版画は、手ごろなアートを探している人から人気が高い。国内外のさまざまな美術館が収蔵している木村光佑の作品などは、オシャレな版画として幅広い世代の人から好評を得ている。今回は、この木村光佑の作品が、お店やオークションなどでどのくらいの価格で取引されているかを検証していく。
売りたい品の取引状況などを見ておくと、作品の市場価値が把握できるかもしれない。
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版画買取はさまざまなお店が行っている
シルクスクリーンなどの版画は、買取をしているお店が多い傾向がある。これから木村光佑の作品を売るときには、以下のようなお店で相談できる可能性が高い。
美術品を専門に扱う買取店
木村光佑のような著名なアーティストの作品は、日本画や洋画を取り扱う美術品の買取店でも売れるケースが多い。木村光佑は、英国国際版画ビエンナーレなどの海外のコンクールでも活躍しているアーティスト。東京国立近代美術館や京都国立近代美術館などの公営の美術館が、彼のコレクションを所蔵している。
また、ニューヨーク近代美術館、フィラデルフィア美術館といった海外の美術館でも、木村光佑の作品をストックしている。こういったアーティストの作品だと、美術品としての価値も高くなる。シルクスクリーンやリトグラフなどを余り扱わないお店でも、有名なアーティストの作品については、積極的に買取をするかもしれない。
総合美術買取センターやアンシャンテなどでは、美術品を専門に買取している。
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アンシャンテ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
幅広い品を買取している骨董品店
シルクスクリーンなどの版画は、古美術品などを取引する骨董品店でも買取しているケースが多い。このようなお店は、一般的に買取の対象になる品が幅広い。骨董品店では、古いものだけでなく、現代アートのリトグラフやユニークなインテリアアイテムなども買取していることがある。
実際、東京都や埼玉県に店舗がある骨董品店のやましょうや大阪府のアンティークてんま屋では、版画を買取の対象にしている。相談をすれば、木村光佑の作品も相応の価格で引き取ってくれる可能性があるだろう。さまざまな品物を買取する骨董品店は、美術商などの専門業者と取引があるケースが少なくない。
取引ルートが充実しているお店なら、版画についても快く買取してくれることが考えられる。
リサイクルショップ
家具や家電製品といったありとあらゆる品を取り扱うリサイクルショップでも、版画は売れる可能性がある。出張買取や宅配買取を行っている東京都のねこやや全国対応のトレジャーファクトリーなどは、版画の買取実績があるショップの1つだ。このようなショップは、いろいろな品物をまとめて売りたいときに役立ってくれる。
引っ越しや遺品整理で木村光佑の版画を売る必要がでたときは、リサイクルショップも考えてみる価値があるだろう。大型家電などと一緒に作品を売った場合には、買取価格が上がることも考えられる。
木村光佑作品の買取相場はどこで売るかで変わる
木村光佑の作品がいくらで買取してもらえるかは、利用したお店によって異なるケースが多い。版画の買取相場は、お店のタイプでもいくぶん変わる傾向があるようだ。
美術品の買取店で売る場合
美術品の買取店で木村光佑の作品を売るときには、相場がやや高くなる可能性がある。美術品の買取店には、専門の査定士がいることが多く、版画についてもしっかりと価値を判断したうえで金額をつける。査定では、人気がどのくらいあるかや、作品の状態、来歴などのいろいろなポイントが考慮されるのが一般的だ。
また、美術品の買取店の場合、アートの商取引に詳しいスタッフが勤務していることも多い。業界オークションの取引価格などは、買取価格を決めるときの1つの基準になる。ちなみに、このような買取店は、木村光佑の作品を買取するときの価格を具体的に公表していないケースが多い。
骨董品店で売る場合
骨董品店でも美術品の取引に強いところは、木村光佑の作品を高く買取することが考えられる。版画に詳しい査定士がいたり、鑑定を依頼できる美術商と付き合いがあったりすると、一般的な美術品の取引相場と同じ金額で作品を買取してもらえるかもしれない。逆に、美術品の取引に余り詳しくないお店で売ったときには、買取相場もいくぶん下がる可能性がでてくる。
この手のお店は、アンティーク品の相場に合わせて木村光佑の作品を買取することが予想される。「人気アーティストの作品」という価値があまり考慮されないと、買取価格が安くなってしまうこともあるだろう。木村光佑の作品につける金額は、骨董品店でも公表していない。
こういったお店では、その都度、売主と相談をして価格が決まる仕組みになっているようだ。
リサイクルショップで売る場合
リサイクルショップでの版画の買取相場は、1,000円前後から20,000円前後まで幅がある。リサイクルショップでは、美術品の買取店や骨董品店よりも買取価格が安くなるケースが多い。ただ、絵画などのアートに詳しいスタッフがいると、美術品の買取相場とあまり変わらない金額で買取してもらえることも考えられる。
ちなみに、あるリサイクルショップでは、版画家として知られるヒロ・ヤマガタのシルクスクリーンを2,500円で買取している。また、徳島県の「リユースボックス徳島」では、ヒロ・ヤマガタの作品を21,000円で買取。リサイクルショップで木村光佑の作品を売る場合も、安いものであれば3,000円前後、高いものであれば20,000円を超える金額がつく可能性が高い。
買取価格が高いお店を見つける方法
買取価格が公表されていない作品は、どこのお店で1番高く売れるかがなかなかわからない。ただ、その作品の買取価格が高いお店を見つける方法はいくつかある。たとえば、次のような方法だ。
- ・無料査定の結果を比較する
- ・一括査定のサービスを利用する
買取前の無料査定は、多くの美術品の買取店、骨董品店、リサイクルショップが受け付けている。査定は、店頭ではもちろん、宅配でも依頼ができる。「だいたいの買取価格がわかればいい」というときには、作品の画像などを送って行う宅配査定が便利かもしれない。
宅配便で作品を送れば、お店が遠くにあるときでも問題なく査定を受けることが可能だ。査定依頼は、売却の申し込みとは異なる。そのお店で売却したくないときには、取引をやめることもできるため「絶対に売らなければならない」という縛りはない。
こういった査定で提示された金額は、そのお店の買取価格だ。いくつかの買取店で査定を受けると、それぞれのお店の買取価格がわかる。1番高い金額をつけた買取店を選べば、最高額で木村光佑の作品を売れる可能性があるだろう。
一括査定のサービスが利用できると、よりスピーディーに買取価格が比較できる。「おいくら」などは、リサイクルショップの一括査定ができるサイトの1つだ。一括査定は、サービス側が提携しているそれぞれのショップから、買取価格の連絡がくる仕組みになっている。
こういった方法を取れば、1番高く売れるお店がすぐにわかるだろう。
木村光佑の作品は落札価格に幅がある
オークションサイトのヤフオクでは、シルクスクリーンなどの木村光佑の作品が取引されている。買取価格がわからないときは、オークションサイトの落札価格をチェックしておくのも1つの方法だ。
「Out of Time-24 1970年」は60,000円台で落札
ヤフオクに出品された木村光佑の「Out of Time-24 1970年」は、65,000円で落札された。ちなみに、こちらの作品にはエディションナンバーが入っている。「Out of Time-24 1970年」は、国立国際美術館のコレクションにもなっている木村光佑の代表作。
状態もよかったため、比較的高額な金額で取引された。この作品と同シリーズの版画を持っているときは、落札価格と同じぐらいの金額で買取してもらえる可能性もある。買取査定を受ける際には、参考価格として落札価格をお店に伝えておくとよいかもしれない。
20,000円で落札された「タイトル不明 1973年」の作品
20,000円で出品され、同額で落札されたのが、木村光佑の「タイトル不明 1973年」の作品だ。この作品はタイトルが不明だが、エディションナンバーと思しき番号が記載されているため、本物である可能性が高い。実際、こちらの品には、出品者による「真作保証」のコメントがある。
版画は、エディションナンバーの有無で価値が変わることが多い。シリアルナンバーが入っていると、限定発売された正規品と判断できることから、市場価値も高くなる傾向がある。エディションナンバーがない場合は、偽作の疑いがでてくるため少し注意をしたい。
多くの作品は5,000円から10,000円の金額で落札されている
木村光佑の作品は、ヤフオクでは5,000円前後から10,000円前後で落札されるケースが多いようだ。「アウトオブタイム 窓との距離 OUT OF TIME-DISTANCE FOR WINDOW」のシリーズなどは、いずれも6,000円台の金額で落札されている。こちらの作品もシリアルナンバーが入っており、木村光佑の真作として出品された。
ちなみに「アウトオブタイム」のシリーズは国立国際美術館にも収蔵されている。シリーズで制作された作品は、まとめて売ると買取価格がいくぶん高くなるかもしれない。シリーズの作品を持っているときは、一緒に査定にだしてみるのもよい方法になるだろう。
買取査定でよく聞かれること
アート作品を査定にだすと、お店からいろいろな質問をされることがある。こういった質問は、作品の価値を正確に見極めるためのプロセス。査定を受けるときには、しっかりと答えられるようにしておきたい。
査定では、次のようなことが聞かれる可能性がある。
- ・作品を購入した時期
- ・作品の入手経路
- ・保管方法
版画や絵画などのアート作品は、来歴が作品の価値を決める要素になる。作品をどのようなお店でいつごろ手に入れたかは、査定の際にも聞かれることが多い。絵画を専門に取引しているお店では、作品の来歴から盗難品や偽作の可能性がないかどうかをチェックするケースが少なくない。
また、査定のときには作品の保管方法などを聞かれることがあるかもしれない。版画は、保管状態によっても価値が変わる。価値を落とさないためにも、作品は湿気や太陽光線の影響を受けにくい場所に保管しよう。
まとめ
木村光佑のような人気があるアーティストの作品は、売り方に少しこだわりたい。いろいろなお店で査定を受けたり、オークションの情報を集めたりして、しっかりと準備をしてから売却をしよう。版画は、買取してもらえるお店を見つけやすい。
このようなアート作品は、売却先の選び方が重要になってくる。スタッフの対応などをチェックしながら、気持ちよく取引ができるお店を探そう。