平松礼二 作品の買取相場・価値まとめ

平松礼二は、東京都出身の日本画家である。21世紀の日本画界を牽引してきた重鎮となる人物だ。海外からも高い評価を得ており、国内外から平松礼二作品を買い求める人は多い。もしも、作品を買取ってもらう機会があったら、平松礼二自身のことや作品の価値、買取相場などを理解しておく必要があるだろう。

ここで紹介するのは、これらのことに加えて、価値をさらに上げるポイントについてもお伝えしよう。

平松礼二 経歴と作品の特徴

最初にお伝えするのは、平松礼二自身の詳しい情報。どんな人物なのか基本情報を把握しておこう

平松礼二 作品の特徴

岩彩や箔、墨やコラージュなど、さまざまな日本画材や技法を用いて、日本画枠にとらわれない、斬新で奥深く、人々を圧倒させる唯一無二の作品を生み出している。作風は、日本の四季の風景や木、花、鳥、富士山などをモチーフにしていたり、西洋の印象派の作品をインスピレーションしたものをモチーフにしたりとさまざまな作品がある。重厚な質感と鮮やかな色彩の美、大胆なスケールの構図が特徴的だ。

平松礼二の経歴

平松礼二は、1941年9月3日に東京都中野区で生まれた。横山操に憧れて画家を目指した平松は、愛知県立旭丘高等学校美術科に在学中に、青龍社展で春季展賞・奨励賞を受賞し、この頃から才能を発揮していた。愛知大学法経学部卒業したその後は、多摩美術大学教授となり、創作活動も続けていく。

90年代からは巨匠クロード・モネが描く印象派の画家たちに影響を受けており、西洋画と伝統的な日本画を融合したオリジナリティにあふれる作風になっている。1999年の展覧会「印象派・ジャポニズムへの旅」は、国内のみならず海外でも評判を呼んだ。2000年から2010年までの間に、「文藝春秋」の表紙画を担当したこともある。

2013年には、フランス西部にあるジヴェルニー印象派美術館で「平松礼二・睡蓮の池 モネへのオマージュ｣展が開催され、7万人以上を動員し、ヨーロッパの美術ファンを魅了した。2018年時点では日本美術化連盟・理事、順天堂大学 国際教養学部・客員教授、町立湯河原美術館・名誉館長、愛知大学・名誉博士などの経歴をもつ。

平松礼二 作品の受賞履歴と価値

《受賞履歴》

• ・1977年：第4回創画展「路-初冬」創画会賞、春季展賞受賞。
• ・1979年：第1回中日大賞展大賞受賞。
• ・1980年：第2回セントラル日本画大賞展優秀賞を受賞。
• ・1988年：第1回MOA美術館岡田茂吉賞、優秀賞受賞。
• ・1989年：第10回山種美術館賞展で「路-『この道』を唄いながら」大賞受賞。
• ・2002年：第35回東海テレビ文化賞
• ・2004年：第57回中日文化賞

平松礼二は、才能にあふれる作品を世に輩出し、若い世代に日本画の技術を伝えるなど、日本の美術界に大いに貢献している人物だ。専門家からも高く評価されており、華々しい受賞歴をもつ。賞を取った作品は価値も高まる傾向にある。買取業者で取り扱い一覧に必ず名前が挙がっているほど、平松礼二の作品はそれだけ知名度も高くて需要のある作品。

買取業者側も店頭や在庫に置いておきたい一品と言える。

日本画の作品はどこで売るのが最適か

絵画を売るなら買取業者を利用するか、個人売買のネットオークション・フリマアプリで売るか、どの手段を選べばいいか迷うだろう。それぞれの売り方の特徴について触れていく。

ネットオークション・フリマアプリで売る

ネットで個人売買が気軽にできるネットオークション（ヤフオク）やフリマアプリ（メルカリ）。ネットオークションはオークションスタイルで、入札する人が増えると競争率が高くなって、どんどん金額が跳ね上がり、高額で売れる場合もある。対してメルカリは、フリーマーケットのように自身で売りたい値段で出品し、買い手がついたら売れる仕組み。

売りたい値段で売却できるが、相場違いの値段で出品していると、なかなか売れないケースや、値段交渉のやり取りをしなければいけないこともある。

日本画を売るなら安心して取引ができる買取業者がおすすめ

ネットオークションやメルカリは、手間や期間がかかり、送料負担が発生することもある。素性がわかりにくい一般人とやり取りをするのに、不安を感じる人もいるだろう。古物営業許可を得て運営している、絵画作品の買い取り実績のある信頼できる買取業者と取引をしたほうが安全と言える。

そして、買取業者はさまざまな売り方があるというメリットをもつ。主な3つの買取タイプをご紹介するので、自分のライフスタイルに合った方法を選択しよう。

店舗買取

店舗に作品を持ち込みし、査定金額を決める鑑定士と直接対面して買取りをおこなう方法である。丁寧な接客を受けながら、手続きが進むので安心感があるし、鑑定士とじっくり交渉できるところも利点。3つのなかで査定から買取成立、現金支払いまでが一番早い売り方だ。

出張買取

出張依頼をしたら、自分の都合の良い予約日に買取業者の鑑定士が家に訪問してくれる。査定して買取金額に納得ができたら、こちらもすぐに現金受け取りになる。自身は持ち運び要らずのうえに手間なく作品を片付けられるため、売りたい絵画・美術品が多いときの利用に最適だ。

宅配買取

急成長中のサービスである宅配買取。全国に存在する高価買取ショップを手軽に利用できることから、利用者数が増えている。送料や宅配キット、振り込み手数料などの負担金を0円にするなど、サービスが充実してきているのも人気の理由だ。

宅配買取では、インターネットや電話から宅配サービスを依頼し、厳重に梱包して買取業者に送って買取りをおこなう。ダンボールが自宅にあれば、申し込みをしてから、直接送ることも可能。業者に届いたら、鑑定士が査定し、結果に了承できたら買取が成立する。

買取金額は、指定した口座に振り込みをするという手続きになる。ネットオークションやフリマアプリのように、会員登録から出品、個人間のやり取りなどの面倒な手間や時間をかけることもない。宅配買取は効率よくスムーズに売れるおすすめの売り方だ。

平松礼二 作品の買取相場まとめ

ここで本題の平松礼二の作品は、中古市場ではどれくらいの金額で取引されているのかをまとめてみたので紹介する。

ヤフオク・ネットオークション

• ・日本画20号風景画「長崎夜景」 共シール・額装・タトウ・黄色保護袋付き
• 761,000円
• ・日本画12号「路・富士桜図」 共シール・額装付
• 397,000円
• ・日本画10号 「路・信州之春」印章・共シール・真作保証有り
• 189,500円
• ・シルクスクリーン「日本の新しい朝の光」 証明シール
• 21,100円

メルカリ・フリマアプリ

• ・フレスコグラフ「モネの池・金色の雲」自筆サイン入り
• 5,000円～20,000円

平松礼二 作品の取引価格に関してはピンからキリまでいろいろだ。そのときの相場や需要、作品の状態などによって価格は大きく左右するものなので、買取業者では取引金額を非公開にしているところが多かった。ヤフオクとメルカリと比べると、ヤフオクのほうが平松礼二の作品の取引数や入札数が多く、高額で買われている。

絵画作品を個人取引で売るならヤフオクが有利と言えよう。上記の値段はあくまで目安に参考にしておくといい。

平松礼二 作品の価値を上げるポイント

ここでは価値のある平松礼二の作品を、より評価を高くするために、高額査定のポイントをいくつかご案内しよう。

複数の買取業者で査定依頼をしておく

複数の買取業者で査定してもらうと、より割高で売れるので、最低でも3社から5社間で依頼しておくことをすすめる。それぞれの買取業者で商品の在庫状況や客が好む絵画・美術品などが違うため、査定結果に差が生じることがありえる。複数見積もりのメリットは、それをもとに交渉してより高い希望額で売ることも可能になることだ。

一括査定サイトなら、同時に複数の業者へ査定を申し込めるのが魅力だ。時間短縮で効率的なネットサービスなので利用してみて損はない。

作品の状態を良好にしておく

平松礼二の作品を額縁に入れて壁や棚に飾っていたり、収納スペースに保管していると、ホコリやチリが積もることがあるので、査定前に払っておくと良い。作品の状態がそのまま査定金額に反映されるため、保管する際も定期的にチェックしてお手入れをしておくことが大切だ。また、カビや日焼けなどもマイナス査定の対象になる。

同じ場所にしまいっぱなしにせずに、直射日光や冷暖房があたらないような場所で、たまに外気に触れさせて乾燥させておくことが大事だ。

宅配買取をする際は破損やキズに注意すること

買取業者を利用するときに、宅配サービスを選ぶ人もいるはずだ。そこで注意してほしいのは、簡易的な梱包をしないこと。配送中に揺れや衝撃を受ける可能性もあるため、アイテムが破損してしまわないように、梱包の時は緩衝材を使用したり、しっかりと梱包するように工夫しよう。

アイテムを包んだり、ダンボールとアイテムの間に詰め込んだりするなどの予防をしていれば破損やキズの心配は軽減できる。ワレモノ扱いで送ると良い。

サインや落款があれば査定金額が上がることも

サインや落款が作中にある作品は、人気が高く、コレクターやファンにとっては手に入れたいものになる。そのため、サインや落款がある作品のほうが、ない作品よりも査定金額が上がりやすい傾向がある。もちろん、ない作品でも、内容や状態など価値を決めるさまざまな要素があるので、値段が格段に落ちるということはないので安心してもらいたい。

付属品はあるだけ全て一緒に売る

鑑定書や箱、フレームや保証書などの付属品も全て査定金額に含まれる要素となる。必ず売る前に用意しておくことを忘れないでおこう。鑑定書などがあれば、次のオーナーになる人も本物ということがわかって安心して購入できる。

付属品があるほうが買われやすいため、買取金額もアップすることを覚えておくと良い。

買取実績がある業者 総合美術買取センター

総合美術買取センターは、絵画・美術品専門のお店だ。幅広いジャンルの絵画や美術品に合わせて、それぞれ専門の鑑定人が在籍しているという強みをもっている。知識が豊富で目利きができる鑑定人による適正な査定で、お客さんの大事に取り扱ってきた作品の価値を引き出してくれる。

日本画の価値がわかるので、高額査定が期待できる。地方に住んでいるので近場に専門の買取業者がないという人でも大丈夫。総合美術買取センターは訪問買取と宅配買取に対応している。

日本全国に対応しているので、こちらの専門の鑑定人による手厚い査定を受けてみてはどうだろうか。

まとめ

ここまで平松礼二の日本画の作品について、買取相場や価値を上げるポイントなどを述べてきたが参考になっただろうか。平松礼二の作品の好むファンは多く、人気も需要も高いため、買取市場に売りに出せば高値で売れる可能性が高い。メンテナンスをして、鑑定書や付属品をそろえたり、紹介してきた簡単な高価買取のコツを実施し、納得のいく希望金額で取り引きしてもらいたい。