する方法は、宅配買取が広く利用されている。宅配買取の流れは、業者のホームページから申し込みを依頼して、届いた梱包用のダンボールに商品と身分証明書のコピーを入れて発送、後日業者から査定結果の連絡を受け、依頼者が同意したら現金が口座に振り込まれるというものだ。商品の発送は無料で、依頼者に負担や手間のかからないスマートな買取方法であるが、酒類を売るときには注意したい点がある。
梱包を厳重にする
注意したい点としては、梱包時に緩衝材を厳重に詰めることだ。酒瓶は割れ物、配送業者も丁寧に扱うとはいえ、万が一ということもある。割れてしまった酒は買い取ってもらえず、ただ商品が無駄になるだけだ。
念には念を入れるくらいの調子で商品を梱包するべきだろう。
事前に掃除をしておく
また、瓶にホコリがついている場合は事前に拭いておいたほうがいい。たかがホコリと思うかもしれないが、ホコリがついているということは、そこら辺にぞんざいに置かれていた証拠になる。
きちんと保管をしておく
日本酒の理想的な保管方法は、瓶を立てた状態で冷蔵庫に入れておくというものだ。そこら辺に適当に置かれていたものよりもきちんと保管されていたものにいい値がつくのは当たり前だ。買取業者はその点もきちんと査定に反映させている。
まとめ
今回は日本酒好きの方におすすめの、「十四代」の純米大吟醸の買取相場と査定をしている業者を紹介した。プレミアものとしてネット上ではとくに高値がつきやすい。買い取ってもらうときの注意点は、梱包時に緩衝材を厳重に詰めること、瓶にホコリがついている場合は事前に拭いておいたほうがいいという点だ。
日本酒は年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。