楽天モバイルが販売！メーカー認定整備済の「iPhone」とは？

格安携帯電話のサービスを提供している楽天モバイルが、9月1日にメーカー整備認定済のiPhoneの取り扱いを開始した。日本ではあまり聞きなれない”メーカー認定整備済”という言葉だが、このサービスはすでに海外で浸透しており、徐々に日本でも普及され始めているようだ。

今回はメーカー認定整備済みのiPhoneにはどのようなメリットがあり、通常のものと何が異なるのかをまとめたので購入を検討している方はぜひ参考にしてみてほしい。また、本記事は2017/10/10に記載されたものである。

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メーカー認定整備済のiPhoneが登場

楽天モバイルは2014年10月に、楽天グループがNTTドコモの通信網を使用した格安SIMサービスを展開している事業者だ。そんな楽天モバイルがメーカー認定整備済のiPhoneの取り扱いを開始したことが話題になっている。これは具体的にどのようなことなのだろうか、以下で詳しく解説する。

メーカー認定整備済iPhoneとは？

メーカー認定整備済iPhone（Certified Pre-Owned 略してCPO）は、iPhoneの製造・販売を行なっているアップル社が定めた整備プロセスによる”再整備”を行なった中古品だ。中古品とはいえメーカーの品質基準を満たしたものであり、さらにバッテリーと外装部品は新品に替えられているので、中古品に抵抗がある方でも安心して使えるのではないだろうか。

iPhoneを購入する際についてくるアクセサリーも全て新品で付属される。付属アクセサリーはLightning - USBケーブル、USB電源アダプタ、イヤフォン、マニュアル、SIM取り出しピンとなる。

純正のイヤフォンはマイク機能がついており、音質もいいとフリマアプリ等でも売られていることが多い人気の商品のため、それが新品でついてくるなら、かなり嬉しい付属品といえるだろう

楽天モバイルが対応しているiPhoneのモデル

現在、iPhoneはたくさんの機種が販売されている。今回楽天モバイルが販売する機種は

• ・iPhone SE（16GB・ゴールド）
• ・iPhone 6s（16GB・ゴールド）
• ・iPhone 6s Plus（64GB・シルバー）
• ・iPhone 6s Plus（128GB・シルバー）

と最新モデルを除いた少し前のモデルに限定されている。とはいえ、iPhoneも新しいモデルが続々と展開されているので、今後はさらに新モデルの取り扱いがされることも予想される。

保証サービスは？

iPhoneは画面割れや水濡れに弱いため、ヘビーユーザーの方の中には故障を心配する方もいるだろう。楽天モバイルはメーカー認定整備済iPhoneが中古品であるにも関わらず、新品同様にアップルの1年保証を受けることが可能だ。

さらに長期の保証を利用したい方向けに、楽天モバイルが提供している「つながる端末保証」を申し込みの際に加入することができる。また、購入後30日以内であれば「AppleCare+ for iPhone」「AppleCare Protection Plan」に加入することも可能なので、故障が心配の方でも安心だ。

ただし、メーカー認定整備済iPhoneを購入すると、加入できないオプションサービスのあるため注意が必要だ。楽天モバイルの「データ復旧サービス・マカフィー® マルチ アクセスパック」「端末補償・あんしんリモートサポートパック」「端末補償」「マカフィー® モバイル セキュリティ　Android版」「アドレス帳・写真移行サービス 出張設定プラン」などのオプションの加入は不可能となるのである。あくまでも、「つながる端末保証」や、「AppleCare+ for iPhone」「AppleCare Protection Plan」などのアップルの保証プランがメインとなるようだ。

普通のiPhoneとの違いは？

楽天モバイルで扱うメーカー認定整備済iPhoneは、海外メーカー認定の整備品で整備を行なっているため、日本国内で販売されているiPhoneとは若干仕様が異なるようだ。例えば、インストールされているアプリや付属されるマニュアルが英語版であることが挙げられる。

そのため、初めてiPhoneを使う方にとっては少し使いづらいと感じるかもしれない。また、端末に印字されている言語も発売国の文字となっているため、デザインにこだわりがある方は気になることもあるかもしれない。

購入の条件は？

メーカー認定整備済iPhoneで楽天モバイルを契約するには、楽天モバイルの新規・MNP契約を同時に行うことが条件だ。これはつまり、他キャリアからの新規契約を狙ったものであると言えるだろう。そのため、すでに楽天モバイルを契約している方は、このサービスを利用することはできないようだ。

※MNP（モバイルナンバーポータビリティ）契約…新規でスマホ・携帯電話を購入したいとき、現在のキャリアではなく他のキャリアへ乗り換えて契約すると、電話番号は変わらずに様々な特典がつく契約方法。

楽天モバイルを利用するメリットは？

メーカー認定整備済iPhoneは中古品ではあるが、メーカーのしっかりした整備や手厚い保証サービスを受けられることから安心して使用できそうだ。ではその他にメーカー認定整備済iPhoneにはどのようなメリットがあるのだろうか。

安くiPhoneを購入することができる

iPhoneといえば端末の価格が高いため、なかなか手を出しにくいと感じる人もいるのではないだろうか。以下で実際に比較してみよう。楽天モバイルが今回販売している、メーカー認定整備済iPhone端末の価格は次の通りだ。

楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhone販売価格

上記の機種で「スーパーホーダイ」を契約すると、「長期優待ボーナス」が適用可能となる。これは2年契約は1万円、3年契約になると2万円の端末代金の値引きがされる。しかしスーパーホーダイは新規契約限定のプランとなっているため、すでに楽天モバイルを契約している方は利用不可となってしまうので注意しよう。これについては、後ほど詳しい解説をしていく。

一方で新品iPhoneの価格（2017/10/10時点）は

となっている。上記で紹介したメーカー認定整備済iPhoneの販売価格と比較すると、新品iPhoneは5,000円ほど高くなる。

スーパーホーダイについて

楽天モバイルでメーカー認定整備済iPhoneを購入するには、スーパーホーダイに加入した方がお得に利用できるようだ。スーパーホーダイは、メーカー認定整備済iPhoneが登場した同日の9月1日に開始された新しいプランだ。スーパーホーダイのプラン内容は以下の通りである。

スーパーホーダイとは、最大の通信速度が1Mbps（12:00～13:00と18:00～19:00の通信が混み合うと予想される時間帯では最大で300kbpsとなる）使い放題になるのにプラスして、国内の通話であれば5分間かけ放題になる通話SIM限定の月額料金プランのこと。

最初に「プランL」を申し込んでいたとしても、実際に使ってみて通信量を持て余していると感じたなら、月額基本料のプランを変更することができる。手続きに手数料がかからないため、どのプランに申し込めばいいのか分からない場合でも、気軽に契約することができるだろう。実際に使って「現在の通信量では足りないから増やしたい」と感じた場合にも、手数料を支払うことなくプランを変更できる。

また、余ってしまったデータ通信量は翌月に繰り越すことが可能だ。そのため、使い余したとしても、損することなくデータ通信量を使える。「今月は通信するのを抑えて、来月は多めに使おう」という計画を組むこともできるのだ。

では、下記に楽天モバイルの料金プラン「スーパーホーダイ」の特徴について詳しくご紹介していく。

1Mbpsでもほぼストレスを感じない

1Mbpsがどのくらいの通信速度なのか疑問に思う方も多いのではないだろうか。そこで、4Mbpsと仮定した高速通信の場合と比べて、どのくらいのストレスを感じるのかご紹介していく。

・1Mbpsでメール（楽天メール）やメッセージ（ViberやLINE）をやりとりした場合：高速通信と同じく、快適に利用できる。

・1MbpsでWEBブラウジング（Google Chrome）を利用する場合：高速通信では快適に利用でき、1Mbpsでもストレスを感じることなく利用できる。

・1Mbpsで地図（Googleマップ）・ゲームアプリを利用する場合：高速通信では快適に利用でき、1Mbpsでもストレスを感じることなく利用できる。

・1Mbpsで動画（YouTube標準画質（480p以下））を再生した場合：高速通信では快適に利用でき、1Mbpsでも問題を感じることなく利用できる。ただし、HD画質（720p）以上で視聴をすると、動画が途中で途切れる場合がある。

・1Mbpsでアプリ（平均的なアプリのデータ量30MB）をダウンロードした場合：高速通信では快適にダウンロードできるが、1Mbpsだとストレスに耐えられるレベルでダウンロードできる。1Mbpsのときのダウンロード時間はだいたい4分かかり、4Mbpsと仮定した高速通信のときのダウンロード時間はだいたい1分かかる。

このように、1Mbpsでもほぼストレスを感じることなく利用することができる。通常のiPhoneにおける操作であれば、利用は問題ないといえるだろう（ストレスを感じる度合いには個人差がある）。

スーパーホーダイは会員割引が適用される

楽天会員であれば月額基本料が1年間（12カ月）1,000円も割引されて、ダイヤモンド会員であれば500円割引される。

楽天会員割については、楽天会員に登録して楽天会員ユーザーIDを取得したら認められる。開通した月を1カ月目と数えて、12カ月目までの月額基本料が1,000円も割引されるため、まだ楽天会員になってない人は楽天会員に登録した方が大変お得に楽天モバイルを使用できるといえるだろう。

楽天ユーザーならダイヤモンド会員割がお得

ダイヤモンド会員割については、楽天会員のランクが「ダイヤモンド」になっている場合に適用される。契約した月から数え始めて1年間（12カ月分）の月額料金が500円割引になるため、1,000円割引の楽天会員割と合わせると最大合計で1,500円が月額基本料金から割り引かれるのだ。

しかし、特筆しておきたいのは、楽天会員のランクがダイヤモンドになっていない月は、本割引が適用されないこと。ダイヤモンド会員割を12カ月通して適用させたいならば、楽天会員のランクも12カ月間ダイヤモンドをキープし続ける必要がある。そして、ダイヤモンド会員割は特典のため、予告なしに終了したり内容が変更したりする場合があるため、注意していただきたい。

ダイヤモンド会員というと、クレジットカードでいうゴールドのようなものなのかとハードルが高そうに感じるが、実はそうではない。ふるさと納税を楽天カードでする・楽天ポイントカードや楽天Edyで買い物するなど、意外と簡単になることができる。もちろん、年会費も無料だ。ダイヤモンド会員であれば、毎年誕生月に700円相当のポイントがもらえるなどの特典もある。

上記のスーパーホーダイの表で紹介した月額基本料は、いずれも楽天会員割引を適用させた1年目の料金であるため、1,000円割引された状態になっている。そのため、2年目以降はプラス1,000円加算される。

5分間かけ放題になる楽天でんわアプリ

「国内の通話であれば5分間かけ放題になる」とのことだが、これは楽天でんわアプリを使った場合に適用される。楽天でんわアプリを使うと、5分以内の国内通話がかけ放題となるのだ。

5分以降も、30分10円しか通話料金が発生しないため、楽天でんわアプリを使った方がお得だといえるだろう。楽天でんわアプリは、音声通話の発信時に「003768」と電話番号の先頭につけることによっても、代用できる。

より詳しいプラン内容は公式サイトに記載されているので、そちらをぜひ参考にしてほしい。

動作確認をする必要がない

以前の楽天モバイルは格安SIMとiPhone端末のセット購入に対応しておらず、iPhoneを使いたい場合はまず自分で端末を用意しなければならなかった。しかし端末とSIMをセットで購入すればキャリア側が端末の状態をすでに確認しているため、動作確認を自分で行うことなく安心して利用できる。

アップルの修理を受けることができる

一般的に、一度アップルストア、または正規修理業者以外の非正規修理業者などで修理をしたiPhoneは、アップルストアで修理を行うことは不可能となる。しかし、メーカー認定整備済iPhoneはアップルが指定した基準で再整備しているため、故障してもアップルストアの修理が可能となる。アップルストアで修理を行えると、正規のパーツで修理をしてもらえるため、安心して任せられることが大きなポイントだ。

長期優待サービスを受けることができる

先述した通り、メーカー認定整備済のiPhoneを購入すると、「長期優待サービス」を受けることができる。これは、料金プラン「スーパーホーダイ」の申込者を限定として行われており、申し込み時に選択する最低契約年数によって、iPhoneの本体代を割引するというものだ。iPhone本体とSIMをセットで購入すれば、3年契約の場合は本体代を20,000円割引、2年契約の場合は本体代を10,000円割引するため、長く契約するほどお得になるというシステムである。

大手キャリアなどの契約だと、契約期間を満たすと次の契約期間へと自動更新される。しかし、楽天モバイルであれば、契約期間が満期になっても、次の契約へと自動更新される心配がない。そのため、2年契約であれば2年間、3年契約であれば3年間使えば、その後は契約解除料金は取られることなく契約解除することができるのだ。

契約期間に満たず契約解除する場合は、違約金を支払う必要がある。契約期間が1年間の場合、1年未満で契約解除するなら契約解除料として9,800円。契約期間が2年間の場合、2年未満で契約解除するなら契約解除料として1年目は19,800円、2年目は9,800円。契約期間が3年間の場合、3年未満で契約解除するなら1年目は29,800円、2年目は19,800円、3年目は9,800円かかる。

大手キャリアなどは10,000円前後の違約金が多い中、楽天モバイルの長期優待サービスの場合だと3年間契約の1年目だと29,800円もかかってしまうので、通常よりも高額だ。長期優待サービスを利用すると割引が受けられるのがメリットだが、それだけ違約金も高くなるリスクがある。そのため、早めに契約を解除することになったら、結果的に割引額よりも高くついてしまうのだ。

楽天モバイルのCPOのデメリット

メーカー認定整備済iPhoneは端末価格が安くなるだけでなく、中古でもアップルの修理を受けることができたりとかなりお得に使えるプランであるようだ。では、メーカー認定整備済iPhoneのデメリットにはどのようなものがあるのだろうか。大きく3つあるようだ。

解約金が発生する

楽天モバイルのメーカー認定整備済iPhoneで長期優待ボーナスを利用すると、最大で2万円の割引が適用される。しかし、最低利用期間中に楽天モバイルを解約するかスーパーホーダイ以外のプランに変更した場合、利用期間によっては契約解約料が発生してしまう。

契約期間と解除料は先述したが、改めてまとめると以下の通りである。他と比べると少々高額な解除料となっているので、解約する際は十分注意しよう。

整備済みのiPhoneは少し使いにくいかも？

メーカー認定整備済iPhoneは海外で整備されたものなので、日本で生産されたiPhoneとは若干仕様が異なる。基本的な操作は変わらないがマニュアルが英語で書かれていたり、初期でインストールされているアプリが異なっていたりと、国内で生産されているiPhoneに慣れている方は少し使いにくく感じる場合もあるようだ。

また、付属の箱も純正品の箱と異なったもので来るため、箱は保管しておきたいなど、付属品にこだわりのある方は少々戸惑うこともあるだろう。また、もし端末を売りたいとなった時も、箱がないといい値段で売れない可能性もあるので要注意だ。

メーカー認定整備済のiPhoneは中古品である

メーカー認定整備済のiPhoneは、アップル社が定めた整備プロセスによる再整備を行なっているが、中古品である。そのため、動作的には問題はないが、新品にこだわりがあり「どうしても新品がいい」「すべて日本製のものがいい」という方は購入しない方がいいだろう。しかし、「価格を抑えてアップル社の保障がついたiPhoneが欲しい」という方は、ニーズにぴったりとマッチしているといえる。

整備済みiPhoneなら購入しやすい

今回は楽天モバイルがメーカー認定整備済みのiPhoneを販売したことについてまとめた。メーカー認定整備済iPhoneはアップル品の規定に乗っ取って再整備された中古品であるが、バッテリーや外装品、付属のアクセサリは新品となるので中古品に抵抗がある方も利用しやすいのではないだろうか。

また、楽天モバイルならば新品同様の保証サービスを受けられることや、プランによって最大2万円の割引も行われる。今まで比較的高価なiPhoneに手を出しにくかった方も、この機会にぜひ楽天モバイルを利用してみてはいかがだろうか。

もっとお得にiPhoneをゲットするなら？

楽天モバイルでは整備済みのiPhoneが販売されているが、もっとお得に綺麗なiPhoneをゲットしたいと考える方もいるだろう。そこでおすすめしたいのがスマホ専門のフリマサイト、スマホのマーケットである。

スマホのマーケットでは人気のiPhoneを割安で購入することができるのだ。さらに中古品だけでなく新品・未使用のiPhoneも数多く出品されているので、タイミングによってはかなりお得な価格で綺麗なiPhoneを買うことができるだろう。

品質チェックをクリアした上で出品されており、除菌クリーニングなどのオプションサービスも充実している。

端末によっては30日間の無料返金保証が設けられているので、万が一故障や不具合などが生じた際でも返金対応してもらうことが可能だ。中古品に抵抗のある方でも安心して購入しやすいサービスとなっているので、ぜひ最安値のiPhoneを探してみてほしい。